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お付き合い いろいろ

スタッフが交代で夏休みを取っているので、私は休めず。
ホワイトボードには、こんな時にしか行けない、8ヶ月待ちのお客さんというか、友人の音楽家達の家の調律のスケジュールがまとめて入っている。

まずは、朝10時から川越のKさんの家。
彼は日本フィルの団員で、もう25年位前からの付き合いだ。
年も同じなので、最近はどこが痛い、あそこが悪いと言う話が多くなった。嫌だね、年寄りは(笑)
それにしても、急速にピアニストは世代交代が進んでいると言う話で盛り上がった。

調律しながら、棚を見ると、懐かしのパイオニアSA-80発見!
私も10代の頃買ったアンプ。これに、PLA-25という自動のレコードプレイヤー、さらにパイオニアの白いヘッドフォンが定番だった。
あ~同世代だねぇ(笑)

午後は花園から深谷に行って、18年前に新品のニューヨークスタインウェイをご紹介した、K先生のサロンの調律。
20年近く経ってようやく馴染んできた。やれやれだ(笑)

最後は、深谷から大宮に移動。
到着したら19時半を回っていた。
ここには1908年製、ちょうど今年100年になるO型がある。
今夜はここの主の奥様の誕生日会を兼ねて、恒例のワインパーティー。
ここの主はある総合病院の院長代理で、私の主治医。
数年前、私の鼓膜をメスでジョキッと切った張本人だ(笑)
旨いものを飲んだり食ったりしないで、長生きさせるのではなく、好きな物を飲み、食い、楽しい人生を送る為に医学の進歩はある!と言うのが彼の持論だ(笑)
私も同感。

てなわけで、調律もそこそこに、イタリアから空輸してきた巨大なフォルチニのバター焼きから始まってフルコースを食べながら、恐らく日本一であろう10000本収納の地下ワイン庫から次々最高級ワインを開けて、ワイン談義。
いつものチンプンカンプンのワイン業界語が飛び交う。
宴もたけなわ、音楽隊の出番です。
酔っ払ってはいるが、このほうが音が良くなるとか言いながら、仕上げ?の調律をやって、ピアニストの出番。
いやあ~良い音するねぇ~
ワイン片手にみんなで気分は貴族(笑)



一段落しました

昨日で、とりあえずツアーもひと区切り。
沖縄からフェリーに乗ったスタッフも、今朝大阪に着いて、夜7時頃には渋谷に帰ってきた。皆さんお疲れ様。
今週は珍しくツアーもなく、通常業務に戻ったので、みんな交代で夏休みを取ることにしました(笑)

私は、工場にこもっていろいろやることがあります!
溶接や旋盤加工で、次期運搬車第3世代、ななちゃん(笑)の製作や、ヨブ、ゴブちゃんの修理、トラック改造、CD199のアクション改造、Mの仕上げ、ハンブルクのハンマー交換。
う~ん、ありすぎて、結局日にちが足りない。

そうそう、画像は大阪で手に入れたのに、トラックに積まれたまま、徳島~沖縄を経由して、やっと到着したスピーカー。
クラシックの世界では知る人ぞ知るB&Wノーチラス803。買ってしまいました。
現在はジェネレックを使っていますが、サロンでの録音も増えてきたので、ジェネレックは出張録音用に、サロンのモニターにはB&Wを使うようにしました。
この2種類のスピーカーが現在のクラシック録音業界の定番。
これに、B&K、ショップスのマイクとの組み合わせが、ほぼ90%以上のレコーディングに使われています。

なので、私はレコーディング用にピアノを調整する場合も、レコード会社と同じシステムを揃えて、同じマイクで録音して、同じモニターでノイズのチェックをして整音や調整をします。
そのほうが現場で悩む事も少ないので、当日のセッティングが早く済みます。
お金はかかるけど、アーティストも、レコーディングエンジニアも、真剣勝負だから、こっちも、考えられる事は全てやっておかなきゃ、と思うし、それが楽しいから。


追伸)昨日の日記で、早速「マニア垂涎の的」が「睡善」になっているとご指摘がありました。
何しろ携帯でシコシコメールを打って会社に送り、それをスタッフが編集してアップするという、実にアナログ的な事をやっているので、(私が直接書くと過激になるらしく、羽交い締めのような状況です)どこかで間違いが発生します(笑)
素早いご指摘感謝します。また、指摘して下さい!



二宮 西光寺

昨夜は、紀尾井ホールからピアノを搬出してサロンに下ろし、今朝のテレビ番組撮影の準備をやっていたら、甲府の6連弾スタッフも帰って来たので、ついでに、午後からのサロンコンサートの準備もやっておくことにした。
結局、家に帰ったのは深夜2時。
3時に寝たら、5時15分にはもうスタッフが迎えに来た。

ピアノを積み込み、日曜日なので渋滞を避ける為に、5時半に渋谷を出発して、東名厚木から小田原厚木道路経由で二宮に6時半に着いてしまった。
今日は、ごえんなコンサートの発祥地、二宮の西光寺の地蔵祭りで、昨年に引き続き、本堂にピアノを入れて、コンサート。

今回は、先日ニューヨークで響板を貼り替えたばかりの1923年の楽器を、さっそく使ってみる事にした。
この楽器は15年位前に、ニューヨークで見つけた楽器で、日本に送って貸し出し用で使っていたものだ。
その後フランスでしばらく使っていたが、12年を経た今年に引き取り、パリからニューヨークに送ってオーバーホールをして、先月戻ってきた。地球を1週半して来たわけだ(笑)
マニア垂涎の的、1920年代の楽器はまさにスタインウェイの黄金期。まさにストラディバリウス。

すっかりパワーを取り戻して、帰ってきたModel-Mは、サイズは小さいけれど、驚く程良く鳴る!
箱全体が鳴るとはまさにこの状態。
ピアニストもびっくりで、まさに音がリッチ。
今のスタインウェイと比べてみれば一目瞭然(笑)
残念ながら、今回は時間がなくて、外装も傷だらけだし、調整も突貫工事だったので、工場に戻ってきたら、またバラして、仕上げをやるのが楽しみだ。

外装は私的にはどうでも良いのだけど、貸し出しとなると、多少見た目も直してあげなければ(笑)
「スタインウェイは傷だらけで使うのがカッコイい。」
初めてアメリカで見た時からの教訓です(笑)
ピカピカのヴァイオリンは恥ずかしいでしょ?
これで、素晴らしい小型のスタインウェイも貸し出しのラインナップに加わったから、楽しみだなあ(笑)


甲府から紀尾井へ

朝、目が覚めて、いつものように「ここはどこ?私は誰?」(笑)
沖縄から、いきなり甲府の朝を迎えて、寒い、寒い。

ホールに9時入りで、早速6台ピアノの調律開始。
今日は11時29分甲府発新宿行き特急かいじに乗って、13時20分には紀尾井ホールに入らなければならないので、6連弾のリハーサル、調律直し、立ち会いなど全てを、初めてスタッフだけに任せる。
朝の調律は念入りに見て、注意事項など引き継ぎをやって、甲府駅から、電車に飛び乗った。
6連弾の本番では、椅子の入れ替えや、譜面台の出し入れの人手も必要なので、会社からもう1人甲府に向かうスタッフと、大月あたりですれ違ったようだ(笑)

私は四谷の駅で、待たせておいたスタッフの車で紀尾井ホールへ。
予定通り13時30には、F1の搬入も終え、調律開始。
昨日、一昨日と、沖縄で2台ピアノのコンサートをやって、その日の夕方から6台ピアノ、一夜明けてまた6台の調律。
沖縄でミミガーを食べたせいで「もう耳が~」なんて言ってもいられない(笑)

紀尾井ホールでは、干野さんのソロリサイタル。
ショパン、シューマン、そしてリスト。
久しぶりに、F1をソロバージョンに整音し直して全開で本領発揮させる。
ppppからffffまで圧倒的なダイナミックレンジの広さと、音色がフワッと変わる絵の具のパレットのように色彩豊かな演奏に酔いしれた。
F1特有の乾いた音色に、野太い重低音が加わって、響板をリニューアルした効果は明らかだった。
クラシックはこうでなきゃね。



山梨県民文化ホール

今日は、紀尾井ホールでF1指定の持ち込みのコンサートと、山梨でのジャズ6連弾とが重なってしまい、こちらは社長より私が引き継ぐ事になりました。
とは言っても、社長に紀尾井の調律アップにギリギリ間に合う時間までいていただき、6台の調律はチェック済み。

今回のプログラムも何度目かになりますので、リハーサルも早々に終わり、調律の直し時間を多く頂きました。
本番で白熱してくると、こぶし打ち&ひじ打ちの嵐となります。
しっかりテストブローをしないとメチャクチャに狂ってしまいますので注意が必要です。

本番はまず6台の演奏で始まり、次にソロ演奏。そして6台のボレロ、後半に2台、4台の演奏、そしてまた6台でラプソディーインブルー。
舞台袖でメンバーが各々の演奏を聞いて刺激を受け、お互いを称え合い、楽しんで演奏しながら終演に向けて更にヒートアップしていく姿を見て、私も沢山の刺激を受けました。
予定通り(?)ピアノはこぶし、ひじ打ち、強打の連続でしたが、無事終演を迎えることができました。

今日の搬出には、よぶちゃんも、ごぶちゃんも(いずれもうちで活躍する運搬車)、さぶちゃん(フルコン運びのプロ、人間です)もいないので、いつもよりも時間がかかってしまいましたが、スタッフの方々がお手伝いくださり、22時に搬出は終了。
渋谷には日付が変わる頃戻ってきました。


沖縄から甲府へ

朝から南国特有の嵐のような雨。
朝7時半にスタッフと二人、ホテルからタクシーで今日の訪問コンサートの会場に向かう。

会場のピアノを調律しているうちに、予定通り、フェリーは那覇港に到着し、トラックは10時半ごろ会場に現れた。
長旅ご苦労様、拍手ものだ(笑)
しかし、私は12時15分発のJALで、1人東京に戻らなければならない。ピアノを搬入して、ざっと調整をし、あとはスタッフに任せて待たせておいたタクシーに飛び乗って空港へ。

2時半頃羽田に着き、迎えに来ていたスタッフの車で甲府に向かう。
18時に山梨県民文化ホールに入って、明日のジャズピアノ6連弾の仕込みだ。
ピアノはすでに甲府に向かって走っている。
ぴったり18時にホール到着。
待機中のサブちゃん達とピアノを下ろして組み立てる。
21時までの3時間で、なるべく早く調律をこなさなければならない。
実はサブちゃんも、レ・フレールの岡山、神戸ツアーと重なっていたのだが、ピアノが心配で、わざわざ抜け出して甲府まで来てくれた。
搬入が終わったら、急いで甲府駅から神戸に戻って行った。
こっちもできる限りの作業をやって、3人のスタッフと、遅い晩御飯。

沖縄に居るスタッフの1人は、先程羽田に戻ってきたらしいけど、フェリーのスタッフは、明日の15時発なので、それまで時間を潰さなければならない。
長い航海の末、やっと今朝上陸したのに、可哀想に、あの豪華なホテルは泊まれず、那覇の近くの良く言えばレトロなホテルに泊まるらしい(笑)
そのホテルの、これまたレトロなテレビの地元ニュースで、今日の訪問コンサートの模様を流していたようだ。
こっちは甲府のホテル泊。

沖縄コンベンションセンター

いやあ…沖縄に来ましたねぇ~。
ホールに10時半頃に入って、ピアノ庫で調律(エアコンが効いてステージが冷えるまで4時間ほどかかるらしい)していたら、今日&明日のサポートスタッフが、東京から飛行機でやってきた。
フェリーは未だに船は徳之島あたりを航行中のようです。
当然、今日のコンサートには間に合わないので、ホールのピアノを2台お借りします。
明日の朝10時に那覇港に上陸予定なので、明日の訪問コンサートには持ち込みます。
有人フェリーの本数が少ないので、今日に間に合わせようとすると、3日も早くフェリーに乗らなければならず、いろいろスケジュールが詰まっているので、仕方ありません。

恒例のフコク生命チャリティーコンサートシリーズ沖縄編は、中井&武田ペアの2台ピアノに、この時期だけ日本に帰ってくる、ドイツ在住の山本さんのヴァイオリンを加えて、盛り沢山の内容。
宜野湾市のコンベンションセンター劇場に千人以上の観客!で大盛況のうちに、終了しました。

ラグナガーデンホテルのレストランで、打ち上げをやって、12時半に解散。
ホテルの部屋は豪華で広くて、少々落ち着かない。
おまけにずっと雨ばかりで寒い(笑)

いざ、沖縄へ!

午前中まで保守点検をやって、トラックは徳島からフェリーに乗って和歌山港へ。
阪和道を通って関空で私だけ降ろしてもらい、トラックは大阪南港に向かった。
私はお先に18時5分関空発のJJALで沖縄へ。トラックはほぼ同時刻に大阪南港からフェリーで沖縄に向かった。

1時間半後、那覇空港に到着。
フェリーはまだ、徳島沖を航行中のようだ(笑)
那覇空港からタクシーで、宜野湾市のラグナガーデンホテルへ。

人生で2回目の沖縄。
初めて来た時は、車が右側を走ってた。
あの頃の沖縄はまだアメリカのようだった。
空港からホテルまでタクシーの窓から眺める景色に、あの頃の面影はまるでない。

15年間で、約3000ステージをこなし(イチローみたい(笑)北は北海道から、南は鹿児島まで、最後に残った沖縄にも、今日遂に到着した!
これで全国全ての都道府県を回った事になる。
あらゆる事で、今年は区切りのついた年である。
いろんな人に助けてもらって、優秀なスタッフに恵まれて、ここまで来れた事に感謝しながら、15年間を思い起こしているうち、豪華なホテルに付いた。

大阪からフェリーで沖縄へ

あさっての沖縄でのコンサートの為に、高知からずっとピアノを積んでまわっていたデュトロが、ついに沖縄行きのフェリーに乗りました。
これで全都道府県制覇となります。

フェリーは思っていたより小さいですが、いまどき沖縄にフェリーで行く人は少ないようで、客室はかなり広々と使えてのんびりできそうです。
明日の夜、奄美大島に到着し、その後深夜のうちに徳之島・沖永良部島・与論島にも寄りながら、あさってのコンサート当日の朝に那覇に到着の予定です。

春と夏に行った小笠原も25時間の長い船旅でしたが、今回はそれを大幅に超える40時間の船旅です。
無事に那覇に着き、コンサートにピアノが間に合ってくれることを祈るのみです。(芽)

徳島へ

都から一旦帰って来て、東京でいくつかコンサートをやり、昨夜の深夜バスで徳島入りしようと思ったら、三連休の最終日だということをすっかり忘れていた!
深夜バスは全て満席。やむを得ず、朝一番のJALで徳島に飛んだ。
空港まで、スタッフがトラックで迎えに来てくれたので、10時にはホール入りできた。

夜は、久しぶりに地元の市民評議会メンバーと、居酒屋で今後のホール運営や、指定管理者制度の導入で、いかに経費を節約して品質を落とさない保守管理の方法に付いてアイデアを出しあった。
日本全国、バブルがはじけてから約10年。
そろそろ箱物の保守管理を持て余して、民間に丸投げし始めた訳だから、アイデアのないホールは、いよいよ運営できなくなるのは間違いない。
明らかに時代は変わったのだ。
当然我々は全面協力する。
クオリティを落とさずコストを落とすのは、我々の得意技だから(笑)

CD199 サロンコンサート

須江さんのヴィンテージスタインウェイ・コンサートシリーズの4回目。
なんと今日は70名のお客様が入った。
2週間のうちに4回開かれたコンサートだが、全て50人以上のお客様が入っていつも満員。
毎回来る人もいるけれど、老若男女、新しいお客様がどんどん増えている事が、彼の人気を伺わせる。
こういった目の前でじっくりと聞くコンサートに、このサロンはピッタリだ。
ここで確かな手応えを感じて、来年は目黒パーシモンの大ホールを借りたらしい(笑)
もちろんピアノはこのCD199を持って行くそうだ(笑)


保守点検初日

昨日の夜、トラックで京都から徳島に移動し、今日から3日間の予定でホールのピアノ3台(アップライト、ヤマハのグランド、NYスタインウェイのフルコン)の保守点検です。
明朝、社長が飛行機で徳島に入られますが、私は一足先にホールに入り、グランドピアノ2台のピン磨き・掃除・増締め、そして鍵盤調整まで終わらせて今日の作業は終わりてす。
明日は2台並行して調整、整音をやっていく予定です。(芽)

雁部一浩レクチャー&公開レッスン

サロンで年3回行われるこのシリーズ。
今日は、ローズウッドとCD199を並べて、ピアノのミニレクチャーもやるので、私も久しぶりにマイクを持って登場(笑)
来月発売のムジカノーヴァ誌に対談記事が載ることもあって、取材が入ったりなかなか盛況でした。
普段なかなかお目にかかれないピアノが2台並んで、目の前ではっきり音色の違いがわかる面白い企画だから、よし、またやろう!

今日は京都

昨夜は多賀のパーキングホテルで大浴場に入り、「京都明日~」なんてオヤジギャグを飛ばしながら、久しぶりにのんびり(笑)
本当に今日と明日は、京都で仕事。

京都の向日市民会館に9時に入って、保守点検。
ちょうど1年程前にオーバーホールしたこの楽器も、かなり落ち着いてきて、なかなか良い感じで鳴ってくれる。
弦もハンマーも全交換したので、弦が切れる心配もなく安心して強打して調律できる。
夕方には作業も終了した。
スタッフは並行して外装の傷直し塗装をやっており、一晩乾かして仕上げは明日。

私はひとり先にのぞみで東京に帰ります。
スタッフはこのまま京都に残って、2日間別の仕事をして、大阪でスピーカーを受けとって徳島に入ります。

フコク生命主催チャリティー訪問コンサート

昨夜は高知の新阪急ホテルに宿泊。
初めての高知で朝を迎えました。

昨日の本公演に続き、今日は訪問コンサート、高知県立盲学校に来ました。
しかし、この学校にはちょっと問題がありまして・・・。
なんと、会場の体育館は二階にあり、外部からピアノを搬入することは不可能。
さらに使用するピアノは体育館のステージ上にあり、その高さは1.2メートル!
2台ピアノなので、隣の音楽室から移動したグランドピアノと、ステージ上のピアノを下ろして、2台にしなければならない。

しかし我々に不可能はない(笑)
事前に準備をして様々な機材を用意して行ったので、難なくクリアー!
それにしても1.2メートルは高い!
訪問コンサートも感動の嵐の中、無事終了。
最後、機材の積み込みまで手伝って下さった、フコク生命高松支社の皆様有難うございました!

このトラックは5日後に大阪港からフェリーに乗って沖縄に向かうので、それまでの4日間、関西方面の仕事を入れました。
明日は向日市民会館の保守点検なので、今日は京都を過ぎて多賀まで走って、ハイウェイホテル多賀泊にしたのですが、ちょっと誤算。
高松から多賀までは何と400キロもある!
東京~高松って、東京~山口位あるんだね!つまり東京までの半分位戻る事になってしまった(笑)
でも昼公演だったので、何とか23時30頃には多賀に到着。
大浴場に入って、やっとのんびり。
楽しいね~旅は(笑)

高知県立県民文化ホール

朝9時5分発のJALで高知に出発。
トラックは前日の朝8時に出発して、21時30頃、高知に到着したらしい。
こっちは1時間20分位で高知空港に到着。
雨模様の東京と違って、快晴の高知(南国土佐~を、後にぃしぃてぇ~)ちょっと古いけど、流石に南国。暑い(笑)

かくして、遂に高知県に上陸!
15年間、約3000ステージ、北は北海道から、南は鹿児島まで、全国津々浦々を回り、残るは沖縄だけ!と、豪語していたら、ちょっと待てよ…そういえば、高知?高知県?行ってない!
あったんです、ぽっかり開いていた、呼ばれた事が無い県が(笑)
そして、今日、その一歩を記しました。
あとは沖縄だけ!

今日は高知県民ホールでの本公演、明日は訪問コンサート。
2日間、フコク生命主催のチャリティーコンサートシリーズ、2台ピアノバージョンです。
11時ホール入りで、14時調律アップ。
遅めのお昼を食べに外にでたら、有名な「ごめん」と書いた路面電車、ごめん行きを見つけて、感激。
お~高知だあ~(笑)

ついでに見つけた、何これ珍発見!
県民ホールの前の壁に、何枚も貼られている看板(写真参照)

モーターって何?

トッパンホール

明日からのツアーに向けて、トラックは朝早く高知に向かって出発したようだ。

こっちは昼1時入れで、トッパンホールにF1を持って行く。
今日は秘密のミオちゃんのコンサート。
サロンでは、須江さんのシリーズ・コンサートの2回目があるので、朝CD199のチェックをしてからトッパンホールに向かった。

このホールは1年ぶりかな?
地下搬入口で、ピアノをゴブちゃんから台車に乗せ換えてエレベーターに乗せ、1階ホール袖でドアが開いたら、なんとカメラが!
ホール事務所の皆さんが、ゴブちゃんに乗って運ばれるフルコンの姿を写真に撮ろうと、待ち構えていたのだった(笑)
残念ながら昨夜、工場でぬかるみを走ったのでキャタピラーは泥だらけ。
ホールの廊下を汚してはいけないと遠慮して、地下で台車に乗せ換えたんです、ごめんなさい(笑)
それにしても、全国どこに行ってもゴブちゃんは人気者(笑)

今日はヴァイオリンとのアンサンブル。
リハーサルを聴いていると、ホールの容積に比べてピアノが若干鳴りすぎる(ソロなら完璧なんだけど)ので、やむなくピアノの音量を下げる事にした。
やっぱりF1は大物だ(笑)
秘密のミオちゃんのマネジメントで来ていたI君は、26歳のフレッシュマン!
今は田部ちゃんを担当していて、「中学生のころ、田部さんのプレイアデスが好きで、毎日聴いていた」と言うので、「そのCDは、このピアノで録音したんだよ」って教えてあげたら、感激して、終演後F1を撫でて帰った(笑)
しかし、あのプレイアデスを録音した頃に中学生だった人が、今や業界の一線でマネージャーをやってるなんて…。
リストラが進んだと言うか、こっちが年を取ったと言うか(笑)

BS生放送本番

朝8時半に昨日と同じ場所に搬入。
10時に調律アップの後は、リハーサル開始。
もうピアノは触れない。

やることはないので、昨日に引き続き、商店街の宇都宮餃子を食べに行った。
戻ってきたら、生放送が始まっていた。
テレビ局では、見慣れたカメラクレーンも、野外では、こんなに巨大!

本番が終了間際にあいにくの雨。現場スタッフの人達がとっても親切に手伝ってくれたので、ピアノは真っ先に搬出完了。
渋谷には22時には戻ってこれました。

岡山はやっぱり雨だったらしい。くわばら、くわばら(笑)

NHK BS放送収録

早朝に楽器を積み込み、7時半出発で宇都宮に向かう。
土曜日なので渋滞を予想して早く出たけれど、高速はスイスイで9時には宇都宮に着いてしまった。

今日と明日はNHK BS生放送の収録だ。
円光寺さん指揮で、オケあり、合唱あり、ビッグバンドのジャズあり、パーカッショングループあり。
「ラプソディー・イン・栃木」というテーマらしい。
今日は仕込みとリハーサル、明日が本番生放送。
朝10時に搬入して、PAチェックや騒音の中、めげずに調律終了。
後は夕方6時まで、延々とリハーサルが続き、調律の直し時間もない。

実は今頃、私は岡山にいるはずだった。
岡山城でのジャズフェスティバルにアキコ・グレースが出演するので、ピアノを持って行く事になっていたのがだが、岡山城の特設ステージには屋根がなく、おまけにステージ近くまでトラックが入ることができないため、クレーン車で全ての機材を吊って入れる事が判明。
残念ながら、岡山のピアノ持ち込みは断念して、宇都宮のほうに来たというわけです。

こっちも野外だけど、一応屋根もあるし、ベルリンフィルが時々やっている野外コンサートみたいな感じ(笑)
それでも、リハーサル終了後、ピアノは一旦搬出してトラックに積み込み、一緒にホテルに戻った。
夜はスタッフとホテルの近くの焼き肉店で晩御飯。
やっと早く寝られる。

CD199でのサロンコンサート

今日から3回シリーズで開催される須江さんのサロンコンサートは、すべてヴィンテージスタインウェイを希望なので、CD199の登場だ。

いま公開中の映画「イキガミ」のサントラに使用されているので、デビューは映画のほうが早かった(笑)
確か今年の7月に収録したので、まだ試行錯誤の最中、細かいセッティングは決まっていなかったけど、最近はサロンコンサートに出せるところまで熟成は進んできた。

須江さんは今日始めて弾いたのだが、この楽器にびっくりして大いに気に入ったようだ(笑)
コンサートが終わっても、1人残って、ずっと弾いていたらしい。

1922年生まれの、このCD199は、驚くことに響板も駒もオリジナルのまま。
全くダメージが無かったのでそのまま使っているのだが、当時の音色、パワーを知る上で貴重な存在だ。
その圧倒的な音の太さは現代のピアノの比ではない。
さっそく「この楽器には、何が合うかなあ…」とピアニスト達は、今から楽しみにしているようだ(笑)
また夢がふくらむね!

相模湖交流センター レコーディング2日目

八王子から20分位で到着。
昨日までとはうって変わって爽やかな秋晴れの相模湖はすがすがしい。
フランス在住のチェロとピアノのお二人は、ご家族と一緒に湖畔のペンションに泊まったらしく、パリ市内では味わえない山や湖の自然を満喫しながら歩いてご出勤だ(笑)

ホール内は、エアコンを切っているにもかかわらず、21℃47%を保っていて、理想的な状態。
録音は今日で終わるけれど、今回はなかなか良いデータが取れた。
今夜はこの楽器を横浜工場に下ろし、かわりにCD199を積んで渋谷に帰り、サロンに下ろして明日のコンサートや、テレビ収録のピアノの準備をしなければならない。

それにしても、最近の我がコンサート部の仕事の増え方は異常な位だ。
特に今年度に入ってから、新しいお客さんの依頼もどんどん入って来る。もともと紹介の無いお客さんは、お受けしてないのだけど、ほとんどが誰かの紹介だ。
余りにもスケジュールが重なるので、申し訳ないけど、お断りする事も増えてきた。
この不景気に、仕事がどんどん入って来るのはありがたい事だけど、明らかにこの業界の何かが変わり始めている気がする。

夜中の3時頃に帰宅して、いつものように寝酒のワインを飲みながら、こんな事を考えていたら、おっと、明日は朝から病院で検査だ!
採血もあるのに忘れてた(笑)

相模湖交流センター

今日と明日、相模湖交流センターでピアノとチェロのレコーディング。
このホールには、4年位前にエイベックスのレコーディングで来たらしいけど、何故か覚えていなかった(笑)
持ち込みも今年で3000ステージを迎える勢いなので、記憶に残っていないものも結構ある(笑)

しかし、このホールは侮れない。
450席程のサイズの割には良く響き、ちょっと太鼓気味なステージも、よく見ると電動で客席と同じ高さに下げられそうだ。客席後方は収納され、手前の席は全て撤去できるので、ホールのスタッフにお願いして、全てフラットにしてもらった。
ピアノはホール中央まで自由に動かし、床の硬い所に移動できるし、ステージが下がった分だけ天井が高くなり、きれいな響きが返ってくるようになった。

秩父ミューズパークで苦労していた事が簡単に解決してしまった。
搬入も楽だし、渋谷から1時間。穴場発見!
欠点は近くに良いレストランと宿泊施設がない事かな(笑)
仕方なく今夜は八王子に宿を取った。