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グラーセル レコーディング 

台東区にミレニアムホールという音楽ホールがあります。
キャパ300人で、オープンして4~5年、 時々レコーディングで使います。ここのホールは客席の壁もすべて木造りなのですが、見た目ほど残響は長くないので、ピアノの小曲のようなものには向いており、今回のプログラムにはちょうど良いと思います。

録音は10~12日までで、今日はピアノを搬入して、マイクセッテイングとピアノの練習のみ。明日は叙情小曲集、あさってはホルベルグ組曲の予定です。
ムニエさんのドビュッシーの録音のように、グリーグの録音としては、後世に残るものを作る予定です。

朝9時に渋谷で楽器を積み込み、10時にホール搬入。
エレベータで2階にあげる時に、何とスタッフ君がペダルの突き上げ棒を1本、カラ~ンと、エレベータードアの隙間から地下に落としてしまった!怒られてシュンとなったスタッフがホールの人に助けを求めたら、5月7日にエレベータの保守点検があるので、その時なら拾えるとの事。仕方なく池袋の東急ハンズまで走らせて、直径5ミリ長さ50センチの真鍮棒を買いに行かせることにした。
無くした部分はソフトペダル用だったので、とりあえずソステヌート用を外してソフトペダル側に付け、取りあえず2本ペダルとしては使えるようにして調律を始めた。
カーネギーホールのときは録音当日に足を折られ、今日はエレベーターの隙間に部品を落とされ、何ともはや災難続きのローズウッド君である。
東急ハンズから真鍮棒がやってきたのと、グラーセル先生が現れるのとはほぼ同時!なんとか間に合った・・・。
ソステヌートは使わないといえば使わないけど、ペダルが下に下がったままになってるのも見苦しいからね。
先生は夕方まで練習をして、お帰りになった。

その後私は、銀座線の田原町駅から京橋のル・テアトル銀座に向かう。ここでは江原啓之さんのコンサートを1週間やっていて、その間フルコンを貸し出しているので、ほぼ毎日スタッフが調律に入っている。
劇場をちょっと覗いてみたら、裏方さんは旧知の人ばっかりで、あっちこっちで捕まっては立ち話。
わが社のコンサート・グランド達もいろんなところで活躍しているので、思わぬところで皆さんのお耳を汚しているかも知れません。(笑)