白寿ホール                                 11/26

今日は、コロムビアアーティストガラコンサート
冷たい雨が降りしきる中、家から歩いて行ける白寿ホールに向かう。
今日から30日まで、白寿ホールを借りきってコロムビアアーティスト総出演の、お馴染みコロムビア祭りが始まります。

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トップバッターは長富彩ちゃん。
これから三日間いろんなアーティストが弾くのでピアノはホールのスタインウェイ。
今日は終演までの長丁場。
しかし「何かあったら呼んでねっ」て結局会社に戻って、仕事をしてしまった。
近いって良し悪し(笑)


市川市新人演奏家コンクール本選                  11/25

今年も多くの若者がチャレンジしてきた市川市新人演奏家コンクールも今日が本選。
そして各楽器別優勝者のガラコンサートが来春行われて、来年度市川市の各地で演奏会に出演できるらしい。
才能ある若者になるべく人前で弾く機会を与えてあげるのは重要な事ですね。

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朝から調律に入って、楽器が落ち着いたのを見計らって、渋谷にもどる途中で有楽町に寄り道。
今日まで和歌山県物産展をやっていて、お馴染みの古座川ブースに立ち寄り。そろそろ古座川に行かなきゃ(笑)

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松濤美術館午後のコンサート                      11/23

さぁいよいよ、フォルテピアノのコンサートvol1です。
松濤美術館は毎日前を通るご近所さん。
これから定期的にクラシックのコンサートをやることになりました。
とはいっても搬入口がなく、エレベーターが小さいので普通の方法でピアノは入りません。
本格的には来年からの企画で、今回はプレコンサート。
70名程のキャパでなかなか雰囲気も良いので、フォルテピアノでコンサートを企画しました。

今日に合わせて調整を重ねてきた1825年ウィーンで製作されたヨハン・クレイマーは、ベートーヴェン55歳(亡くなる2年前)、ショパン&シューマン15歳、まさにロマン派の真っ只中を生きた楽器だ。
18世紀初頭のクラシックは、まだウィーンの時代。
その後すぐにパリの時代になり、わずか20年程で金属のフレームで補強されたプレイエル、エラールが登場して急速に近代ピアノに近づくのが1860年ごろ。
わが社のローズウッドピアノは1887年製作。
このフォルテピアノからわずか50年程で、ボディが270センチのフルコンが登場して圧倒的な音量を誇る近代ピアノの時代になるわけだから、19世紀の100年のピアノの進歩は劇的だ。

対して、20世紀の100年はピアノに何の進歩ももたらさず、楽器としてよりも、むしろ工業製品と化したように思える。
ロマン派の作曲家たちがフォルテピアノに求めた音楽性は、昨今の近代ピアノにはカケラも見当たらず、むしろ真逆なキーボードへと向かっているように思える。
メーカーが「今年の新型が最高の商品」と言わざるを得ないのはわかるが、車やコンピューターを作っているのではないのだ。
音楽は時に魂を表現するものであり、楽器はそれに答える能力がなければならない。
バッハからAKBまで同じピアノで弾かなければならない時代なんて…(笑)
クラシック専用の楽器があってもよいのではないかと思う。

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さてコンサートの方は、大雨の中、大勢のお客様が聴きにきて下さいました。
このフォルテピアノは、武蔵野音大で教鞭をとられていた故 片山泰子先生が生前所有されていた楽器で、残念ながら2年前に88歳で亡くなられました。
今日は片山先生を偲ぶコンサートでもあるので、現状のままコンサートに使用できる状態まで調整を仕上げる事が大変な作業でした。
全く部品交換をせずに、調整のみの作業。
大幅に下がったピッチはなかなか430Hzに上がらず、弦は2本切れ、ケースが歪んでくるので不安定なタッチになり、何とか使用できる状態に仕上がってきたのがコンサート前日!
平井さんには綱渡りのような演奏会に挑んでもらいましたが、細かいトラブルはあったものの、何とか無事に演奏会を終了できました。

200年前のサロン時代の本物のクラシックを再現できた事により、ベートーヴェンやショパンが書いた楽曲が実はこんな曲だったのか……とロマン派の原点に戻ることができ、改めて感動したコンサートになりました。
さて、このフォルテピアノはこれからオーバーホールに入り、来春から元気な姿でステージに戻ってきます!
今回ご協力頂いた関係者各位の皆様に感謝申し上げます!
フォルテピアノ、勉強になるなぁ(笑)








スタジオ録音                               11/22

今日も朝からスケジュールが一杯で、もう何ヵ月休んでないんだろ……。
わが社の仕事量は増える一方で、スタッフの休みを確保するのも大変。
今月からようやく交代で夏休みをとりはじめたようです(笑)
そんなわけで今朝のスタジオ録音の調律は私が担当。
池尻大橋にあるエイベックスのスタジオは、長年わが社がピアノを管理しています。

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昼に調律を終え、会社に戻り、立て続けに3人の人とレコーディンクや企画の打ち合わせ。
夕方からはFM横浜の次回収録打ち合わせ。
全てカフェタカギにきてもらえるので、移動がなく打ち合わせの効率がよくなったけど、いろんな人に続けて会うのも大変だ(笑)


三島恵明学園                              11/18

昨夜は三島の寿司を頂き、二次会まで参加、結構酔っぱらい状態でホテルに戻りました(笑)

今朝は、お迎えの車で園に到着。
昨日の大雨はすっかり上がり、やっとピアノを下ろして調律。
一人でピアノを下ろす作業を大勢のギャラリーの前でやるのは結構緊張(笑)

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さて本番は夜。
加藤知子さんの演奏を目の前で聴けて、ピアノもスタインウェイ。
涙ぐんで喜んでくれる人もいて、ちょっと早いクリスマスプレゼントになったかな?

白川郷から三島へ                           11/17

雪の白川郷から大雨の東名をひた走り三島に向かいます。

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明日は三島の恵明学園という施設で訪問コンサートがあります。
ここのホールで毎年1回クラシックのコンサートをやっていて、今年で12回目。
縁あって出演アーティストを紹介しているのですが、ピアノは施設の古いヤマハのG2があり、調律も決まった人がいるので、私はお呼びがかかりません(笑)
今年はヴァイオリンの加藤知子さんにお願いしたら「え?高木さんは来ないの?」と。
スケジュールを確認したら白川郷から東京に戻る日なので、東名を三島で降りれば、本番前夜の打ち上げには合流できる!
私だけ三島でトラックから下ろしてもらって、寿司を食べて一泊。調律はしないから翌日会場を覗いて帰ろうかなぁ…って思ってたら、それじゃ悪いからって事になったのか、結局本番の調律もやって欲しいと頼まれました。
やぶ蛇と言うか、何か地元の調律の人に悪いね…。

てな訳で、三島の駅前のホテル18時着を目指して走ってたら、静岡近辺で知子ちゃんから電話。
「何か施設のピアノのペダルを子供達が壊したらしいんだけど、明日使えるかしら…。」
ありゃりゃ、これはちょっと見に行かなきゃと、急遽トラックでそのまま恵明学園へ。
グランドピアノのペダルの支え棒が折れてる!しかも残骸がないぞ。
さっそく応急処置をしようと思ったけど、考えてみたら目の前に白川郷で使ったスタインウェイを積んだトラックがあるではないか(笑)
いつものフコク生命の訪問コンサートと同じ事だから、スタインウェイを下ろしてしまえ!
大きい入り口があるから、搬入は楽勝。

しかし今日は大雨だから搬入は明朝することにして、スタッフにはトラックを置いて新幹線で帰ってもらった。
安心して旨い寿司と日本酒で盛り上がって、次の店ではしご酒(笑)

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すっかりご馳走になって駅前ホテル泊。






白川郷へ                                  11/16

朝3時、渋谷を出発。
白川郷付近は雪、チェーン規制との情報が入って来たので、急遽横浜工場でトラックをアーバンから3トンデュトロに変えてピアノを載せかえ。
チェーンも積んで再出発。

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昼過ぎに白川郷到着!
まずは白川中学校でプレコンサート。

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搬出していよいよ、今回のメインイベント、築300年の合掌作り民家「旧・山下家」に搬入。
ピアニストは、山下Aricoさん。

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ピアノとごぶちゃんで総重量約800キロ。
床が抜けるかも知れないと心配したけど、びくともしません。
流石に300年(最も古いのは400年!)、風雪に耐えてきた木造建築。使っている木が違う!
300年と言えばピアノも生誕約300年。
21世紀の日本で300年の歴史が融合。貴重な経験をしました。
もっと音が吸われてしまうかと思ったけど、板間のせいか結構よく響く。しかし寒い(笑)
白川郷合掌作り民家に初めて響くスタインウェイの音色、最高(笑)

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今夜は村の民宿に宿泊。
町役場のみなさんご協力ありがとうございました!



雑誌の取材と東京文化                         11/14

先週の「音楽の友」取材に続いて、今日は政府系雑誌の取材。
実は6月19日の浜離宮コンサートの時からこの取材は続いていて、今日がまとめです。
来月の上旬に発売されるとの事です。
午前中の取材終了後にさぶちゃんがピアノを積んで東京文化会館へ出発。
私はお昼に地下鉄で上野へ。

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今日はN井さんのブラームスシリーズ。
調律を終えて今夜は席でゆっくり聴こうかと思ったら、1部の最後とアンコールは連弾があるので、譜面台と椅子を出し入れしなければならないとマネジメントのHさんに急遽頼まれて、ステージ裏待機になりました。
客席で聴きたかったなぁ…。
今朝は取材があって、珍しくスーツにネクタイ姿だったからだね(笑)

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今回はプログラムにピアノの事は何も書いてなかったのに、大人気でピアノの写真を撮りにくる人が続出。
いやいや、私の本にも書いたけど、文化会館の小ホールは音響が良いので、ここでピアノの音が悪かったら、それはよっぽど酷いピアノなんだよ(笑)
N井さんのこのシリーズは毎年この文化会館で行なわれていたけれど、来年は浜離宮に移ります。
ここも良いホールだから楽しみだね!


世田谷美術館                                11/11

毎日コンサートが重なっていて、やりくりが大変。
今日の私の担当は世田谷美術館。

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こんな良い大きさのホールが砧公園にあったとは知りませんでした。
残念ながらドア幅が狭く、ピアノを立てないと入れられないので、早急に新型ピアノ起こし機を製作しなきゃ!
それ以外は結構使えそうなホールですね。
今日はH真美子さんのコンサートツアーの東京編。
彼女とは8月に岡崎でレコーディングしました。
これから来年夏にかけてコンサートツアーをやるそうです。
調律を、終えて渋谷に戻り音友の取材。
カメラマンも堀田さんが来てくれるなんて、アーティスト並みだね!恥ずかしい(笑)



フコク生命チャリティーコンサート in 新潟               11/9

恒例のフコク生命チャリティコンは、久しぶりの新潟。
今回はT浄子さんのピアノとMみかさんのソプラノで、昨日は新潟県民会館で本公演。

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新潟市の調律師の皆さんが3人も見にきてくれたので、我々スタッフを入れると最低5人も調律師が会場にいたわけだから、何があっても大丈夫(笑)
コンサートに地元の調律師の皆さんが来てくれるのは嬉しい。
ピアノを搬出して、トラックの止め場所は朱鷺メッセ。
広ーい駐車場は発電機を一晩中かけておけるので、ピアノはエアコンで朝まで快適。
打ち上げは、新潟の魚と日本酒。



今日はメインの訪問コンサート。新発田市の緑風園。

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昨日のコンサートで使用したスタインウェイのフルコンをそのまま運んできたので、皆さん大喜び!
なんと言ってもピアニストにとっては理想のシステムだからTさんも大喜び。
我々のチャリティーコンサートは手抜き無しですよ(笑)
皆さんの感動をもらって、関越道を東京に戻りました。
お土産はやっぱりコシヒカリ(笑)


昨日に続いて今日もダブルヘッダー                   11/4

本当は今日はお休みでCDジャケットの原稿書きをするつもりだったけど、イベントが多くて高いステージ上げが二ヶ所もあるらしいので、急遽現場監督になって同行する事にしました。(笑)
朝6時にピアノを積み込んで、国際フォーラムへ7時搬入。
ここはラ・フォル・ジュルネで慣れた場所だけど、今日はホールBの特設60センチのステージにフルコン上げ。
油圧台車は45センチまでしか上がらないので、途中でさらに30センチ上げられるアタッチメントを取り付けてステージ高さまで上げて平行移動してステージに乗せる。
この油圧台車は実用新案取得済みだけど、技術屋としては改良の余地ありの試作品。
女性スタッフ3人で、フルコンを70センチまでのステージに上げられるけど、段取りが複雑なのでもっと簡略化したいところ。
私はもしもの時のお助け現場監督なので、女性スタッフの作業をただ見てるだけ。
まわりの照明や舞台さん達がいつもびっくりしてるけど、これが仕事なので親切に手伝わないで下さい(笑)
より簡単に安全に運べるように改良を続けて行く為のステップですからね!

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さあ国際フォーラムのステージ上げが無事に終わり、次は11時30に渋谷のNHKの野外特設ステージ130センチ上げです(笑)
昨日と今日はNHK祭り。N響のメンバーと高橋希ちゃんの室内楽。
このメンバーとはもう10年近い付き合い。希ちやんが結婚してボストンに引っ越したので久しぶりのご対面。
ステージ上ではいろんな催しがあるので場面転換が忙しい。
アナウンサーがMCで話している間にピアノをステージに乗せて、演奏終了後すぐに搬出。
もたもたしてられないから無理を聞いてもらって、ステージにトラックを横付けさせたままで本番をやってもらう事にした。

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トラックの横にはタカギクラヴィアのロゴとピアノのマークが大書きされているので、本番中に嫌でも目にはいる。
NHKさん申し訳ありません。(笑)


本番終了待機中に出店巡りをして腹ごしらえ。凄い人人。
搬出もスムーズに終わってみんなに見送られて退場(笑)
17時30からは国際フォーラムの搬出。今日は終日運送業。楽しいね~。



ダブルヘッダー                               11/3

ホロヴィッツピアノCD75は、6月19日の日本再デビュー、6月21日のラフマニノフコンチェルト以来、今日が今年3回目のコンサート。
ニューヨークのみんなに約束したように、順調にコンサートステージに復帰させる事ができました。

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今日のA.Eguchi plays Horowitz piano CD75 は、浜離宮の時とはプログラムを少し変えてウィリアム・バードやヘンデルなどのバロックや、ベートーヴェンなども加え、このピアノでの新しい試みにチャレンジ。

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船橋市民文化ホールは浜離宮の約2倍のキャパなので、客席での音量バランスが良く、やはりこの怪物ピアノの実力は大ホールでよりはっきり認識されると実感(笑)
ホロヴィッツの音色、奏法の論議はいろいろあるけど、ホロヴィッツだけが専用のピアノを使っていたのだから、そのピアノを知らずに語れる訳がありません。
このピアノの持つ圧倒的な表現力と、それを引き出す才能のあるピアニストによるステージは圧巻。
会場に置いてある共同ピアノでは、ピアニストも調律師も、そのピアノでできる限りの努力をするコンサートしかできないのです。
なんやかんや言ってもクラシックのコンサートが衰退していったのも、こうしてごまかしてきたツケがまわってきたのかもね?
豊かだった頃はもっと良いもの、上を目指す余裕があって文化は発展してきたけど、今や仕事の為なら何でもやりますじゃ芸術は育たないよね。
CD75コンサートは今日も別世界を見せてくれました。


今日はマチネなので17時に終了。
ピアノを搬出して私だけ船橋から隣の市川に移動。
今夜は市川市文化会館で上海カルテットと長富彩のコンサートがあるのでダブルヘッダーです(笑)
先に到着していたスタッフと合流。長富彩ちゃんの久しぶりの室内楽。
上海カルテットは全員男性、外人おじさんの中で少女のような綾ちゃんが音楽を引っ張って行く姿が面白い(笑)

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この1年で大きく成長した彼女は、明らかに若き女性ピアニストの頂点に立つね。



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