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新刊の広告                               12/30

「今日の朝日新聞に、本の広告が出てますよ!」というメールが来たので、見てみたら、なるほど三面の真ん中に大きく載ってました!

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とても売れ行き好調で、文春、AERAなどで紹介されたり、雑誌や新聞の取材も数多く来て頂きました。
中でも天声人語の冒頭で引用された事はインパクトがあり、日本中から「読みました!」メールが来ました(笑)

この本が有名になったお陰で、前著「スタインウェイ戦争」も再び取り上げられる機会が増えてきたので嬉しいです。
この「スタインウェイ戦争」では、スタインウェイに関わる業界の裏話を多く取り上げたので、いわば同業者達への問題定義でもあったけど、所詮狭い業界での話。
今回の本は、広く一般の人にピアノと調律師の仕事を知ってもらえるようわかりやすく書いたので、多くの方から支持されて嬉しいですね。

なかでも、私が強い者に対して戦う姿勢に感銘して下さる人達が多いのに、むしろ私の方がびっくり!
業界の膿を表に出そうとすると降りかかってくる火の粉を払いのけているだけなんですけどね(笑)
最近、各地からレクチャーに呼ばれる事が増え、いろんな人と直接話ができるので、必ず質疑応答の時間を作ってもらいます。
公の場でぜひ、対案を聞きたいですね!


今年も躍進の一年でしたが、来年のプロジェクトは、まず松濤サロンの隣に新しくコンサート部の拠点がオープンします!
広さは松濤サロンより広いので、サロンの楽屋、地下には試聴室、事務所、更に正面にはカフェもオープンします!
既に工事は始まっています。
我々は来年も更に発展します、来春をお楽しみに!

事務所が明日からお休みに入るので、今年の日記はここまでです。
みなさん、今年もお世話になりました!
私は個人的には喪中なので、新年のご挨拶は控えさせて頂きますが、みなさん良い年をお迎え下さい!チャオ!

渋谷桜ヶ丘伝承ホール                            12/28

今年11月、渋谷桜ヶ丘にできたばっかりの伝承ホールに行って来ました。
もちろん歩いてすぐですよ。今日は調律だけに入ります。
伝承ホールは小ホールで、キャパ約400人。(大ホールは桜ホール)

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まだ3回位しか使ってないヤマハのC7を、「魔王」を弾くので低音域を軽く連打できるようにして下さい!とピアニストから酷な注文。
なにしろ新しいピアノだからフォルテで連打、連打。
なんとかリハーサル時には、魔王の連打も「真央ちゃんのトリプルアクセル」位には弾けるようになったけど…。
しっかり搬入経路を調べて、このホールも簡単に持ち込みができる事がわかったので、次は持ち込みましょう(笑)
渋谷区民としては、我々の貴重な税金でいつのまにか作ったホールだから、無駄遣いはさせません。


夜はみなとみらい「万葉の湯」で、先日亡くなった友人のサックス奏者、中尾ちゃんを偲ぶ会を行いました。
毎年、ここでやっていた友人との忘年会。昨年まで顔出していた中尾ちゃんが居ないのは寂しいね。
しかもこの仲間では一番若かったのに…。
そろそろ今年も終わり。みなとみらいの夜景を見ながら、今年を振り返りました。

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わざわざインドから                           12/27

インド在住のOさんが、今日から調律の特訓開始!
昨日、日本に一時帰国して我々の東京ピアノ技術学院に入学。

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桐朋音大のピアノ科を出てインドに渡り、企業に勤めながらピアノを教えているらしいけど、あまりにもインドのピアノの状態が悪くて、一念発起!
調律や修理を習って少しでもインドの音楽業界に貢献したいと、目的意識がはっきりしているので、スタッフも教えるのが楽。
以前、スペインやオーストラリアから習いに来た人もいましたが、インドは初めてです。
彼女のために特別カリキュラムを組んで、スタッフ達も年末年始交代で特訓。
何しろ海外で古いピアノというと、百年位経っているものがザラ(笑)
まずは修理から始めないと、調律もできない事が多い。
ヨーロッパでもドイツはともかく、フランス、イタリア、チェコなどのラテン系や旧共産系の国のピアノは特にひどい状態。
こんな時ヤマハのピアノに出会うとホッとする。
日本にいると十年で買い換えるなんて話を聞くからびっくりだね(笑)
それでは調律師は育たない。
日本で技術を学んで、インドに帰ってひどいピアノと格闘すれば、きっと腕を磨けるでしょう!
中国の次はインドの時代だ、頑張れ!



「抜粋の綴り」誌                              12/26

9月27日発売の日本経済新聞文化欄に掲載された「君に届ける最高の音色」の記事が、株式会社クマヒラ発行の「抜粋の綴り」第70号に掲載されました。

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この本は、その年全国の新聞等で紹介された、深いい話の中から印象深い話を抜粋してまとめた冊子で、富国生命とのチャリティーコンサートの記事が選ばれました。
なんと400000部!も発行されて、全世界の大使館や政府の機関に送られるそうです。
我々のやっているチャリティーコンサートが、こうやって世間の目に留まってくれる事で、チャリティーの輪が広がってくれれば嬉しいです


クリスマス                                 12/25

やっと東京に帰ってきました。
スタッフからは池袋サンシャインシティ60階にピアノ搬入終了の連絡とともに写メが‥。

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多分過去の全コンサートの中で、最高階かもね(笑)
広さでは横浜アリーナと野外では横浜国際総合競技場。
遠くでは、ニューヨーク、フランクフルト。
高いところは、あんまり考えた事なかったなあ(笑)

クリスマスが終わると、あっと言う間に今年も終わり。
子供の頃から、誕生日の16日から24日のクリスマスイブまでが1年のうちで一番 好きな一週間です。
頑張ってきた1年が、やっと終わるなあ…とその年を振り返り、誕生日にまた1つ歳をとって去年よりいくらか成長しただろうかと振り返り、反省。

しかし25日を過ぎると突然クリスマスツリーは撤去され、松飾りで世の中正月気分。
この25日から大晦日までの、中途半端な一週間が一番嫌いです(笑)


クリスマスイブなれど、移動日                     12/24

朝10時半に大阪リーガロイヤルホテルを出発して東京に戻ります。
快晴の東名高速、富士山きれいだね。

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富士川パーキングで運転交代。ちょっと珍しい情報を教えましょう。
この富士川パーキングの楽市楽座4階にあるレストラン「駿河路」は、私の知る限り、高速道路のパーキングレストランで唯一、メニューにお酒、生ビールがあります(笑)
マグロの大トロ握りや刺身盛り合わせを食べながら、熱燗も呑めます。
というのは、この施設はパーキングだけではなく、一般道から歩いてお客さんが来れるので、プラネタリウムや展望台などがある複合型施設なんです。

だからといって、もちろん飲酒運転は禁物。
注文する時は「運転交代するよ!」と言えばOK。
てなわけで富士山を見ながら雪見酒(笑)

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あとは助手席でウトウトしてる間に夕方、渋谷着。
お疲れ様!



美食家のための聖夜の晩餐会 12/23

大阪リーガロイヤルホテルでのクリスマスディナーショー。
もう10年位欠かさず毎年続いています。
今年は何と200人近いお客さんが入りました。
響君は、年明け早々から東京の新国立劇場で約1ヶ月近く公演 する「わが町」の稽古が忙しいので、会場入りしたのが夕方5時過ぎ。
大慌てで打ち合わせ(笑)
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始まってしまえば、こっちは暇。
チェックインしたリーガロイヤルホテルは、すでにクリスマス一色。
ロビーではなんと12人のハンドベル奏者が生演奏中!
そういえば、12人のヴァイオリニストってあったよね。
こっちの12人はそのお母さん位の年齢(笑)
しかし、その演奏レベルの高さに驚いて 聴き入ってしまった。
何だか素敵なクリスマス・イブイブでした。

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大阪に向かってます                             12/22

毎年恒例、大阪リーガロイヤルホテルのクリスマスディナーショーに向かって出発。
朝は別の打ち合わせをやって、スタッフのMと10時半に渋谷を出発。
とりあえず今夜は京都国際会館まで走ります。
先に京都で保守点検をやっていたスタッフのNと合流。
せっかくの京都なので、3人でホテル近くの湯葉専門店の和懐石でちょっと早いクリスマスディナー(笑)
ここのところ、時間に追われて新幹線移動ばっかりだったけど、やっぱりピアノを積んだトラックで移動が原点。
長時間運転は大変だけど、のんびり考え事ができるので大好きな時間ですよ(笑)
良くあっちこっちで「忙しいですね~」って言われるけど、会社や別現場ではスタッフ達が競争しあって、もっと働いてるから、私が飛び回っていられるんだよね(笑)
そんな話をしながら食べた湯葉尽くしのディナーは、量が少なくてちょっと物足りなかったけど、これが上品と言うものか(笑)


サロンでレコーディング                          12/21

今日から2日間、松濤サロンでピアノソロのレコーディングです。

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コロムビアの録音なので、いつものメンバーなのですが、なんと今回は女性のエンジニアが担当!

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アシスタントやディレクターは随分前から女性が珍しくなかったけど、とうとうレコーディング・エンジニアも女性が出現。
どんどん時代は変わって行くね、とは言っても、我が社では女性スタッフがフルコンを毎日数カ所に持ち込んでコンサートやレコーディングの調律に走り回っているから、随分前から時代の先端を行ってたのかもね(笑)



ピットレック買いました                          12/20

長年溜まりに溜まった名刺の整理に頭を悩ませていたのですが、キングジムのピットレックを買って、全ての名刺をデータで記録しておくことにしました。
これでカバンの中もすっきり。
名刺を付属のカメラで撮影して読み込む単純な機械。

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携帯に入れるほどでもないけど、捨てるわけにもいかない名刺の山を整理するには便利。
今日送られて来たので、さっそく打ち合わせの合間に読み込み開始。
しかし音楽関係やデザイナーなど、芸術関係の名刺は凝ったものが多いので、ほとんど読み込めず、いちいち手で入力(笑)
こりゃ大変だけど、一度入れてしまえば、あとは楽チン検索。
明日からのレコーディングやコンサートの待ち時間にせっせとやるかぁ。


Webdesigning誌                              12/18

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送られてきましたよ!
実際の本を手に取って見ると、写真でかいね!(ちょっと顔が疲れてる(笑)

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しかもカラーで6ページ!
松濤サロンで撮影した写真も満載だし、記事も話の展開がユニーク。
Webデザインを仕事にしている人達には有名な雑誌らしい。まあ「音楽の友」みたいなものなのかな。
デジタルの世界に没頭している人たちが対象だから、あえてアナログな職人の世界を紹介したいそうだ。
それにはピッタリの調律師の世界。
またこれで、この仕事の認知度が上がれば嬉しいね。

毎日コミュニケーションから本日発売。
またまた、皆さんにお金を使わせて申し訳ないけど、本屋さんに急げ!

Web Designing誌が大手の本屋さんでしか手に入いらないと言う連絡が、特に地方の人から入って来ますが…。
本屋さんに注文して下さい!
またはWebサイトで!http://book.mycom.co.jp/wd/
カラー6ページで昨日の表紙以外に中身はこんな感じで、なかなか綺麗ですよ(笑)
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富山のMさんからも誕生日祝届きました!
カードにご指摘の通り、「たたかうピアノ」のチラシ写真の頃は確かにやつれてたね…。
最近疲れが顔に出る、やっぱり歳か(笑)


千葉市美浜文化ホール

昨夜遅く、神戸~和歌山~名古屋から帰って来たトラックとF1ピアノは、スタッフ交代して早朝、今度は千葉市美浜文化ホールに向かいました。
「美浜フォーシーズンスクラシック」の冬バージョン、須江太郎の出演です。
前回来た10月16日は、秋バージョンでした。

今日は調律を終えてリハーサルを見て、とりあえず渋谷に戻って年末にかけてのスケジュール調整。
今年も年末までびっしりのスケジュールをやりくりしています。
毎年恒例の大阪リーガロイヤルホテル、稲本ファミリーのディナーショー、今年は23日。
また大阪に行きますよ!
翌日のクリスマスイブ、国際フォーラムで予定していた長富彩ちゃんは、スケジュール調整がうまくいかず、残念ながら行けません。
2月の浜離宮でのソロ・コンサートに照準を合わせます!




東京へ                                   12/16

スタッフ達とトラックで東京に戻ります。
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今日は朝から「誕生日おめでとう!メール」が、どんどん入ってきます。
しかし、ケーキやプレゼントは全て絵文字(笑)
メールが出来てから、安上がりになったねぇ(笑)

名古屋駅でトラック運転スタッフと別れて、新幹線で東京駅へ。
夜8時から、ソムリエの田崎さんが日本橋にオープンした、全て山梨県産の食材とワインを使用したお店に行ってきました。
今日は関係者のみの数席しか招待してないようなので、田崎さんのお父さん(サロンのショパン連続演奏会に来て頂きました)にも久しぶりにお会いできて、山梨のワインや食材が食べ放題。
またベロベロに酔っ払って、なかなかの誕生日になりました。
正式オープンは明日からです。
Y-wineというお店です(03-3527-9185)。
皆さん行ってみて下さいね!安くて美味しいですよ!

和歌山へ                                 12/15

日曜日に神戸で別れたスタッフは、トラックで和歌山に向かって、3日間ピアノのオーバーホールをやっています。
私は早朝の新幹線に乗って、名古屋で紀勢本線に乗り換えて、昼過ぎに古座駅に到着しました。
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予定通り、ピアノはすっかり綺麗になって仕上げ待ちの状態になっていたので、今日も「至高の音」にしなければなりません(笑)

作業を終えて、常宿の岡田邸に向かう夜道をトラックで走行中、巨大な角を持った雄鹿2頭と目の前で遭遇!
この辺では、ぶつかって車が大破する事が良くあるらしいけど、あんな大鹿とぶつかったら乗用車じゃアウトだね(笑)

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岡田邸に到着したら暖炉に火がはいり、すっかり冬支度。
そうなると夜はやっぱり、すき焼き(笑)

三崎の別荘                                12/14

先月末から3日間、スタッフ2人が泊まり込みでやっていた、ディアパソン・グランドピアノのオーバーホールが完成し、今日は最終調整とお披露目演奏パーティーです。
部屋の中から一望できる三崎の海。
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専属シェフによるイタリアンフルコースを食べ、ようやく演奏会。
ピアニストはもちろん、紹介者の稲本響。
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ところが彼は車で来てしまったので、乾杯のドンペリを呑めず、私はスタッフの分まで三杯飲み、残ってもなんだから…って結局残り全部呑んだ(笑)
次は生ビール。そして演奏会。
昨日から風邪気味だったので、酔いが廻る廻る(笑)
拍手の音で我に帰り、つられるように拍手!
次の曲でまたうとうと…。また拍手で我に帰り、拍手(笑)
いつのまにか終演(笑)

しかし40年程前のディアパソン・グランドピアノ。
170cmと小さいのでベース部分はともかくとして、なかなか良い音になりました。至高の音だね(笑)
この時代のディアパソンは特に鍵盤が重くて、「これで練習しておけば、他の楽器を軽く弾けるようになる」という《大リーグ養成ギブス》や《鉄下駄》の発想。
当然、今の時代に受け入れられるわけもなく、オーバーホールを依頼されたという訳。
今年はこの手の改良修理が実に多かった。
70g以上あったダウン鍵盤重量も20g以上軽くなり、とっても快適!
軽やかに弾けるようになってみると、ディアパソンもなかなか良い音がするね~って大評判!
まぁ、僕は半分寝てたけどね(笑)
ほとんど記憶のないまま車に押し込まれ、渋谷に戻ったのが深夜。
みんな喜んでくれて嬉しかったね。良い仕事ができて安心したということで(笑)


みなさんありがとう!                           12/13

東京に帰ってきたら、稲本響ファンクラブ会員と、その他の人からプレゼントが沢山届いてました(笑)
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新刊出版祝いと、私は神戸に行っていて参加できなかったけど、昨日サロンで行われた響のファンクラブイベントの皆様からでした!
この場を借りまして、お礼です。ありがとう!
みんな元気ですか?

ちなみに、今月16日は、ベートーヴェンと稲本渡君と私の誕生日ですよ!(笑)

兵庫県立芸術文化センター                      12/12

先週神戸に来たばかりなのに、また来てしまいました(笑)
朝9時に兵庫芸術文化センター大ホールに搬入。
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2年位前にアン・アキコ・マイヤースの時に来て以来かな?
ここは2000人収容、いつ来ても見事なホールですね!
しかもスタッフの皆さんの応対がピカイチ!
親切で、良く気がついて笑顔。
これは、日本中のコンサートホールに行っているから言える事(笑)
会社もホールも、しょせん働いている人の質で印象はガラッと変わりますからね…。


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さて、今日の理奈ちゃんは、まるで何か吹っ切れたように、素晴らしい演奏でした、来年が楽しみです。
江口君も今年の日本での仕事は今日で終わり、ニューヨークに帰ります。
楽しかったね!ではまた来年!

今日はマチネなので、ピアノを積み込んでもまだ、夕方。
私は新幹線で1人東京に戻ります。スタッフはトラックで、和歌山の古座川に向かいました。
本日の使用ピアノはF1でした。


神戸に出発!                               12/11

朝から「朝日新聞見ましたよ!」ってメールでがあっちこっちから入ってくるので、「???」と思って聞いてみたら、今日の朝日新聞の天声人語に私の本が引用されているらしい!?
さっそくコンビニに寄って朝日新聞を購入……なるほど出てる!びっくりしたね!

小さい音を求めるピアニストの話を、ノーベル平和賞に対する中国政府の行動や、鹿児島の死刑判決が無罪にひっくり返ったタイムリーな事件に絡めて、「小さい音(声)を聴く事がいかに大事なことか」という例に引用されている。
調律師の世界が表に出ることはほとんどないので、この本がこうして朝日新聞に引用される事によって、裏方の仕事が世間一般の人に、より広く知ってもらえれば嬉しい。
それが調律師全体の地位向上に繋がって、より良い人材がどんどん入って来て欲しいですね。

夕方、ピアノを積み込んで、神戸に出発!そのトラックの助手席にて。

松田理奈/江口玲、松濤サロンコンサート              12/9

理奈ちゃんの人気は大したもので、松濤サロンコンサートを企画して告知したら、瞬く間にチケットは売り切れ。
問い合わせが相次ぐので、やむなく楽屋スペースも潰して席を追加したけど、全70席完売。
まあサロンコンサートは、目の前で好きなアーティストが見れるんだから、ファンにはたまらないよね(笑)

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満員御礼大盛況のうちにコンサートは無事終了。
先日の那須野が原から続くこのツアーは、このあと兵庫県立芸術文化センターに行きます。
本日の使用ピアノはCD368、ルイス君でした!


甲府支援学校                              12/8

昨日の本公演は、日経の記事と朝日新書が出てからの初めてのコンサートだったので、休憩時間や終演後、「新聞で読んで、今日は楽しみにして来ました!」「ピアノの写真を撮らせて欲しい」と言ってくれる人が何人か来て、このチャリティーもすっかり有名になりました。

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昨夜はお決まりの打ち上げで、本日は和懐石。
古名屋さんと言うおしゃれなホテルに泊まりました。


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ご存知、フコク生命チャリティー訪問コンサートシリーズ。
今日は甲府支援学校です。
昨日使用したフルコン体育館にを運び込んで、生徒達に本物の音を聴いてもらいました。
身体を揺らして喜びを全身で表現してくれる子供たち。
生きるって素晴らしいね!

山梨県民文化ホール                          12/7

フコク生命チャリティーコンサートin甲府
久しぶりの山梨。
このホールは2年前にジャズ6連弾で来ました。
あの時は大ホールだったけど、今日は小ホールです。
ちょうど良いキャパで、クラシックにはこっちのほうが聴きやすいね!

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中井/武田さんとは数ヶ月ぶり、いつものメンバーが集まったって感じで、和気あいあい(笑)
持ち込んだスタインウェイを1stに、、2ndにはホールのスタインウェイを借りました。
ホールのピアノもなかなか良い楽器だけど、フォルテで叩くと、ぱふっと音が出なくなるので、整音をやり直すともっと良くなると思います。

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さて、ピアニストのトリビアをひとつ。
高音域がキラキラして、タッチが軽やかなピアノに出会うと、何故か「カンパネラ」が弾きたくなる(笑)
案の定、本番はプログラムを変更してカンパネラを弾きました(笑)
お客さま大喜び。


神戸文化ホール                                 12/5

ごえんなコンサートin 神戸。
今年は二宮から始まり、市川、宝塚、神戸の4ヶ所で公演があり、宝塚以外は全てピアノは持ち込み。
もちろん神戸は、せっかくローズウッドを持って来ているので、この2000人のホールでも登場しました。
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しかし今回ばかりは竹下景子さんの才能に脱帽!
プロデューサーのSちゃんが「せっかくだから、竹下さんに本日の使用ピアノ、ローズウッドの事を説明してもらおうと」言い出して、リハーサル中の客席でさっそく台本作りを始めた。

「1887年ニューヨークで作られたスタインウェイで、カーネギーホールがオープンした時から1925年まで、貸し出し用として使用されたピアノ。1974年に日本に来て、東京の某ホテル内【欅グリル】に置かれていた。ホロヴィッツが2回目に来日した時にこのピアノを弾く機会があり、驚くほど喜んで思わぬサロンコンサートになった。1887年というと、ショパンが長生きしていたら77歳、日本では明治20年…云々」

こりゃ長いよ、本番でこのメモ見ながら説明してたら、管さんみたいだよ(笑)



さて本番。私は楽屋でモニターを見てた。
場面転換の時、竹下さんが1人でマイクを持って、ピアノの説明をし始めた。
あれ?メモ無し?丸暗記?なのに完璧!
しかもその上、1887年といえば、ショパンが…云々、日本では「坂の上の雲」の誰それが6歳の時ですから…云々。メモに無いことまで話して、お客さんも私も「へえ~」。
そして「あれ?多分明日かな?NHKで放送される坂の上の雲私も出演しています」

やられました(笑)

あの長いメモを一発で覚えて、しかも理解して、お客さんを惹きつける話題に持っていく。
プロの女優魂を見たね(笑)
失礼ながら、私とあまり年は違わないのに、この記憶力。
私は今聞いた名前や数字などすぐに忘れてしまうのに(笑)


あまりの感激に、思わず楽屋を飛び出して、ステージから戻って来た竹下さんと握手!
そしたら思わぬ一言が…

「高木さ~ん、私本買いました!」

え!大女優に本屋に行かせてしまった(笑)

それなら先週、竹下さんがスタジオに練習に来た時に、差し上げれば良かったね。
ピアノの話なので、興味ないだろなって勝手に思ってました。
そういえば昔クイズダービーって番組で、はらたいらさんと竹下さんはダントツで頭良かったな…って思い出した。
やっぱり世の中に残る人は違うね!


ここ数年、竹下さんとは何度も一緒に仕事をさせてもらっていますが、このチャリティー以外にも、神戸震災復興チャリティーなんかもやっていて、本当に人の為に一生懸命何かをやろうとしている姿勢には頭が下がります。
私もチャリティーは随分やっているけど、今以上にもっと人の為に何かやらなければ…って力が沸くね!
帰りの新幹線で、なんだか爽やかな気分になりました(笑)

今頃スタッフはピアノを東京に運んでいます。
私はこの3日間で何回新幹線に乗った事か…(笑)



那須野が原ハーモニーホール                        12/4

昨日のレクチャーの後、打ち上げで飲み、アンケートを読み、また熱く語り(笑)、ホテルに帰って寝たのが2時。
5時に起きて、新神戸6時過ぎ発の新幹線に乗れば、10時半ごろ那須塩原に着く。
ピアノは東京から別チームが先に搬入しているので、駅まで迎えに来てもらって、ホールに11時入り。
今日は松田理奈/江口玲のリサイタルだ。

那須野が原ハーモニーホールは、昔レコーディングで良く来ました。
とても良く響いて魅力的なホールですが、ピアノにはちょっと響き過ぎるのと、床が少し太鼓なので、ピアノソロは難しかった記憶があります。
弦や歌にはとても良いホールですね。

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調律が終わって、江口君登場。
そして理奈ちゃんもやって来てリハーサル、音決め。
ともかくホールが良く響くので、ヴァイオリンとピアノ位置の妥協点を見つけるのに苦労する。
そんな事をやっていると、東北新幹線が上下線とも強風で運休と言うメールが来た!
14時半の新幹線で神戸に戻らないと、明日の「ごえんなコンサート」の前打ち上げに間に合わない!
とりあえずみんなに別れを告げて、駅に向かう。
新幹線は3時間遅れみたいだ。

ともかく来た新幹線に乗って東京でのぞみに乗り換え、新大阪で乗り継ぎ、阪急宝塚線清荒神で降りて(懐かしい~)走って、チャンコ料理屋さん「両国」に入った時には、ちょうどオヒラキの時間(笑)
もう夜10時だからね…。
飲み残しのビールでとりあえず乾杯。
あとは、我が社のスタッフにつきあわせてホテル近くの居酒屋で飲みなおし。
いや~お腹すいたさ(笑)


神戸でレクチャー                                12/3

本日のメイン・イベント「たたかうピアノ・in 神戸」が灘区民ホールで行われました。
ローズウッドピアノ君は昨夜すでに出発しているので、私は今朝の新幹線で出発。
ところが大雨で新幹線のダイヤは、上りが2時間半の遅れ、下りも大幅な乱れ!
ともかく飛び乗ってなんとか30分遅れで神戸に着きました。

昨年、東京で7月18日より3回シリーズでやったレクチャーの神戸バージョンなのですが、2時間半×3回だったものを、たった1回、2時間半に収めるのはなんとも時間が足りない。
考えた挙げ句、ヴィンテージスタインウェイを持って行くことにしました。
巨匠時代の音を何時間説明するよりも、聴けば一瞬でわかる(笑)
最初は30人位のほうがレクチャーとしてはやりやすいし、お客さんの顔も見えるから…と思ってたら、ホール主催になって100人限定とボリュームアップ。
いざ当日になったら150人!
予測の5倍に増えたのはホール始まって以来、と館長。
嬉しい悲鳴だけど、プロジェクターが全員に見えるか、全員の顔が見渡せるか心配。

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さて「たたかうピアノ」というタイトルをつけられてしまったレクチャーなので「スタインウェイ戦争」の内容が柱となるわけですが、新刊の「調律師、至高の音を作る」に至るまでを、限られた時間に集約するのは難しい。
また、これだけ人数が増えると初めての人も多いので、どこから説明するか悩んだりしている間に本番。

とりあえずちょっとピアノの説明をして、雁部さんにまずはヴィンテージスタインウェイを5分位弾いて頂いてレクチャー開始。
スタインウェイの歴史を説明するところで前半終了。
このあたりは本を読めばわかるので、本当はカットすれば良かったけど、初めての人には説明が必要だから悩みどころだね。
ともかくテンポ良く話を進める事に気を使う。

そして後半、雁部さんの演奏を15分位弾いて頂いてレクチャー再開。
ここでは、スタインウェイ戦争はなぜ起こったのかを話して欲しいとのことなので、いよいよ本題。
しかし、あまりにも時間がない。
最後に質疑応答!しかしお二人ほど簡単な質問がきただけで、もう時間がない。
私がアンコールにトロイメライをリクエストして、終了。
レクチャーは駆け足になってしまったけれど、素晴らしい演奏がこのレクチャーの要所要所をかっちりしめてくれた。
この演奏がホールの共同ピアノでは絶対不可能なのは、誰が聴いても明らかだ。

ロビーで新刊のサイン会に長蛇の列。見知らぬお客さん達が感激してくれて、何だか照れくさい。
「スタインウェイ戦争」は狭いクラシック業界の話で、同業者に向けての問題定義。
「調律師、至高の音をつくる」は広く一般の人に、調律師はいかにピアニストにとって重要な仕事をしているか、またしなければならないかを知ってもらう内容。
サイン会(技術屋がサインってのも照れくさいけど)に並んでくれた人達は、みなさん喜んでくれたし、若い調律師の卵たちは、この仕事に夢一杯感じてくれたらしい。
これだけでも目的は達成した感があったね!

僕は自分のやりたかった事をやり遂げて次の夢に向かっているので、後輩たちには、こんな面白い仕事はめったにないから、どんどん入ってきて競争して、学んでほしい。
そして、ピアニスト達にピアノの楽器としてのポテンシャルの高さを教えてあげて、より高度な音楽を表現できるようにバックアップしてあげて欲しいね!

そんな若い後輩達の後ろを、不機嫌な顔して足早に立ち去るカバンを持った男達。
同業者であることは明らか。
彼らは何故質疑応答に参加しないのだろう?
私は、いつも壁にぶつかり、考え、乗り越えて進んできたけど、前例がないことばかりで、いつもこれで良かったのだろうか…と悩んできました。
「いや、そうじゃない!こんな方法もある!」って意見をぜひ聴きたいと、いつも思っています。
しかし申し訳ないけど、対案のない批判に付き合っている暇はありません。
それはただの誹謗中傷であり、前向きではない。

「みんなに好かれようと思うな!」が私のモットーですから。

さあ、また明日から頑張るぞ!


明日は、神戸でレクチャー                        12/2

明日の神戸のレクチャー「たたかうピアノ」の準備!
6年前に出した「スタインウェイ戦争」のイメージが強すぎたのか、私の呼ばれるレクチャーは、なぜか、戦わせたいらしい(笑)
この本を読んだ人はわかるように、私は好きで戦っているわけではなく、調律師として自分の理想の夢を実現しようとしたら、やたら降りかかって来る理不尽な火の粉が降ってきて、それを振り払ってやっとここまで来ました、って内容だから、全国の調律師のみんなに向けたメッセージなのです。

私がこれだけキャリアを積み上げても、まだ妨害を受けることもあるから、全国の独立系調律師は100年続けても、コンサートホールには入れず、ピアニストと知り合うチャンスも奪われてしまう。
そして腕を発揮する場がなく、コンサートチューナーには一生なれない。
キャリアを積めば、どんなコンサートステージにも上がれてしかるべき。
だから、調律師という職業のプライドをかけて頑張っているのです。
後に続く後輩たちに、夢のある仕事だと思ってもらわないと、良い人材が、この業界に入ってこないから。


今度の本は、調律師の仕事内容を、一般の人にわかりやすく説明し、典型的な裏方の仕事が、世間により理解してもらう事が趣旨。
自分の事は、もうやり尽くしてどうでも良いから、後輩たちに夢を持ってもらいたい。


明日のレクチャーは無料。
なぜなら、私はこの業界の良いこと、悪いことを実名で本に書いて世間に問いたことに対して、影でこそこそ匿名でネットに書いたりしないで、オープンな場所で堂々と質疑応答をやって、全て表に出して、みんなで考えましょう!と思っているから。
だから無料、出演者もギャラなしです(笑)
さあ、みんなで明日は神戸灘区民ホールに集まろう!


今日から12月!                             12/1

11月は31日がないことをすっかり忘れていました(笑)

お陰様で新刊はなかなか評判が良く、とっても売れているみたいなので、嬉しいです。
皆さんありがとうございます!

今日はサロンで松田理奈/江口玲チームの練習があるので、ちょっと顔出して来ました。
今月、那須野ケ原や神戸でコンサートがあり、9日には、我が松濤サロンでもコンサートがあります。
いつもの50席は、またたく間に完売!
やむなく追加席を用意しても、すぐに売れてしまって、計70席満員。
相変わらず、理奈ちゃんと江口君の人気は凄まじい(笑)

広いコンサートホールで遠くのステージを見るより、すぐ近くで好きなアーティストと同じ空間に居られるサロンコンサートは、ファンにはたまらないだろうね。
これがクラシックの原点だからなぁ…。