久しぶりに目黒のブルースアレイに行って来ました。
珍しく、ここにはニューヨークスタインウェイのフルコンがあります。
とは言ってもハンブルクのハンマーに変えられているので、ニューヨークサウンドとは言えないけど(笑)

今日は「徹子の部屋」の収録が同時刻で重なっています。
森 麻季さんと山岸さんの出演で、エイベックスのAさんも来ているらしい。
目黒から六本木のテレビ朝日までは近いし、顔出したかったけど、このあと私は歯医者でインプラントの手術!
今回は左上の奥歯の2本で、3時間の大手術(笑)
歯が植わるのは半年後。
今夜は風呂も酒もダメだと言われたけど、そりゃあ~消毒と痛み止めにアルコールは必要だよね(笑)
スタッフ達は、溜まっているピアノのオーバーホールに毎日追われています。
全弦張り替え、ハンマーなどの消耗部品のほとんどを交換する作業を実働4日でこなす。
スタッフ達は、毎日毎日オーバーホールをやっているので、手際の良さは抜群!
素晴らしい仕上がりを見せてくれます。
この辺は全く私の出番はありません(笑)
伝統的にタカギクラヴィアは技術を売りにしているので、設立当初は事務所や店舗も無く、工場から始まりました。
店舗やショールームは未だにありません(笑)
先輩諸氏から受け継いだオーバーホールの技術が、我社の原動力。

これは今日終了した某著名ピアニストの自宅のピアノ。
すっかり綺麗になって、スタインウェイを買う話はまた20年先に遠のいたかな(笑)
今日も朝からカンカン照りの桐生。
ルイスは今日も安定している。
ホロビッツが初めて日本に来た時の楽器「CD75」とほとんど同時期のスタインウェイCD386。格好良いね!(笑)

今日は、私の世代ではどうしても「雪の降る街を~」と聞こえてしまう「Fantasie」を録音します。
昨日は事件がありました。
7月3日に延期分として松濤サロンで行われる予定だった、第9回ショパン連続演奏会のピアニスト(干野宜大)から連絡があって、春に骨折した手の治りが思わしくないとの事。
二回は延期出来ないので、代役を立てようにもあと一週間しかないしなあ…と困っていたら、今レコーディングしているN君が「僕がやります!」と名乗りを上げた。
とはいうものの、バラード4番、英雄ポロネーズ、スケルツォ4番、2つのノクターンOp.55、3つのマズルカOp.56、子守歌と、大曲ぞろい。
大丈夫かいな、一週間しかないぞ~。
彼はしばし考えて「いきなりバラ~ドから弾き始めるのも何なので、作品51の即興曲から弾いても良いですか?」
まあ、なんと頼もしい青年(笑)
一週間しかないから曲を減らして欲しいじゃなくて、増やしたいとの事。
さて、この才能ある若者N君は何者なのか。
7月3日のショパン連続演奏会に登場するので、乞うご期待!

レコーディングは夕方には終わってしまったので、You Tube用の動画撮影会をやりました。
レコーディングは2日も3日もピアノを弾きっぱなしなので、録音が終わるともう弾きたくない…って感じになるのだけど、良いピアノはいろんな発見があり奥深さがわかってきて、もっと弾いていたいって気にさせるから面白い。
音楽の持っている不思議な力を最大限引き出してくれる、スタインウェイというピアノ。
それに関わっていられる素晴らしい仕事だ。
朝からカンカン照りの桐生。
しかし、この笠懸のホールはほとんど変化なしで安定しています。
したがって調律もばらつきを取る位で、やりなおす必要がないので、タッチや音色の粒を揃える作業に時間を使えます。
今日はプレリュードを録音しました。


夜は桐生名物、おっきりこみうどんの松本屋。
先週も行った(笑)名物女将は元気でした。
大雨の中、笠懸の文化ホールに向かいました。
一週間のご無沙汰です。

今日から3日間ピアノソロのレコーディング。
ハーブクラシックというレコード会社で、昔コロムビアの洋楽でエンジニアをやっていたIさんが独立して始めたクラシック専門のレコード会社です。
コロムビア時代には、田部ちゃんやリツキーの仕事などで良く一緒に出張録音に行ったので、久しぶりです。

ピアニストは期待の新人、知る人ぞ知るN君。
午前中はバケツをひっくり返したような豪雨だったのでホールの湿気が心配だったけど、さすがに笠懸、ほとんど変化なし。
エンジニアのIさんは十年前から、炭水化物ダイエットで1日一食にしているらしく、見よ!このテーブルの違い(笑)

全く食べ物がない!
これは先週のレコーディング時の同じテーブル(笑)

さすがに夜は桐生市内の居酒屋「どん」で呑んだ。
昨夜は移動日で、やっと帰って来ました。
会社にお土産で買って来た赤福とあん巻きは、私が半分以上食べてしまって、会社に居なかった人の分までは残りませんでした(笑)
今日は、明日からのレコーディングの準備です。
CD368 通称ルイスのダンパーフェルトを貼り替えました。
鍵盤を静かに戻して、ダンパーが弦の振動を止めようとする時に「うぃ~ん」って雑音が出るからです。
ニューヨーク・スタインウェイだからって訳じゃないけど「ウィーン」は困る(笑)。
コンサートでは気がつかない位の雑音だけど、マイクは顕微鏡のように音を拾ってしまうので、細心の調整が必要だ。
スタインウェイは戦前、フランスの兄弟で経営しているフェルトメーカーの最高級フェルトを使っていたけれど、相次いで兄弟が死んでしまって、秘密まで消えてしまった…それは素晴らしい性能だったのに…と私の先生のウイリアム・ガーリックが良く言ってました。
ピアノの性能はフェルトで決まるってくらい重要なパーツだからね。
新品だから必ずしも良いとは限らないのはスタインウェイのスペアパーツだ。
それでも最近のパーツはずいぶん良くなって来たけどね。
さて「うぃ~ん」がほとんどなくなって、やれやれ。他の調整を終えたら、もう夜中。
明日は早いので今日はこれまで。

ちょっと暗いけど、昨夜のライトアップされた明石大橋の写真。
運転しながら携帯電話は違反だけど、写真も違反かなあ(笑)
多賀ハイウェイホテルの大浴場で疲れを癒やして、今日は名古屋まで来ました。
9月のツアーに中日劇場が入っているので、ピアノ搬入経路の下見です。
名古屋の著名なホールはほとんど知ってるけど、中日劇場は初めて。
どうやら劇場は9階で、ビルの壁に付いているゴンドラで上げるとの事。
窓拭きじゃないんだから、ゴンドラって…と言うわけで、今回の徳島出張の帰り道に予定を入れて下見に来ました。
今日は歌舞伎の本番中らしく1500人満席のお忙しい中、親切な舞台さんが休憩時間に全ての導線を見せてくれました。
問題はこのゴンドラ!

西宮のアミティ・ホールも、この形式で外付けのリフトだったけど、せいぜい3階。
9階から見下ろしたら冷や汗(笑)
でもやらねばならない、肝試し。見にきて良かった。あとは9月のお楽しみ。
午後からは、名古屋のお客さんの家に寄って一仕事。
イチローそっくりの板前さんがいる和食屋さんで晩御飯。
今夜は名古屋の定宿、笠寺ワシントンホテルに泊。
ここは名古屋の厚生年金会館のホテル無き後、名古屋でトラックが泊められる数少ないホテルで、スーパー銭湯付き。
まあ今回はパジェロで、駐車場は関係ないけどね(笑)
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群馬の笠懸から渋谷に戻って着替えを詰め替え、早朝、雨の東名を四国に向かいました。
車は、2年前にヤフーオークションで47万円で落札した3.5リッター&オートマのパジェロ、元気に走ってます。
渋谷から6時間半で徳島に到着(笑)
今日は友人からの頼まれ仕事。
ホールのピアノは久しぶりにヤマハのフルコン。何年ぶりだろ…かなり良いヤマハでした。

しかしながら、地方のピアノに良くあるコンディションで、発表会ならまだしもコンサートコンディションには程遠い。
ピアニシモは出ないし、連打は効かないし。
音は悪くてもピアノは弾けるけど、物理的調整が悪ければ、少なくともクラシックは弾けない。
まずは浮いてパカパカしていたベッティングスクリューを調整して、バックチェックくわえとレピティションのスプリングを軽く調整してあげるだけで、見違えるように弾きやすくなる。
もともとの楽器が良いので調律もやりやすいし、やっぱりヤマハって良くできた素晴らしい楽器だなぁ。
この楽器ならピアニストに目隠しをして弾かせれば、恐らく8割位の人がスタインウェイかヤマハかわからないのではないか?
もちろんクラシックの音楽家で、更なる表現力を望むごく一握りのピアニストを除いて除いての話しだけど。
公共ホールで税金を使って買うピアノは、事業仕分け対象になったら、まずつつかれるべき問題だね。
リハーサルやってる間にホール内を探検していると、珍しい張り紙があった(笑)

まさに地方ならではだ。
きっと、ビールなど呑みながら聴いてる観客がいたのかな?
ホール管理者の人達の苦労が伺える。
クラシックのコンサート で地方に行くと、びっくりする事が良くある。
子供が泣き叫ぶなんて事は序の口で、本番中に会場内をピヨピヨサンダルを履いた幼児が会場を歩き回ってる事もあった(笑)
泣く子とピヨピヨサンダルには勝てないってか(笑)
晩御飯をご馳走になって、夜の10時半に徳島を出た。
予約してあった滋賀県多賀パーキングのハイウェイホテルに、深夜1時到着。
明日は名古屋だ。

梅雨入りしたので天候を心配してたけど、晴れ女:漆原啓子ちゃんのおかげか、今日も雨らしい雨は降らずにすんだ。
いつものように、楽屋通路には食べ物が並び、誘惑に負けそうだ(笑)

でも今回のレコーディングでは、私の体重が1年前に比べて15キロ減になったのを目の当たりにしているので、ダイエットブームになってます。
練木さんも漆原さんもご飯を残す残す(笑)
休憩がてら、ジャケット写真撮りをやって、さて最後の曲の収録。

そして3日間の素晴らしい録音が終わりました!お疲れ様でした~。
ホールを出たのは21時半。
渋谷に帰って、着替えを詰め替えて、雨の東名を私1人このままパジェロで四国に向かいます。
行ってくるぞ!
相変わらず笠懸野文化ホールのレコーディングは日本一やりやすい。
至れり尽くせりの協力体制に感謝だ。

昨日は雨のちカンカン照りの猛暑、今日は朝から真夏日。
それでもホールは湿度こそ高めだけど、温度湿度の差が少なくて安定している。

したがってピアノは狂わず、ヒマ(笑)
一方、会社では昨夜突然、今日の日本テレビ「DON!」の生放送へのピアノ持ち込み依頼が入って大慌てらしい(笑)
突然と言えば、一昨日は「イスラエル大使館へ今から1時間以内に調律に来て欲しい」って依頼あったそうで、これはさすがに全員出払っていて対応できず断ったらしい。(笑)
会社は次々飛び込む緊急依頼に右往左往だけど、私は遠く桐生でのんびり録音だ。みんな頑張れよ~(笑)
順調に録音は進み、今夜のお楽しみは、このチームで、ここに来ると必ず寄る名物女将のお店、おっきりこみうどんの松本屋。巨大な鍋にみんなで撮影会。
1週間バタバタしている間にすっかり日記をサボってしまった!
昨日はサロンで山本麻紀ちゃんのコンサート。
今、来日しているハンガリーオケのメンバーも飛び入りで参加してくれて、とっても豪華。
ハンガリーから帰国して以来、続けているサロンコンサート。
クラシックの本来の姿だね、次はどんな曲を聴かせてくれるんだろう。

今日から3日間、桐生の笠懸文化ホールで、漆原啓子/練木繁夫による「ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ集」のレコーディングに入ります。

これは去年から始まった企画で、来年の録音で全集として揃うというシリーズです。
1年前と同じホール、同じスタッフ、同じ楽器が、また集まりました。
時期も同じなので、プレイバックで去年の音を聴いてみると、面白いように同じ(笑)
ピアノは、私にしかわからないノイズが今年は消えてたり(直したから)するけど、普通はこんな贅沢な録音はまず有り得ない。
楽器もマイクも去年と同じ場所に置いて、今年も録音開始。
練木さんは自宅のあるアメリカから、霧島音楽祭経由で群馬県へ。
漆原さんも同じく霧島から入ってきた。これも去年と同じ(笑)
ベテランのレコーディングは和気あいあいと進む(笑)
今日はサロンでは、長富彩のリハーサル風景をテレビ東京が撮影に来ている筈だ。
恐らく来週あたりに放映されるけど、彼女も着々と世の中に出て行くだろう。
今日の予定は人に会うスケジュールのみ。
午前中はぽっかり空いてしまったので、ガレージで、我がホンダS800の排気漏れと音色を、もう少しソフトにしようかと(笑)
なにしろ昭和43年式の車で、しかもスポーツカーだから、元々排気音はヴォーンと勇ましい。
そう言えば昨今の車は随分静かになって、シューッとしか言わないよね…。
だから久しぶりに愛車のエンジンをかけると、ちょっと勇ましい。
いつまでもガレージの肥やしにしておくのも、もったいない。
スタインウェイも車も使われてこそ、この世に生まれた甲斐があるってものだ。

この車は、15年程前にパリ市内の中古車店の地下の倉庫で見つけたもので、1968年にフランスへ輸出されたホンダS800Mクーペ。
こいつと眼があった瞬間、「連れて帰って…」と言ったような気がした(笑)
そして2ヶ月後に、飛行機に乗って帰って来た帰国子女。
そのままガレージで10年間、飾り物になってた。
老後になったら直して乗ろうと思ってたけど、数年前、急に「もう老後じゃないかぁ?」と急に思い立って、普段の足にしようと、車検を取得。
しかし、既に40年を経過した車。
近所を一回りする度に次々現れる故障の数々。
この一年、暇を見つけては深夜や早朝にガレージに籠もって、オーバーホール。ようやく完成に近づいた。
今日はマフラーを外して太鼓を切り開き、新しいグラススウールとシリカクロス(耐熱1400℃!)を詰めて、また溶接。

このグラスウールの量で、かなり排気音が変わる。
かと言って詰めすぎると、壁になって吸音効果がなくなり、ストレートマフラーのように爆音になってしまうので、量の微妙な調整が必要。
取り付けて見て、ちょっと上品になった排気音に満足(笑)
実はこの技は、ピアノ運搬車よぶちゃんのエンジン音を吸音する時にも役にたつので、何でも無駄はない(笑)
さて、午後からは、手を洗って、今度は来週のレコーディングに使うスタインウェイのヴォイシング。
こっちは逆に大ホールでの録音なので、もう少し音量を上げたい。
サロンで作業をやっていると、突然の来客が来たりして作業が中断するので、ガラス張りってのも考えもの(笑)
夜7時から、次に出版される私の本の打ち合わせ。
8月までに、書き上げて11月には出版の予定が決まった。
さあ、秋はみんな書店にGO!
月日の経つのは早いもの、いつのまにか6月に入ってもう中旬。
つかの間の穏やかスケジュールになったので、毎日いろんな人に会う予定を入れています。
今日も昼間に打ち合わせを1つ済ませ、夕方は某大学の先生と、新しく建てるコンサートホールの音響や運営のアドバイスをして、夜は栄太郎寿司にてショパン連続演奏会の打ち上げ。
今回は小坂さんと某放送局のディレクターSさんの3人でカウンターに陣取って、大将お薦めコース。

釣りきんきの煮付けに、築地で5番目のウニ(意味が良くわからないけど)。

蓮舫の事業仕分けみたいに「二番目じゃダメなんですか?」等々、相変わらずの絶品!
みんな大満足の満腹で解散!
昨日、工業デザイナーの長嶋さんから本を頂きました。

「楽器や工業製品の完成されたデザインは美しい」というテーマで、いろいろな製品が選ばれていますが、楽器ではストラディバリウスとスタインウェイ、しかも我社のヴィンテージ・ニューヨークスタインウェイ「CD199」が掲載されています。


そういえば今年の春に「ピアノの写真を撮らせて欲しい」って長嶋さんがやってきて、サロンでヴィンテージCD199の写真を撮っていました。
確かにヴィンテージCD199のデザインは、完成された美しさ。
デザイナーにはすぐにわかったらしい。
我社のスタインウェイも、こんな立派な定価2万円の本に載るなんて光栄だねぇ(笑)
ちなみにこのイラストは200,000円なりとの事!
今日のお出かけは、横浜みなとみらいホール。

4月に相模湖でレコーディングした、奥山恵美子/シュテファン・ズィーバスのシューマン・ブラームス歌曲集CD発売記念コンサートだ。
持ち込んだピアノはもちろん、4月のレコーディングで使用したズィーバス教授お気に入りのスタインウェイ。


みなとみらいの小ホールは久しぶりだ。
ちょっとピアノには響き過ぎるけど、歌やヴァイオリンはとても弾きやすいホールだ。
搬入も楽だし、ステージ上手から出入りするのは日本では珍しく、、カーネギーホールの小ホール、ワイル・リサイタルホールみたいでユニークだ。
今日のリサイタルに間に合わせる為に特急で仕上げたCDは、今朝プレス工場から到着!間に合った(笑)
調律を終えて、リハーサル。
ズィーバス教授、相変わらずこのピアノが大好きで、2ヶ月振りに弾いて大喜び(笑)
奥山さんはズィーバス教授とパートナーを組んで既に十年。
一年のほとんどをドイツに行ったり来たりの生活で、ドイツ語も不自由なく、すっかり風格が出てきた(笑)
本番終了後、CD売り場はサイン待ちで長蛇の列。やれやれ(笑)
今年3月で退官された国立音大ピアノ科教授、大原先生の退官記念パーティーがホテルニューオータニで行われ、お呼ばれしてきました。
なんと私が「乾杯の音頭とメッセージを」と頼まれていたので、壇上に上がってお祝いの言葉を喋ったんだけど、その前に司会の人が読み上げる私のプロフィールが、長い長い(笑)
会社が事前に、「適当にカットして下さい」とプロフィールをメールで送ったらしいけど、それをノーカットで読み上げて頂いたので、時間がないのに申し訳ないやら恥ずかしいやらで、自分のスピーチは極端に短くなってしまった(笑)
大勢の教え子や同僚の皆さんが駆けつけて、盛大なパーティーでした!
昼12時からだったので、14時半には終わって渋谷に帰宅。
夕方からは、六本木の「しょんずい」というワインバーで、コロムビアの元ディレクターと久しぶりに再会。

彼女は還暦を前にして、一念発起。
急に9月から2年間、ウィーンにピアノ留学する事にしたらしい。
きっかけは、5年位前に私から買ったニューヨークスタインウェイらしい。
芸大を出てからコロムビアで長年ディレクターをやってきたのでピアノの音はわかっているつもりだったけど、ニューヨークスタインウェイを手に入れてから、ピアノの可能性を再発見して、また根本からピアノをやりたくなったとの事。
あぁ、また1人の人生を変えてしまったか、スタインウェイよ…(笑)
しかし戻ってきたら 還暦越してるよ、大丈夫かあ?(笑)
頑張れ!
昨夜遅く千葉に到着。
今朝は6時出発で、訪問コンサートに。半年振りですね。
世間は鳩山総理辞任で持ちきり。
きっと悪い人じゃないと思うけど、みんなに良い顔して、好かれようとしたら、結局みんなに嫌われたっていう典型だね。
この日記で政治と宗教の話ははしないつもりだけど、このままでは、日本は世界の笑われものになって、そして忘れ去られていく事は間違いなさそうだ。
音楽の世界では、まさに「スタインウェイ戦争」の後書きに書いた事が現実になってしまった。
話が脱線した(笑)
今回の訪問コンサートは千葉市立第二養護学校。
こういった施設に訪問コンサートコンサートは数あれど、本物のスタインウェイ・フルコンサートピアノがやってくるのは、もちろん他に例はない!
しかも昨日、本公演の京葉銀行プラザで実際使用したピアノ共々やってきて、みんなの前で昨夜同様の演奏をするんだから、手抜きのない本物のコンサートの再現だ。

残念ながらこの子達のほとんどは、恐らくコンサートホールで生のクラシックを聴く事はないかもしれないだろうから(ホール側の受け入れ体制が整っていない)、強引にプレゼントだ!(笑)
今回はドイツからヴァイオリンの山本さんも駆けつけて、2台ピアノ+ヴァイオリンの曲まであって豪華版!
今やデュオの第一人者(二人だから第二人者か?笑)になった中井/武田さんは、息もぴったり。
ピアノソロでは味わえない迫力のある演奏で、子供達も大喜び。
この子達の一生の思い出になってくれればありがたいです。
毎年恒例になった感がある、静岡AOIホールにおける雁部一浩ソロリサイタル。
ピアノはローズウッド。
朝9時に横浜工場でローズウッドピアノを積み込んで静岡に向かう。
東名は順調で、随分早く着いてしまった。
雁部さんは、このローズウッドピアノが我社に来た直後、まだオーバーホール前の状態を知っている貴重なピアニストだ。
すっかり綺麗になって人気者になったローズウッドピアノが、いかに最初はひどかったかを説明しても今ではあまり説得力がない。しかし雁部さんは見た、しかも弾いた(笑)
このローズウッドピアノは、私に発見されなければ、こうやってコンサートホールのステージに立つ事など二度となかっただろうね。

1887年、ニューヨークに生まれ、カーネギーホールの輝かしいスポットライトを浴びた青春時代。
そして1925年現役引退して更に50年後、縁あって極東の地、日本にやってきて25年。
キャピタル東急ホテルの楓グリルで晒し者になりながら過ごした晩年。
そして何たる偶然か、来日したホロヴィッツとの再会で、がぜん目覚めたローズウッド爺さん。
「ここから出してくれ…」と言ったかどうか知らないが、華やかなコンサートステージにカムバックするには、ここしかない…と、私の下に導かれるように現れたのは2001年6月19日。
19世紀に生まれたローズウッド君が21世紀の私の下にワープして飛び込んできた訳だ。
そして1年後、彼の姿はカーネギーホールのステージにあった。
それは忘れもしない2002年6月19日!恐ろしい程偶然は重なるものだ。
実はカーネギーホール復帰が余程嬉しかったのか、その後、言葉が判らない日本に帰る気などなくなったらしく、トラブル続きでなかなか帰国しなかった。(笑)
無理やり日本に連れて帰ってきてからの彼の活躍はご存知の通り。
その後も不思議なオーラを放ちながら、いまだに心霊現象らしき事件をおこす、まさに魂の宿るピアノ。
故に、このピアノは我が社のスタインウェイ貸し出しラインナップの中でも特別扱いのピアノだ。
演奏者限定、クラシック限定。
今年123歳のローズウッド爺さん。
今日も綺麗なコンサートホールのステージに登場。
リハーサルの時、「シューマンやリストが全く別の曲のように聴こえる…」と言う声があがると、
「いや、私がこの曲を作曲したら、こういう風に弾いて欲しいって想いますよ。」納得(笑)
やっぱりこのピアノは何かが乗り移るんだね(笑)
そして満員の観客の中で、スケールの大きい、巨匠時代のコンサートが再現されたのである。
搬出後、ピアノはスタッフに任せて、私は新幹線に飛び乗り、一路千葉へ。
今日の二台ピアノはどうだっただろう…?
明日はフコク生命チャリティーコンサートの2日目、訪問コンサートの日だ。
明日はどんな生徒達が待っててくれるのだろうか…。
23時半には千葉の三井ガーデンホテルに到着。
明日は朝6時に出発だ、また朝食バイキング食べられない。(笑)
Nです。
秩父で一週間、泊まりがけの修理をしているのですが、今日は社長が静岡に行っていますので、1日だけ戻って参りました。
京葉銀行プラザホールは、ドラマ「のだめカンタービレ」の撮影にも使われたホールで、昨年秋にも2台ピアノでチャリティーコンサートを行いました。
今日はさらにヴァイオリンも加わりました。

今日のコンサートで使用するスタインウェイフルコンサートピアノは、明日の訪問コンサートでも使用します。
ごぶちゃん(機械)で運んできました。
リハーサルを聞いて、本番途中で立ち会いを別のスタッフと交代して、私は秩父に戻ります。
関越道を走りながら「2台ピアノの調律は難しいなあ…社長にはまだまだ教わる事がいっぱいあるなあ…。」
明日からまたグランドピアノのオーバーホールの続きです。