今年は原発の影響で海外のアーティストが来日しないという噂が飛び交ったり、国際フォーラムのホールA/Bが使用できなくなったりで、開催を危ぶむ声が挙がってたけど、規模を縮小してなんとか開催が決定。
今年は12台貸し出します。
フォーラムでの開催期間は5月2日~5日だけど、周辺コンサートは予定通り早くから始まるので、今日は早々、丸ビルに搬入。
なんと4時20分にお迎えが来て、朝5時搬入開始&ステージ上げ(笑)

昨夜の浜離宮のコンサートの余韻も覚めやらぬままに、今日からまた別の仕事が始まる。
江口君は今日ニューヨークに戻るらしい。みんな忙しいね!
今日は、江口 玲ピアノリサイタルです。
モスクワの「プーシキン美術館展フランス絵画300年」と連動させる予定だったのですが、美術展は中止になってしまいました。

前半は、ロシアの作品。
ルービンシュタイン:ロマンス
チャイコフスキー:ロマンス、ノクターン、4羽の白鳥の踊り
ラフマニノフ:エレジー、前奏曲
チャイコフスキー:ドゥムカ
後半は、フランスの作品。
シャブリエ:ハバネラ
サティ:3つのジムノペディ、Je Te Veux、3つの胎児の干物
ドビュッシー:水の反映、雪の上の足跡
ラヴェル:ラ・ヴァルス
と、かなり絵画的なプログラムなので、ピアノは1912年もののルイス君を使用しました。
リハーサル後は、いつものようにカメラマンによる撮影。そして本番。

江口君が冒頭で「絵画のように色彩豊かな音をお楽しみ下さい。」と説明したように、浜離宮のホール一杯に、絵の具のパレットから飛び出したような音色が広がって、まさに展覧会のようでした。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて作曲された楽曲の数々。
アンコールで演奏された、ラフマニノフのパガニーニ変奏曲。
彼らが活躍した時代のピアノで聴くからこそ味わえる、この贅沢な時間。
これをピカピカ光ったプラスチックのピアノで聴いても、ネクタイとスーツ姿にちょんまげ結った時代劇を見ているようなもの。
クラシックは手抜きをしたら、衰退していくのは当たり前だよね。
それにしても、ソロだけでなくいろんなアーティストとも演奏をして、しかも今月から芸大の準教授になったから教授会やらなんやらで忙しいのに、どこで練習して暗譜したんだろうね?
大したもんです(笑)
今夜も、いろんな人が聞きにきてくれました。
いつものようにロビーは社交場。
私としては、徳島からわざわざ飛んで来てくれたOさんと久しぶりに再会できたので、このあと飲みに…と思ったのに、翌朝5時からラ・フォル・ジュルネの搬入をやらなきゃいけないため断念(笑)
また今度!


カフェにやっと椅子テーブルが入りました。
震災の影響でオープンが延び延びになっていたカフェも、やっとピアノが入って、家具が入って、ようやくお店らしくなってきました。
オープンデッキでくつろぐこともできますよ。

ゴールデンウイークに突入するので、最終工事はもう少しかかりますが、少しずつ完成に近づいています!
久しぶりのピアノcube(3台ピアノコンサート)。
私は昨日まで笠懸でレコーディングをやっていたので、スタッフ達が昨日のうちに3台のピアノを搬入してくれました。朝8時入り、11時アップで3台調律。とは言っても、昨夜大体の調律をやってくれてたので、時間は充分ある。
おもに3台の音量のバランスを合わせる作業がメインだ。

今回は、ハンブルクを1台、ニューヨークを2台持ってきたが、さすがニューヨーク。
ガンガン鳴るので、ハンブルクが負けてる(笑)
やはりニューヨークは、ピアノコンチェルトや複数台のピアノアンサンブルの時は無敵だね(笑)
このピアノキューブ公演では、真ん中がアキコグレースの定位置で、良く見えるように一段高い位置に設置してある。
しかも通常より舞台奥になるので、ここは一番鳴る楽器を置かないと聞こえないため、F1を使用。
本番は予定通り、真ん中のグレースのピアノが他の2台(男性二人)を従えて、メインを飾った(笑)。
昨夜も余震が二回あった。
「狼が来た!」じゃないけど、慣れっこになっているのが怖いね。

今回のレコーディングも今日が最終日。
ピアニストのYさん、昨日パワー全開でほとんどの曲を録り終えたので、今日は少し余裕。
最近は各レコード会社も経費節約でクラシックの録音に3日間かける事が少なくなって、2日間で録る事が増えたけど、やっぱりこの3日目があると凄く気持ちが楽。
2日間の録音を振り返って、改めて作品としての音楽的仕上がりを客観的に検証する余裕ができるから、次への何かを発見する事も多い。
そりゃコンサートのライブ録音でもCDは作れるけど、やはり誰もいないホールにこもって、作曲家と一体になる事ができるレコーディングはまた別作業だ。
グレン=グールドが一切のコンサート活動をやめて、レコーディングに専念したのもわかるような気がする。
Yさんも今日は何かが吹っ切れたように、初日に録音した曲をまた別の角度からバリバリ弾きなおしたり、レコーディングを楽しんでました。アクセル全開!
周りのスタッフよりパワーありましたね(笑)
最後に写真大会をやって、夜7時頃予定通り終了!
バラエティーに富んだ、ちょっと珍しい名曲集のアルバムができ上がりそうです。
寂しいけど3日間お仕事したYさんとも暫くお別れです。
本当にお疲れ様でした!
そしてスタッフのみんなもお疲れ様!
倉庫を捜して、数年前にヤフオクで手に入れた米軍払い下げのガイガーカウンターを持って来ました。

でも、大袈裟な割には針はピクリとも動きません。
「特に問題なし」ってことでいいのかなぁ。

机の引き出しの奥から出てきた自作のガイガーカウンター(10年位前に制作)の方は、宇宙から降ってくる自然放射線を20秒に1回位の割合で拾って、ピッピッと鳴っています。
こんなもの作った頃は、まさか使う時が来るとは思わなかったけれど。
ピアニストのYさんは、「体力は無いんですよ~」と言いながら、ほとんど休まず弾き続けたので、夕方6時頃にはほとんどの曲が録音できた。

今夜はいつもの名物お母さんの、おっ切り込みうどんの松本屋さんで、仮打ち上げ!
明日は2曲残すのみ。

今日から3日間、お馴染みの桐生笠懸でレコーディングです。
朝9時にピアノ搬入。
今回は岡田則男コロムビアDENONチーム。
この笠懸野文化ホールが完成した時、まだ正式オープン前にレコーディングで使用するためのアドバイザーとして協力したことなど、懐かしい話で盛り上がりました(笑)
今回はピアニストYさんのピアノソロ・アルバムを作ります。
バッハからラヴェルまで、様々な時代作曲家の曲を1曲づつ収録するので、とても難しいレコーディングです。
午前中は音決めですが、慣れたホールはすぐに決まるので楽です。
ピアニストのYさんは自宅にもスタインウェイのフルコンを持っていて、左手と右手の音量のバランスに戸惑いがない。
弾き始めるとフルコンに慣れている事がすぐにわかります。
ピアノは大は小を兼ねます(笑)
さぁ3日間頑張りましょう!

昨日、ピアニストの某君からミニが届きました。
8年位前にミニクーパーが欲しいって頼まれて、某ミニ専門ショップで見つけてあげた車。
彼は全く車いじりをしないので、古いミニでトラブルの為に呼び出されてはたまらないから(笑)、当然インジェクション仕様でマニュアルミッション、クーラー付き。
当時まだ3000キロしか走ってない新車同様のミニを見付けてあげました。
お陰でほとんど故障知らず。バッテリー上がってしまうなど、レスキューに行ったのは2回位で済みました。
そのミニも、10万キロを突破して、そろそろ大きい車に乗り換えたくなってきたので、買い換えたらしい。
でも下取りはほとんど値段がつかないし、思い出多い車だからと、引き取る事になりました。
「え~また車増えたんですか!どうするんですか!」とスタッフ一堂の顰蹙を尻目に、車庫証明を書いて名義変更手続きをやってます(笑)
東京の仕事をほったらかして、3日間程和歌山に行ってました。

昨夜遅くに帰ってきて今朝8時にホール入り。
リハーサルがあったので、ピアノは一昨日スタッフ達が既に搬入していました。
ステージの上に設置してあるかと思いきや、地震で上から照明器具などが落ちてきては大変だからと、ルイス君は上手袖に避難させられていました。
フィリアホールでも、ルイス君は丁重にお客様扱いして頂いてました(笑)

今日は松本紘佳ちゃんという天才高校生ヴァイオリニストのコンサートで、どんな難曲でも正確な音程で易々と弾いてしまうのにはびっくりです!
さて、本番前舞台袖での会話。
江口君 :「もし演奏中に地震がきたらどうすれば良いかなぁ?」
私 :「アーティストが真っ先に逃げないと、お客さんは逃げるわけにはいかないんじゃないの?」
ホールの人:「そんな時には私が出て行って避難指示をだします!」
そんな話をしながらステージに出て行ったら、本当に演奏中にグラグラ!
福島の浜通りで震度4。
もちろん無事弾き続けたけど、地震慣れも恐いよね(笑)
江口君は終演後、急いで電車で芸大に向かいました。
今春から芸大の準教授になって、初の教授会らしい。
更に忙しくなったね!(笑)
ラファエル・ゲーラ先生門下生練習会。
久しぶりにゲーラ先生と仕事だ。
先日、サロンでのピアノ選びの際、ハンブルクとニューヨークF1を用意しておいたら、チョロッと弾いてやっぱりニューヨークを選んだ(笑)。

今日の武蔵野市民文化会館は初めてだったけど、とっても気に入った。レコーディングでも使いたいホールですよ。まさに灯台下暗し。
木と石のホールで、小ホールと言えども巨大なパイプオルガンがあって天井も高い。
ステージではバリバリなるけど、客席の中間より上は、なかなか良い音で聞こえます。
久しぶりにニューヨークスタインウェイを弾くゲーラ先生は大喜びで、「こんな事もできる」「ウナコルダペダルを1ミリ踏むと、いろんな音色が作れるんだ」と、打ち上げで生徒達に力説していました。

こういう先生に習えるピアノの先生達は幸せだよね。
ゲーラ先生の演奏を聴いてると、最近の嫌な事を忘れられて、なんだか心が洗われるね。
音楽の持っている力ってやっぱり凄い。

昨日もスムーズに終わり、打ち上げで盛り上がってホテルに戻ったのが22時頃だったから、余裕の録音だね。
CD368は1912年生まれだから今年99歳の白寿。

お祝いに渋谷の白寿ホールで何かやりたいけど、あそこはピアノをチェーンブロックで吊り上げなきゃいけないので、残念ながら行けないね(笑)
サウンドボードと駒を張り替えて、丸2年目、ようやくバランスが良くなってきた。
今回は大曲が多いので、特にフォルテの時に、巨匠時代のスタインウェイ独特のunequal speaking lengths(不等長発音弦システム)のサウンドが発揮されるようになってきた。
みんなで今年から来年にかけての企画を考えているんだけど、こんな時代だからこそ、我々が夢の先頭きって走らないとね!
もう4月ですね。
いろんな事があった3月だけど、着実に春はそこまで来ています。
今日から3日間、コロムビアDENONレーベルで、リスト ピアノ・ソロ曲集のレコーディング。
相模湖交流ホールも計画停電地区に入っているけど、トラックに100ボルト30アンペアの発電機を積んできたから、急に停電しても録音は大丈夫!
我社の機動力発揮といったところです。
ピアノは1912年のヴィンテージ・ニューヨーク・スタインウェイ(ルイス)を持って来ました。
丸2年が経ってルイス君も本領発揮!
初日から快調にレコーディングは進んでいます。

我社の機動力ということでもう一つレアなグッズ紹介です。

今回こっそり持ってきた放射線カウンター。
何年か前にオークションで手に入れた時、スタッフ一同から「こんなもの、どこで使うんですか!」と非難轟々だったけど、ほらみろ!「備えあれば憂いなし」だ!
発電機から放射線検知器まで何でも持ってるタカギクラヴィア(笑)