ミクロコスモス全曲録音 後半

昨年、前半を録音した瑞穂町スカイホールは、スタッフがすっかり変わってしまって、とても録音が出来るような環境で無くなってしまったので、残念ながら今回は、茨城県のみのり町にある四季文化会館みの~れに変更した。
みのり町のみの~れとは安易な名前だけど、5年ほど前にできたなかなか綺麗なホールだ。

持ち込んだピアノは勿論ベーラ(笑)ピアニストはバップさん。
低くて大きなプラットホームの搬入口を入るとすぐステージで、女の子1人でも楽勝でピアノを持っていけるホールだ。
近辺には畑しかないので、車がないとどこにも行けないけれど、録音はやりやすい。

調律が終わって、バップさんがいらしたので、ちょっと指慣らし。
前回のスカイホールは1000席を越す大ホールだったけれど、今回は600席ほどのホール。同じピアノでもかなり鳴り方が違って聞こえる
ので、最初は少し戸惑っていらしたけれど、だんだん慣れてきてピアノも鳴りだした。
ミクロコスモスも後半になると、音数も増え難解になってくるので、今日は全体の雰囲気に慣れるために少し抑え気味に行くかと思いきや、
バップさんはパワー全開でどんどん進み始めた。

私は楽屋で自分の席を陣取って、昨年から休み無く仕事が続いていて遅れ遅れになっていた日記をやっと書き始めた。
今日はようやく11月末から12月上旬まで追いついた。(笑)
思い出し、思い出し、でもすっかり忘れている日もあり、1日ずつ書いています。

8時頃録音も終了して、隣の駅のホテルまで車で移動。
結構ホテルが遠いのが難点だ。
今夜はTDKコアの宇野さんの部屋に集合して、ビールと宇野さんが福岡で買ってきたちくわで晩酌。




リクオさんレコーディング

昨年、祐天寺にスタジオメックというレコーディングスタジオができた。
ピアノの納入と管理を依頼され、予算との兼ね合いからヤマハのC5を入れたけれど、実はちょっとチューニングアップしたC5だ。

我々は長い間、レコード会社のスタジオのピアノ・メンテナンスを多く
やっているので、仕様状況やブースの大きさなどを考慮して色々な調整を考える。
お陰で各録音スタジオからは引っ張りだこで、嬉しい悲鳴だ。
ここスタジオメックもピアノの評判は上々で、「このピアノをもって帰りたい!」とまで言ってくれる外人アーティストも何人かいるらしく、スタジオの営業にも少なからず貢献しているとのことで、我々も嬉しい。
ピアノを使用するときは必ず調律を依頼してくれるので、こちらとしても保守管理にも力が入る。

今日から3日間、リクオさんのレコーディングだ。
彼は我々のスタジオでもレコーディングをしたことがあり、一昨年のクリスマス・パーティでもサロンでゲストとして弾いてくれた。
「ピアノライダ~」という曲はいつも鼻歌に出てくるくらい好きな曲だ。
私も久しぶりなので、初日の楽器の調整には顔を出そうと、スタッフと共にスタジオに行った。
今回はバラードっぽい曲が多く、少しメロウな音色に調整して欲しいと言うリクエストだったので、ヴォイシングをやり直した。
終わった頃にリクオさんが入ってきて、私の顔を見てびっくり!
ピアノはすぐに気に入ってくれて、早速レコーディング開始。
私はスタッフに後を任せて、次の現場に。







アキコ・グレース 松涛サロンライブ

松涛サロンでのAkiko Grace Piano Modeライブも4回目を迎えた。

アコースティックのピアノソロを目の前で聞くライブは、ジャズの世界ではあまりない事なので、フルコンの大迫力なサウンドにまずびっくりする。
ライブハウスのでは殆どPAの音だし、しかもスタインウェイのフルコンで、ちゃんと調律されているなんて事は珍しい。
このシリーズはドリンク付きなので、ワインやビールを飲みながら目の前でアコースティック・ジャズを聴くのは最高に贅沢な時間だ。

今回は、以前から私がお会いしたかったジャズ評論家の高木信哉さんが来てくれた。
高木さんにお会いしたかったのは、私と同世代で同じ苗字なのもさることながら、著書の日本グランプリという本を読んだからだ。
1960年代の日本モータースポーツ界の事情を書いた本で、まさに自由が丘の5 SPOTというジャズ喫茶で、ボサノバのギタリストを目指して働いていた頃の記憶がタイムリーに蘇って来る話だった。

私のガレージに入っている1963年のホンダS800をお見せしたら、大喜びしてくれた。
おじさん二人が、寒いなかガレージの前で昔話に花を咲かせている姿は奇妙だけれど、本人達は16歳に戻っているんだよね(笑)

写真は、ピアニスターHOROSHIさんが今夜のコンサートに贈ってくれた花。
4月11日、調布のグリーンホールでアキコ・グレース、ピアニスターHOROSHI、稲本響による3台ピアノ「ピアノキューブ」のコンサートを開催するのだが、いつもこのサロンで練習をしている関係だろうか・・・結構気を使ってくれる人なんだよね

即決パジェロ

朝から、人に会ったり昨年度の経理をみたりしてから、渋谷区役所に印鑑証明を取りに行き、午後から鮫洲の陸運局に行って即決パジェロの名義変更をした。

もう何度もここで車のナンバーを登録しているので、書類に不備はなく、希望ナンバーももらって、束の間の習志野ナンバーを品川ナンバーに交換して、封印をしてもらって終了。

1月5日にヤフー・オークションで即決で買ったこのパジェロは、習志野の業者が3ヶ月前に秋田県から買ってきた車だ。
新車時は秋田ナンバー、3ヶ月前に一時的に習志野ナンバーになって、今日、品川ナンバーになったわけである。
だんだん都会にやってきたわけだけど、パジェロは雪の秋田や長野、新潟ナンバーのほうが良く似合う。

ところで、何でこのナンバーにしたかは、音楽関係者ならわかるよね・・。
当然、次の車のナンバーは441、442となって、まあ443くらいまでは
使えそう(笑)

フルートフェスティバル

これまた毎年正月恒例のフルートフェステイバルが、今年は東京文化会館大ホールで行われた。

ピアノを積んで朝9時に文化会館に到着したら、正面入口には大勢の人が集まっていて、ピアノの運送会社のトラックが2台も止まってピアノを降ろしている最中。
その中をタカギクラヴィア・コンサート&アーティスト部と大書きしたトラックが入って来たものだから、皆びっくり。こっちもびっくり。
場所を間違えたかと確認したが、間違いはない。
どうやら今日は小ホールで、調律師協会主催のイベントがあるらしい。大ホールのフルートフェスティバルと重なって、搬入時間も同じだったので、ピアノ運送トラックが3台も文化会館に集合してしまったわけだ。

東京文化会館の大ホールは、オペラやバレエの公演などで大道具の搬入が多いため、広い搬入口が地下に独立していて楽だけれど、小ホールへの搬入経路は、お客さんの入る正面玄関からだらだら続くスロープを延々と押していくか、楽屋に通じる通路から狭いリフトを使って反響板の裏に上げるかの二通りしかない。
このリフトの手前にあるドアが狭くて、あと数センチ足りないがためにピアノを縦にしなければならない。
ここさえクリアできれば、もっといろんなピアノが搬入できて、東京都も面倒なピアノの保守管理から逃れられ、余計な税金を使わずに済むし、業者癒着等と疑われなくて済むのにね。
リフトの前のドアを5センチ削れば全て解決!
今度、石原さんに提案してみよう!

毎年正月明けに行われるこのフルートフェステイバルが終わると、さて、また今年も始まったな、という気分になる。
小ホールのイベントは既に終わっていて、残念ながら今回は覗きに行けなかったけれど、調律師協会もどんどんこういった催しを企画して欲しいものだ。




新年会

毎年恒例、稲本 響主催の新年会が、松涛サロンで行われました。
ご存知の方も多いと思いますが、響君は料理の腕はプロ顔負けで、
私が死んだらピアノをやめて料理人になると、いつも言っております(笑)
ホントかどうか是非見届けたいものですが、その時は残念ながら私はいません。
もしピアノを弾いていたら、千の風になって吹き飛ばしてやりましょう(笑)
響お得意の特製餃子(無農薬!国産)焼肉!スープ!腹いっぱい食べて、大満足。

RCAの修理

正月休みのスタッフが続々と帰ってきたり、交代で休みを取るスタッフがいたり、まだ正月気分の残っているこの2~3日の間に、かつてRCAスタジオで活躍していたB型の全弦交換を急遽やる事にした。
全弦を外し、ピンを全て抜いて掃除をして、フレームを下ろしてカポダスト・バーの傷を修正し、フレームの塗装までで、本日の作業は終了。
本来なら、明日はフレームを収めてオーバーサイズのピンを打って弦を巻き始められるのだけれど、前から気になっていた響板のヒビを修正して、ニスを塗り変える事にしたので、1日予定を伸ばした。

この楽器は15~6年前に見つけた時から、響板には数本のクラックが
あり、中央には3本のシミングの跡があったけれど、以前この日記にも書いたように、コロコロ転がるような素晴らしい音がしていた。
20年ほど前、ニューヨークで初めてNYスタィンウェイの響板の秘密を知ったとき、我が耳を疑い、今までの常識を根本から覆されて、「今まで、日本やヨーロッパで見てきたものはなんだったのか・・こりゃ0からやり直しだ・・。」と痛感した事が、以後NYスタィンウェイにますます、のめりこむきっかけとなった。

当時ピアノの命は響板で、ヒビなどあろうものなら大騒ぎ!
「このピアノはもう死んでます。」が常識の日本で、「スタインウェイは響板に皹があっても、音には関係ないですよ」と言っても、誰も信じなかった(笑)
ある時、ヨーロッパ・ヤマハにいて、帰ってきたばっかりのコンサートチューナーの瀬川さんが、「スタインウェイは響板が割れてても、音には関係ないんですね?」と言う話をしたので、私はびっくり!
そして嬉しくて、スタインウエイの話で盛り上がった事があった。
当時、日本で私がお会いした技術者で、このことを知っていたのは瀬川さんしかいなかった。

スタインウェイの設計開発に携わっていたウイリアム・ガーリックが、「
ロングアイランドの工場で、響板の弦圧を片っ端から測ったら、0から、ネガティブのものまであったけれど、全て音には関係なかった」と言っていたのを思い出す。
恐るべしスタインウェイ。この話の詳細はまた今度!






原宿KDDI

朝8時半にスタッフがお迎えに来て、昨年登場したスタィンウェイL型を積み込む。
今日は原宿のKDDIイベントスペースで、アキコ・グレースの新春初ライブ。
客席となる階段を下ろして搬入だが、イタリア製の運搬車ピアノプランは階段下ろしが得意技。10段くらいの階段も難無くクリア。
いつものフルコンに比べて、180センチのL型は軽い軽い。

調律が終わって待機中、1階の展示スペースに無料でインターネットができるパソコンコーナーがあったので、ヤフーのオークションを覗いてみる。
するとなかなかお買い得のパジェロが出ていたので、即決で落札。
先月の12月24日、第三京浜で、ついにエンジンが焼きついて死んでしまった社用車「白いパジェロ」の後継車が見つかった。
何でまたパジェロなのかというと、私にはちょっと思い入れがあるのだ。

85年に「キャメルトロフィー」という国際ラリーに日本が初参加した時の選手選考会使用車両が、発売されて間もないパジェロだった。
20代前半は一時期、調律師になっていなければ車の世界に飛び込んでいたかもしれないほど車にのめり込んでおり、ちょっと腕試し程度の気持ちでこのキャメルトロフィー日本予選に応募してみたら、結果は総合2位で、特にメカは総合1位だった。
その後イギリスのバーミンガムにあるランドローバーのテストコースで、外気温-20度の中、ベルギーチームと野営をして夜中まで語り明かした。
この模様は「11PM」という番組で放送されたので、当時外回りをしていると、お客さんは調律よりTVの話が長くて、しばらく仕事にならなかった(笑)
4X4マガジンに記事を書いたりして数ヶ月遊んだけれど、自分の中では、のめりこんだやってきた事が世間でどのくらい通じるものか、公平な場所で一応順位が付いて気持ちがすっきりしたので、これで車関係はずっぱりやめ、迷っていた本業の調律師としての道に専念する!と宣言した。車のレースは見た目にもタイムでもはっきり順位がわかるけれど、音楽の世界では、好みというやっかいなもの(笑)に左右される。
こうして終わりの無いレースにのめりこんで行くことになるのであった・・。(笑)

話がそれたけど、その時ランドローバーよりパジェロの総合性能の高さに結構感心した思い出があるため、ショートボディのパジェロに乗っていたわけだ。
ピアノを満載した3トンのトラックでも楽々牽引してしまうから、現在8台ある社用車のどれが立ち往生してもすぐに助けに行ける!と豪語していたのに、結局そんな機会は一度もなく、何と第三京浜でエンジンが焼きつき、白煙を噴いて止まって牽引されたのがパジェロのほうだったという情けないオチにもめげず、またパジェロを買ったのは上記のような古い思い入れがあるからなのだ(笑)


仕事始め

今日から会社は仕事始めです。
スタッフが夏休みから戻ってきました(笑)
正月休みはまたそれぞれバラバラに取らせる事にしました。

まだまだ世間は正月気分ですが、私の頭はまだ年が明けてません。体調も少しずつ戻ってきて、友達の医者に症状を聞いてみたら、それはノロウィルスじゃあないか、と言われましたが、結局自然治癒させてしまいました。
散々な年末年始でした。

日本橋三越本店

早朝7時に日本橋三越に楽器搬入。
開店前に調律からPAセッティング、リハーサルまですべてこなさなくてはならないので朝が早い。
1階吹き抜けにある巨大な天女の像の前で毎年正月に行うイベントらしい。
今日は1時、3時、5時と1日3公演。
駅伝のゴールと重なって、日本橋は正月から大変な人だ。
12月からず~っと続いている仕事の為に、私の頭の中ではまだ年は明けていないのに、正月休み中の社員やピアニストから、明けましておめでとうメールが続々と入ってくる。

今日の現場はデパートのロビーなので、PAも入れるし、人ごみザワザワの中なので条件は最悪。
それでもお客さんには大ウケ、満員立見で3回戦終了。
こういったイベントは「PAを入れると音がどう変わるか」また、温度変化が激しくて調律が不安定になりやすく、必ず直しをいれなければならないのだが、そのタイミングの見極め方や、多くの人が見ている前で調律をしなければならないとか、社員に経験を積ませるには恰好の現場なんだけど、今年は珍しく東京でカウントダウン・コンサートがなく、全員休ませたから、私が不眠不休でやってます(笑)

スタッフのお陰で、ここ数年は連続で売上が前年度比アップしているし、特に昨年のピアノ持込コンサートは振り返ってみたら、250回を越えていた!
お疲れさんの意味を込めて、年末年始好きなだけ休んでよいぞ~!と言ったら、スケジュール・ボードに「夏休み」と書いてある。
なんじゃこれ?と聞いたら「夏休み、取れなかったので、ここでとりま~す!」(笑)

どうりで忙しかったはずだ(笑)
皆さんゆっくり休んでください・・。

渋滞のなか帰京



朝、大阪港に到着。ここが東京だったらどれだけ楽なことか・・。
なんで宮崎~東京フェリーはなくなってしまったんだろね。ここからが大変!具合が悪いのに、正月の断続渋滞70キロに突入。

今日は移動日なので、あせらずに休み休み東名を走る。
それでも夜7時頃に横浜の工場に到着。
楽器を下ろして、車を乗り換えて東京に戻る。
明日は日本橋三越で、新春コンサート。
それにしても食欲ないし、蕁麻疹も消えず。


熊本より

明けましておめでとうございます。
馬刺しを食べてから具合が悪くて、胃部膨満。
4時頃までなんとか耐えてたけど、あまりの具合の悪さに、タクシーでホテルに戻ってベットに入るも、あまり眠れず。

朝10時頃ふらふらしながらトラックで宮崎港に向かう。全く食欲なし。
蕁麻疹も出て顔も腫れ、酷い新年を迎えた(笑)
フェリーに乗って、すぐにベットに入っても何だか寒気がして、眠れず。やがて、熱も出てきて、今度は熱くて眠れず、ぐだぐだしてたら、いつの間にか寝てしまったようだ。

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