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ニューヨークス・タインウェイによる2台ピアノ・コンサート

一年前から頼まれていた、瀬尾&加藤ピアノデュオ・リサイタル。
フランスとドイツに四年間留学していた2人の帰国コンサートだ。
加藤君は作曲家で、若いときからコロムビアのレコーディング等で良く一緒に仕事をした。
稲本響の「海の上のピアニスト」、オケ版の編曲をやったのも彼だ。

今日は、オペラシティ・リサイタルホールへ朝9時にF1とCD199を搬入。
実は今日、サロンでも2台ピアノの録音があり、こちらには「ひばり」と「きよし」を用意した(笑)
我々が、「きよし」「ひばり」と呼んでいる楽器は、赤坂にあったコロムビアの1スタと2スタで使われていた有名な楽器の事だ。
「ひばり」は、1スタでクラシック系の録音に使用された人気の楽器で、艶消しのフルコン。
かつて美空ひばりの録音にも使われていたので「ひばり」(笑)
ニュースステーションの番組テーマを録音したのもこの楽器なので、毎日テレビで流れている。
2スタにあったのは、主にジャズ・ポップス系の録音に使っていた、コロムビアスタジオではもっとも新しい楽器。艶ありのフルコンで、氷川きよしの録音にも使ってたので「きよし」(笑)
このフルコンと、一回り小さいB型とを組み合わせると、「Bときよし(ビートきよし)」になるのでややこしい(笑)

サロンでは、久しぶりに再会したコロムビアコンビでの録音。これはスタッフの担当。
あと目黒雅叙園では、假屋崎省吾の展示会レセプションで、フジコ・ヘミングが演奏するためフルコンを持ち込んでおり、さらに六本木のテレビ朝日スタジオでも録音があるので、調律時間のやりくりが大変だ~。
とりあえず、一年前から予約のあったオペラシティを拠点にして、ここに2台搬入している間に、私は朝9時~10時半に目黒で調律。(目黒は昨夜搬入済みなので)
その後オペラシティで2台調律して、サロンとテレビ朝日スタジオはスタッフに任せて、逐一ピアノの様子を連絡取り合いながら、オペラシティで待機と言うことにした。
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しかしオペラシティのリハーサルが始まったら、バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」や世界初演の新曲など、各曲によって舞台の配置も違い、ピアノの大屋根を外したり位置を変えたりで忙しい。
どうやら、目黒には行けそうもありません、フジコさん假屋崎さんごめんなさい(笑)
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本番は、この難しいプログラムにもかかわらず、満員立ち見で大盛況。
夜9時過ぎに撤収。
各スタッフからも、「無事終了」「素晴らしいピアノありがとう、と言われました」との連絡があり、やれやれ、疲れたなあ…。
と言う間もなく、レコーディングの終わったサロンの「ひばり&きよし」も調律。


ホールの共同ピアノでは何が起こるかわからないけど、みんなが慣れたピアノを持ち込むからこそ出来る離れ業。
今日は1日で6台のフルコンが大活躍!そのうち5台も調律してしまった。
6台ピアノの経験が生きてるね(笑)


歯医者&日赤

7月の入院騒ぎから早くも3ヶ月。
今日は午後から日赤で検診。朝は歯医者。今日は病院日と決めてしまった。

歯医者は、入院騒ぎで延期していたインプラント手術を先週から再開したもの。
調律という仕事は無意識のうちに、奥歯を噛みしめて力を入れているので、治しても治しても歯がボロボロになる。
数年前に思い切って、下の歯をインプラントにしてみたら、何とも快適!
もともと我が家は歯が弱い家系で、最近上の歯も悪くなってきたので、遂に第2弾インプラント手術だ。
レコーディング・エンジニアの岡田さんも、職業柄、歯を食いしばるらしく、若い時から入れ歯。
もともと歯が丈夫な人達は問題ないのだろうけど、まあ、職業病かなあ…(笑)

それにしても、全てのインプラント手術が終わったら、恐ろしい請求書がくる(笑)


新型インフルエンザ

今日は、夏にハンマー交換をしたグランドピアノのメンテナンスに行ってきました。
この高校の男声合唱部は全国大会常連校で、同県出身の私も高校時代合唱部でしたので、その活躍ぶりを昔からよく知っています。
音楽室に入室してすぐに目に飛び込んできた掲示板の文字に驚にいてしまいました。

「関東大会を辞退」

………。
なんと新型インフルエンザの感染者が出てしまい、直前に辞退を決めたというのです。
部員達がどのような思いでコンクールに臨むのか少なからず分りますので、朝から切ない気持になってしまいました…。
社長の日記にもインフルエンザの話題に触れていますが、本当に色々なところに影響がでているのですね。
私がどんよりしてもしても仕方ないので、皆さんが気持良く歌えるようにと音色の調整をしてきました。(N)



佐山雅弘 in 芳澤ガーデン

昨年から始まった市川市芳澤ガーデンのジャズ・コンサート、今年は佐山雅弘さんにお願いしました。小雨模様の中、朝9時にフルコンの搬入を始めたら、なんとピアノ搬入シーンの見物客が30人程集まって、その後ピアノの解説をやるはめになった(笑)
なんでも、地域の方々のレクチャーに、この搬入見学も組み込まれていたらしい!

調律が終わって11時からリハーサル開始。
今日は佐山雅弘+三木俊雄のsax。
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いつもながら圧倒的なテクニックの佐山雅弘のピアノは、見ていて気持ちよい。
ピアノを完全にねじ伏せて、コントロールできるピアニストは少ないので、つくづくピアノは男の楽器だなあ…って思う。
本番は勿論大盛況で、ピアノの周りにも人だかり。
日本一のジャズピアニストのテクニックにお客さん興奮覚めやらず、CDも飛ぶように売れたようで、この仕事を頼んだ私も、一安心。
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今日は3時~5時のマチネ公演だったので、ピアノを搬出して急いで渋谷に帰ってきたのだが、すでにサロンはもぬけの殻。
実は今日、サロンでは「江口玲ファンクラブの集い」をやっていたのだが、とうとう私は間に合わず、参加できなかった。

「何だぁ~待っててくれなかったんだぁ…結局、俺なんか居なくても世の中回ってくんだぁ…」と当たり前の事だけどちょっとぼやいて、スタッフの失笑を買った夜でした(笑)




江口玲/新日フィル at サントリーホール

昨夜は遅くまで、今日使用するF1の調整をやった。
このホールは音を遠くまで飛ばす事が命なので、次高音~最高音にかけての打弦点とハンマーヘッドの重さの見直し。
打弦点の調整は、とても面白くてはまります(笑)。

今日は朝10時にサントリーホールに搬入して、搬入口の中で調律していると、いろんな人が覗きにくる。
どうやら、「バックステージ見学ツアー」なるものがあるらしい。
隣のピアノ庫の中では、今日のオケ中で使うピアノを誰かが調律中(笑)
13時に、ステージに上げて、オケも搬入開始。
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リハーサルを聞いて満足満足(笑)
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ようやくフォーカスの合った打弦点が決まった。
高音域の打弦点は0.2ミリずれると、音色の差は解らなくても、鳴り方や音の伸び、飛び方は、ガラッと変わってしまう。
さらに0.5ミリもずれると、まるで喉を締めて発声しているように、鳴らなくなる。
この調整は、狭い場所でいくらやっても、音の飛び具合は絶対にわからないので、こういった大ホールで、確認するのが一番だ。
まさに、ホールは実験場。

今日はガーシュインの「ヘ長調のピアノ協奏曲」。オケがピアノに被ってくるので、鳴らないピアノでは、お話にならない。
ましてや、このホールでピアノコンチェルトをやると、ピアノは更にステージの崖っぷちまで出されるので、音は痩せてピアニストには聞こえ難くなるから、なおさらだ。
リハーサルが終わって、オケのメンバーのKさんが、「いやあ~全然音が違いますね~」と言うので、「そりゃ同じ音なら持って来ないでしょう(笑)」と答えた。
オケの団員はいつも同じ条件でピアノの音を聴いているので、貴重な意見が聞けて面白い。
「コンサートっていろんなピアノの音が聞けて、これは好きとか嫌いとか言うのも、音楽の楽しみかただと思うよね。」などと話をしているうちに、コンチェルトも終わり、ブラボーの声に割れんばかりの拍手が鳴り止まない。

何度も出たり入ったりの後、なんとアンコールでソロを弾き始めた!トロイメライだ!
上手の袖で搬出態勢に入っていた私は、「えっ!聞いてない!」
アンコールでピアノソロとは…。
F1は全弦交換して、まだ1ヶ月。
ただでさえ狂いやすいのに、今日は激しい連打を弾きまくるガーシュインのコンチェルトをリハーサルを入れて二回通しで弾いたあとに、調律師泣かせのトロイメライ…(笑)
祈る気持ちで、胃の痛むようなアンコールも無事終わった。
調律は無事持ってくれた(笑)




沖縄出張中止

稲本響のヒプナゴギアも昨日で千秋楽。立見がでる盛況だった。
CD付きのプログラムも完売、ピアノも大評判だったようだ。

朝晩すっかり寒くなってきたと思ったら、いつの間にか10月も終盤。
本来なら今頃は沖縄でコンサートをやってるはずだったが、インフルエンザ問題で今回は中止。
ピアノはフェリーで先に行かせ、私は昨日沖縄入りで、今日の最終便で羽田に戻ってくる予定だったので、今日1日は降ってわいた休日。
とは言っても何をやっていいのかわからないので、結局昼から工場に行って、ごぶちゃんを修理して、来週オペラシティで使うCD199を渋谷のスタジオに運んで、その後、あさってサントリーホールに持ち込むF!の調整。
なんだ、結局仕事してしまった(笑)


hypnagogia3日目

毎日、浅草のアサヒビールまで通っています。
朗読の出演者は、山寺宏一さんと柳家花録さんなので、毎日大量の差し入れが届きます。
これはクラシックのコンサートとは雲泥の差。
和菓子やら寿司やら、老舗の名物がずらりと並びます。
クラシックの場合は、主催者が用意してくれる大体どこも決まった乾き物や飴ぐらいで、果物などあればラッキー(笑) ですからね。

今日は昼夜二回公演なので、調律は14時~14時半までしか時間がありません。
入口には、もうお客さんが並んでおり客入れ時間を早めたそうなので、20分でさっさと切り上げました。
幸い昨日バッチリ仕上げたので、あの激しいパフォーマンスにも耐え、ほとんど狂いはありません。
夜の部には、我社のスタッフ達も見にくるので、立ち会いを交代する事にしました。

会社に戻ったら、経済産業省から象牙鍵盤の輸入許可証が来ていたので、早速ニューヨークに送付。
これでいよいよ、アメリカからの輸出&日本への輸入許可が下りたので、CD368は堂々と日本に空輸されてきます。
さて、どのコンサートに使おうか、楽しみが増えました。
CD199とCD368の2台ピアノも良いな。
レコーディングデビューはどれにしよう…。

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稲本響が音楽監督を務める「ヒプナゴギア」というステージが、浅草のアサヒスクエアAで15日から19日まで開催されている。
このアサヒスクエアは、ビルの屋上に黄金の筋斗雲のようなオブジェが乗っていて、高速からでもよく目立つビルの中にある。
ここは15年位前に、故ジェルメニ・ムニエ女史の公開レッスンで使用したホールだ。
その時も、このB型ともう1台C型を持ってきた。偶然だね。

今回はB型と、珍しいイバッハ(ドイツ製)のアップライトを持ち込んだ。
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イバッハはホンキートンクに調律を狂わせて(最近流行りだ)、壊れたピアノのイメージを作った。
このステージは、稲本響のデビュー作と言って良い「海の上のピアニスト」のような朗読劇で、かなりピアノがメインで登場する。
響から「メインのピアノとは別に、イメージとしては『子供の頃の古い壊れた縦型ピアノ』のような楽器も使いたい」とリクエストがあり、私は、ピアノのプロデュースを担当しているので、倉庫の奥に閉まってあったコレクションピアノの中から、燭台付き猫足イバッハをデビューさせた(笑)わけだ。
とはいうものの、グロトリアンと並ぶ名器なので、壊れた…というイメージとは程遠く、高級な音色で鳴ってしまうため、やむなくホンキートンクに調律をくずした次第(笑)
酒場のシーンで登場するのだが、なかなか良い味わいを醸し出していて、雰囲気がぴったり(笑)
最近この手の仕事多いよなあ(笑)

昨日(初日)は千葉で仕事をやっていたので、スタッフが頑張ってました。私は今日からの参加です。
19日までやっているので、皆さん是非見にきて下さい。



フコク生命チャリティーコンサート・イン・千葉、訪問編

今日は朝8時に千葉養護学校にフルコンを搬入して、午後から訪問コンサート。
高学年の生徒が多いので、飛び入り参加があります。
なんとピアノ演奏で海外遠征までする男の子が居て、エンターティナーと校歌を弾く事になりました。
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引率の先生が「昨日新潟から帰ってきた」とおっしゃるので、

私: もしや、トキめき新潟?
先生: そうなんです、この子は新潟の国体でボーリングで全国二位になったんです!
私: 私も行ってました!
先生: あ~!平原綾香さんのステージ見ました!

なんと、あの7500人の中に居らしたわけだ。

それにしても、この天才少年、スポーツは万能。
昨日新潟から帰ってきたのだから練習不足のはずなのに、素晴らしいピアノを弾き、コンピューターのプログラミングが好きで、建築用の、それもプロ用超複雑な図形をプログラムまでしてみせるそうな。
まさに天才少年。
ただ自閉症で、人と関わりが持てないので、一般的な社会生活は難しいらしい。
この素晴らしい才能を発揮させてあげる方法はないものだろうか…。

今回もこの訪問コンサートでまたいろんな事を学んだ。
夕方、夕焼けの綺麗な海ほたるを渡って帰りました。

フコク生命チャリティーコンサート・イン・千葉!

米子~新潟~と回った今回のツアーだったけど、とりあえず今日、明日の千葉で一段落。
今日は千葉の京葉銀行文化プラザ。
京葉銀行のホールかと思いきや、最近までぱ・る・るのホールだった。
郵政民営化で結局千葉市が買って、命名権だけ京葉銀行が買ったらしい。
今年で9年目の綺麗な700人のホールは、どっかで見たなあ…と思ったら、「のだめカンタービレ」の撮影にも使われたとのこと。なるほど、思い出した(笑)
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ホールは豪華でなかなか音も良いし、使いやすいのだけど、搬入エレベーターの出口が狭くてピアノが入れにくい。それでサブちゃんの登場。
なかなか良いホールのヤマハと、持ち込みしたスタインウェイとで2台ピアノだ。
中井&武田夫妻の連弾、それぞれのソロに続いて、後半は2台ピアノで、モーツァルトやラフマニノフ、メシアンと続き、エンターティナーにラディツキーマーチでは、ほぼ満員のお客さんも手拍子で参加して終わった。
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終演後は物凄い雷雨でピアノが搬出できず、足止め。
私は明日の訪問コンサートの為、千葉に泊まり。
打ち上げは寿司屋でした。

新潟朱鷺メッセ

ホテルからタクシーで朝9時に会場入り。
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9時~10時が調律の時間のはずが、やっぱりサウンドチェックが始まって、調律どころではない(笑)
11時45分に会場に戻ってきたら、リハーサルが始まっていた。
アーティストは平原綾香とキョンさん。
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ステージの下からピアノのタカギクラヴィアの文字を指差して、誉めちぎっているおじさんがいる。
良く見ると、お父さんの平原まことさん(笑)
3年振り位に会って、ハグハグ(笑)
サックス奏者のまことさんとは昔レコーディングやコンサートで良く仕事しました。
毎年の年賀状が家族写真付で、「娘がデビューしました、宜しくお願いしまーす!」とか書いてあったのに、その後、あの幼かった綾香ちゃんが、こんなに有名になるとはね(笑)

リハーサルが終わったら、もう出る幕ないので、会場の周りをウロウロ。
ものすごい人でいっぱいだ。
新潟名物の売店も出ていて、こしひかりと笹団子を買ってしまった。
この後、19時の搬出まで時間を潰して、三連休の大渋滞の関越道に飛び乗って、東京に戻ります。
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これで今回の、東京~米子~新潟と回ったポップスツアーが終了。
いつもは、スタッフに任せっきりのポップスツアーだけど、今回は、秋の行楽がてら、楽しみにして来てみました。
三泊四日、総走行距離2000キロ。
2つのイベントの本番でのピアノ使用時間は、それぞれ僅か30分。
たったそれだけの為に、わざわざ東京から呼んでくれるアーティストや、主催者の人達。
みんなピアノを腫れ物を触るように扱ってくれる(笑)
イベントの場合、舞台さんやPAさんの仕込みもあり、タイムスケジュールがしっかりしているので、(プロは仕事が早い)調律とサウンドチェックが終わったら、後は自由。
日本の地方の秋を楽しみました。
私は会社でふんぞり返ってるより、やっぱり現場が楽しいな(笑)

新潟到着

昨夜は、米子~大阪~京都~多賀~福井~金沢富山と夜通し走って、ともかく新潟の近くまで来ててから、休憩がてら時間調整をして、13時に新潟の朱鷺メッセに到着。
デュトロのまま中に入って搬入。
何と巨大な会場!
トキめき新潟大会の閉会式。
「今日までは、皇太子殿下、明日はこうたいしてんか?」というわけで、皇室からは、高円宮妃。
千葉県知事の森田健作氏など大勢の来賓が来るらしく、テレビの中継もあるので、やぐらを組んだり、照明やステージの建て込みが大がかりだ。
なんと椅子席だけで7500名のイベントらしい。
トラックがミニカーみたいに見える!
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おまけにステージまで高い!何と160センチ!聞いてない。(笑)
運送屋さんなら大騒ぎだが、こんなとき頼りになるのはゴブちゃん。
誰の手も借りずに1人で、よっこらしょと1.6mのステージ上げ。
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今日は搬入が終わったら16~18時で調律をやっておしまいだ。
我々はホテルオークラに宿泊。


米子にて

朝9時に学校に来てみたら、弦楽オケが練習中。
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この学校はオーケストラ部があるらしい。
その後はブラスバンド部が待機しているので、当分調律はできそうもない。
こんな事もあろうと、昨日調律は済ませておいた。
本番当日は時間の余裕などないから、何が起きるかわからない。
あくまで、調律師は主役じゃないので、迷惑をかけてはいけません。

それにしても、米子東高校と言えば確か野球の名門校。
グラウンドでは野球部の練習中。
側を通ると、野球部員が挨拶をして投球練習を止めて、通り過ぎるのを待つ。
他の生徒達も必ず挨拶をするのでびっくり!
東京のアンポンタン高校生達を見慣れていると、新鮮だけど何だか気持ち悪い(笑)
でも昔はこうだったよね。
松本茜も、数年前まで、こんなセーラー服を着てたんだなあ(笑)
やっぱり人間は教育だね。

時間の隙間を見計らって、調律のチェック。
後は搬出時間まで、散歩でもして時間を潰す事にした。
何しろ、来賓も含めて正装した厳粛な雰囲気の所に、Gパンにパーカーしか持って来なかったので、場違いな格好でウロウロしててもねぇー(笑)
外に出ようと思っても何しろ敷地の広い高校にびっくり!
私の通った都内の高校に比べたら、月とスッポン。
迷い迷い、ようやく外に出たら、どらドラパークとかいう施設があった!
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どらは、どら焼きの事で、ドラとは、ドラマチックの意味らしい。どうやら米子は、どら焼きが世界一の生産量らしい… 世界一って言われてもねぇ~‥(笑)

夕方、式典が終了後搬出して、米子から高速に上がり、正面に夕焼けの大山が見えます。
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今日から魔の三連休。
高速千円均一の大渋滞を避け、このまま夜通し走って、次の目的地、850キロ先の新潟に向かいます。



米子到着

朝8時に多賀パーキングを出発して12時半に米子到着。
今日は搬入調律、リハーサルだけなので余裕だ。
会場の米子東高校の体育館はすっかり明日の準備ができていて、ピアノ搬入を待つばかりだ。

ギャラリー注目の中、1メートル10センチのステージ上げも、ゴブちゃんの威力で難なくこなす。
明日は、この米子東高校の創立110周年の記念式典のイベントで、ジャズピアニストの森下さんが演奏する事になって、ピアノ持込みを依頼されたというわけです。
森下さんは、この学校の卒業生で、何と、我が新会社(T&Kエンターテイメント)所属アーティストの松本茜も、この学校の卒業生で森下さんより一回り下らしい。
そんな縁で、今回、わずか30分の演奏時間にも関わらず、東京からスタインウェイのフルコンを運ぶ事になった次第。
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調律を終えて、リハーサル後、森下さんに、米子の旨い魚を食べさせてもらった。
明日は朝9時入りだ。


米子に出発

昨夜の台風で、横浜工場の雨量計は78ミリを記録!
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今日は快晴にはなったけど、東名は通行止めなので夕方まで待った。
ようやく16時半に解除になったので、横浜インターから東名に乗って米子~新潟のツアーに出発。
今回は、珍しくクラシックではないので、ピアノは、通称「きよし」と呼んでいるD型を持っていく。
コロムビアの今は無き赤坂スタジオの2スタで、氷川きよしの録音に使っていたので「きよし(笑)
もちろん、ポップスやジャズの録音も、この楽器を使っていた。
クラシックっぽい録音には、1スタの艶消しの楽器(ひばりと我々は呼んでいる)を使ってました。

さて、道はスイスイだったけれど、なにしろ米子までは800キロ近くあるので、今夜は途中の滋賀県多賀パーキングのハイウェイホテルに宿泊。



FM東京 ミュージック バード収録

何だか秋雨が続いて、鬱陶しいねぇ…。
今日は朝から、上尾の病院に行って、3ヶ月毎の定期検診。
前にも書いたけど、ここの院長のTさんは私の主治医で、叩き上げクラブの副会長(会長は私らしい)…笑)
びっくりさせてやろうと思って、実は入院した事もダイエットの事も言ってなかったので楽しみにしてました。
採血の後、診察室に行ったら、首を傾げてる。
コンピューターに表示される血液データが以前は「要治療」のマークで真っ赤だったのに、今日は真っ白だ!
しかも基準ギリギリではなく、大きく下回る数値。
今までは処方された薬で何とか数値を下げてたけど、メタボ治療は薬じゃないね、食べ物だよ食べ物!(笑)
主治医の彼は、最近ストレスで5キロ太ったらしく、「この数値は変だ、健康に悪いから、呑み会やろ!」とか訳のわからん事言ってました(笑)

今日は夕方から、東京FMに行って、ラジオの収録。
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ミュージックバードという衛星デジタルラジオの番組なので、受信契約をしている人だけしか聴けないけど、「業界のプロに聞く特集」の第2回に呼ばれました。
かけたいCDを持ってきてくれとの事だったので、ボサノバのジョアン・ジルベルト、スタンゲッツ達のカーネギーライブ、バーブ・レーベル(これ面白いよ)、あとは我らがNYSレーベルの江口 玲の、同じくカーネギー録音のアルバムを持って行った。
この2枚のCDの接点や、ローズウッドピアノの話を曲を交えながら、11月16日浜離宮朝日ホールで開催される江口 玲ソロ・コンサートの告知をしたり、さらに、新しいCD「Dear America, 2」より、ホンキートンクピアノで録音した2曲をかけて、ホンキートンクピアノの調律や録音の秘話などを1時間。
ディスクジョッキーもどきをやってきました(笑)
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放送予定は、ミュージックバード クロスカルチャー・チャンネル 10月17日の23~24時。
再放送は、ミュージックバードSpace Diva 126ch/コミュニティーチャンネルで10月20日(火)の24~25時です。
コミュニティーチャンネルの方は、調布FM⇒83.8、FM立川⇒84.4なら、普通のFM受信機で聴けます。
衛星FM放送はPCM録音なので、CDと同じ音質です。
バーラウンジのガヤガヤ言う雑音の中でグラスを傾けながら話すという設定だけど、しらふだからね(笑)
何とか努力して、このチャンネルを見つけると、「こんばんは、高木裕です。」って始まるよ~!
聴きたくないか…(笑)