午前中はぽっかり空いてしまったので、ガレージで、我がホンダS800の排気漏れと音色を、もう少しソフトにしようかと(笑)
なにしろ昭和43年式の車で、しかもスポーツカーだから、元々排気音はヴォーンと勇ましい。
そう言えば昨今の車は随分静かになって、シューッとしか言わないよね…。
だから久しぶりに愛車のエンジンをかけると、ちょっと勇ましい。
いつまでもガレージの肥やしにしておくのも、もったいない。
スタインウェイも車も使われてこそ、この世に生まれた甲斐があるってものだ。

この車は、15年程前にパリ市内の中古車店の地下の倉庫で見つけたもので、1968年にフランスへ輸出されたホンダS800Mクーペ。
こいつと眼があった瞬間、「連れて帰って…」と言ったような気がした(笑)
そして2ヶ月後に、飛行機に乗って帰って来た帰国子女。
そのままガレージで10年間、飾り物になってた。
老後になったら直して乗ろうと思ってたけど、数年前、急に「もう老後じゃないかぁ?」と急に思い立って、普段の足にしようと、車検を取得。
しかし、既に40年を経過した車。
近所を一回りする度に次々現れる故障の数々。
この一年、暇を見つけては深夜や早朝にガレージに籠もって、オーバーホール。ようやく完成に近づいた。
今日はマフラーを外して太鼓を切り開き、新しいグラススウールとシリカクロス(耐熱1400℃!)を詰めて、また溶接。

このグラスウールの量で、かなり排気音が変わる。
かと言って詰めすぎると、壁になって吸音効果がなくなり、ストレートマフラーのように爆音になってしまうので、量の微妙な調整が必要。
取り付けて見て、ちょっと上品になった排気音に満足(笑)
実はこの技は、ピアノ運搬車よぶちゃんのエンジン音を吸音する時にも役にたつので、何でも無駄はない(笑)
さて、午後からは、手を洗って、今度は来週のレコーディングに使うスタインウェイのヴォイシング。
こっちは逆に大ホールでの録音なので、もう少し音量を上げたい。
サロンで作業をやっていると、突然の来客が来たりして作業が中断するので、ガラス張りってのも考えもの(笑)
夜7時から、次に出版される私の本の打ち合わせ。
8月までに、書き上げて11月には出版の予定が決まった。
さあ、秋はみんな書店にGO!