ルイスは今日も安定している。
ホロビッツが初めて日本に来た時の楽器「CD75」とほとんど同時期のスタインウェイCD386。格好良いね!(笑)

今日は、私の世代ではどうしても「雪の降る街を~」と聞こえてしまう「Fantasie」を録音します。
昨日は事件がありました。
7月3日に延期分として松濤サロンで行われる予定だった、第9回ショパン連続演奏会のピアニスト(干野宜大)から連絡があって、春に骨折した手の治りが思わしくないとの事。
二回は延期出来ないので、代役を立てようにもあと一週間しかないしなあ…と困っていたら、今レコーディングしているN君が「僕がやります!」と名乗りを上げた。
とはいうものの、バラード4番、英雄ポロネーズ、スケルツォ4番、2つのノクターンOp.55、3つのマズルカOp.56、子守歌と、大曲ぞろい。
大丈夫かいな、一週間しかないぞ~。
彼はしばし考えて「いきなりバラ~ドから弾き始めるのも何なので、作品51の即興曲から弾いても良いですか?」
まあ、なんと頼もしい青年(笑)
一週間しかないから曲を減らして欲しいじゃなくて、増やしたいとの事。
さて、この才能ある若者N君は何者なのか。
7月3日のショパン連続演奏会に登場するので、乞うご期待!

レコーディングは夕方には終わってしまったので、You Tube用の動画撮影会をやりました。
レコーディングは2日も3日もピアノを弾きっぱなしなので、録音が終わるともう弾きたくない…って感じになるのだけど、良いピアノはいろんな発見があり奥深さがわかってきて、もっと弾いていたいって気にさせるから面白い。
音楽の持っている不思議な力を最大限引き出してくれる、スタインウェイというピアノ。
それに関わっていられる素晴らしい仕事だ。