最近FM横浜出演が多いですが、今日の収録は別の番組。
なんと「Radio Hits Radio」というロック系の番組!
毎週土曜日の25時~27時の深夜放送。
土曜日の深夜というか、日付が変わって日曜日の早朝1時~3時って事かな?

DJのスヌーピーこと、ケイコさんと30分程喋りました。
ロックの世界にクラシックやピアノ調律の話しで乱入(笑)
かけた曲はグールドのイタリアン・コンチェルト。
若者達にはわかったかなぁ…(笑)
放送は3月10日の25時~。
私の出番は26時近くになりそうです、起きてたら聞いてくださいね!
FM横浜84.7mhzですよ!
麻布十番のスタジオで収録が終わって外に出たら、桜田通りの二の橋の歩道橋の街路樹に看板発見!

止めてくれー(笑)
昨日は仕込みとリハーサル、今日が本番です。
昼13時~14時が本番前の調律時間なので、それに合わせてつくばに出発。
調律が終わったらあとは暇(笑)
予定表を見ていたら珍しく進行が早く、19時にピアノ搬出予定が1時間も早く終わってしまい、またまた1人で搬出する羽目になってしまいました。
ピアノは既にトラックの中に入った頃、応援スタッフがのこのこやって来ました(笑)
まあこのトラックと今朝乗って来たパジェロがあるので、スタッフは単なる運転手。
この1人で運搬出来るシステム、昨日の「ピアノマニア」のシュテファン君は欲しいだろうなあ(笑)
スイスで同じようにピアノを運んで来る調律師がいるらしいけど、ピアノを縦に起こすらしいので、1人では無理なようだ。まあ運送屋さんの補助機械みたいなものだろうね。
社内でも昨夜はピアノマニアの話題で持ちきりでしたが、シュテファン君がチェンバロのような音にして欲しいとピアニストに言われて、さんざん考えて弦にダンパーフェルトを切って挟むシーン。
私も、何年か前にアン・アキコ・マイヤース/江口玲のニューヨークでのレコーディングの時に、一曲だけ日本の曲「春の海」があって、なんとかピアノが琴のような音色にならないかなぁと要求されました。
弦にテープを張って余韻を止めたら見事に琴らしき音色になってレコーディングは大成功!
みんなが涙だして大笑いするくらい受けた(笑)あれと同じだね。
このCDは残念ながら日本では発売してないみたいだけど、アメリカではまだ売ってるかも?
先月アンちゃんが来日した時に、福岡アクロスと東京紀尾井のコンサートでもやったから聴きにきた人は知ってるよね(笑)
音をもっと遠くまで飛ばす為にユニゾンを少しずらすシーンは、「調律はピッタリ合わせてから、いかに音楽的にずらすかが難しい」って、たまたま1月のFM横浜の放送で話したばかりだった(笑)
調律師は必見だと思うけど、シュテファン君のチューニングハンマーをこじる調律の癖はちょっといただけないよなあ…。
フランツ・モアもかなり癖のあるハンマーの動かしかたをするけど(笑)
でもやっぱり昔のニューヨークのほうが全てにおいてスケールは数段上だね。
まあ巨匠がいなくなった時代だからしょうがない。
我が社の一般部門は今まさに年度末ピーク。
この2ヶ月で400台近い官庁学校関係の調律にてんてこ舞い。
コンサート部門のスタッフも駆り出されるので、手が足りません。

今回はつくばカピオ開設15周年記念コンサートで、イルカ/南こうせつさんのコンサートです。
今日は仕込みなので、搬入調律のみですが、1.2mのステージ上げがありました。
こういったアリーナでは音響照明やステージを組むし、必ずバイトさん達が大勢いるので、ステージ上げは人力のほうが早いです。
15人位でよいしょ!
今回はセットの関係でセミコン指定だったのでC型。
ピアノ位置を決めて、調律を済ませてトラックを停め置きして電車で新宿へ。

実は遅ればせながら映画「ピアノマニア」を見に来ました。
業界関係者から、私と同じような事をやってる映画だと良く言われてたので興味あったのですが、忙しくてなかなか時間がとれなくて最終日に滑り込みセーフでした。
内容は完全にドキュメンタリー。
レコーディングの半年前からピアノの調整を始めたり、予備の為にフルコンを買い、ピアニストといろんな機材を開発したり、音楽とピアノを追求する為に技術者として最大限の努力をする姿は、考えてみたらなる程私とそっくり(笑)
実はこの映画でわかるように、海外では営業マンは技術者の無理をかなり聞いてくれる。(それはピアニストの代弁者だから)
日本では営業マンが調律師をコントロールするので、メーカーや特約店のサラリーマン調律師では、こんな事やりたくてもできない。
それは営業マンが「世界一のスタインウェイを納入しました!」とホールに販売するので、ピアニストの好みのピアノを持ち込むシステムなどありえないし、ピアニストも調律師も我慢するしかない。(良識ある調律師はその中で知恵を絞ってやってるけど限界は感じている筈)
世のピアニストの90%はどんなピアノでも弾く「ピアノ弾き」。
少なくとも音楽家は楽器にこだわるのは当たり前のことだ。
営業にはならないけど、この少数の音楽家達を大事にするのが楽器メーカーの使命だと思うなぁ…。
営業マンと言えば、この映画にも出てくるが、私が知っているスタインウェイ本社の営業マン達はバリバリにピアノを弾けるピアノ好きばかりだったけど、日本はどうなの?(笑)
スタインウェイから送られて来たパーツ(ハンマーヘッド)がサイズ不良で交換するシーンも笑える。
こんな事しょっちゅうだからね(笑)
映画を見終わって考えた。スタインウェイの本当の事も知らない営業マンの犬になって一生終わるより、技術者として自由にやりたい!と突っ走ってきた事が「スタインウェイ戦争」に書いた事なんだし、ピアニストと一緒に音楽を追求していったら、理想はやはり、ホールの共同ピアノではなく、自分でピアノを買って持ち込む事になるよね。
この映画の主人公シュテファンも自動打鍵機を作ったりしているけど、私も打鍵機、巻線機、そして運搬システムまで作ってしまったから、シュテファン君が見たら欲しがるだろ~ね(笑)
レコード会社やマネジメントなどの関係者は、いろんな調律師と付き合いがあるから、この映画を見て、すぐに私とオーバーラップしたらしい。
自分は好きな事をやってきただけなのに、「ピアノマニア」以上にマニアだったって事か?(笑)
シュテファン君の気持ちがとっても良くわかる映画でした!
しかし後輩の調律師諸君、「スタインウェイ戦争」を読んだらわかるけど、日本で同じような事をやろうとしたらいろんな事が起きるから、それと戦える強い根性が必要だよ。
でも汗をかいた後のビールはうまいではないか!
またまた悪い癖で熱く語ってしまったけど(笑)努力なくして夢は叶わない、頑張れみんな!
和歌山から深夜帰ってきて、今日はFM横浜の収録。
25日、土曜日放送分なので私がレギュラーコメンテーターの回です。
今日はカフェではなく、初めて麻布のスタジオでの録音で、ワインとグラスを持って行きました(笑)
今回のお話ははレコーディング編。
クラシック以外はほとんどスタジオ録音たけど、なぜクラシックはホール録音が多いのか?とか、クラシック音楽ファンとオーディオファンは間逆な評価をする、そんな話です。
暇な人は聴いてくださいね。
土曜日18時30分~45分、FM横浜84.7MHZです。
昨夜遅くトラックで那智勝浦に到着!
先月古座川に来た時、レコーディングエンジニアの岡田さんの紹介で古座高校の下見をしてきました。
今日はその本番です。
体育館でアーティストを招いてコンサートをやりたいけど、プロのピアニストを呼べるレベルのピアノがないという良くある話。
ちなみにアーティスト名を聞いてびっくり!リクオさんだった(笑)こりゃ面白い。
本州最南端の田舎町の高校の体育館に来てみたら、彼が何度も弾いた事があるニューヨークスタインウェイのフルコン(F1)が待ってたらビックリするだろうなあ(笑)ってなわけでドッキリカメラ和歌山バージョン !
朝10時に搬入して調律してたら何も知らされてないリクオさん登場!
それはそれはビックリの大喜び(笑)
5年振り位だからね~。ご機嫌なロックンロールを聞かせて頂きました!

現場にある楽器でできうる最大のパフォーマンスを披露しなければならないのがピアニストの宿命だけど、ほとんどが諦めているのが現状。
まさか最果ての地(笑)古座川の高校の体育館に来てみたら、ニューヨークスタインウェイのフルコンと、PAは元コロムビアのチーフエンジニアの岡田さんと、そのスタッフが東京から運んできた機材、という超強力チームが待ってるとは思わなかったでしょう(笑)
アーティスト含めて、もしまともにこのスタッフをこの規模で呼んだら数百万かかる手抜きなしのコンサート。
大勢の地元のお客さんに無料で聞かせられたって事がうれしいね!
昨年9月の台風12号で被災した街にやっと笑顔が少し戻ってきたかな…。
東北も大変だけど、その影に隠れてしまって和歌山の水害は最近ほとんど報道されなくなってしまったが、こっちもいまだに行方不明者や土砂崩れの傷跡は生々しい。
私は南紀に縁があるのでとりあえず最近は和歌山に目が行ってます!
夜は岡田さんの家で猪鍋で打ち上げ!
今日の最初の仕事は、東京駅八重洲口徒歩2分、東京建物地下にある八重洲ホール。
もちろん初めてのホール。
頼まれ仕事なんだけど、まだまだ知らないホールがあるんだなぁ…とやってきてびっくり!
小さなホールだけど2階席まであるから天井高もばっちり!


バックステージもちゃんとあって、ステージも可動式で60センチまで上がる。
(これは床が華奢になるので必要ないと思うけど…)
なかなか良くできてる。
我が松濤サロンも本来ならこんな風にしたかったけどマンションだからなあ…。
ピアノはヤマハS6。

ちなみに私が持ってる車はホンダS8(笑)。

自分でホール建てるより、既存のホールにでかいピアノ庫を作ってもらって、我社のピアノをずらっと並べて好きなピアノ弾き放題!というのはどうだろう。
ホールは面倒なピアノの保守管理費もいらないし、常に理想的なピアノ音楽を提供できる。
う~ん、また夢が広がってきたな(笑)キャパは2~300が良いなあ…。
誰かやりませんか?(笑)
さてリハーサルを聴きながら、こんな白昼夢をしてたら、おっともう12時20分、次に行く時間だ!
慌てて外に出て目の前の東京駅へ。
横浜工場でトラックにピアノを積んで待機中のスタッフに電話。
「今から新幹線に乗るから新横浜の駅にて待機!」
東京駅から新横浜までわずか15分。
工場を出発したトラックと新幹線が新横浜駅に着くのはほとんど同じ。
うまく合流できて、東京駅を12時半頃出て1時にはもう新横浜から和歌山に出発!
今夜遅くに那智勝浦のホテルに到着します。
いやはや長かった(笑)
今日は外は小雪がまってたね!
昨日から外壁工事が始まったのでサロンもカフェも足場を組まれてネットで囲まれて何だかかわいそうな雰囲気(笑)

来月末まで牢獄みたいだけど営業してるのでよろしくです!

今日も昼1時アップでレコーディング開始。
ミキシングルームで立会中にいろんな打ち合わせの人達に来てもらいました。
今日は来月のFM横浜の収録の打ち合わせと、別の番組の収録打ち合わせ。
先週やっと経団連の雑誌の記事を書き終わって投稿したと思ったら、今度は高年層就職雑誌?に技術者として記事を書いて欲しいと言う依頼。
世の中いろんな雑誌があるんだね(笑)
夜10時を過ぎて、長かった今回のレコーディングもいよいよ終わり。
スタッフを2人呼びつけて、さあスタジオのピアノのアクションを元に戻すぞ~(笑)
お疲れ様!
ミキサー室に1日こもっていると、メールや電話で仕事がガンガン入ってきます。
しかもなぜか、レコーディングやコンサートって同じ日に重なるんだよね…。
今年も綱渡りになりそうだなあ…。

しかしこのアバコスタジオの301スタジオの天井の高さは凄いね。
ピアノさえ搬入できれば、昔のマンハッタンのRCAスタジオのようにクラシックも録れるよなぁ…グールドみたいにね!
今日の録音もクラシックだけど、備え付けのピアノだから保守管理費の問題などなど、限界があります。
モニタースピーカーをじっと見てると人間の顔に見える珍百景(笑)

先週からずっとアバコスタジオにこもってます。
ほとんどがピアノソロ。
昨日はコントラバスが入ったので、少し雰囲気が変わったけど、今日からまたピアノソロの録音です。
スタジオのレコーディングはもうほとんどスタッフに任せてしまってホール録音ばかりやってたので、こんなにスタジオにこもるのは久しぶりだ。

今日は雨。しかしスタジオには窓もないので外が明るいのか暗いのかもわからない。
朝から晩までスタジオにこもっていると息苦しくなってくるね(笑)
しかしコンサートは慌ただしいけどレコーディングは強制的に閉じ込められるからモニター室で音を聴きながら、パソコンで原稿を書いたり、ピアノ運搬車を設計したり…。
今までいろんなアイデアを産んできた貴重な時間なのだ。
昨日はピアノのセッティングと音決めで終わってしまったので、今日から本格的に録りはじめました。
スタジオの中はピアニストが集中できるように照明を消しています。


11~12日は録音がないので、今夜はきよし君のハンマーを外し、元に戻して持ち帰ります(笑)
13日にまた持って来て、交換作業からやります。

今日から5日間、アバコスタジオでレコーディングです。
使用するのは301スタジオ。
フルオケまで入る広いスタジオは、NHKを除いて都内にはもう無くなりましたね…。

ディレクターのT橋さんとは久しぶりに仕事をします。
昔、東雲にあったIRC2スタジオでは、良くレコーディングをやりました。
朝まで録音して、寝ないでリムジンバスに乗って成田からニューヨークに行ったことなど、懐かしい話で盛り上がりました。
身体を壊して、しばらく現場を離れていたらしく久しぶりの現役復帰ですね。
このスタジオはピアノが入らないので、今回はスタジオのピアノをつかうのですが、初日の今日は、ピアノのセッティングと音決めで潰れるでしょう。
午前中にアバコの調律だけ済ませて抜け出して、スタッフに車で谷中まで送ってもらいました。
こちら谷中音楽ホールは、Fさんのソプラノリサイタルです。

ここは初めてですが、4年前に個人の方が建てたキャパ100人の良く響くホールです。
8メートルぐらいある天井が羨ましいですね!
松濤サロンの倍以上あります(笑)
こっちは13時~15時で調律とピアノの位置決めまでをやって、またアバコスタジオに戻って本格的にサウンドチェックとピアノの調整です。
T橋さんらしく、「今日は録音できなくても、ピアノの調整が終わるまで何時間でも待つ」とのこと。
時間をたっぷりもらうのは最初からの約束(笑)
なにしろよそ様のピアノにヴォイシングをやるわけには行かないので、さてどうするべきかと考えて製番を見ると、うまい具合にオーバーホール中のきよし君とほとんど同じ。
きよし君は全弦交換中。つまり今、アクションは使ってないので、ハンマーを交換する事にした(笑)
みんなを待たせて渋谷まできよし君のハンマーを取りに行って、弦合わせをやってタッチ調整。
レコーディングを中断してまでみんなが待ってくれる期待に応えなきゃならないからね(笑)
これならレコーディングが終わってハンマーを戻せば、すぐ現状復帰できるから一石二鳥。
レコーディングスタジオはどこも予算がなくて、なかなか修理はできず、だましだまし使っているのが現状だから、こんな方法もあるという一例だけど、ピアノ持ち込むほうが楽だよ~。(笑)
ハンマーを付け替えて全く変わった音色にみんな大満足でしたが、今日はやはりサウンドチェックだけで終了(笑)
さぁ明日から録音開始!
我社の貸し出し用スタインウェイは、ほぼ3年毎にオーバーホールします。
今回は、全弦、チューニングピン、アグラフの交換、フレームのカポダスト研磨、フレーム塗装をやります。
これらは全てスタッフの仕事です。
忙しい貸し出しスケジュールの合間を縫って、わずか3日で仕上げます。


今回の修理は、先日の日記「ショップス買っちゃいました~」でも話題にしたレコーディング対策。
普段のコンサートでは全く問題ないけれど、レコーディング使用が多い我社C&Aのスタインウェイは、高性能な最高級コンデンサーマイクで拾うホワイトノイズが増えてきたり、調律時にアグラフやカポダストに弦が引っかかるようになってくると、部品がまだまだ綺麗とか使えるなんて関係なく、総交換します。
次はF1、ハンブルクとフルコンのオーバーホールの順番が待っています。
以前,
フルコンのサウンドボード交換の為、ニューヨークのファウスト社にピアノを送ったところ、ファウストさんが到着したピアノを見て「クラックも入ってないし、何故交換するの?」と言ってきた事があります。
修理する理由は、低音域のパワーが減ってきて全体の音量バランスが取れなくなってきたからだったのですが、それは2000人以上の大ホールで鳴らしてやっと気がつくレベルで、工場でチェックしたってわからない部分なのです。
貸出ピアノの中でも、ニューヨークスタインウェイはパワーを売り物にしているので、狭いスペースでいくら良い音でも関係ありません。
そしてこの徹底した品質管理が自信の裏付けなんです。
何故この話になったかというと、新品のピアノに交換したホールでは、ピアノを移動する度に手袋をはめ、指紋でも付けようものなら、ホールスタッフが飛んできて磨きあげる(笑)
譜面台は外すな、マイクは入れるな、寄るな触るな…こんなホールが増えてきたらしいから。
そのうちにピアニストも手袋をして弾いてくれって言い出すんじゃないか?
「ピアノはデリケートだから、他の調律師に触らせると壊されますよ!だから販売店に全てお任せ下さい!」と騙されたお役所の無知だね(笑)
楽器は使い込んで直して、だんだん良くなってくるもの。
ヴァイオリンだってチェロだって、プロはピカピカの新品は使わないし恥ずかしいよね(笑)
しかし下手な奴には触らせないとか、ピカピカにしておく事が大事にしているという勘違いは、日本だけの迷惑な現象。
こういうピアノは決まってつまらない音しかでないね(笑)
どんどん弾き込んですり減った消耗品は交換して末永く使うのが、本当に大事にすることじゃないですか?
少なくとも貴重な税金でお飾りの高価なピアノを買うのは止めてもらいたいね。
楽器の外側の傷はそれだけつかわれた証。勲章なんです。


昨日は和歌山市民会館で加藤知子/江口玲のリサイタル。
このホールは今まで何度も来たことがあります。
知子ちゃんとは久しぶりで、一緒にレコーディングしたシューマンが聴けるので楽しみでした。
演奏活動の他に2人ともそれぞれ桐朋/芸大で教えているので超忙しいスケジュール。
前日に我社のスタジオでリハーサルやってたけど、残念ながら私はトラックで出発してたので会えませんでした。
年度末過酷スケジュールが始まったので、今回はアシスタントスタッフは誰もいません、久しぶりの1人旅です。
しかし昨日もコンサートが4つも重なりスタッフ達はてんてこ舞い。
東京文化の小ホールはわずか10センチドア幅が狭い為にピアノを起こさなければならず、サブちゃんに依頼。
サロンのコンサートと、隣のカフェではクラブサンのレクチャーコンサート。
和歌山のコンサートは大入り満員!しかもマチネだったので夕方には終わってしまいました。
本来なら急いで帰るところですが、大阪の友人の楽器店でグランドピアノを一本積んで帰るので、私だけもう一泊し、昨夜は1人でホテルの蕎麦屋でのんびり晩酌しました(笑)

今日は心配した雪も降らず、雨の中、昼頃、大阪でピアノを積み込んで、夜9時には東京に戻りました。
しかしデュトロのトラックも1999年12月新車で買ってからもう275000キロ走行!
北は北海道紋別から南は沖縄宜野湾まで、良く走りました(笑)
今日はサロンで、I響が、ある会社のプロモーション用の曲のレコーディングをやります。

先日清水の舞台から飛び降りて(笑)買ったばかりのSchoepsのマイクで初録音です。

このマイクと、以前から持っているB&Kは、クラシック録音の王道。

モニターはGenelecとB&W。この組み合わせはもう⑳年変わっていない。
記録する媒体がレコードからテープ、ハードディスク、メモリーカードと日進月歩変化して行っても、音の入口と出口はアナログなので、マイクとスピーカーはほとんど変わらない。
これで、いつものレコーディングの現場と同じレベルの音質が、我がサロンで再現できるわけだ。
しかし、なぜこんなレコーディングの機材が必要なのかというと、これもピアノの調整の為。
レコーディングを初めて経験した調律師は、普段のコンサートでは気にならない程度の楽器のノイズが、最高級のコンデンサーマイクやモニターを通すと、うるさいほど聞こえて音楽を邪魔する事に驚くと思います。
私はレコーディングにピアノを持ち込む事を始めてから、ピアノ調整の最終仕上げには、やはりレコーディングと同じマイクで録音して確認する事が必要だと痛感しました。
またまた高価な機材を買ってしまいましたが、これも現場で困らないように、仕事に責任と完璧を追求する為の投資。しかし辛いなあ…(笑)
マイクもピアノと同様にエイジングが必要なので、このショップスも少しやってもらいましたが、使うほどに更に良い音に録れるようになってきますよ!