1月も終わりますね…

おととい、小笠原諸島に向けて出航したスタッフ2人から「やっと到着しました」とメールが入ってきました。
そういえば「行ってきま~す!」メールが来てから、すっかり忘れた頃に届いた到着メール。
やっぱり遠いんだね(笑)
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同じ船が片道2日がかりで往復しているらしいので、一度出発すると一週間帰ってこれない過酷な出張(笑)
この季節でも半袖の穏やかな気候だそうで、まあのんびりウミガメでも食べて来なさい(笑)

一方、東京は楽しくやってます。
今日で1月も終わりですが、今年も続々とレコーディングやコンサートのスケジュールが入ってきました。
今月は同業の調律師達から、年始の挨拶がてらよく電話がかかってきます。
数年前から会社の年賀状は廃止したので、皆さんとはメールや電話で近況報告です。
相変わらず業界は不景気で、皆から明るい話は聞きません。
こなし切れないスケジュールに悩んでいるのは有り難い事です。
中には「高木さんは日記読むと、毎日どこで何してるか解っちゃいますねー」 って心配してくれる人もいるけど、レコーディングやコンサートでも、公開できる物しか日記には書かないので、ご心配なく!(笑)

2台ピアノの録音

サロンでは、昨日ずっと3台ピアノのリハーサル、今日は、2台ピアノのレコーディング。
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ここのところ、毎日練習に来ているヴァイオリンのTさん&ピアノのEさんのリハーサルは、スタジオのほうでやっています。
サロンができてから、平行していろんな事に利用できるようになりました。
なにしろ便利な場所なので、歳をとったらサロンで喫茶店でもやろうかなあ…何かアイデア下さい(笑)

日本テレビ収録

今日の持ち込みは日本テレビ。
「おもいッきりDON!」というお昼の情報番組で、牛牛(ニュウニュウ)君が生演奏します。
お昼の生放送で慌ただしいし、スタジオが狭いので、昨年、彼が徹子の部屋の収録で弾いた楽器ではなく、セミコンになりました。
私は今日は工場作業の1日なので、担当スタッフのNさん調律中(笑)。
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その頃、私は工場で社用車のタイヤ交換です(笑)
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タイヤチェンジャーまで揃っているピアノ修理工場は、他にないでしょ?(笑)
何でも徹底しないと気が済まない性格ゆえに、3カ所ある工場や倉庫もあらゆる機材で足の踏み場もない。
いよいよ今月末は、スタッフ一同の切なる願いに応えてお片付けに入ります(笑)

コロムビア・レコーディング最終日                       1/24

都内のスタジオに3日間通ったヴァイオリン/ピアノの録音も今日で終わり。
楽器もぐっと良くなって、赤坂にあったコロムビア1スタのピアノに近づいてきた。
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せっかく、楽器を調整しても、またしばらくすると、モコモコのピアノにされてしまうだろうけどね(笑)
ここだけの話、録音スタジオのピアノは、普段キーボードしか弾かないぶっ叩くピアニストが良く来るので、音が汚くならないように、どんどんモコモコにされてしまう事がほとんどだ。
マイクをピアノに突っ込むエンジニアと、言われるがままにハンマーに針を刺してモコモコにせざるを得ない調律師、最後はイコライザーで音色を調整してしまう安易なレコーディングでは、調律師もエンジニアも腕は上がらないし、アコースティックな音は録れない。
とは言っても、ピアニストに急にコントロールできるようになれ!って言ったって無理だし、名前が有名なピアニストなら、なおさら言えないしね‥(笑)
かくして、世間のピアノはどんどん荒れて行くわけだ‥。
全てを解決する方法はピアノを持ち込みする。
これなら誰にも迷惑をかけないし、思い切り腕を発揮できるよ!
調律師諸君、企業努力せよ!

今日の差し入れは、シュークリームと、おつな寿司のいなり寿司、絶品!
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さて、残すところあと一曲になってメドが着いたところで、私は失礼して横浜の杉田劇場に向かう。
ここでは朝から友人の音楽院創立25周年の発表会をやっていて、初めてスタインウェイのフルコンを持ち込んであげた(笑)
私は打ち上げだけに参加して、友人達と呑み会。
でも話題は、誰々が入院した…私は腰痛だ…そんな話題ばかりになってきた(笑)
25年も付き合ってれば、年もとるよね(笑)

コロムビア・レコーディング                         1/23

今日と明日は、都内スタジオで先日のヴァイオリン/ピアノのレコーディングの続き。
一日中ビデオの撮影隊が張り付いているので、アーティストもちょっとお洒落をしています(笑)
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朝からばっちり調整をやったので、サウンドチェックの時みんなが「ピアノの音が良くなった!」と喜んでいた。
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何も言わなくても結果が全てなので、変化がわかるスタッフ達とは仕事もやりがいがあるってもの。

録音が始まってしまえば立ち会いは暇なので、高島さんが差し入れしてくれた鯛焼きを食べながら、もう次の仕事の話だ(笑)
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秩父ミューズパーク録音最終日                     1/21

今朝、目覚めて

「ここはどこなんだあ?自宅だなあ…」また寝よう…。

今日はどこに行くのか、思い出せず、2度寝をしようとしたが「ヤバ、秩父に行くんだった!」と思い出した!
飛び起きてすっ飛んで、秩父に9時入り。今日は録音最終日だ。

昨日はスタッフに任せてあったけど、穏やかな陽気だったせいか、大きなトラブルはなかったみたいで一安心。
それにしても、チョウさんの喉の強さにはビックリだ!
ほとんど歌いっぱなしの4日間!
それもどんどん調子が上がってくるから、驚いた。
日本人では、決して出せないパワーだ。

今日の秩父はまた寒くなって、ピアニストのMさんは大変だなあ…。
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椅子に掛けた電気毛布は今日も大活躍。
大変だった今回のレコーディングも、今日でおしまい。
予定の曲全てを録り終え、更に予備の曲まで録れたので我々も安心した。


白寿ホール                              1/20

昨夜、スタッフと交代して秩父から抜け出して、今日は渋谷の白寿ホールの調律。
昨日までの秩父とは違って、自宅から歩いてすぐなので、楽(笑)
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今日は江口玲ソロコンサート、オールショパンプログラム。
白寿ホールは6年前にできた300席の綺麗なホールだ。
理想的な大きさで、いろんな使い方ができるのでとっても魅力的なんだけど、残念ながら搬入口がないので、ピアノの持ち込みができない。
クレーンがあって、吊り上げて入れる事はできるらしいけど…。

今日は平日で、15時~と19時半~の変則的2回公演だが、既に完売。
昨年末の浜離宮コンサートがやけに評判が良かったらしく、あの後、今日のコンサートの問い合わせが凄かったとの事。
白寿ホール主催なので、朝10時にホール入り、夜7時半まで立ち会い。
別に自宅に帰って、何かあったら呼んでもらっても良いんだけどね(笑)
今日はホールのピアノなので、普通の調律師だ(笑)

白寿ホールは、後方の客席がリクライニングシートで、「音楽聴きますか、それとも眠りますか?」というのがキャッチフレーズだ。
それを聞いたある音楽家が怒った、って話しがあるみたいだけど、この素晴らしいユーモアセンス、遊び心のわからない音楽家は、さぞかしつまらない演奏で、みんな寝てしまうんだろね(笑)
今日も舞台裏には、入れ替わり立ち替わり業界関係者がやってきて、打ち合わせかたがたバカな話で盛り上がる。



秩父レコーディング 2日目                       1/19

昨夜は夢庵で、すき焼きやチゲ鍋をみんなで食べた。その位寒かった(笑)
今日は昨日に比べて暖かく、やっと普通の録音状態になってきました。
何しろ山の上にあり、ホールは壁1枚で外。
ガラス1枚で外から日は差すし、山の外気の影響をモロに受けるので、天気予報のチェックは欠かせない。
幸い今日からは春の陽気らしいので安心だ。
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イタリア 歌曲が終わって、日本の歌、韓国の歌と録り進んで行く間、モニタールームとホールとの会話は主にイタリア語。
それに韓国語、日本語、英語が飛び交って、訳がわからない(笑)
録音は21日まで続くけど、明日のコンサートの為、夕方、交代のスタッフNさん到着。
私だけ渋谷に帰ります。

秩父レコーディング                           1/18

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今日から21日まで、ミューズパークで、韓国人テノール、チョウ・ハンスさんのレコーディング。
ハンスさんは、90年のチャイコフスキー・コンクール1位、アジア人初の優勝者として話題になった。
ワールドカップで韓国国歌を歌ったので、記憶に残っている人も居ると思う。

久しぶりのミューズパーク、しかも魔の1月。今年の寒さは異常だ。
朝9時にホールに着いたら、完璧に冷え切っている。
いつもの温度計を見ると、ステージ上で何と10度以下!しかも湿度17‰!
トラックからピアノを降ろして調律を始めてもピッチはどんどん上がってくる。
秩父ミューズパーク名物、夏冬の過酷な温度湿度との闘いだ(笑)
午後になって、ようやく温度は上がって来たけど湿度は低い。まだまだピッチは不安定。
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今日の録音チームはビクター系で、「アコースティックレコーズ」という名前の通り音に凝っているチームだ。
マイクセッティングにはかなりの時間をかける。
それにしても、極寒のミューズパークの録音は辛い。
我々は楽屋でモニターしているだけだから何とかなるけど、アーティストは過酷だ。
暖房を切ったホールで、深々と冷えて行く指と格闘しなければならない。
今回は秩父ミューズパーク冬用小道具を持参してきたので、ピアニストには喜ばれた。
電気毛布とヒーター。これなしでは良い演奏できません(笑)


このステージで調律をやっていると、オープン当初から5年間の賑わいを思い出す。
(スタインウェイ戦争に書いた通り)
その後、楽器の保証期間も終わり、調律を外部にも開放した。
我々は自社の楽器を持ち込み、活躍の場を日本中に求めて旅立ってしまったのだけど、今、私を支えてくれている多くの音楽業界の人のほとんどが、このステージで知り合った人達だ…。
そのお世話になった音楽堂も最近全く話題にもならなくなった、
久しぶりに来てみると、スタッフもすっかり居なくなり、大幅な予算縮小のせいか、老朽化が進み寂しい限りだ。
こういった施設は、財団なり市民評議会なり、ソフト面を主導する地元の組織が根付いてないと、必ず行き詰まってしまう。
少子化の世の中、ただ子供の発表会をやるだけでは、先細りになる事は目に見えている。

さて、録音は予想通り寒さとの闘いで、アーティストの為に休憩時間に暖房を入れると、ピアノの調律は温度計のように狂ってくる。
と言っても、ここで直してしまうと肝心の本番の時に狂いだすから、無視。
いつもとは逆にピアノよ、早く冷えきれ!と願うのが秩父の冬だ(笑)

スタジオでレコーディング                       1/17

本来ならば、今日は恒例のショパン全曲演奏会の筈だけど、ピアニスト指負傷で延期になった。
ぽっかり予定が空いてしまったところへ、先週コロムビアから、「都内のスタジオでレコーディングがあるので、調律に来て欲しい」との電話。
ヴァイオリンとピアノだけど、編曲の都合でどうしてもピアノが重要な部分が多いので…との事。
てな訳で、朝から都内の某スタジオに入っている。
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ピアノはスタインウェイのDで、録音スタジオとしては良い楽器だ。
通常はピアノの中にマイクを突っ込んで、リバーブとイコライザーをかけるのでどうにでもなるけど、クラシックのようにアコースティックに録りたい場合は、イコライザーを通さない。
よって楽器の本質がもろに出てくるから、ごまかせないわけだ。

まずディレクターKさんのメール。
「今日の調律ですが、極々ナチュラルに。ヘ音記号あたりでの分散和音が頻出するので、そこが厚ぼったくならないとよいな、と思います」

片や、エンジニアのSちゃん曰わく、
「このピアノ、箱が鳴らないんだよね~、音が団子なんだよね~。」

ちなみに、ピアニストは
「すごく弾きやすいです!」


…さて、この3人の話を聞いて、全員を満足させなければならないわけです(笑)
おまけに、このピアノはスタジオの備品。いじくりまわすわけにもいかないから限界がある。
調律師って板挟みになって、本当に大変な仕事だ(笑)
だから面白いんだけどね!


久しぶりに高島音楽事務所の高島さんとも1日一緒だったので、昔話に花が咲いた(笑)
御歳75歳になられたとの事。
昔と全く変わらないエネルギーで圧倒される(笑)
しかし、こういう先輩がいると、勇気付けられるね。まだまだ頑張らなきゃ(笑)


連日レコーディング                            1/15

昨日と今日は、サロンでコンペティション課題曲のレコーディング。
1日4~5人のピアニストが交代で録音している。
将来ピアニストを目指す全国の子供達に、模範演奏として聞かせるアルバムなので、ピアノは、癖のない標準的な音に調整してある楽器を用意した。
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弊社の松濤サロンでレコーディングができるようになってから、業界関係者みんな大喜びで使ってくれてる。
都内に録音スタジオ数々あれど、クラシックの録音に使えるピアノというとなかなか難しいので、最近大人気だ。
私も歩いて通えるから楽ですよ(笑)

来月からは、配信用の100曲を1年間に渡って録音する企画も始まるので、いよいよ松濤サロンから世界に発信だ(笑)



空耳アワー

「Dear America,Ⅱ」に収録されている、ゴットシャルク作曲「Battle Cry Of Freedom(自由への叫び)」。
これを聞いていると、色んな曲が次々頭をよぎる話をレコーディングの時に日記に書いたけど、あれ以来、あの曲が頭の中でぐるぐる巡っている(笑)

「♪春がきぃ~た、春がきぃ~た」の後、「♪ああ、そよ風も~ほ~ら囁くよ~」って曲に聞こえる部分が、「初恋によろしく(多分、歌は森田健作)」に似ているって書いた件だ。
あまりに気になったので、詳しく調べてみました(笑)
そして、わかりました!

正解は、森田健作ではなくて、西郷輝彦(辺見エメリーのお父さん)の「初恋によろしく」って曲でした!
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このサビの部分がそっくり!
オークションで発見して、何と100円で落札!ちなみに送料が180円(笑)
懐かしのクラウンレコードのドーナツ盤。
歌詞カードから楽譜まで付いてたんだね!
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「ね、そっくりだろう?」
社内で騒いでも、誰もこの曲を知らない(笑)
私は何となくすっきりしたけど、いまだに頭の中を「♪春がきぃ~た、春がきぃ~た ♪ああ、そよ風も~ほら囁くよ~」が、毎日ぐるぐる巡ってます(笑)


恐怖のインプラント

とうとう手術の日が来てしまった。
私の友人の女医さんは、まだ50歳なのに下の歯を全部インプラントにする事になったらしく、
「恐怖で眠れないので、全身麻酔でやってくれる歯医者ないかなあ…」ってメールが来た(笑)
そんな話、聞いた事無いなあ…って、返信したら、銀座にあるらしい!って返事。

ということで、今日は医者も怖がるインプラント手術に挑戦。
しかも、上の前歯4本だ。
朝の10時半に待ち構えていた歯医者に「痛くするなよ~」って約束したのに、やっぱり痛い。
何と3時間に及ぶ手術終了。
ニヤニヤしている歯医者に、涙目でいかに辛かったかを訴えようとしても、大量に打たれた麻酔でふにゃふにゃしか言えずに帰ってきた。
夕方から仕事に復帰するも、麻酔が切れてきて顔も腫れて散々な1日(笑)


もう10日

この正月は、レコーディングや、¥松濤サロンコンサートやらで、あっという間にもう10日!
今日はGさんのサロンコンサートがあるので、コロムビアのレコーディングはスタジオの方でやってもらった。
ピアノ、ヴァイオリン、チェロのトリオの新人で、マネジメントの高島さんも久しぶりにやってきた。
15年位前に、コロムビアと高島さんとタカギクラヴィアでJクラシックを立ち上げて、ちょっとブームになりましたね(笑)
相変わらず元気な高島さん。スタジオ内は笑いが絶えない(笑)

その頃サロンでは、60人満員御礼でコンサートの真っ最中。
ローズウッド大活躍で、終演後はワインやチーズでお客さんと歓談。
サロンコンサートならでは、でした。

明けましておめでとうございます!

今年は2010年、区切りの良い年ですね。
21世紀に入って、早10年。
子供の頃読んだ手塚治虫の未来漫画では、タイムマシンや宇宙旅行、空飛ぶ車の時代になってるはずなのに、あんまり変わってないなあ…。

政治はようやく新しい時代に突入した。
事業仕分けで、役人達の税金の私物化や無駄使いが表沙汰になって、この国もようやく先進国になろうと動き始めたようだ。
我々音楽業界も、箱物行政の代表格である文化会館、市民会館、音楽ホールにいよいよメスが入り、調律や保守点検にもやっと競争の原理が働くようになりそうだ。
役人が「クラシックは難しいからわからない…」と、特定業者に丸投げして独占させる。
結果的に、公共ホールを縄張りに提供して、役所が特定業者の営業マンのように仕事を回しているなんて、もう許されるはずはない。
少なくとも税金でやる事ではないはずだ。
世界一、コンサートホールやピアノにお金をかけたのに、日本では世界的なピアニストが育たなかった。
これからは、箱ではなく人にお金をかけようではないか。

正月早々、こんな事を考えながら、社員の居ない静かな会社で1人、CD368の調整を黙々とやってます。
鍵盤の鉛を外したり、弦を外してフレームを削ったり、誰にも邪魔されず、正月って いいなあ(笑)
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