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新国立劇場「わが町」楽日打ち上げ 1/29

今日の最終公演後、約1か月に渡り準主役のように活躍したピアノを、スタッフ達が引き取りに行きました。
夜は打ち上げ。
今夜はちょっと飲みすぎました(笑)

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新国立劇場                                 1/27

1月の上旬から約20日間、ほぼ毎日この劇場に交代で調律に来ていた「わが町」も、いよいよ29日で終わります。
今日は久しぶりに私が調律に入りました。
それにしても、楽屋口の廊下は祝花でいっぱい!
もちろんほとんどが、芸能人から。
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裏方スタッフリストには、いつの間にか調律グループの写真も貼られ、もうみんなと顔なじみ(笑)
楽日が近づいて来ると、何だか寂しいね。

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「海の上のピアニスト」の時もそうだったけど、特にロングラン公演は、みんなが助けあって1つの作品を作って行くので、だんだん仲良くなってきます。
芝居の世界も狭いから、また別の現場で顔を合わせる事もあるでしょう!





FM東京聴けなかった…                        1/23

昨日の18時は、ちょうど名古屋からの移動中。
東名静岡の手前を走ってたので、FM愛知も入らずがっかり。
東京に戻ってきたら、社内スタッフが1人聴いたらしく、ちゃんと江口君のCDをかけてくれたらしい。
留守録できるFMチューナーも、今は持ってないので、あとはFM東京から送ってもらう事になっているCDRを待つしかないね(笑)

しらかわホール                              1/22

笠寺ワシントンホテルは駐車場も広く、24時間営業のスーパー銭湯付きなので便利ですよ。


今日はマチネ公演で 13時半開演!
なぜか名古屋は14時ではなく、13時半開演が多いらしい、不思議ですね 。
従ってピアノは9時搬入、10時半調律アップ。時間がない(笑)

しらかわホールは、音響の良い音楽ホールとして、国内で3本の指に入ると思います。
しかも満席状態でもステージで聴く響きがあまり変わらないから、アーティストも演奏しやすいそうです。
このホールは「ピアノ物語」と称した3台ピアノのレクチャーコンサートや、田部ちゃんとのコンサートなどなどで、何度も来ているけど、いつも楽しみにしています。

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今日は松田理奈/江口玲のリサイタル。
昨年末から続いた理奈ちゃんシリーズは、これでとりあえず終了。
来月からは竹澤恭子さんとのシリーズが始まります。
今日のバックステージ特撮プレゼントは、理奈ちゃんの素足!
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最前列のお客さんは気がついたかもしれないけど、なんと彼女の本番のドレスの中は裸足でした(笑)
それにしても宇宙人みたいな子だね…。
本番出待ちの舞台袖では、江口君まで「僕も裸足で出ようかな!」そんな話をしながらステージに出て行きました(笑)
まぁ、本番も余裕の2人だね(笑)
では理奈ちゃん、またね!


名古屋に出発                              1/21

20時半まで神保町でミーティングをやったあと、21東京駅発の、のぞみに飛び乗って名古屋に向かいました。
ピアノを積んだトラックは19時に東京を出発しました。
今夜はトラックの泊められる笠寺ワシントンホテルで合流です。


雑誌「ソムリエ」掲載                            1/18

ワインのソムリエ業界の機関誌「ソムリエ」にインタビュー記事が掲載されました!
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カラー2ページで記事のボリュームもたっぷり。
全国の会員8000人に送られるとの事なので、ソムリエのいる日本中のレストランで、ワインをタダで飲ませてくれるそうです!な~んてことになればいいけど、ありえないな(笑)

私もワインが好きなので、この取材でワインとピアノとの多くの共通点を見つけました。
たとえば、ワインを飲んで「このワイン飲みやすいですね~」とよく言ってしまいますが、素人さんにこう言われるのは、決して誉め言葉ではないらしい。
同様に、失礼ながら素人さまに「このピアノ弾きやすいですね~」って言われても、あまりうれしくない(笑)


「飲みやすいワインとかけて?」

「ととのいましたぁ~!弾きやすいピアノととく。」

「そのこころは?」

「どちらも奥深いものが感じられない単純な味(音)でしょう。」

ゆずっちで~す(笑)


全国の音楽好きなソムリエの皆さん、ピアノもワインも最上級のものは複雑な味(倍音)の集合体であり、温度と時間との戦いですね。
まさにヴィンテージですよ、はい。


たたかうピアノ in KOBE

昨年12月、神戸で行われた「たたかうピアノ in KOBE」の模様が、インターネットラジオにアップされました。
このような試み=情報発信は、私がかねてからやりたかった事の1つで、国立音楽大学での特別授業を皮切りに、一昨年、東京の明日館で3回に分けて行われた「たたかうピアノシリーズ」の神戸版です。
なにしろ東京では3日間、トータル6時間以上に渡ったトークを2間弱に収めなければならなかったので、かなり言い足りない部分がありました(笑)

ラジオを聴く方法は、下記をご参照ください。


【ラジオを聴く手順】

①下記URLよりHPにお入り下さい。 
 http://nadakuminhall.net/modules/info24/

②「灘区民ホールラジオVOL.2」をクリック

③ラジオの絵が出てきますので、それをクリックして頂きますと音が出ます。


【ラジオ番組の内容】

①オープニング(上野、神戸大アートマネジメント研究会)約2分

②当日トークレクチャー後半部分(雁部一浩氏の演奏含む)約45分

③感想(上野、神戸大アートマネジメント研究会)約6分 ※音源はMP3形式になっています。



今年もいくつかレクチャーに呼んで頂きますが、必ず質疑応答コーナーを入れています。
今後の音楽業界(特にピアノと調律師業界)の今後のあるべき姿に対して、ぜひ対案を出して頂きたいからです。
私は、その答えは、我々の業界がもっと輝いていた過去にあるのではないかと思っています。
何かを変えようとすれば、必ず利害対立して困る人が出てくるのは当然であり、私はあえて、そういう人達の対案を聞きたいと思っています。
このままではいけない事はみんながわかっているはずだから、一度全てを公にして広く世間に良い人材と知恵を求めるべきではないでしょうか。
そういう意味で、今回の神戸大学の研究室の皆さんの企画に深く感謝致しております。


那智勝浦に出発                             1/15

朝10時にスタッフと3人で和歌山に向けて出発!
昨夜からひどいじんましんに悩まされ、今朝はますます悪化。
パジェロの後ろで寝ている事にした。

今日は串本文化会館に夕方6時に入って、明日の本番の為の調律をするだけだ。
日本列島寒気団通過で、名古屋近辺が雪になる気配だったけど、無事通過し、ぴったり夕方6時に串本文化会館に到着できた。
ホールに入ってびっくり!
シンシンと冷えたステージにピアノは出しっぱなし。
今日は本州最南端の街、串本も雪がチラつく大寒波到来なのに、ホールもピアノもキンキンに冷え切っている…。
前回、調律を頼まれた時は、ちょうどツアー途中でスタインウェイを積んだトラックで行ってたので、そのピアノを下ろして使って皆さん大喜びしてくれたけど、今回はオーバーホール修理で来たので、ホールのピアノを使う事になったわけ。
年に3回くらいしか使わないピアノと冷え切ったホール。
ピアノの調律は温度で狂うって本に書いた事を思い出して苦笑い。
コートを着たままステージで調律するのは珍しいね(笑)

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FM東京 番組インタビュー

この3日間、サロンは貸切で、毎年恒例の某レコーディングをやっていました。
今日は18時から、先日依頼のあったインタビュー取材をサロンで予定していたのですが、やはりレコーディングが長引いて、急遽スタジオのほうでやる事にしました。
今日の取材はTOKYO-FM「フロンティアーズ ~ 明日への挑戦」という番組で、1話30分で1人にスポットをあてるドキュメンタリー。

「技術、をかなり全面に出していますが、その人の『生き方』や『挑戦』を伝える番組と考えて下さい。」との事。ぴったりだね(笑)

鶴田真由さんがナビゲータの番組なので、ジャケットにネクタイか、それとも…と、そわそわしてたけど、考えてみたらラジオだ(笑)まして技術屋だから、普段着で行こう!
そして、やってきたのはお兄さん1人(笑)そりゃそうだよね。

これは30分番組で、CMや曲をかけたり、鶴田真由さんが喋ったりする部分を考えると、1時間ぐらいのインタビューを編集して実質10分位に編集しなければならないのに、喋りに喋って2時間半!
途中から「次のテーマですが、少し手短に」が入り始めたので、こりゃ編集に困るだろなあ…と反省(笑)

FM東京は出演2回目だけど、ラジオってホントに難しい。
テレビはまだ表情である程度表現できるし、本はじっくり原稿を読み直して校正するので時間があるけど、特にわかりにくいクラシック音楽とピアノの話を、僅かな時間に喋らなければならない。

でも「フロンティア」という番組だから、

コンサート調律師とは「ピアニストが演奏する現場のピアノを、とりあえず、与えられた時間内で、最大の努力をして調整する仕事である。」

そして「それしかできなかった…」ピアニストもしかりである。

しかしお客さんは高いチケットを買って、最高の演奏を聴きに来ているはず。

「ピアノを持ち込めば、全てが解決。色々な壁を乗り越えて実現した先には、無限の夢と未来が広がっていた!」

とまとめれば良かったんだね(笑)
インタビューアのTさん、長々と余計な話をしてしまってすみません。編集よろしくお願いします(笑)


こちらが番組サイト http://www.tfm.co.jp/fr/
来週土曜日1月22日の夕方6時から放送です。
ほとんどの地域で聞けるようです。
歴代の出演者のそうそうたる顔ぶれに加わらせて頂いて光栄ですね!
鶴田真由さんに会えなかったのが残念だけどね(笑)

新書の書評                                 1/12

「調律師、至高の音をつくる」新書の高評価がまだまだ続いています。
今度は、カワイ音楽教育研究会発行の「あんさんぶる」誌に、おすすめ本として大きく取り上げて頂きました。
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しかも、前著「スタインウェイ戦争」の事まで取り上げ、素晴らしく誉めて頂いてちょっと恥ずかしいけど、まさにおっしゃる通り。
更に、コロムビアの新譜CD、長富彩の「イスラメイ」も同時に取り上げて頂きました。
このコーナーを書いていらっしゃる木村さんは、アルテスパブリッシングという音楽出版社の社長さん。
私の本は朝日新聞新書なので、いわば他社の本。
しかもこの冊子はカワイ音楽教育研究会発行。
ヤマハにも平積みで売って頂いてるので、まさに業界の垣根を越えている事が嬉しいね!
どのメーカーの息もかかってない独立系の調律師という立場なので、誰に遠慮もなく本当の事が書けるから面白いんです(笑)

ちょっと見は、スタインウェイ賛美の本に見えるかも知れないけど、そんな内容でないことは、良く読むとわかります(笑)
相手が強かろうと大きかろうと、技術者は恐がらずに本当の事を言いましょう。
既に、今までのピアノ業界は終わっているし、単に幻の偶像を恐れていただけに過ぎません。
もう新しい音楽の世界が始まっていると私は思います。
前著「スタインウェイ戦争」がビジネスマンにとても高評価だったのは、どの業界にも裏の話はあるので、ビジネスモデルとしてもわかりやすかったのでしょう。

今回の新書「調律師、至高の音をつくる」は、今まで裏方であまり光の当たらなかった暗いイメージの(笑)調律師の仕事を表に出して、裏方はこんなに面白いやりがいのある仕事なんだよ!って内容に徹したので、一般の人にはつまらない調律のやり方や調整方法などは全てカット!
(最初はその章もあったけど技術書じゃないからね(笑)
そして若いフレッシュな人材が、どんどんこの業界に入ってきて欲しいですね!








わが町                                   1/10

1ヶ月近く稽古を続けていた「わが町」が、いよいよ新国立劇場中劇場で始まります。
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地下の稽古場から1階の舞台に運ばれたスタインウェイのサウンドチェック。
なにしろ、このピアノ1台で全てを表現しなければならないのだから、今日は最も重要な日だ。
音響のWさんSさんも、大ベテランなので話が早い。
結果、ほとんどPAが入っているとは気づかない理想的なサウンドに仕上がったので、乞うご期待!
13日から29日までほとんど毎日、調律に入ります。

新国立劇場                                  1/8

昨日は、相模湖レコーディングから帰ってすぐに寝たので、今日は快調!
久しぶりに午前中スケジュールが空いてたので、年末に関越道三好パーキングで買った「魚沼産こしひかり」を炊いて、富士川パーキングで買ったウニと、御歳暮で富山から送って頂いた(新潟産柿の種ふりかけ?笑)で朝ご飯!
はぁ~至高の味わい(笑)
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今日は、新国立劇場で上演される演劇「わが町」のサウンドチェック。
昨年末から新国立劇場の稽古場に貸し出されていたスタインウェイも、昨日やっと舞台に上がった。
この中劇場で、13日から29日まで上演されます。
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稲本響によるピアノ1本だけの生演奏と芝居&ロングランは「海の上のピアニスト」を思い出します。
「わが町」ぜひ見にきて下さいね、我がピアノCD368ルイス君の音が聴けますよ!(笑)
http://www.atre.jp/wagamachi/index.html

会社には昨日発行された聖教新聞が送られて来ました。
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でかい記事!写真も新しいから、皆さん何とか手に入れて下さいね!
聖教新聞1月7日号ですよ!



相模湖レコーディング最終日                        1/7

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今回の録音はF1を持って来ました。
メインテーマが淡々と流れるなか、音色に膨らみと輪郭をつけたかったので、メロディーラインの音域のユニズンを微妙にズラしたのですが、当然、中音域~次高音域までの音全てを同じ幅でズラすので、温度差によってバラつきが出てきます。
ここが、一番神経を使うところです。

モニタールームで聴いていて、限界かな…と思って調律の直しに入ろうと思っても、録音が乗っている時はなかなか休憩をとりません。
調律のCDを録音するわけではなく、あくまで音楽を録音しているわけですから、こっちの都合で録音を止めるわけにはいかないのです(笑)

調律はぴったり合わせるほうがよっぽど楽。
ただそうすると、音楽的に実につまらないピアノの音色になってしまいます。
少し揺れているのが本来のピアノの音色。
思えば、歌も弦楽器も管楽器も、ピタっと合わせないで、みんなビブラートをかけて揺らしています。
ピアノは洋琴と書くけど、琴のように指を揺らしても音はビブラートしません。
しかし、せっかくメロディーを弾く音域は1音につき3本の弦が張ってあるのだから、少しズラして調律すると突然、音は延び、膨らみ、次の音との繋がりが自然になるから面白い。
やり過ぎると悲惨な事になるけどね(笑)
うまくいった時はモニタールームで1人ニヤニヤ。
調律師にしかわからない快感です(笑)

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今日、夕方からはギターとチェロで、ピアノの録音は早めに終わったけど、撤収は最後なので待ち時間は暇。
そういえば、昨年末に取材に来られた聖教新聞のインタビュー記事が、今日の紙面に載るそうです。
どこかで手に入れて下さいね!




2011年日記書き初め                             1/6

今年もよろしくお願いします!

結局今年も、正月関係なく仕事をしています。
今日、明日のレコーディングが終われば、やっと少し正月気分かなあ…(笑)

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今、相模湖で、ある映画のサウンドトラックを録音しています。
もちろんピアノソロがメインだけど、今日はチェロ、ヴァイオリン、クラリネットが入るバージョンを収録。
モニターにシーンを映しながら、ワンカットずつ尺を合わせながら演奏して行くので、なかなか厄介(笑)
今日は、監督からプロデューサー、アーティストまで20人以上の大人数が集まっているので、狭いモニタールームは大にぎわい。しかも全員男!
右も左も、おっさん集団のレコーディングは記憶のある限り初めて(笑)
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相模湖はやっぱり寒いねぇ…。
今夜は上野原のルートイン泊だけど、風邪気味だから早く寝よ(笑)
この映画の情報は、解禁になったら詳細をアップしますね!