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都内スタジオにて                            3/30

我社の、一般部門年度末過密スケジュールもピークを迎えて、スタッフ一同早朝から学校関係の調律やオーバーホールに、てんてこ舞いです。
猫の手も借りたい状況の中、私は定番の都内のレコーディングスタジオ通いです。
今日はエブリリトルシングというグループの録音らしいです(笑)
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いつもは別のスタッフが交代で調律に行くのですが、昨日は、最近ついにコンサートチューナーデビューしたYさんが行きました。
上海万博の曲の収録だったようで、自分の調律したピアノの音が世界中に流れるかも知れないと思うと、普通の調律の仕事とは責任の重さが全く違う世界を体験して、緊張したようでした(笑)
タカギクラヴィアグループの東京ピアノ技術学院で学び、研究生~社員採用になって6年、既に1000台以上の調律を経験して、やっとここまで育ってきました。
調律師になっても、コンサートやレコーディングを任されるようになるにはまた長い経験が必要、最終的にステージに立てるのはその中でも100人に1人かなあ…。

横浜みらいホール                            3/27

久しぶりに青空を見ました。
今日のお出かけは、横浜ランドマークの近くのみらいホール。
千住真理子/山洞智のヴァイオリンDuo。
昨日の紀尾井ホールで使った楽器を持って来ました。
朝10時に搬入して調律、14時~16時マチネ本番。終了まで立ち会い。
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一方、六本木ミッドタウンでも、木島真優のヴァイオリン・コンサートをやるので、こちらにはC型を持って行ってスタッフNが担当。
本番の時間が重なっているので行けないけど、昨年の紀尾井ホールのリサイタルは、なかなか良かった。
ヨーロッパに住むようになって一段と成長した彼女のヴァイオリンを、また聞きたかったね!

こっちはすがすがしい陽気なので、調律が終わってからお昼を食べにランドマークへ。
ここに来ると楽しみなのは、陳さんの麻婆豆腐の店。
しかし待てよ!前回食べた時はダイエット前だったから、今日はとなりのお茶漬け屋。意志強いね(笑)
夕方搬出したら、後はスタッフに任せて、私は電車で共立講堂に急げ!


紀尾井ホール                               3/26

今朝は日本テレビの収録と紀尾井ホールのピアノ搬入時間が重なっていて、スタッフは行ったり来たり。
日本テレビは、天才少女ピアニストで一躍有名になった小林愛美ちゃん。生放送だから忙しい。
日テレはスタッフのNに任せて、私は10時に紀尾井ホールにピアノ搬入して12時アップで調律。
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こっちはO先生のリサイタル。
先生は国立音大のピアノ科を今年退官されるので、教授としては最後のリサイタルだ。
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今日はライブ録音も入るらしい。
どこのレコード会社が来るのかと思ったら、「ご無沙汰してまーす」って声。
懐かしい満川さん、ナミレコード。
昔、秩父時代に何度か一緒に仕事をしました。久しぶりです。
満川さんは、「あの頃は楽しかった!バブルだったものね…。」
確かにあの頃はまだ業界にも勢いがあったね。
私が関わっていた頃の秩父は賑やかだったけど、今やすっかり寂れてしまったようだ。
やっぱり市民が参加して運営していないホールはほとんどダメになったね…と昔話(笑)

それにしても朝からホールを借りているので、リハーサルを除いてもたっぷり時間がある。
ここぞとばかりピアノの調整をやりました。
いくらスタジオで調整をやっても、ホールに置いてみると音量やタッチの感覚もまるで変わるので、最終仕上げはホールでやります。
紀尾井ホールは1日借りたら70万円!
こんな貴重な時間を自由に使えるなんて、有り難い事です(笑)
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春雨じゃ 濡れてまいろう                        3/24

毎日天候不順が続いてます。
スタッフ達は、そんな雨の中、船堀タワーホールにCD199の搬入に行きました。
私は朝10時入りでエイベックスのスタジオでレコーディングの調律をやってから、サロンで松本茜のレコーディングです。
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タワーホールに搬入に行ったスタッフ達から、運搬車ゴブちゃんの昨日改良した部分が使いにくい、改悪だ!とのクレーム続出。
実は昨日バッテリーの大型化の改造をやって、自分なりにうまく行ったと思ってたのに…やれやれ人の苦労も知らず、やいのやいの言ってくれおるわい。
トヨタの気持ちが分かるけど、しぶしぶリコールで対策します(笑)

調布市文化会館たづくり くすのきホール                3/22

三連休の最終日、今日は朝8時45分、調布のたつくりホールにピアノを搬入する。
ここは良いホールだけど、搬入用エレベーターを上がって舞台袖に入るドア幅が140センチしかなく、ピアノをヨッコラショと起こさなきゃならないので、今まで運送屋サブちゃんに頼んだり、先日川口リリアで使用したピアノ起こし機を使って運んでました。
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今日、改めてドア幅を計ってみたら、取っ手の上は154センチある!
ピアノの大屋根と蝶番を外せば、本体幅は153センチだから、ピアノを取っ手より高く持ち上げれば物理的には入るはず!
何事も不可能を可能にするチャレンジャー!やってみました。
油圧でピアノを持ち上げる特許ごぶちゃんの勇士を見よ!(笑)
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かくして、鬼門のたつくりホールも制覇!
毎日のコンサートの裏側では、こんな事に喜びと快感を感じている我々の姿があるのです。あ~楽しい(笑)

あ、ちなみにコンサートは「南 紫音/江口 玲リサイタル」でした。
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市川市文化会館  南 紫音/江口 玲リサイタル            3/20

昨夜は妙に高速が混んでいるなあ…と思いながら帰って来ました。
世間は今日から3連休らしい。
全くカレンダー通りの生活をしていないと、日曜祝日は道路の混み具合くらいしか縁がありません。

今日の市川市文化会館は、ホールのピアノを使う事にしました。
ここのピアノはちょっと鍵盤が重いけど、良かった時代のスタインウェイで私は好きです。
連休初日の大渋滞を予測して朝7時に家を出たら。あに図らんや8時に到着してしまったので、文化会館近くのデニーズで時間を潰し、9時にホールに入って調律開始。

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今日はマチネなので11時アップ。まずは江口君の個人練習をやって、昼から紫音ちゃんとのリハーサル。
このホールはステージの中央に迫りがあり、それより奥にピアノは置けないので、通常よりかなり前で演奏しなければならない。
ソロの時には気にならなかったけど、ヴァイオリンと合わせてみると、ピアノが鳴りすぎてヴァイオリンが生音気味。
ピアノの屋根を開けたり閉めたりして調整するも、音量以上に音色が変わってしまうので、反響板の効果がもっとも出る位置まで奥に下げた。
結果、タブーを破ってピアノの左脚は迫りの中央に乗ってしまったけど、バランスはぐっと良くなった!
必然的にヴァイオリンも少し後ろに下がったので、反響板内に入れて生音気味だった音に膨らみが出るようになった。
このホールは客席の傾斜がかなり立っており、音が吸われてしまうため残響は少ないけど音は直接客席に届く。
その分ステージ上でピントが合う立ち位置を探す事が重要だ。
落ち着いた場所は結局、以前ここでプーレのレコーディングをした位置とほぼ同じだった(笑)

ピアノは昨年、このホールで行われたコンクールの時に打弦位置を調整したので、次高音も良く鳴るようにった。
今日は調律のほか、音色のムラや連打も調整したので、ホールのハウスピアノとしてはかなり良い状態になったっけど、江口君は鍵盤が重い、重い、と嘆く(笑)
ごめん、ごめん。鍵盤の重さだけは、中身を引き取って、時間をかけないと、直せないんだよ…(笑)
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不思議に思うかも知れないけど、ピアノはソロのほうが実は調整がやりやすいんですよ…。
伴奏(特に弦との)は、相手の楽器とのバランスがあるので、音量そのものより、なるべく小さい音が出しやすいように調整しないと音楽的に弾きにくい。
ソロならフォルテも思い切り出せるので、良く鳴るように楽器を調整してあげれば、ダイナミックレンジを広くとれるので、弾き手もピアノ調整も思い切った事ができる。
とは言っても、ホールの共同ピアノではそこまでできないから、ピアノを持ち込むのが理想なんだなあ…。
このメンバーで、明後日は調布のたつくりホールに行きます。
もちろん、ピアノは持ち込みですよ。


カプースチン レコーディング最終日                  3/18

昨日は夕方から雨だったけど、今日は快晴。
いよいよカプースチン世界初録音も最終日。
今日のゲストはフルート。
現れたのは大塚茜ちゃんという綺麗な女の子。
途端に楽屋は明るくなって、オヤジ達、雄弁になる(笑)
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岩船コスモスホールはなかなか気に入ったので、暇な時間に散策したら「高木」の看板。
う~ん何か縁があるのか…。
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会社から、ピアノ運搬車ごぶちゃんの特許証書が届いたとメールがあった。
これで晴れて発明家、やったね!(笑)
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さて、20時過ぎまで目一杯かかったけど、無事レコーディング終了。
かっこいいCDができました!
カプースチンは、反応が良くて粒立ちのはっきりした歯切れの良いピアノじゃないと、ホントに弾けません。
CDができたらみんな挑戦してみて下さい(笑)


カプースチン レコーディング2日目                  3/18

昨夜は録音終了後、粋な黒塀の「いっちょう」という店に行って晩ご飯。
先月のレコーディングの時にも行った店だ。
宿泊はもちろん、お洒落なカンデオホテル!
実は常宿のルートインを取っていたのだが、紹介して無理やりカンデオホテルに変えてもらった。
競争の原理だからね(笑)
みんなの感想は、大満足。
あのお洒落すぎて暗い露天風呂にも入って「なるほど暗かった」と言ってました。(笑)
この岩船コスモスホールも、カンデオホテルができたおかげで楽しみが増えました。
やっぱりレコーディングは、良いホール、良い宿、良い食事が揃ってないと、良い録音はできません(笑)
次回作の録音もこのホールにしようかなあ…。
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さて、充実した朝ご飯を食べてホールに向かい、今日もカプースチン世界初録音に挑みます。
昨日のヴァイオリンとのアンサンブルに変わって、今日は連弾とソロ。
もの凄く音数が多いのに、連弾ともなると楽譜を追うのも大変だ。譜めくりも大変だ(笑)
昨日から、川上さんの生徒で東京音大の掛札さんと言う珍しい名前の女性が譜めくりを手伝っています。
連弾は、川上さんの美人な奥さんとの演奏なので、息もぴったりだな(笑)
夕方からは川上さんのソロの録音。これも難曲。
参考になる音源が無いので世界初録音は難しい…。
今夜は刺身盛りで熱燗だ(笑)
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カプースチンのレコーディング                       3/17

今日から3日間、栃木県の岩船コスモスホールで川上さんとカプースチンのレコーディングに入ります。
朝7時15分にピアノを積み込んで、予定通り9時に到着。
日本アコースティックレコーズと合流。
このホールは先月コロムビアのレコーディングで来たけど、あの時よりだいぶあったかくなりました(笑)

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前回カプースチンの録音をやったのもこのホールです。
川上昌裕さんは、カプースチン弾きの第一人者で、知る人ぞ知る辻井伸行君の先生です。
辻井君が先生に捧げると言うCMにも出ていました。
今回はカプースチンのソロだけではなく、ヴァイオリンや連弾などアンサンブルが多いので、いろんなゲストが入れ替わり立ち替わり参加します。
カプースチンの曲はクラシックとは言っても、物凄く音数が多くて難しいので、純クラシックの人にはなかなか上手く弾ける人が居ない。
まるでジャズのアドリブのようだけど、しっかり楽譜があるのでジャズピアノの連中に弾かせてみると、これがまた弾けない。
ジャズの人達はこんなに細かく譜面を目で追えないんだなあ(笑)
途中からホントにアドリブになってしまう。
誰か挑戦してみてよ。
クラシックの人は左手もしっかり弾けるし指も廻るんだけど正確にリズムを刻むって事が苦手だしねぇ…。

本田武久レコーディング2日目                      3/16

昨日頑張り過ぎて、今日は体調崩してないか心配してたけど、元気にやってきました。
今日は午前中にジャケット写真撮りをやりました。
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今朝になって、NHKの秋田放送も1日取材させて欲しいと言って来たので、昨日に続き今日もテレビの取材が入ります。視聴者に勇気や夢を与えられる番組が出来る事を期待します。

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今日は残った3曲を収録しました。
いずれも谷川俊太郎作詞武満徹作曲。
中でも私は「昨日のしみ」という曲が気に入りました。
3時過ぎにほぼ録音は終了。昨日に引き続き作曲家の雁部さんが夕方から駆け付けて、自身の作曲した曲を自ら伴奏。
このCDは6月にコロムビアより発売されます。
NHK秋田放送では7月頃に特集予定で、明日は本田さんの紹介がNHKの全国放送で流されるようです。
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本田武久レコーディング

テノール歌手の本田さんは、2年前にまだ30代の若さで2000万人に1人という特殊な癌を発病して、難病と戦いながらも精一杯のコンサート活動を続けています。
昨年末に肺に転移が見つかり、今年に入ってから症状も悪化してきたのでCDを残したいと相談があって、先日お会いしました。
とっても柔和で謙虚な人柄で、我々も彼の夢を実現する為に出来る限りの協力をする事になりました。
こうして急遽決まった録音。スタッフを集めて日程を決めて、ホールを抑えようかと思いましたが、彼の体調を考えて、松濤サロンで録る事にしました。
ここなら、ゆっくり休み休み時間を気にせず録音できます。
と言うわけで、今日と明日は本田さんのテノールのレコーディングです。
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我々が本田さんの夢を叶える為に全面協力するので、ちょうど昨年作った子会社のT&Kエンターテインメントが制作、発売はコロムビア。どうせなら、とメジャーデビュー盤にしました!
本田さんも伴奏の鳥井さんも秋田出身なので秋田放送の取材も入りました。
さてセッティングも終わり、午後から日本歌曲を収録。
緊張しているせいか心配していた咳も出ず、淡々と録音は進みます。
体調も問題なく初日が終わってほっとしました。
歩いて通えるホテルに宿泊しているので、今日はゆっくり休んで下さい!

渋谷AX

年度末の過激スケジュール真っ只中で、スタッフ達はなかなか休みが取れません。
そんな中で今日は比較的楽なので、ほとんどのスタッフを休ませました。
という訳で、わたしが異ジャンルのステージに出勤しています(笑)
渋谷AXに朝10時フルコン搬入。
「相対性理論」という名前のバンドと渋谷慶一郎さん、いとうせいこうさんなどが出演するらしい。
ピアニストの渋谷さんは特にピアノにうるさいらしく、主催者サイドもピリピリしていました。
ステージ上は、いつものアコースティックな何もない雰囲気とは異次元で、照明、PAの機材で溢れています。
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リハーサル前のサウンドチェックまで立ち会って会社に戻ったら、こちらも大騒ぎ。
某音楽事務所が今日、フルートとピアノのCD発売記念のコンサートをサロンでやる予定になっていたらしい。
ところが今日のサロンは終日予約で一杯。
どうやらOさんが予約を入れ間違えたらしい(笑)
仕方なく、椅子を移動して急遽スタジオでコンサート!
いやはやスタジオが空いてて良かった(汗)けど、アーティストやお客さんがかわいそうでした。

一方、サロンの今日二組目は、スワベック・コバレフスキーとパスカル・ハリスのコンサート。
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お客さんが70人も入って、超満員!
ポーランドやイギリスからのお客さんがかなりの人数入っているので、いろんな言葉が飛び交う。
このサロンコンサートが終わったら、すっ飛んで渋谷AXの搬出に行かなきゃ。
何だか今日は倍働いたな(笑)

毎日レコーディングスタジオ通い

まさに年度末の調律依頼がピークに達し、スタッフも嘱託も猫の手まで借りて西へ東へ飛び回っています。
そんなわけで、普段はスタッフに任せっきりのレコーディング・スタジオ通いです。
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今日は、あの若大将Kさんのレコーディング。
私が小学生の頃、大ヒットした若大将の湘南サウンドとともに、超ミニスカートブーム。

「あ~♪美しいビーナス♪」

あの憧れの超ミニ娘達も、既に還暦を過ぎて孫を抱いてるのだろうか?(笑)

ショパン連続演奏会 Vol.11

その前に、今朝は急に頼まれた仕事。
鎌倉の光明寺大殿で室内樂をやるので、ピアノを持ち込む事になった。
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何しろ七百年余の歴史ある重要文化財の建物、床でも抜けたら大変。
とりあえずはフルコンは止めてセミコンにしました。様子を見て次回はフルコンにしよう(笑)
朝8時にサブちゃん、昨日に引き続き登場!
階段を引き上げて本堂に設置!この辺でみんな息が上がってヘナヘナ。
今回は床の強度が不明だったので、安全を優先してサブちゃんに依頼したけど、人力はやっぱり大変。
電動運搬車ごぶちゃんの威力を思い知った。
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今日は雪になるかも知れないというだけあって、境内は寒いのなんのって!調律していると鼻が垂れてくる(笑)
この寒さで演奏できるのか心配だけど、スウェーデン・ストックホルムオケの人達だから平気なのか?(笑)
それにしても、いくらお寺でやる演奏会とは言え、曲目がベートーベンの三重奏曲第五番「幽霊」とは!
偶然とは思えないこのセンス、素晴らしい(笑)
本番も聴きたかったけど、急ぎ渋谷に戻らなきゃならないので、搬出はサブちゃんに任せて渋谷に戻る。


14時からはサロンのショパン連続演奏会、江口玲編。
今回はいよいよショパン晩年、35~39歳の作品です。
全12回1年かけたプロジェクトもようやく終盤、あとはラストの遺作&室内樂と、怪我で延期になった干野君の1回を残すのみとなった。
今回も大入り完売で、さすがの余裕の演奏にお客さんも大満足!
毎回お馴染みの小坂さんの解説に、江口君の解釈も加わり、時間は大幅に押してしまった(笑)
後半は解説を減らして何とか15分オーバー位で終了。
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ともかく、トップクラスのメンバー交代で弾いてもらった贅沢なショパン連続演奏会。
私のわがままを聞いてくれてありがとう!


第一生命ホール

昨日とはうってかわって、朝から雨。
7時半にピアノを積み込んで、第一生命ホールに向かう。
他のスタッフ達は、蒲田アプリコホールの3台ピアノに向かう組と、これまた昨日からフルコンを貸し出しているシアタークリエという劇場にも朝から調律に行っている。
サロンでもコンサートがあるのでフルコンが6台活躍中(笑)
ミュージカルに貸出中のベーゼンは、今日、調律依頼が入ってないので何とかやりくりできた(笑)

そんな中、私は久しぶりの第一生命ホールだ。ピアノはルイスを持ってきた。
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竹澤恭子&江口玲のリサイタル。
竹澤さんは去年、ニューヨークからパリに引っ越したそうなので、理由を聞いてみたら
「一度ヨーロッパにも住んでみたかったので‥」とのこと。
国際的に活躍しているアーティストならでは、だ(笑)
いつものようにリハーサルで音のバランスや立ち位置などを決めて、あとは客席で聴いていた。
竹澤さんの演奏は、安定感抜群で素晴らしい。
世界のトップレベルの演奏を貸切状態のホールで聴く贅沢な時間。
リハーサル立ち会いって特権ですぞ(笑)
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珠玉の時間に浸ってたら、ホールのスタッフさんがやってきて、
「いや~素晴らしいピアノですねぇ…全然違いますねぇ…」って小声で話しかけてきたので、
「ね!良いピアノでしょ?持って来る価値がわかるでしょ?」
またまた悪い癖、ピアノ自慢の蘊蓄を垂れてしまった(笑)


本番が始まると同時に交代のスタッフに引き継いで、私は蒲田のアプリコホールに向かう。
第一生命ホールはマチネ、蒲田は夜本番なので、何とかセーフ。
こっちでは3台ピアノのリハーサル中。
アキコ・グレース、ピアニスターひろし、谷真人の掛け合いが面白い。
今朝の本番調律はスタッフに任せてあったので、私はリハーサル後の直しだけだ。
何しろ6台ピアノで鍛えられたので、3台は楽勝(笑)
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大変なのは、搬出だ。
退館時間までにピアノ3台、大道具さんの搬出もあるので、時間との勝負。
トラック3台に運搬車よぶちゃん、ごぶちゃんに、サブちゃんまで駆り出して大騒ぎ(笑)
お疲れ様!

3台ピアノ搬入

まるで初夏のような陽気の中、明日大田区民ホールアプリコで行われる3台ピアノの為に、渋谷と横浜工場からピアノを積んだトラックが集結。
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スタッフも、ホールやスタジオの調律を終えて集まってきた。
18時搬入開始で、まずグレース用の楽器(F1)をヒナ壇に乗せる。
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残りの2台を搬入して調律が終わったらもう22時。
明日も早い。眠い(笑)



3月になってしまいました

2日間横浜工場にこもってました。
特許ピアノ運搬マシーン「ごぶ」のマイナーチェンジで、朝から夜中まで溶接三昧(笑)
今回の改良ポイントは、ピアノを積んだ状態で左右にピアノを動くようにして、位置を微調整すること。
これが意外と難しい。
なにしろフルコンは、500kgもある塊ですから、軽やかに動かすには油圧しかない。
しかも電動で小型のものじゃないと重量オーバーになってしまい、デュトロのパワーゲートで上げられなくなりますからね(笑)
2日間の作業は順調に進み、軽やかに左右に動くようになって満足満足(笑)
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どんどん複雑なマシーンになって行くごぶちゃん。
世の中に無いものを生み出すって楽しいね。