ラ・フォル・ジュルネ始まる

今年も恒例のラフォールジュルネの一週間が始まりました。
今日は搬入の日、今年は11台の貸し出しです。

これまた恒例の展示ホールにフルコンをごぶちゃんで階段上げするスタッフ。
女性だけでフルコンを階段上げするって本当だと言うことがわかるでしょ(笑)
明日から朝7時から調律の毎日で寝不足の一週間が続きます。


大本営発表?

これが鯛島。
ホテル浦島の仕事の帰り道串本で撮影したけど、ちょっと小さいかな?

今日は古座川の岡田邸に戻って、近所のおばちゃんの家にあるモーツァルトというピアノを鑑定に行った。
ドイツ製で」トロピカル仕様の可愛らしいアップライトだった。
鍵盤を含めてあらゆる膠の接合部がピンで留められているトロピカル仕様は、私が持っているフランスのガブリエルガボーというアップライトでも使われているけど、最近はめっきり見なくなりました。

ガボーは弦にも綺麗な金メッキをされていたが、残念ながら、このモーツァルトは随分昔に張り替えられてしまったようだ。
このピアノは勿論オーバーホールしないと使えない旨お伝えして、帰りがけに、もう一つ興味深い話を聴いた。

近所の廃屋をもうじき壊すのだけど、中に古いピアノがあって、誰ももらってくれないので、家と一緒に壊してしまう事になりそうです、とのこと。
なんていうピアノですか?と聞いたら、「ヤマト」というらしい。
「ヤマト?ヤマハではなくて?」「いえ、ヤマトです。」というやりとりが続いて、その後の話が面白い。

「実は、戦争中、大本営発表!って放送していた人の家だったんです。」
「えっ! あの 『大本営発表!帝国陸海軍は本8日未明、米、英両国に対し、西太平洋上において、戦闘状態にいでり!』と言う有名な放送をしていた人ですか!」
「そうなんです。奥さんがピアノを弾く人で、戦争が終わって、恐らく東京にいづらくなって、こっちに引っ越してらしたんじゃないでしょうか…。」

こんな会話が続き、「それならヤマトでしょ!そりゃ残さなきゃ。」てな話になりました。

調べてみたら、「ヤマト」は昔、ヤマハより古くからピアノを作り始めたといわれる西川ピアノが、ヤマハに吸収されて、一時期ヤマハの横浜工場で作業していた事があるらしく、そこで作られたらしい。
ともかく、歴史に残るピアノだから、引き取る事にしました。
クロネコヤマトに頼む訳にも行かず、次回引き取りに行く事に。
どんなピアノか楽しみですね。





ホテル浦島

今日は三重県から和歌山県の那智勝浦に移動して、有名なホテル浦島に泊まりがけでピアノの調整。
以前から頼まれていたけれど、なかなか時間がなくて手を入れられなかったのですが、今回ここでコンサートが行われるので、この機会に、思い切ってやってきました。

と言うのも、ここのピアノに、ちょっと興味があったからです。
半年前に地元の調律師が全弦交換修理をやったと言うのに、なぜか変なのだと言う。
良くある話だけど、通常、地方で他の技術者がやった仕事には極力関わらないようにしています。
なぜなら、地元の仕事を取ることになる可能性がある事と、只でさえも時間がないのに、一度手を付けたら責任があるので、また通うはめになってしまうので、それなら地元の人に任せた方が良いからです。

しかし先月、このピアノをちらっと見た時にびっくりしたのは、わずか半年で、新しい弦がこんな事になるのだろうか?という位、真っ黒になっていたことです。
そのことも少し興味があって「とりあえず今回だけ見ましょう」と、この有名なホテル浦島に宿泊付きという事で引き受けました。

さて、それでゆっくり、この哀れな白いヤマハのC7を見させてもらいましたが、宿泊してみてやっと原因がわかりました。
このホテル浦島は島全体が温泉で、このホテル中に漂う硫黄の匂いが犯人でした。
あらゆる金属がわずか数ヶ月で変色してボロボロ。
新品に交換されたハンマーシャンクも既に錆びてスティック。
レピテイションスプリングに至っては黒い粉を吹いて細く痩せ細り、スプリング調整をしようとすると今にも折れそう。
恐るべし硫黄ガス!

何とか弾ける状態にして、今夜は温泉。
良いお湯だけど、ピアノの置き場所としては最悪な環境だった!


獅子岩

朝一番の南紀白浜行きの飛行機に乗って、和歌山に。
先に関西方面を回っていたスタッフに、南紀白浜空港に迎えに来てもらい、その車で私は三重県に。
途中、大好きな熊野の獅子岩を撮影。
本当に太平洋に向かって吠える獅子みたいに見えるよね。
この辺は奇岩が多く、串本には鯛島ってのがあります。
本当に鯛に見えます。

秋田慎治ライブ in 松涛サロン

サロンにて、楽しみにしていた秋田さんのソロ・ライブです。
今日がツアーの最終日だそうです。
今日用意した、サロンのフルコンを凄く気に入って、本番のトークで盛んにピアノを誉めちぎってくれました。
でも彼はスタインウェイはしばらく買えません。
それは最近ポルシェを買ってしまったからです(笑)

スタインウェイO型のフレーム塗装

1920年製スタインウェイ、工場にてオーバーホールの続き。
ハンブルクのO型とういうことで修理依頼があったけど、この時代は、OEM生産だったので、フレームのような主要パーツはニューヨーク製です。
それなら、この時代のスタインウェイはハンブルクと呼ぶのか、ニューヨークと呼ぶのか・・・?

例えば、ソニーのテレビ。部品の何パーセントが日本製なのか?
また組み立てなどは東南アジアなのか?
ヒュンダイの車は韓国製だけどエンジンは三菱だ。
という話と似ているけれど、やっぱりヒュンダイは韓国製で、ソニーは日本製か…。
となると、スタインウェイはアメリカのメーカーだから、この場合のソニーの例に当てはまる気がする。

ここで重要なのは、アメリカとドイツはこの後2回の世界大戦で敵国同士になったため、部品をドイツに送れなくなったという事情があった。
その時ハンブルク工場はどうしたか?
戦争の時はピアノを作れなかったんだよ。

話がそれたけど、再塗装されたO型のフレームは、響板のクラックを補修して、純正のニスを塗ったボディに納めました。
どうやって納めるか?大げさにチェーンブロックで吊ったりしません、
O型のフレームは約79キロしかないので、3人で、ヨイショ!って持ち上げで入れます(笑)

ピアノキューブ in 調布グリーンホール

朝から3台の同調調律をやって、リハーサル開始。
構想から約一年、やっと実現した、ピアノキューブ。
なにせ、3人ともジャンルもキャラクターも年齢も違うので、うまく行くのか、本当に心配していた。
リハーサルを聴いても、まだ、調整する事がかなりあって、どうなる事やら、といううちに本番。

しかし本番となれば、流石にみんなプロ!
ステージに慣れてるというか、本番に強いと言うか、息もピッタリ。
3台で弾くラプソディインブルーもバッチリ決まって、お客さん大喜びのうちに終了。
後でアンケートを読んだけど、全員絶賛だった。
こんな事は珍しいらしい。

調律ですか?前日入れで3台なら保証しますよ。
安心して聴いてました。(笑)

レコーディング最終日

ウィーンホールレコーディング最終日。今日も天気が悪い。
朝9時に入り11時までにピアノをしあげる。
ここまで順調に来たので、今日は今までの曲の見直しだ。
順調で一安心。

実は今日、調布のグリーンホールで行われる、アキコ・グレース・稲本響・ピアニスターヒロシによる3台ピアノコンサートの前日搬入セッティングの日。
ピアノは3台とも午後に搬入し、スタッフが調律をやっているころかな?
ここは府中だから、調布グリーンホールまでは、空いてれば15分位で移動できる。
ウィーンホールのレコーディングにメドがついてきたら、抜け出してグリーンホールのサウンドチェックに行く事にした。
近いって便利。(笑)

19時頃、せ~の!でお互いのホールを出発して、途中の甲州街道でスタッフとすれ違い、私はグリーンホールへ。
サウンドチェックを済まして、ウィーンホールへ戻ったら、こっちも取り直しの曲も無く、今度は搬出だ。やれやれ(笑)





レコーディング2日目

朝9時にウィーンホールに入る。今日も雨模様だ。
調律が終わったころに、お手伝いの生徒さん達がお昼を買ってきて並べてくれる。
今回のレコーディングは、女の子達が5~6人、毎日お手伝いに来てくれるので、至れり尽くせり。
こんなレコーディングなら毎日でもOK(笑)

午後にはヴァイオリンの天満あつこさんまで、差し入れを持って来て頂いて、食べ物には不自由しない。むしろメタボ。
今日も順調に終了。

レコーディング初日

今日から3日間、府中の森ウィーンホールでレコーディング。
朝9時に楽器を搬入したけれど、生憎の雨模様だ。
クラシック名曲集の慣れた曲。だからこそ難しい。
他にも沢山同じようなCDがあるのだから、ピアノの音は良くて当たり前。
こんな時、天候が悪いと音色を維持させるのに神経を使う。
ピアノソロだから、ピアノが全て。

ウィーンホールは好きなホールです。
床もしっかりしているし、あまり録音には苦労しないホールです。
もう少し使用料安ければ、もっと使いたい。通えるしね。
とりあえず15時頃から、順調に録音が進んで、20時頃終了。
予定より早いペースで録音が進んで、一安心。

宝物

関西方面から、戻ってきました。
近々サロンでレコーディングがあるので、普段コンサートの時に使っている椅子や邪魔な物をとりあえず、裏のガレージに置くことに。
そのスペースを作る為に、私のおもちゃ達を一時横に避難。
ほとんどの車やバイク等の趣味の物は、秩父倉庫に避難させて、とりあえず、手元に置いてあるのはこれぐらいだけど、最近はこの子達も、邪魔もの扱いをされて、可哀想です。
あ~凡人には、この子達の価値はわかるまい(笑)

哀れな侵入者?

昨夜、関西方面の常宿、古座川の岡田さん宅に到着した。
ここにはニューヨークスタインウェイB型があるのだが、数日前、弾いていると次高音あたりで突然異音がして、それからチンチン音がするらしい。
覗いてみたらなんと、弦の間に蜂のような虫が刺さっているではないか!
ピアノの中に入ってアクションの間を飛び回っていた蜂が、突然ピアノが鳴りだして、次々上がってくるハンマーに驚いて、まるでモグラ叩きのように逃げ回っていたけれど、遂にハンマーに叩かれて、哀れハンマーと弦の間でグシャ!となったわけだ。
異音の原因が分かって大笑い。

こんな運の悪い珍客が本番の時でなくて良かったけれど、以前レコーディング中に、シンシンいう音が気になって、ハンマーを削ってみたら、何やら茶色っぽい塊が見える。ほじくり返してみると、なんと、圧縮された蚤の死骸(笑)
Fこれは2回ありました。
ハンマーはウールなので、羊の毛の中に紛れ込んでいたのだろう。

また、ひどい金属音がするのでほじくり返してみたら、折れた針の先っぽが出てきた事も何度かある。
これは当然、調律師がハンマーに針を刺して整音時した際に折れた針が行方不明になったもの。
手術で器具を腹の中に忘れてくる医者がいる位だから、まあこんな事もたまにはあります。
私も、レコーディング中に折れた針が取れなくなって、時間がないから、中に押し込めた事があります(笑)
自分の楽器ですから、もちろん後から取り出しましたけど。







関西へ

関西方面の出張初日。
1月にヤフオク即決47万で買ったパジェロは快調。
今回は、コンサートではないので時間に追われる事もなく、少しは気が楽だ。
今日明日でホールのスタインウェイの保守点検を終えて、奈良、和歌山方面に移動する。

今日から4月

春ですな…
今日は徹子の部屋の収録。
テレ朝前の桜並木も満開なので、時間つぶしに花見。
でもあんまりのんびりもしていられない、搬入して、調律したら、テレ朝を出て、延ばし延ばしになっていた関西方面出張に行かなければならない。

今回はホール関係の保守点検や、調律をまとめてもらったので、スタッフと2人でパジェロで出発だ。
私は助手席で飲んだくれていよう(笑)

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