所沢ミューズプレトークコンサート                   9/28

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今日のコンサートは、長富彩ちゃんとCD368ルイス君で、リスト、ショパン、ラフマニノフ。
1912年生まれのルイス君は今年で100歳!
1950年頃までカーネギーホールなどに貸し出されていたので、まさに巨匠時代の楽器。

今日は、コンサートの冒頭で私が巨匠時代のピアノの話をするので、珍しくスーツ(笑)

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平日の昼間のコンサートなのに1000人近くのお客さんが入ったのでびっくり!
遠方からわざわざいらしたお客さんもかなりいたようですね!
CDも即完売で買えなかったお客さんブーイングだったらしい(笑)

所沢ミューズも今日は100年前のカーネギーホールへタイムスリップ!
NHKが取材に来ていて、昨日放送されたらしいけど、見逃したなあ…(笑)



平行レコーディング最終日                       9/26

全く同じ日程、同じ時間に同じ駅の北口と南口にあるホールで、同じくヴァイオリンとピアノの録音が重なるなんて、前代未聞。
しかも所沢のインターの近くなので微妙に通える。
本当は泊まりたいところだけど、スタッフは通うので、仕方なく私も帰ることにした。

コピスみよしは慣れたホールだけど、キラリふじみは初めて。
今年で10周年らしいけど、不思議な事に、来月も別のレコード会社の依頼でこのホールにくるらしい(笑)
そんな訳もあってホールチェック。

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搬入口は巨大で、ピアノ搬入は楽勝。
反響板を組むタイプなので、ホール代は安いけど、付帯設備が高そうなので要チェック。
音響は普通。
この季節、エアコンを切って録音を始めると、午後からピアノのピッチがどんどん上がってきて、次高音にかけてオクターブが合わなくなってくる。
録音スタジオで良くある現象。
休憩時などにあまりエアコンをいれすぎないようにしないとね。

しかしキラリの録音スタッフとお客さんの人数の多い事!
したがって差し入れも豪華!
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コピスみよしのほうは実に質素、差し入れもこれだけ(笑)
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今日が両方とも最終日だから目一杯ほとんど休みなく録音。
やっぱり3日欲しいよね…何時に終わるやら…。



なんで重なるんだろね                          9/25

今日はトリプルブッキングになってしまいました。
OレコードのレコーディングがコピスみよしでVnとP、キラリふじみで同じくVnとPのレコーディング。
この二つのホールは東武東上線の鶴瀬駅を挟んで南口と北口からそれぞれ直線距離で3キロぐらい。

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これは行ったり来たりで何とかなるけど、神奈川県民ホールS太郎ちゃんのリサイタルはとても掛け持ちできないので、スタッフに任せる事にした。
ピアノが持ち込みだから成せる技。
昨日までリハーサルをやって、調整も済ませてあるので、安心。
スタッフ達から各地の様子が写メの実況中継で送られて来る。
私はキラリふじみとコピスみよしをスタッフと交代で行ったり来たり。
なんとか初日終了!



南三陸に来ました                           9/22

あるピアニストが、実家のアップライトを南三陸の被災地の居酒屋さんに寄付したいとの依頼で始まったプロジェクト。
8人のスタッフチームでレンタカーを借りて、朝6時に渋谷を出発!
2か月前に大阪から運ばれてきたアップライトは、わが社でオーバーホールして運送会社に委託。
今日は、現地でスタッフ、ピアノが集合です。

現地スタッフの流された自宅跡地は、いまだに地盤沈下で海の下。
街はいまだに土台だけ残して何も無く、すぐ近くには全校生徒の70%が犠牲になった大川小学校があった。


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ポツンと一軒だけ堅仮設住宅で営業中の居酒屋さんにピアノを運び入れて演奏会。

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この写真の後ろの高台の3階建ての家の2階部分まで水が来て、横に漁船が乗っかっていたらしい。


演奏会の前に、何年ぶりにやったアップライトの調律。何だか原点に戻ったような気がした。
ここ1年、何台も被災地にピアノをオーバーホールして送ったけど、今回は忙しいスケジュールをやりくりして強硬スケジュールで、やっと現地に来れました。
言葉も感想もありません。






岩舟レコーディング最終日                        9/13

地方でのレコーディングも3日目に入ると、みんなそれぞれ電話が忙しい。
携帯電話のお陰で、良くも悪くも日本中どこにいても仕事に捕まってしまう(笑)
毎日カンデオホテルの美味しい朝食を食べて、昼は弁当、夜は居酒屋。
やっぱりレコーディングは肥る。
チェロとピアノの姉妹はモデル体型なので、録音終了後の集合写真で、おじさん達は無理にお腹を引っ込め、背伸び背伸び(笑)
スムーズに楽しくあっという間の3日間でした。

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コロムビア 岩舟録音2日目                       9/12

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レコーディングも2日目に入ると楽器も安定してくるし、ホールの温度湿度の変化の癖もわかってくるので、どのくらいのタイミングで調律の直しに入れば良いかのタイミングがわかってきます。
激しい曲を弾いたから調律が狂うというより、録音中はホールのエアコンを切るので、温度湿度の変化で狂う方が多いのです。
ピアノの為にはエアコンのON-OFFはやりたくないけど、主役はアーティストですからね!
モニターを聞きながら調律の直しに入るまでは暇なので、溜まりに溜まったHPの日記の更新や、マネジメントやアーティストとメールで打ち合わせをやったり、普段なかなかできないデスクワークに専念できる貴重な時間です。

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さぁ、今日も予定通りの曲数を収録して、21時30分頃終了!
今夜はホテル近辺のお店はラストオーダー間に合わず、タクシーで定番の居酒屋へ。


今日から3日間栃木でレコーディング                  9/11

またまたやって来ました、栃木県岩舟のコスモスホール。

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コロムビアで、ピアノ&チェロのレコーディングに入ります。
持って来たピアノは、我が社では愛称「ハンブルグ」と呼ばれているハンブルグスタインウェイ(笑)
ニューヨークで見つけたハンブルグスタインウェイという、複雑だけど我が社らしい楽器(笑)
ニューヨークスタインウェイしかないと思ってる人が多いけど、どっこいハンブルグのフルコンも5台ほどあって、大人気なんです。
ちなみに、ニューヨークスタインウェイは全てフルチューンのワークス仕様なので、ドライバーは限定(笑)
ハンブルグは、ちまたのホールで良く見かける普通バージョンから、今回持って来たレコーディング専用バージョンまで様々。
このハンブルグは今まで100枚近いCDレコーディングに使われ、多くの特選盤を獲得した楽器。
録音慣れした楽器なので、ピアニストもスタッフもサウンドチェックに時間はかからない。
あるレコード会社は、このピアノの音を基準にしていて、どこのホールに持って行っても、このビアノで録音したCDを再生しながらこの音になるようにマイクアレンジをするので、迷いがなくセッティングが早く終わるし、ビアノが同じなのでホールの癖もすぐわかります。

てなわけで今日もセッティングは一発できまり、レコーディング開始!
今回チェロのメインマイクは何とSONY!
しかも巨大なヒートシンク付きのC-800G。仕上がりが楽しみ!

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録音は順調に進んで、夜は私お勧めのカンデオホテル。
今夜は早く終わったのでホテルから歩いて行けるレストランのラストオーダーに間に合った!

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フォルテピアノとホロヴィッツピアノCD75              9/8

CD75の詳細について、問い合わせが多いので、少しずつ説明しますね。
実物を見た人がまず驚くのは、黒鍵の奥が手前より低いんです。
ホロヴィッツが1887年式のローズウッドスタインウェイを日本で弾いた時、ものすごく喜び「なんて素晴らしいピアノなんだ、これならコンサートに使える!ピアノを持ってくる必要なかった!」と言ったのは有名な話。
因みにこの時持ってきたのはCD503。
この辺の話は長くなるので、いずれまとめて話します。

ホロヴィッツがなぜ、新しいピアノを好まなかったのかは、彼の求める音楽の方向と奏法にあるのは当然だが、枯れたボディと完全には止まらないダンパー、そして整音に至るまで、ロマン派のフォルテピアノに答えが行き着く。
なぜ彼は鍵盤の前後まで弾きわけて、色んな音色を作ろうとしたのか、彼が愛したピアノからはいろんな事が見えてくる。
写真は黒鍵の奥が低いホロヴィッツピアノCD75とフォルテピアノ。
比較は現代の普通の黒鍵。

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フコク生命チャリティ訪問コンサートin宇都宮!            9/7

いよいよ今回もメインイベント、訪問コンサートです。
昨日のリハーサル中に抜け出して、学園の体育館にスタインウェイを2台搬入して来ました。

布告

なにしろマンモス校ゆえ、生徒が入りきれず、今日は2回公演!
従って、朝8時から2台の調律。
エアコンの無い体育館は蒸し風呂状態。
湿度でどんどんピッチが上がります。
ピアノには過酷な環境だけど、スタインウェイは丈夫な楽器。
もう4000ステージに近い持ち込みの経験は、比類無い膨大なデータの上にあります。
貸し出しの楽器は会社に戻ってきたらまた修理、調整を繰り返して、またステージに帰って行きます。

布告

この特別支援学校にはさまざまな障害のこども達が通っています。
中には耳の聴こえない子供達もいますが、彼らはピアノを触り、振動で音楽を感じ、喜び、感動します。
昨日のようなコンサートホールには連れて行ってもらえないであろう知的障害を持つ子供達に、目の前で本物のスタインウェイの音を生で聴かせてあげること。
一流のピアニストでも学校の壊れたアップライトでは感動も伝わらない。
チャリティーコンサートだからお茶を濁すんでは失礼だって事で始めてどんどんエスカレート(笑)
ピアノを自ら運ぶシステムがある我が社だからできる事。
ほんと我々も楽しんでます。




フコク生命チャリティーコンサートin宇都宮!               9/6

私のライフワークの1つになりつつある、フコク生命チャリティーコンサート。
今年は他のコンサートやレコーディングと日にちが重なって、残念ながら他のスタッフに行かせる事が多かったので、久しぶり!
今日は本公演で、栃木県総合文化センターの大ホール。
しかしでかいなぁ(笑)

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中井/武田さんの2台ピアノ。
明日の訪問は、おそらく関東で一番大きい宇都宮の富屋特別支援学校。
ここの体育館のドア幅が少し狭いためB型とM型を2台持ってきたので、今日の本公演はホールのピアノを使用します。
中井御夫妻とも半年ぶりぐらいですね。
このホールに来るのは確か3回目位だと思います。
全国のホールにたくさん行くので、たいてい名前は忘れていますが、搬入口を見ると思い出します(笑)
それで今回もスタッフと宇都宮餃子専門店へ。
前回行ったので、足は覚えてました(笑)
今夜の宿はホールからすぐの東武ホテル。懇親会は這ってでも帰れるホテル2階の和食屋さん。
明日はメインの訪問コンサートだ!




もう9月だ!                               9/3

あまりの忙しさなのか、歳とったせいなのか、月日の経つのがどんどん速くなり、もう9月に突入してしまいました!

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1887年後期ロマン派時代のローズウッドスタインウェイから、1912年巨匠時代の代表ホロヴィッツスタインウェイCD75までが出揃うと、この1825年のフォルテピアノの存在が、なるほど…と、とても理解できるようになってきます。
この19世紀のわずか50年でピアノは究極の進化を遂げ、ショパン、シューマン等のロマン派の作曲家達はこぞってピアノ曲を書き始めました。
このフォルテピアノのわずか数年後には、弦の張力を上げる為に鉄のフレームで補強されて音量を上げたエラールやプレイエルが登場して、フォルテピアノと混在する時代が始まるのですが、それはすぐに決着がつきました。
それはリスト先生が弾くと、次々にフォルテピアノは壊れてしまったからですね(笑)

鉄骨をまとって補強されたピアノが、音量やダイナミックレンジの広さという武器を得た代償に失ったものは、本当の意味でのアーティキュレーションや繊細なピアニシシモ、といった表現力。
それと、重くなりすぎた本体重量のせいで、簡単には持ち運べなくなってしまい、それまでは音楽家のオーダーメイドのような楽器も、ペダルやタッチの均一化が図られるようになっていったんですね。
レンタカーでアクセルやブレーキが車種によって逆だったり余計な機能がついてたりしたら戸惑うでしょ?
楽器が歴史を教えてくれるってこういう事なんですね。

3メートル近いボディを持ち、20トンもの張力で張られた500キロを越す重量のピアノが、3000人のコンサートホールで弾かれる事を想定してショパンは「子守唄」や「ノクターン」を書いた訳じゃないからねぇ…うるさくて子供が起きちゃいます(笑)
巨匠時代のピアノまで研究が一段落したので、今度は原点に帰ってモーツァルトからロマン派までの作曲家達が使っていたピアノに遡ります。
タカギクラヴィアのクラシックの王道を探るシリーズに乞うご期待!


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