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グラーセルさん録音初日

今日から録音開始。
朝9時スタッフと3人でホール入り。4月から入社した新人君も、研修のためコーヒー入れ要員として初参加。
10時に早々と先生が到着。軽く指慣らしの後テスト録音。短い曲ばかりなので、その後とんとんと、順調に進む。

昼過ぎ、スタッフに後を任せて、私は車で渋谷に戻る。首都高速が空いていたので、なんと20分で渋谷に戻ってきた!
今日は午後1時からサロンで、コロムビアのレコーディングがある。
ピアニストは久しぶりの加羽沢美濃。
調律は昨夜済ませてあるので、こちらは立会いだけだ。
今日は3曲なので、取りあえずメドがついた頃に抜け出して、美濃ちゃんの差し入れのいなりずしをほうばりながら、またミレニアムホールに戻る。今度は18分で戻ってきた!

こちらの録音も順調に進んでいるので、安心した。
このローズウッド君もオーバーホールをしてから早5年、新しい響板もここのところ馴染んできて、ぐっと落ち着いた音がでるようになり絶好調だ。120年の時を超えて、今なお当時のパワーを再現してくれる。
名器に寿命など無い。

ここで一つ、2~3日前にニューヨークで起こった残念なニュース。
今までニューヨークでの貸出用として、数多くのレコーディングやコンサートで活躍したMODEL-D (前回のギル・シャハム&江口玲のレコーディングと、リンカーンセンターでのリサイタルにも使用した楽器)は、どうしても欲しいという人に譲ってしまったので、2月に渡米した際ニューヨークで、TAKAGI KLAVIER USA次期貸出用のフルコンを購入した。
それを5月2日のカーネギーホールで使うために、知り合いの工場で全弦交換を頼んであったのだけど、何を勘違いしたのか「全塗装を始めてしまいました・・ゴメンナサイ・・」というもの。
塗装は6週間もかかるので、5月2日には当然間に合わない。
他の楽器でやる気はなかったけれど、急遽別の楽器を手に入れるか、借りるか・・さんざん考えた末、残念ながら今回のカーネギーは、持ち込み中止の方向で考えていることを、昨日江口君にメールしました。
このコンサートは、ギル・シャハムと江口君のツアーの一環で、5月2日カーネギーのあとは、来日して東京から九州までのツアーになります。こちらはほぼすべての会場にピアノを持ち込むことが決定しています。
カーネギーの件は本当に申し訳ないけれど、江口君は優しいので、きっと許してくれるでしょう。