東京オペラシティ

長かった今回の江口君の来日公演もひとまず今日で一段落。
今日はソニーの主催で東フィルメンバーによる、子供達というか赤ちゃんとママのためのコンサート。
マチネ公演で、楽器は昨日のうちに搬入済みなので、今日は楽だ。
どんな内容なのか、チンプンカンプンなので、今日は客席で聞くことにする。

会場を埋め尽くした子供達と掛け合いでリズムの練習をしたりなど、普段のステージでは見られない演出が面白い。
さすが子供の扱いの旨い江口君は慣れたもの、とはいってもステージの上で踊るのはちょっとテレ気味でした。
このコンサートが終わると江口君もニューヨークに帰るのですが、次は9月ですから、あれ?1ヶ月後にまた戻ってくるんだ。
忙しいね(笑)

目黒~荒川~秩父

今日はサンパール荒川で本番なのですが、あまり時間がとれないので、調律は昨夜のリハーサル後にやってしまいました。
ピアノはこのホールのハウスピアノで、43万番台のスタインウェイD、なかなか良いピアノでした。
最近オーバーホ-ルされていて、修理もなかなか綺麗な仕上がりでした。我が社にある元コロムビアの1スタにあったピアノと年代も殆ど同じなので、すごく良く似ています。

今日はまず朝9時に目黒・パーシモンホールの大ホールに搬入・調律しましたが、オケ中で使うので立会いはありません。
サンパールのほうは、本番の時に大屋根の開け閉めを頼まれていたので、今日もサンパールにご出勤です。
竹下景子さんも出演するので、終演後は皆で打ち上げしましょうという話になっていたのですが、秩父に調律に行っているスタッフから、緊急電話。
「ピアノ庫のエアコンが壊れて、ピアノが悲惨なことになりそうです!」
これは困った・・・という訳で、そのまま速攻で秩父に向かうことにしました。
車を飛ばして2時間、秩父ミューズパークに到着。なるほど、エアコンが止まり、この猛暑の中、ピアノ庫は高温多湿の劣悪環境になっています。
明日利用があるので、取り合えず応急処置を施して、今夜からしばらくホールのエアコンを入れてもらって、ステージ上に保管することにしました。

ピアノの保守管理の為に作ったピアノ庫の空調が壊れることはよくある事ですが、中には人的トラブルもあります。
以前、東京のとあるホールがオープンした際、スタッフがピアノの保守管理に慣れていなくて、ピアノを使っていない時はピアノ庫のエアコンを切っておくものだと思い込み、梅雨時から真夏にかけて、何と丸2ヶ月!も締め切ったままだったことがあります。
秋にピアノの調子が悪いという依頼で見に行ったら、哀れ新品のスタインウェイの弦は真っ赤に錆び、アクションは総スティック状態で、音はもこもこ。
特に新築のホールの壁はコンクリートがまだ乾いていなくて100%に近い湿度にコンクリートの凝固熱で、蒸し風呂状態。
大切に保管しようと思って作ったピアノ庫で、スタインウェイを1台壊したと言う話。
ところが、同時に納入されたヤマハのCF3Sはピアノ庫が狭いと言う理由で、ステージの脇にカバーをかけて、除湿機を突っ込まれただけ。何たる扱いの差なんだろうと思ったけど、これが幸いしてヤマハは難を逃れ、その後スタインウェイが修理回復するまで大活躍!
何が幸いするかわかりません。




アキコ・グレース Live

昨日は山下洋輔の仕事でしたが、今日はアキコ・グレースのライブ。
Special Summer Jazz Nightと銘打って、松涛サロンでのジャズライブ・シリーズです。
サロンは最大70名まで入るのですが、50名以上になると、普段楽屋に使っている部分も壁を外して客席にするので、少し離れたところにある松涛スタジオが楽屋になります。
今日も大入り満員で立ち見もでる盛況に一安心。
関係者席にはコロムビアの社長およびCEOをはじめ、業界関係者がずらり。相変わらずの名刺交換会が続いて、調律より疲れます・・。

今日はアキコ・グレースの新しいソロ企画「Piano Mode」のお披露目で、いつものオリジナル曲だけでなく、配信されたばかりの新曲も披露された。
1部が終わる頃、少し送れて黒人と白人の男性が、タクシーで颯爽と登場!コロムビアの社員がエスコートして、関係者席へ誘導している。
これはきっと「アキコ・グレースのニューヨーク時代の知り合いで、有名なジャズ、プレイヤーだ」と皆でヒソヒソ。飛び入りで演奏ハプニングがあるに違いない・・・それにしても楽器を持っていないから、この人もピアノ?あるいはジャズボーカル?

期待して、コロムビアの社員に聞いてみた。「あの人たちは誰?」
すると、「あ~あの人たちはコロムビアの社員で、コンピューター関係の人です、たまたま今夜は聞きたいって言うものですから・・。」皆で、がくっ。
それにしてもこういう場面に良く似合うお二人でした(笑)
本番終了後のサイン会、そして打ち上げで本日も無事終了。


秩父レコーディング最終日

朝から少し曇り気味。暑くはないけれど、スカッと梅雨明けとはいかないようです。

デュエットゥのベートーヴェン録音も最終日になりました。
今日は一番の難曲なので覚悟の1日です。
恐らく時間がないので、昼ごはんも夜ご飯もスーパーで材料を買ってきて、楽屋で食べる覚悟の臨戦態勢です。
案の定、なかなか録音ははかどりません。
午後から録り始めたセロリさんも加わっての3人リレーメドレーは、息を合わせるのが大変で、遅々として進みません。
とうとう夜の9時になってしまい、撤収退館時間まであと30分。
最終日は機材やピアノの撤収があるので、その時間も考慮しなければなりません。
それでも何とか、終わりにこぎつけ、ようやくこのシリーズ3枚の録音が終了しました。

ソロでも大変ですが、連弾は二人の体調やモチベーションを3日間も合わせなければならないので、大変なのが良くわかります。
2台ピアノなら2人で弾いている感じが判るほうが面白いけれど、連弾は、まるで1人で弾いているかのように合わせなければならないので、なおさらです。
大変な体力勝負の録音でした、お疲れ様!

特急で撤収して、楽器を積み込み渋谷に戻り、楽器を入れ替え。
明日は7時搬入で、山下洋輔さんのライブだ。急いで帰らなければ!

秩父レコーディング2日目

昨日までとはうってかわって、秩父は雲ひとつない快晴で、さわやか。
ベートーヴェン・バージョンの録音も順調に進み、ピアノも鳴ってきて、大好評。
秩父ミューズパークは山の上にあるのでホール内の環境は天候に左右される。
ピアノの傍に置いてある温湿度計とにらめっこしながらの調整は大変。今日は湿度も50%台に下がり、温度も23度で安定している。
こうなってくれれば、持込の慣れた楽器はもう安心。
時々チェックするだけで、音も殆ど狂うことはないので、ようやく録音中に抜け出して、ホームセンターに買い物に行ったりできるようになった(笑)

今月の20日から、とうとう秩父にも倉庫を借りたので、内装やピアノ庫の材料などを探してきました。
秋には貸出用のピアノが更に3台増えるのですが、渋谷も横浜もすでに満杯。新たに倉庫の物件を探しており、ひょんなことで秩父に空き倉庫が見つかったので、決めました。
勿論、貸出の楽器は今まで通り近くにおいておきますが、修理待ちやコレクションのピアノなどの一時避難場所になるわけです。
それと、私の趣味の車達も、とうとう秩父倉庫に追いやられます(笑)

これからはなるべく時間を作って、趣味の車いじりに1人、秩父に篭りたいです。
疲れたら温泉に入り、いろんなアイデアを考えましょう。
15年前、初めて秩父に来た時のように・・。

秩父レコーディング

今日から3日間デュエットゥーのレコーディングです。
TDKの企画発売によるこの録音も、バッハ、モーツアルトが終わって今日は最終盤のベートーベンです。
前回のモーツアルトの時は例の温泉爆発の翌日だったので、あれから早一ヶ月経ったわけだ。
あの時はステージで調律していてもマスコミ各社から「あの爆発瞬間ビデオを貸して欲しい」とひっきりなしに携帯に電話がかかってきて閉口したものだ・・。

それにしても彼らの調査能力の高さには驚かされる。
部外者には誰も教えていない私の個人の携帯番号を簡単に調べてガンガンかかってくる。
逆引きという方法で名前で検索して、AUやドコモの顧客リストから割り出すらしいが、住所やメールの内容まで簡単に割り出せてしまうとは。最近個人情報保護などの動きが急に高まってきたのはこういった背景がある。
実のところ携帯やパソコンにはプライバシーなどないわけだ。

さて、温泉爆発はいまだに会う人ごとに「あの映像は・・。」と言う挨拶代わりになるほど有名な映像になってしまったようだ。
渋谷の事故現場は未だに興味本位の見物客が絶えないけれど、会社のほうは大分落ち着いてきたので、今回の録音は静かにやらせてもらえそうだ。

セレブな別荘生活

水上高原に行ってきました。
水上プリンスのゴルフ場の中に、IT長者Eさんの別荘があります。
2年前別荘が完成した時に、ニューヨークスタインウェイのウォールナットのBを納入しました。
3階まで吹き抜けの豪華な別荘に、よく似合います。
この辺は日本一豪華な別荘地にしようと、プリンスが開発したので、それはそれは至れり尽くせりです。
標高1000メートルの高原に雄大な自然。豪雪地帯なので、冬は大変ですが、この季節は最高です。
敷地は1500坪が最低区画で、広々。ほかにもIT関連社長などの別荘が点在しています。

その中でもひときわ豪華なEさんの別荘には、個人所有では日本一大きい天文台があり、コンピューターで、狙った星を自動追尾し、それをリビングルームにある65インチの巨大プラズマディスプレイに大写しにするシステムまで完備しています
その他、ビリヤード場やプレイルームは客間とは別棟なので、朝まで大騒ぎしても大丈夫です。
水上ですから当然、天然温泉。しかも掛け流しの大浴場があって、これまた豪華。
ここではピアノもスタインウェイなぞ、当たり前の楽器。

調整が終わって、いつものディナータイム。
リビングルームのオープンキッチンに、プリンスホテルのシェフやボーイさんが、材料を持って来てくれて、フルコースの料理を出してくれる。
ちゃんと本日のメニューがあって、それを見ながら、次は赤ワイン、次は日本酒という具合にポンポン酒を変える。
ディナーが終われば演奏会だ。調律したてのスタインウェイで、稲本響が一曲。いつも、この別荘に呼ばれると、このパターンで過ごします。
まさに昔の貴族の生活を1日だけ味わえるわけです。と、言っても、あのリストですら、貴族と同じテーブルで食事などさせてもらえず、演奏が終わったらサッサと帰らされたそうだから、今のほうが幸せかもしれません(笑)

こんな具合に、ここではちょっと異次元な時間を味わえるので、今回も、スタッフを2人連れてきてあげました(笑)
別荘の管理、掃除や洗濯は勿論の事、料理に後片付け、ベットメーキングにいたるまで、全てをプリンスホテルスタッフがやってくれるので、手ぶらできて、ほったらかして帰れます。
別荘のイメージが変わります。

東京FMホール

本格的に梅雨真っ最中。
今日は東京FMのMusic bird 開局15周年記念The Look of jazz special Live~tribute to John Coltrane という長~い名前のイベントの調律。

東京FMホールは大きい搬入口がなく、お客様と同じ動線・半蔵門側の正面の階段を上がりロビーを通らないとピアノは入らない。
数年前に一度、さぶちゃんと一緒に階段上げでフルコンを入れたことがあるが、今回はホールのピアノをお借りする。
この空模様だし持ち込みでなくてホッとした。

調律入りが9時、11時アップ。アキコ・グレースが楽屋入りするのは13時頃なので、のんびり調律させてもらった。
こうやって、ホールで他の楽器を見るのはとても勉強になる。
49万台のDで、うちで「きよし」と呼んでいる楽器より少し古いけれど、さすが、よその子はピカピカで綺麗だ(笑)

初めてニューヨークに行った時には、スタインウェイを傷だらけで使っているのを見て非常に驚いたものだ。
スタインウェイと言えども「道具として使い込む」そのかっこよさに、まさに「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」という感じだった。
ゆえに「使い込んだ道具に、傷は勲章(笑)」
とはいうものの、あまりにも傷が増えてきたら、時々塗装をやり直します。
そのため、普段から我々の楽器はワックス禁止です。






今日もレコーディング

今日は自社松涛スタジオにて、日本歌曲のレコーディング。
久しぶりにゆっくり我がスタジオで録音なので、モニター室でレコーディングに立ち会いながら、またまた遅れ遅れになっていた日記を、遡って書いています。
ツアーの連続だったので、朝から事務所にいるのなんて、半月ぶりです。

朝8時40分、エンジニアの今ちゃんから携帯に電話があり、「スタジオが開いてないけど、日にち間違えたかな~?」
スタッフ全員が今日の録音は午後からだと思い込んでいたので、それぞれの現場にもう出発してしまって、誰もいない。
せっかく淹れたコーヒーも飲まずに慌ててスタジオを開けにいったら、またまた警察が規制線を張っていた。例の松濤温泉関係だ。
会社は規制線の中にあるので、出入りするたびにいちいち警官に説明してはいらなければならないので、やっかいだ。
警官によると、今日からまた3日間規制線を張るらしい。どうやら温泉は取り壊すそうだが・・・。

スタジオのドアの前には山のような機材を積んで、今ちゃんが座り込んでいた。やれやれ、我々が搬入時間と、録音開始時間を勘違いしていたようだ。
早速セッティング開始。昨夜2時頃までにピアノの調整は終えているので、音色の調整をざっと見て、おしまい。
あとはプレイバックを聞きながら調整を直す。

今日使用するピアノは元コロムビア1スタにあった名器、つや消しのスタインウェイD型。
プレイバックをきいていると、コロムビアのスタジオ時代を思い出す・・。この楽器でいろんな録音したなあ・・。
しかし自分のスタジオで録音するのはなんて楽なんだろう(笑)







しらかわホール

強力台風接近中!
昨夜のトッパンホール終演後、台風の影響を避ける為にアーティストは急遽、最終の新幹線で名古屋に向かった。
下手すると東海地方を台風が直撃の恐れがあり、新幹線が止まる可能性があるからだ。

我々ピアノ班は早朝出発する事にした。
またしても朝6時に渋谷を出発して名古屋に向かう。
途中御殿場から自衛隊の演習帰りの車列を追い越す。
トラックの後ろに何人も自衛隊員が乗っているのが見える。
ヘルメットの下から見える顔はみんな若い。しかもよく見ると数人女の子がいる。
こんな朝早く我々も大変だけど、楽な仕事なんかないよなあ…と、スタッフとの会話。眠い。

台風より早く、13時に名古屋しらかわホールに到着。
ここもとても好きなホールだ。
東京の紀尾井ホール、大阪のいずみホール、名古屋のしらかわホールは、ピアノが素晴らしい音で鳴る日本三大ホールだ。
みんな同じく700くらいのキャパで、天井より横幅のほうが狭いシューズボックス型で、理想的な音がする。

さて、外は台風接近中なのに結構満員。
我々もやっと長いツアーが今日でひとまず一段落。
半月振りに自宅で寝れる。今夜は17時開演19時終演なので、台風を先回りして、帰る事にした。幸いまだ台風は四国近辺らしい。
途中の大雨をかいくぐって、夜中の2時に渋谷着。
小雨のうちに、楽器を下ろして、お疲れ様!

トッパンホール

久しぶりのトッパンホール。
竹澤恭子デビュー20周年リサイタルで、ピアノはもちろん江口 玲。
今日はNHK-FMの収録があり、機材の搬入の関係で、ピアノは午後1時半の搬入になったため、少しゆっくりだ。

下諏訪から続いているこのツアーの曲目は、メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタへ長調、ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番など、聞き応えあり、またユニークな旋律が続くので、面白い。

グリーグ没後100年を記念して、我が松涛サロンでもグリーグ作品連続演奏会を開催しているが、来る9月30日には、木嶋真優&江口玲のデュオで、グリーグのヴァイオリン・ソナタ第2番をやる事になった。

満員御礼となった今夜のトッパンホールも、竹澤&江口の世界レベルの演奏に酔いしれた。






チャリティコンサート

昨夜は津市駅前グリーンパーク津ホテルに宿泊。
城山特別支援学校には朝7時に搬入なので、6時半にロビーでスタッフと待ち合わせた。
せっかく朝食をつけてもらったのに、7時からしか食べれないらしいので、泣く泣く朝抜きで出発だ!
ロビーに降りようとエレベーターに乗ったら、なんとフコク生命の高井さんとバッタリ!わざわざ我々の為に朝ごはんを買ってきてくれたのだそうな・・感謝ですね。
このチャリティーコンサートはこういった暖かいスタッフに支えられているからこそ、120回以上も続いているんですね。

それにしてもこの高井さんはサラリーマンの鏡のような人で、24時間スーツ姿しか見たことがない。
昨夜も遅くまで一緒に飲んでいたのに、何で朝6時にスーツにネクタイ姿なんだろう?きっとネクタイ閉めて寝てるんだね、

朝10時半開演、11時半終了。フコク生命チャリティーコンサート三重県初上陸も、感動の嵐のうちに終了して、11時45分会場を後にする。
17時半東京着!お疲れ様。

三重総合文化センター

今日は三重県です。
台風接近に伴う大雨なので、下諏訪から直接三重県に入らず、一旦東京に帰り、ピアノ搬入出時の雨対策を施してから、朝5時半に東京を出発しました。思ったよりすいすいと走れて、10時には名古屋を通過。

今日のコンサート会場は三重県津市の総合文化センターです。
三重県にはまともな音楽ホールはなかったので、ここも市民会館レベルかと思ったら、びっくり!
大、中、小ホール複合の巨大な施設で、まさにバブルの遺産。

今日は中ホールでフコク生命チャリティコンサート、昨年の毎コンの覇者ヴァイオリンの植村太郎君とお馴染み武田美和子さんとのデュオ。こんな大雨の中、お客さん入るのかな・・という心配もよそに、大入り満員。植村君は桑名市の出身なので、さすがご当地ということですね!まだ23歳、若手の星、植村太郎の将来が楽しみです。

下諏訪総合文化センター

5月のアン・アキコ・マイヤースから始まって、ギル・シャハム、川久保賜紀、ジェラール・プーレと続いた今回のヴァイオリン・ツアーも、いよいよ終盤、今日は下諏訪総合文化センターで久しぶりの竹澤恭子さんとのコンサートだ。

日本人のヴァイオリニストのレベルの高さは世界一と言っても過言ではない。次々と世界的なアーティストが現れる。
情けないのはピアニストだ。世界一ピアノが普及していて、習った人数も恐らく世界一、世界一コンサートホールがあり、世界一スタィンウェイのフルコンがある恵まれた環境で、何で世界に通用するピアニストが殆どいないのか?
ヴァイオリンを習っている人の数のほうが圧倒的に少ないのにね。
日本人は手が小さいので、ヴァイオリンは向いているがピアノは向いていない。と言う人もいるけれど、昨今の日本人は体の大きさでは決して外人に引けをとらないし、それは超絶技巧的な問題だけならともかく、音楽の表現力はそれだけじゃないからね。

かえで養護学校

豪華な富士屋ホテルをあとにして養護学校に向かう。
今日は学校に初めてスタィンウェイのフルコンがやってくるというので、学校中大騒ぎだ。みなさん喜んで迎えてくれる。

体育館に搬入してみると、学校のピアノはヤマハのC1!
フルコンとベビーグランドの2台ピアノだ(笑)
それにしても、2台並べてみるとなんとフルコンの大きいことか!
音楽の先生も校長先生も大喜びで、もちろん生徒達も興奮している。

今日も感動的なコンサートが行われるに違いない。というのも、私は本番前に抜け出して、電車で渋谷にもどり、4時半に予約した歯医者に行かなければならないからだ。
東京から搬出時間に間に合うように交代スタッフを呼び、私は特急あずさで新宿へ。渋谷の歯医者で抜歯。痛いよね・・。

甲府で2台ピアノコンサート

最初の予定では富山から昨日、直接甲府に入る予定だったけど、急遽ホテルをキャンセルして、東京に戻り、一仕事して、早朝また甲府に戻ることにした。

今日は久しぶりにフコク生命のチャリティーコンサートで、中井&武田ご夫婦と2台ピアノです。
会場は甲府市総合市民会館 芸術ホール。ホール所有51万番台のハンブルグDと持ち込んだピアノを組み合わせる。
ところが困ったことに、節約のためか、会場内にエアコンが入っていないので、湿気がどんどん上がってきて蒸し風呂状態。
ピッチはどんどん下がり、音はもこもこ。
古い多目的ホールは反響版が組み立て式なので、たとえエアコンが入っても、反響版でさえぎられてステージ上には冷風が降りてこない事がある。
おまけに反響版の天板には照明が組み込まれていたりして、なおさら暑い。せめて湿度だけでも下がって欲しいけれど、ともかく温度のばらつきが出ないように、開演ギリギリまで、2台のピアノをなるべくくっつけて置いておく。

さて、フコク生命チャリティーコンサート2007が始まった。中井さんたちも今回からプログラムを変えて超絶技巧盛りだくさん。
終演後、今夜の宿は甲府富士屋ホテル。豪華な温泉付きだ!
ホールが蒸し風呂状態ですっかり汗だくになってしまったので、早く温泉に入りたいけど、その前に打ち上げ。
全てが豪華な今日のイベント、その理由は、フコク生命は甲府が発祥の地で、なかば地元ともいえるので力が入っているとのこと。
ちなみにフコク生命と、キティちゃんが仲が良いのも、サンリオが甲府の出身だからだそうだ。
サンリオの意味は山梨王と言うことらしい・・。なるほど勉強になった。

そんな話で盛り上がり、ビールから、地酒、甲府ワインと進んですっかり酔っ払って、ツインの2部屋ある豪華な部屋にぽつんと1人戻って、そのままグー。
6時ごろ目がさめて慌てて温泉直行!

録音最終日

いよいよドビッシーのソナタの録音。
ジエラール・プーレのお父さん、ガストン・プーレと、ドビュッシーが
一緒に作った曲。
この曲はもう何度もレコーディングしているが、ドビュッシー直系のいわばオリジナルの演奏を聞けるのが楽しみだ。

15年ほど前にニューヨーク郊外のライという町の教会を借り切って、若かりし頃の江口 玲と、これまた二十歳そこそこのチー・ユンとDENONレーベルでの録音したことが懐かしい。
その時の顛末は確かこの日記の最初の頃に書いた記憶があるので、参照ください。

全ての録音が終わったのが20時。今日はもう一泊して、豪遊して明日解散!何て豪華(笑)
日本食は何でも食べるどころか、かつおの刺身が大好物!のプーレさんと、ゆっくり打ち上げをして、終了!お疲れ様!!







録音2日目

ここ富山県魚津市の新川文化会館は、エンジニア岡田さんのお勧めのホールで、確かに癖のない素直な音で録れるホールだ。
殆どのホールは床にピアノの低音部が共鳴して、膨らんだ音になり、コンサートならまだしも、録音では苦労することが多いのだが、このミラージュホールは殆どその現象は見られず、バランスが良い。
おまけにいつもお世話になっていた事業課長の清水さんが館長になったので、とっても協力的で、わざわざここまで来る気になります。

バブルの頃、日本中に雨後の筍のようにコンサートホールが建って、今や世界一コンサートホールのある、お馬鹿な国になってしまった。
今やブームも去って、殆どの会館は閑古鳥。
その殆どが莫大な維持費に耐えられず、指定管理者制度と銘打って、維持管理、経営全てを民間に丸投げし始めた。
こうやって録音に開放してくれれば、ホールの宣伝にもなって、貸館率も上がるし、おまけにステージ上しか使わないので客席やロビーも汚れず、一石二鳥なんだけどね。
未だに県外者料金50%増しとか、地元優先とか(使わないのに)
お役所的なごりがあるところが多いので、びっくり!

今回も、東京から富山の魚津まで行って、10人近い関係者が地元のホテルに宿泊、地元で毎回食事して、ホール代も含めて100万円近いお金を落とすのだから、新川文化会館のお陰だよね。
そんなわけで2日目も終わり、毎夜、毎夜飲めや歌えよで3日目に突入!




録音初日

レコーディング開始。
今回の曲目はフランク、プーランク、そしてドビュッシー、のフランス3大ヴァイオリン・ソナタ。
いずれも超有名な曲ですが、なぜ久しぶりに自主録音をしようと思ったのか、そのきっかけは今年1月15日の日記を参照あれ。

午前中にセッティングを終わって、プーレと、ピアニストの川島余理さん登場。
最初のテスト録音の音は、いささかプーレは気に入らない様子。
こんな時はっきりこうして欲しいと言うアーティストのほうがやりやすい。彼はどうももっとヴァイオリンの音を前に出して欲しいようだ。
そこでチーフエンジニア岡田則男の腕の見せ所。
急遽マイクセッティングのやり直し。
再度プーレに聞かせる。みるみるプーレの顔が笑顔に変わり、握手攻め。プロフェッショナルな集団は決して理屈や理論をこねて、ごまかさない。次々出てくる技が素晴らしい。

アーティストも同じだ。うまい人と仕事をすると本当に楽だ。
実に前向きな仕事ができるし、引き出しにいろんな技をもっているので、いかなる場面にも対処ができるからだ。
実際現場では理論や理屈より、技が全てだ。チーム・タカギは世界のトップクラスである事は間違いない。
そんな集団をプロデュースできるのだから私は幸せだ(笑)感謝!

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