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台風接近 5/29

朝から大雨の中、渋谷のライブハウス ON AIR EAST にピアノ搬入。
会社から歩いてすぐ、よく持ち込みをするライブハウス DUO の上にあります。

今日は熊谷和徳のTAP LIVEに、山下洋輔さんがゲスト出演。
山下さんとは、年に何度かご一緒しますが、熊谷さんとはタップマン/ピアノマンで稲本響とツアーをやって以来。かなり久しぶりにもかかわらず、「高木さ~んお久しぶりですね~!」って、名前まで覚えていてくれて嬉しかったね!
私などさっき紹介された人の名前も忘れるのにさぁ…(笑)

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リハーサルが始まった。
熊谷さんのタップの生徒達が何十人も集まって、迫力満点の集団タップ!熊谷組か?(笑)
山下さんは、相変わらずの肘うち奏法(笑)
リハーサル終了後、歩いて1分で帰れるサロンに顔を出すと、3日前に笠懸でレコーディングをしていたN木さんとU原K子さん達がリハーサル中。
隣のカフェでは江田玲さん(笑)がインタビュー中。


頃合いをみはからって、みんなでCD75の試弾会が始まりました。
ローズウッドとCD75、超有名なホロヴィッツピアノが2台並んだ我がコンサート部の新しいメインテナンスルームに、日本を代表するアメリカ在住ピアニストが2人ではしゃいでいる。
男達はいくつになっても少年の心を忘れてないね(笑)

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ピアニスト2人の手を写真に撮ったりしてさんざん笑って、あとはカフェで美味しいワインや食事。

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そこに夜が明けたニューヨークから、テレビ電話で参入してきたピアニストのKさんを交えて、夜遅くまでピアノ談義。
カフェ大活躍(笑)


名古屋にて 5/28

いよいよ関東地方も梅雨入り、これから嫌な季節が続きます。
名古屋の森のホールは満員御礼で無事終了しました。
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魔の階段下ろしも無事終了して、マチネだったので、夕方5時には東名に乗れました。


今日、サロンでは昼夜二回公演でコンサートをやっているので、休憩時間や終演後、カフェは大賑わい!
スタッフも疲れきって終了報告(笑)
これがカフェ・タカギクラヴィア本来の使用目的。
そろそろ本格的に稼働開始です。


名古屋へ                                   5/27

昨夜、桐生から渋谷に1時過ぎに戻ってきました。
今朝は8時出発で横浜工場に寄って、ピアノを積んで名古屋へ向かいました。
今日は大雨、近畿地方も梅雨入りらしい。
昨年好評だった森のホールでのコンサート。
15時頃到着して、今年も魔の階段上げに挑戦。

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まあ昨年経験済みなので、要領は良くなった。
心配だった雨も到着した頃にはすっかり上がり、新緑の森と池を望む風景は、まるで別荘。

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今回はIさんのピアノと名フィルのメンバーによる室内楽。
今日は搬入が終わったらすぐリハーサルなので調律はなし。
夜はグルメのIさんのご招待で「雅ぴろ」と言うレストランで絶品晩御飯!
店の近くのお洒落なシーズンズホテル泊とのセットは名古屋に来る新しい楽しみができた(笑)
桐生からも無事にレコーディングが終わったとの連絡が入って、やれやれ。


笠懸野文化ホール レコーディング                   5/26

いよいよ、ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集もあと2日で完成予定。
このレコーディングは毎年、スタッフ用食料が豊富で太ってしまいます。
食べきれなくてカップラーメンを積み上げて、地震感知器にして遊んでいるしまつ(笑)

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私は今夜渋谷に戻って、明日朝8時出発で名古屋に行かなければならないので、明日の最終日は、夕方まで栃木県佐野近辺で調律仕事をやっているスタッフと交代する事になっています。
明日は搬出があるので今夜が打ち上げです。
私はミニを運転して帰るので酒も飲めないけど、打ち上げは出ますよ(笑)
夜9時に収録を終えて、温度湿度記録計をセットして本日終了!

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飲み会はホテルの居酒屋。
今夜はホロヴィッツピアノの話で盛り上がって、みんなが「おめでとう!」と祝福してくれました。
どっちの打ち上げかわかりません(笑)
U原K子さんのストラディヴァリウスは1667年製、ホロヴィッツCD75は1912年製。
年代の違いこそあれ、どちらも音楽史に残る楽器。
今日はU原さんのファンの方が、ご夫婦でレコーディング見学にお見えになりました。
なんと1983年のホロヴィッツ初来日公演を、あのNHKホールでご覧になったらしい。
しかもその時奥様はお腹が大きくて、コンサートが終わった夜、長女を出産。
それで記念に美音(みお)ちゃんと名前を付けたらしい(笑)
そのお嬢さんも28歳。あれは忘れられないコンサートになったそうです。
その時に見て聴いたピアノだという話で盛り上がりでした!

大雨の高速に乗ったのがもう深夜0時。ちょうどラジオからFM東京の「ジェット・ストリーム」が流れていました。
20年ぶり位に聞くテーマ曲「ミスター・ロンリー」。
この歌のバックに流れているコロンコロンというピアノの音も、典型的なニューヨーク・スタインウェイ。
車もミニクーパー。
過ぎ去りし過去を振り返りながら、懐かしくもあり、切なくもある古き良き60年代!
それにしてもまたまた奇遇な縁が繋がった、ホロヴィッツピアノCD75。
この偶然はどこまで続くのか…


笠懸野文化ホール レコーディング2日目                  5/25

ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集レコーディング。
CD4枚分を3年に渡って録音してきたプロジェクトも今回で終わり。
なんと言っても平均年齢が高いチームだから休憩時の話題も古い(笑)

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さてこの数週間、二転三転してニューヨークの業界にも激震が走った我社のプロジェクトが、今朝やっと完結しました。
私の調律師としての夢の終着点であったニューヨークスタインウェイCD75が、ようやく成田に到着。

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さっそく通関手続きを終えて、午後3時、主を待っていた我社のコンサート部メインテナンスルームに到着しました。

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カフェの裏に作ったヴィンテージ・スタインウェイのメインテナンスルームは、この楽器のために作ったのです。
1983年6月、ホロビッツ初来日の時に持ってきたあの話題のスタインウェイ。
28年の時を経て、再び東京に帰ってきました。
2日連続、NHKホールでの衝撃の演奏会でこの音を聴いて、ニューヨークスタインウェイにのめり込んで行くきっかけになった楽器です。
その前年の5月イギリス、チャールズ皇太子&ダイアナ妃の前で、シューマンの「子供の情景」を弾いたのも、この楽器。
今話題のウィリアムズ王子誕生1ヶ月前を祝ってのコンサートでした。
ビデオやCDになっているので有名ですね。


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横に並ぶのはみなさま良くご存知のローズウッド君。
1986年、ホロビッツ2回目の来日公演のコンサートが終わった後、宿泊先のキャピタル東急でこのピアノを弾いて「なんて素晴らしい!これがあるならピアノを持ってくる必要はなかった。これでコンサートができた!」と、その時持ってきたCD503より良いピアノだと言った話が有名(笑)

いずれにしてもホロビッツが最も愛したCD75が、我社のフラッグシップに加わりました!
ここまでの因縁めいた話はまたまた後日!

さて私は笠懸でレコーディング中なので、成田や渋谷から逐一入ってくる情報をチェックしながら、無事ニューヨークから連れて来ることができたと、ようやく安心しました。


笠懸野文化ホール レコーディング1日目                   5/24

今日から4日間、笠懸でレコーディングです。
U原K子さん/N木S夫さん(笑)と、この3年間毎年続けているベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集ですが、今回がいよいよ最終回です。

朝9時搬入の為に渋谷を7時に出発しました。
かなりの雨の中、スタッフはピアノ車デュトロで、私は先日車検が上がったばかりのミニクーパー。

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このミニで雨の高速を走るのは初めて。
いくらFFは雨に強いとは言っても遠い昔の設計ゆえ、FFの癖が強くて面白いけど危険。
ステアリングに遊びなどないから、しっかり抑えてないと、道路の凹凸をもろに拾って、その度に車はフラフラ。
アクセルは敏感だから不用意に踏み込むと急発進、戻すとエンジンブレーキ、その度に車体はコメツキバッタ状態(笑)
低いギアでアクセルを急に戻すとタックインというFF車独特の挙動がもろに現れるので、ステアリングを切っていると危険。
まあ50年位前にこの車を設計したアレクシス・イシゴニスさんは、まさか21世紀に入っても世界中でこの車がまだ走っているとは思いもよらなかっただろうね。
この時代の機械は人に慣れを要求し、機械のほうから決して歩み寄っては来なかったから、機械から学ぼうとする努力が付いて回ったものだし、使いこなした者には優越感を与えてくれた。
現在の機械はコンピューター制御され、人間にすり寄った軟弱な道具と化したので、マニアックな作業は敬遠される。

ピアノは使う人に練習を強いる楽器ではあるが、巷に溢れるピアノは、だんだんと一般大衆に歩み寄っていった結果、誰が弾いてもそれなりの音は出るけれど芸術性は失われてしまった。
オルガンもしかり。指一本で伴奏が付くようになり、次に弾く音をランプで教えてくれたりと完璧に一般大衆に歩み寄り過ぎたエレクトーンやドリマトーンなどの電子オルガン達が、結局飽きられて消えて行ったのが良い例だ。
弾き手にかなり高度な技術を要求するマニアックな楽器は、100年の時を越えても結局残って行く。

てなことを、気難しいミニクーパーを操りながら考えていたら、笠懸に到着。
ピアノを下ろして調律。
アーティスト達も、我が松涛サロンで連日この楽器で練習していたので、セッティングに時間はかからない。

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それより私の精神状態は、ここ数日ストレスがピークで落ち着かない…。
今年20周年を迎えるタカギクラヴィアのビッグプロジェクトが、いよいよ最終段階に来てトラブル続きで、本来なら今日の昼頃には結論が出るはずなのに、また1日延びた。
ストレス溜まるなあ(笑)


武蔵野市民文化会館                           5/22

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先月は同じホールで、ゲーラ先生と門下生のコンサートをやりましたが、その門下生Fさんの門下生の発表会!
10年以上前に、ニューヨークから帰国する事になったFさんから、スタインウェイの本社で買ったグランドピアノのメインテナンスを頼まれてからのお付き合い。
ゲーラ先生もFさんもニューヨークスタインウェイが大好きだ。
楽器の持っているポテンシャルが圧倒的に他のピアノより高く、それはまさに芸術の域であって、当然弾き手にもその能力を要求するから難しい。
だから奥が深くて面白い。
ニューヨークスタインウェイの虜になる人達の共通認識だね。


今夜は早く帰れたので、できたばかりのカフェのカウンター指定席でワインを飲みながら、

「このワインは飲みやすいですねぇ~」と言うのは決して誉め言葉ではない。
それは味に深みもコクもない刺激のないと言ってるがごとし

という話を思い出し、ピアノ屋としても、このピアノは弾きやすいねぇ~って言われても実はあまり嬉しくないなと納得。
音楽的に奥が深い事ができるから難しい、ごまかしが効かないとか言われるほうが「でしょ?」って感じで、その先の話が進むね(笑)

純水はまずく、程よく混じった不純物が味に深みを与える。
楽器もしかり。
単純な波形の音はつまらない。
倍音や時には適度なノイズまでもが加わる事によって、情景や色までもが目の前に現れるような奥深い表現力が生まれる。

そんな話を音楽家達と語り合うには、理想的なスペースができました。
とは言っても、今夜は、ここのところ毎日サロンに練習に来ていたピアニストのNさんとVnのUさんが「今夜はがっつりと肉が食べた~い!」と言うので、中目黒のジンギスカンに行って、煙もうもうの中での音楽談義(笑)
うちのカフェも、メニューにがっつりと肉系いれるかなあ…(笑)



カフェ オープン!                             5/20

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3ヶ月遅れでやっとカフェ・タカギクラヴィアがオープンしました。
富山のMさんや宮城県の被災地のT君など、全国からお祝いや花が届きました。ありがとうございます!

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基本的には「サロンのホワイエにあるカフェ」というコンセプトなので、BGMのみならず、店内はニューヨーク・スタインウェイにどっぷり浸かっています(笑)
一般の人にはチンプンカンプンかも知れませんが、グールドやホロビッツ等のマニアには垂涎のグッズがいっぱいだったり(笑)

渋谷とはいっても、行列の出来る繁盛店を作るつもりはサラサラ無いので(笑)、静かに巨匠時代を楽しみたい人は是非どうぞ!
「カフェ・タカギクラヴィア」は少し長いので、短い愛称を考え中です(笑)

夜はピアニストや関係者を招いてシャンパンやワインをあけ、パーティーは盛り上がりました。



偶然、今日20日の朝日新聞「天声人語」に、昨秋出版した「調律師至高の音をつくる」からの一文が引用されました。
これで二回目だから、本当に大学入試に出るかも(笑)

ハミングホール・レコーディング最終日 5/19

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これぞプロ集団!という仕事の速さでレコーディングは進んでいます。
昨日は電車で帰ったら19時には渋谷に着きました。
もう何百枚もレコーディングをやったけど、こんな事は珍しい(笑)
更に驚いたのは今日。
11時半位から録音し始めて、何と2時間程で終了してしまった(笑)
いくら短い曲の集合体と言っても、ほとんどが一発録り。
実はピアノ技術者としては、音数が少ない一見単純な曲のほうが技術的には格段に難しい。
ピアノの性能、調律の精度、整音、タッチ調整の不備に因る音色のムラ、ペダルの踏み込む深さの如何なる位置においても、同じように音色が変化していかなくてはならないし、ノイズも禁物。
何より音が伸びないピアノは完全にアウトだ。
ニューヨークからの帰りの飛行機の中で、調整ポイントをあれやこれや考えていたけれど、時差ボケの頭で、現実は思い描いていた事の半分もできたかどうか、あっという間に終わってしまった(笑)

昨日の様子で、今日は恐らく終了が早いから、搬出スタッフは夕方には来るように!と連絡してあったけど、さすがに昼過ぎに終わってしまっては誰も来れない(笑)
やむなく1人でピアノ搬出。
まあ、もともと1人で搬入搬出できるシステムを作ったのは自分だから、横着してはいけません(笑)
15時過ぎには渋谷に到着。
事情を知らないスタッフ達は、あまりにも早いお帰りに目を丸くしてぴっくり!
おいおい、突然里帰りした娘を見るような顔するな(笑)


ハミングホール・レコーディング                      5/18

昨日は夕方渋谷に着いて、夜はカフェでミーティング。
少々不安な点もありますが「習うより慣れろ」だ。
予定通り20日の昼にオープンし、夜は関係者のみでお披露目パーティと決めました。
時差ボケで眠いのに、夜中1時位までミーティングをし、家に帰って爆睡。


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朝7時に迎えが来て、そのまま東大和市のハミングホールにピアノを搬入。
今日と明日は、Aさんのピアノ・ソロのレコーディングです。
調律をやっていたら、なんと宅急便で椅子が届きました。
Aさんの「マイピアノ椅子」です。

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ホロビッツの椅子みたいに、各脚それぞれ高さが微妙に調整できるので、凸凹のステージでもガタガタしない。
AAさん自身で組み立てて試弾し、結局このアジャスターも取り外して極端に低くして使用する事にしたようです。
高さなんと約38センチ!グールドみたい(笑)
私は嬉しくなりました。
椅子の低い人は例外なく腕の脱力ができていて、決して叩かずコントロールがうまいので、色彩豊かな音色が出せる人です。
本格的に録音が始まりましたが、やはり抜群にうまいです。
彼は芸大の準教授、こういう先生に習える人はとても幸せだ。
とは言っても、長年続けてきた奏法を根本的に変えると一時的に下手になるから、それを我慢して本気で脱力奏法を身に付けられるかどうかも才能だけどね。

レコーディングはサクサク進み、なんと今日は予定以上の曲数を録音したので18時には終わり、電車で渋谷に帰りました。
時差ボケで疲れた私には神様のような人でした(笑)
ちなみに、私の会社にも脚を切って35センチまで低くなる椅子があります。
しかしこの椅子では座って調律はできません。
あ~眠い(笑)


さあ、帰るぞぉ! 5/16

何度も何度も確認して書類を作り、お互いにサインをして念を押すのがニューヨークのビジネス。
そんな時、TAKAGI KLAVIER USA INC.の交渉力は凄いですよ、絶対折れない(笑)
これが我が社の底力。

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今回は最後の最後で私が乗り込んでいって、交渉成立!
詳細は後日。スリリングな話しが山盛りです。また1冊本が書けるね(笑)

今朝は9時に最後の仕事を済ませ、雨の中JFKまでタクシーを飛ばす。
昼12時半発のANA009便で東京に戻ります。
日本に着くのは5月17日の15時半。
3泊5日の慌ただしい出張を終え、帰りの飛行機でホッと胸を撫で下ろした。

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ニューヨーク3日目                             5/15

昨夜も遅くまでミーティングをして、書類を作ったりタカギクラヴィアUSAは大忙しだ。

マンハッタンのタカギクラヴィアUSAのオフィスは、エンパイア・ステートビルの見えるこのビルの中にあります。

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午後からはまたCMSの部屋でTさんと待ち合わせ、打ち合わせとピアノの点検調整。

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セントラルステーションでイタリアンを食べて帰宅。
時差ボケで眠い。

ニューヨーク滞在2日目                          5/14

昨夜はスタンフォードのマークの家に泊まってミーティング。
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今朝はセントラルステーション42丁目のカフェでTさんと待ち合わせ。
私の顔を見てすっかり安心したTさんは、ライオンのように巨大な犬と暮らすマンハッタンの自宅に招待してくれた。

その後、ジュリアードの隣にあるCMSに行って、あいつとご対面。

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10階の楽屋奥の部屋、パーティションで囲まれた一画に「誰も触るな」という紙とともに大事に保管されていた。
こいつとは久しぶりの再会だ…。

「やあ、やっときたな…」

「わがままな奴だな…」

そんな会話を交わせば似合いそうな雰囲気だった(笑)
すべての空気が変わって、後は驚くほど仕事はスムーズに進んだ。
やっぱり来て良かった。


ニューヨークへ                              5/13

昨夜は深夜2時頃に帰ってきて、簡単な着替えと書類を詰めて仮眠。
朝5時15分に起きて、顔洗って5時40分には家を出て徒歩で渋谷エクセル東急に向かい、6時に出発する成田行きリムジンバスに余裕で乗り込んだ。
鏡の前で長々とした儀式が必要ないから、男は便利だ(笑)

今日は11時発のANAでニューヨークに向かう。
いつもなら7時渋谷発のリムジンバスに乗れば良いのだけれど、最近国際線はチェックインシステムが変わって、ネットで予約、航空券は成田のチェックインカウンターの機械にパスポートを突っ込むと発券されるらしい。
テロ対策でESTAという新しい電子ビザも必要となったらしいけれど、これもネットで取得。
やれやれ2年振りのアメリカはますます出入国が厄介になった。
最近、年のせいか、世の中の急激な変化に慣れるまでに時間が必要となった頭に不安を感じて、いつもより1時間早いバスに乗り込んだ訳だ(笑)

5月は、カフェオープンやレコーディングなどでスケジュールに余裕がなかったので、わずか5日前まで、ニューヨークに行く事になるとは思ってもいなかった。
しかし、終盤に差し掛かっていた最大のプロジェクト、タカギクラヴィアUSAから入ってくる情報の雲行きが徐々に怪しくなってきた。
いよいよ、私がニューヨークに乗り込まないと解決しそうもない雰囲気になってきたので、急遽、飛行機を探した。
17日には帰らないと翌日からのレコーディングに間に合わないので、14日成田発17日成田帰りの2泊4日(現地滞在1日半!)のデルタ航空を検討。
これなら、13日のカフェオープンを見届けてから出発して、レコーディングの前日の夜には戻って来れるからとNYに連絡を入れたら、それだと滞在が土日のみになってしまうので、なんとか平日を入れて欲しいとの事。
レコーディングは延ばすわけには行かないので、カフェオープンを一週間延ばして13日成田発のANAで飛べば同日の朝10時過ぎにはJFKに着くので、1日余裕ができる。
しかしもう3日しかない。調べたら残り3席空いていた!


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そんな慌ただしいスケジュールで、とりあえず朝11時に成田をオンタイムで飛び出して、同じく5/13の朝10時半にはニューヨークに降り立った。
空港にはマークが車で迎えに来てくれていて、そのままスタンフォードに行って早速打ち合わせ。
長い長い13日の金曜日でした(笑)


カフェ オープン間近                              5/12

やっとソファーが入って、お店らしくなってきました。
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ホロヴッツやグールドの写真も飾り、タカギクラヴィアらしい雰囲気です。
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このカフェの奥には、我が社のコンサート部メンテナンスルームがあり、ヴィンテージ・スタインウェイがずらりと並ぶ夢溢れる空間になっています。

5月20日オーブンに向けて頑張ってますよ!


相模湖レコーディング最終日                       5/6

ゴールデンウィークの真っ只中に相模湖となると、中央高速も甲州街道も深夜まで上りは大渋滞ですが、我々のホテルは逆方向の上野原ルートインなので、毎日スイスイで帰れました。
しかし今日は最終日、帰りは大丈夫かなぁ…。

渋谷からは、ラ・フォル・ジュルネに貸し出していたピアノたちが続々帰ってきたとのメール。
何しろ一度に12台ものピアノが行ったり来たりするので、さすがに我が社だけでは捌き切れずに、サブちゃん登場。サロンにフルコンがクレーンに釣られて帰ってくる事は珍しい(笑)

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質素だった今年のラ・フォル・ジュルネも終わり、早朝の集団調律仕事も終わったから、スタッフ達も少しは寝不足から解放されるかな(笑)

相模湖レコーディングは順調に終了して、20時にピアノと機材を積んで恐怖の中央高速上り車線に突入したものの、気が抜けるほどスイスイで、40分で渋谷に到着。
ピアノを下ろしたら、サロンには久しぶりに見るベヒシュタインEN。
ラ・フォル・ジュルネの貸し出しから帰ってきました。
スタインウェイのフルコンより一回り大きいから、威風堂々。
このベヒシュタインENは、15年程前にニューヨークでスタインウェイからピアノを借りてMさんのレコーディングをやった時に、スタインウェイ社の地下にあるコンサート部で偶然見つけたピアノ。
無理を言って日本に持ち帰った思い出のある楽器だ。

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コンサートの貸し出しでもほとんど出番はないけど、貴重な研究材料です。
今はベヒシュタインもすっかりスタインウェイ・スタイルに設計変更してしまったけれど、このENは総アグラフの本来のベヒシュタイン。
時間ができたらじっくり調整したいね!

相模湖交流センター コロムビアレコーディング2日目

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さぁ、今日はラフマニノフのソナタなど大曲が並んでいるので、このレコーディングのメインの日になります。
なので、朝9時入りで調律は10時アップにして、指慣らしのあと10時半録音開始。
ピアノは今日も、ほとんど狂わず安定しています。
午後からはモーストリークラシックスの密着取材が入りました。
コロムビアDENONレーベルの録音チームとは長い付き合いなので、あ・うんの呼吸で仕事は進みます。

今日のノルマのほとんどの曲を録り終えたピアニストHさんは安心して、打ち上げで日本酒を熱燗で呑む呑む(笑)


相模湖交流センター コロムビアレコーディング初日

今日から3日間、おなじみの相模湖でレコーディングです。
なんでまたゴールデンウイークの真っ只中に相模湖なの?(笑)

案の定、朝6時にピアノを積み込んで渋谷を出発したものの、中央高速、国立府中インターから、相模湖まで延々と渋滞。
普段なら40分位のところを2時間ちょっとかかって到着。
ピアノを下ろして、調律。
コロムビアチームも30分遅れで到着。
ピアニストのHさん11時到着でさっそくサウンドチェック開始。
今日はいきなりラプソディ・イン・ブルーから収録するらしい。

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音決めが終わったころ、ラ・フォル・ジュルネの調律スタッフが電車でやってきたので交代して、今度は私が国際フォーラムに向かう。もちろん電車。
相模湖から高尾に出て、東京行きの電車に乗り換えて、ひたすら寝る。
なにしろ昨夜も3時間位しか寝てないから(笑)
ラ・フォル・ジュルネ開催期間中は、毎朝スタッフ達が調律に行きますが、時間も限られているし、アーティストたちはみんな早く練習したくて予定より早くリハーサル室に来るので、まともに調律ができないことがほとんどです。
でも、これはお祭りだから仕方ないですね。

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今日は、展示ホールに小曽根真が出演します。
調律は昨日朝やったので、今日はリハ前に10分位時間をもらって、再チェックと立ち会い。
さすがに人気者の小曽根さん。本番は瞬く間に席は埋まり、立ち見もすごい!
3000人位のお客さんでにぎわった。

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今年は震災の影響でホールAもBも使えなくなってしまって、スケールダウンしたラ・フォル・ジュルネだったけど、展示ホール公演を飾るにふさわしい賑わいでした。
最後まで見届けて、相模湖に戻ろうとしたら、業界関係者に次々と出会わせて立ち話。
相模湖に戻ったら19時を過ぎてました。
レコーディングはラプソディ・イン・ブルーを録り終えて休憩中だったので、今度はこっちの調律。
交代していたスタッフは会社に戻り、夜9時に録音終了。


ラ・フォル・ジュルネ                              5/1

今日から5月。早朝から毎年恒例、スタッフ総出でラ・フォル・ジュルネに搬入開始。

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今年も12台貸し出すので、普段は倉庫に眠っているベヒシュタインのフルコンENや、ベーゼンドルファーまで駆り出されています。

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もちろん、ラ・フォル・ジュルネ開催期間中も、他の貸し出しやサロンでのコンサート、レコーディングがあるので、何台かは残してありますが、スタジオ、サロンのピアノが一斉になくなるので、毎年恒例で床のワックスかけをやります(笑)。
今年からはカフェも加わり、床面積がまた増えたので、ラ・フォル・ジュルネの調律から戻ってきたスタッフ達が総出でフローリングの床をゴシゴシ。

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ピアノが無いと、こんなに広かったんだね(笑)