ここ半年、原稿を山のように書いていたので、パソコンを持ち歩きやすいようにNECの世界最軽量モデルを買ったら、去年買ったスマホが繋がらない事が判明!
仕方なくスマホまでデザリング機能が付いた機種に買い換える羽目になって大出費!
おまけにデータをSDカードへコピーするのにソフトを入れなきゃならないとか聞いてないし!
今日はコロムビアのレコーディングを松濤サロンでやってるので、立ち会いしながらデータの移し替え作業。

久しぶりにサロンでレコーディングすると、改良点が色々目について、気になる。
はぁ~休みが欲しい~。
珍しく東横線に乗って横浜ランドマークへ向かいました。
今朝9時半にFM横浜へ行って、小山薫堂さんの生番組に出演しました。
毎度生放送はハプニングが起きるので心配です(笑)
TBSラジオの「久米ひろしのラジオなんです」の生放送で、「水を得た魚のように…」と話すつもりが、何故か「プールに入れた金魚のように…」と言ってしまって、久米さんがキョトン?としている顔を見て「何でキョトンとするのかなぁ…」と気が付かなかった。
あの一言は悔やまれるね(笑)
生放送ではなかったけど「徹子の部屋」の時も徹子さんの質問を待ってると、予期せぬ質問が来たりして慌てたので、今日は「自分のペースに持って行くために捲し立ててしゃべる!」と決めて喋りましたね~20分喋る時間だったのに40分近く!
薫堂さんびっくりしたろうね、生放送だからカットしようがないもんね。
ごめんなさい、最近マイク持ったら離さないんです(笑)
さて生放送終わって、東横線で都立大学到着!
目黒パーシモンホールに着いたら、ちょうどピアノをスタッフが搬入したところだったので、調律。
今日はこれから「今ショパ」にも登場する平井真美子ちゃんの「夢の途中」コンサートツアーの東京公演。

昨年、岡崎のコルネットでレコーディングしたCD発売記念も兼ねているので、その時録音に使ったのと同じピアノを持って来ました。
わが社のアーティストサービス部のメリットはこれができる事。
レコーディングで使用した同じピアノでコンサートができるから、CDと同じ音が生で聴けるんです。
ピアニストも安心して弾けるから、贅沢なコンサートですね~。
2日前に発売された「今ショパ」の出版記念パーティーを松濤サロンで行いました。
とはいっても一般紙のマスコミ限定で、しかも有料!
普通は手土産付きでマスコミは呼ぶものかも知れないけどね(笑)
それなのに、各社そうそうたるメンバーが集まってくれました。

「今ショパ」の本文にも登場する反田恭平君をゲストに迎えて、サロンでホロヴィッツピアノを目の前で聞くコンサートの後、カフェに移動してワインでパーティー!
反田君から9月からモスクワに留学が決まったと発表があって、急遽壮行会も兼ねることになりました。
反田君はマスコミに囲まれて大人気!これで掴みもOKだね(笑)
こういった才能ある若者が、5年後に日本に帰って来ても、今の現状が続いたら彼らの活躍する場所が無くなってしまうから、何が間違っていたか早く気がついて欲しいと私は訴えました(笑)
ホント次の世代の若者達に恥ずかしいよ。
昨夜のオペラシティ《CD75》江口玲ソロコンサートの興奮も覚めやらぬまま、今日は朝からスタジオでコロムビアとレコーディングです。

ここのところ何回かにに分けて収録してきた○武道の録音も、今日が最終日。
いつもはスタジオの録音はスタッフに任せるのだけど、ここのところ逆に、ホールの仕事はスタッフに行かせてスタジオ録音は私がやってます。
それは待ち時間に原稿が書けるからです(笑)
本が書けたら、あとはプロモーション用の原稿書き。
講演用の原稿書き、取材用の原稿書きと、暫くパソコン持ち歩く生活です(笑)
今年もやって来ました6月19日。
ご存じタカギクラヴィア主催シリーズの「江口玲ホロヴィッツピアノを弾く」
去年の浜離宮に続いて今年は、《CD75》を目の前で聴く贅沢なコンサート!
雨男《CD75》は今までのコンサートはパーフェクトに雨だったけど、今日は曇りでなんとか持ちそう。
なにしろ「目の前で聴く贅沢」なので、会場を小さくしたら瞬く間に完売!
1席も残らなかったので、来られなかったお客さん、ごめんなさい!
このシリーズは大した宣伝もしていないのに、日本中から来て下さるので、我々も責任が重い。
楽しんで帰ってもらわないとね!
毎回私もピアノも江口くんも手抜きないコンサートだから、お客さんの熱気が違いますね(笑)
今年は私の三冊目の著書「今のピアノでショパンは弾けない」の発売日が偶然6月19日になるなど(信じて貰えないけど、ホントに偶然!)それにしてもホロヴィッツピアノのパワーは凄いね!

今回の演奏会、圧倒的な《CD75》のパワー「fffffとpppp」を目の前で聴く試みには、私なりのコンセプトがあります。
「思い込みと勘違いで始まった日本のクラシックブーム」をテーマに書いた「今ショパ」を実践する試みでもありましたから、失敗は許されません(笑)
私がいつもこのピアノのパワーが凄いと話をするのには大きな理由があります。
「今ショパ」の表紙にもなっている1825年のフォルテピアノは、ベートーヴェンの亡くなる2年前の楽器ですから、まさに古典派最後の音楽家を象徴する楽器。
ホロヴィッツが2回目の来日(1986年)の時にキャピタル東急ホテルで弾いて大喜びしたローズウッドピアノは1887年。
この楽器の設計は1883年だから、先程のフォルテピアノから58年しか経っていません。
ここから1912年の巨匠時代を象徴する《CD75》まで25年。
つまり先程のフォルテピアノからわずか87年でピアノの音量をここまで増大することに成功したのです。
おそらくこの辺がアコースティックの弦楽器の限界だと思います。
フォルテピアノの製作家達が目指した大音量への挑戦の頂点といえるでしょう。
これ以降の音楽に求められた音量は、電気楽器の発明と共に野外での制限のない大音量へと進んで行き、1950年代以降、欧米の若者のクラシック音楽離れは急速に進んで行ったのです。
逆に日本のクラシックブームはこの辺から始まりました。
もちろんクラシック音楽をこよなく愛した人達は、ロックンロールやビートルズの大音量に不快を示し、敬遠したのは言うまでもありません。
しかし貴族のサロンで音楽の解る人達だけの前で演奏していた頃ならともかく、一般聴衆を集めてお金を取って演奏するようになって大音量が求められたのは、人間が大きい音量の迫力に興奮する本能があるからだと思うのです。
アメリカの巨匠時代、大迫力100人規模のオーケストラなどはその典型ですね。
云々…書き始めると止まらない位面白いね(笑)
今まで日本のクラシック業界は、アメリカの巨匠時代のピアノを全く知らず「クラシックはドイツだからスタインウェイはハンブルグが王道」と思い込んだから、矛盾に突き当たっても明確に答えられなかった。
自分に答えがないから、そのうち怒りだす人もいるくらいだからね(笑)
古典派~ロマン派~と受け継いできたクラシック本来のピアノの流れをスタインウェイが完成させた事は事実だけど、それはニューヨークでのこと。
ハンブルグのスタインウェイでクラシックを今のように弾くようになったのは戦後の事なのです。
スタインウェイはアメリカの楽器メーカーであり、敵国のドイツで悠々自適でピアノなんか作ってられないですからね(笑)
ホロヴィッツの愛したこの2台のスタインウェイから学ぶことは計り知れません。
楽器を手にしてやっとわかったことがたくさんあります。
未来の事は想像するしかないけど、過去の事には証拠がありますから、点を線に結ぶ作業は本当に面白い!お金かかるけど(笑)
話が横にそれました。
アンコールで弾いたシューベルトのセレナードは、私のリクエストでした。
これを江口 玲はなんと初見で弾いた!
この曲は「Horowitz at home」のCDに収録されている。
ほとんどダンパーペダルを踏まないで、つま弾くように弾く奏法は驚きだが、実はダンパーを完全に止めない調整だからできる技。
クラシック専用の楽器は本来ダンパーをスパッと止めてはいけません。だから音が濁らないんですよ。
それを初見で完璧に再現した江口 玲は、改めて凄いね!
今夜も江口 玲独演会はブラボー連発の熱気溢れるコンサートでした。
休憩時間も終演後も、お客さんがあれだけ興奮してロビーに出てくる様子は普通のクラシックコンサートではまず見ない光景。
これが、リストから始まった本来のクラシックコンサートの姿だね。
貴族がスポンサーだった古典派の時代が終わり、聴衆がスポンサーになったんだから、お客さんが喜ばなきゃそりゃ廃れるさ。(笑)
いやあ満足満足。

終演後は急遽、私もサイン会に並ばされて本にサイン!
裏方としては表に出るのは不本意だけど、まぁ今日は特別な日だから良いか!主催者だしね。
皆さん有り難うございました!
明日は6月19日。ホロヴィッツピアノ《CD75》の誕生日!今年で101歳を迎えます。
昨年は27年ぶりに日本に帰ってきた《CD75》の100歳記念コンサートを浜離宮朝日ホールで開催しましたが、早々と完売。
当日は台風直撃にもかかわらず超満員のお客様の前で、このピアノのコンサートステージ復帰を祝いました。
さて今年は《CD75》を目の前で、限られた人だけで聴く企画。
浜離宮の半分のキャパのオペラシティ・リサイタルホールでの開催です。
残念ながらチケットは先月には完売してしまいました。

そして私の3冊目の著書「今のピアノでショパンは弾けない」が、なんと明日6月19日に発売となります。
これも偶然の一致だったので我々も驚いています。
1冊目の「スタインウェイ戦争(洋泉社)」では、スタインウェイに焦点を当て、後輩の調律師たちへのメッセージとして書いた本。
2冊目の「調律師 至高の音を作る(朝日新書)」は、調律師という裏方の職業にスポットを当て、ピアニストを陰で支える最も重要な相棒であるべきなのに、ほとんど一般の人には知られていないので、もっと光を当てようという内容。
今回の3冊目「今のピアノではショパンは弾けない(日経プレミアム)」では、ピアノがチェンバロ~フォルテピアノ~近代ピアノと発展してきた背景には、その時代の音楽家がピアノ製作家やメーカーに音楽的なアドバイスをして開発されてきた歴史があり、ピアノが完成されたのが100年前のアメリカの巨匠時代だったことなどを取り上げています。
戦後、巨匠たちがいなくなり、ピアノメーカーは自分の都合にあったピアノを作り始めて、徐々に音色が変わらないキーボードのようなピアノになってしまいました。
にもかかわらず、クラシックのアーティストを広告塔にして、あたかも数百年前から現在の(音色の変わらない)ピアノでクラシックを弾き続けてきたような錯覚を起こさせるのは、ある意味罪だと思うのです。
啓蒙という言葉を忘れてしまった我々ピアノ業界は、今一度原点に戻り、クラシック専用の楽器を開発してトップアーティストに提供することが、結果的にメーカーのビジネスチャンスにつながるのではないかと思うのです。
どのメーカーとも等距離のピアノ技術者でなければ書けない内容ですから、自分たちの生き残りの為ではなく、業界全体や次世代のために「いや、そうじゃない、こう言う方法もある!」と議論が出てくればうれしいですね。
日本のクラシック業界がドイツ一辺倒なのは間違いで、アメリカのクラシックを賛美しているかのように読み取れるかもしれませんが、誤解のないように書き加えるとしたら、日本は最もクラシック音楽家が優遇された20世紀前半アメリカの巨匠時代、残念な事にアメリカと戦争をしていたので、情報がすっぽり抜けたまま戦後のクラシックブームを迎えたのです。
イタリア~ドイツ~フランスとクラシック音楽が形を変えて現在に至るまでの流れの中で、思い込みと勘違いでアメリカの巨匠時代が正確に語られなかったのです。
したがって、日本ではヨーロッパの貴族が音楽家のスポンサーであり、クラシックは高尚な芸術だと錯覚してしまいました。
実は貴族よりも聴衆をスポンサーにしたアメリカの時代が一番華やかで、音楽家が優遇された時代だったのです。
ヨーロッパではすでにヒストリカルピアノがブームになってきました。
クラシックの音楽家が、昨今の厚化粧で表情の変わらないピアノに飽き飽きして、リセットし始めたのです。
またしても日本は後れを取っています。
詳しくは、明日発売の日経プレミアム新書「今のピアノでショパンは弾けない」で!
このホールは昨年10月にできたばかりだそうで、初めてでした。
キャパ300のとても良いホールです。

今日は久しぶりに木嶋眞優/江口玲のコンサートです。

ドイツ在住のまゆちゃんとは帰国の度にコンサートで会うけど、会うたびに大人になっていくね(笑)
この二人の演奏はまさに世界レベル。
クラシックはこうじゃなきゃね!
残念ながら本番始まったら立ち会いをスタッフと交代して電車で渋谷に戻りました。
今夜はサロンで国府弘子ライブ。ゲストはヴァイオリンの早稲田さん。

国府さんは松濤サロンはもう4回目かな?
大盛り上がりの後はカフェに移動、ワインで打ち上げ!
今月4日の練馬文化センターが本公演で、訪問コンサートは通常翌日だけど、中井/武田御夫妻のスケジュールの都合で訪問コンサートは今日になり、大泉の特別支援学校にやって来ました。

最近新バージョンになった、フコク生命チームによる特別参加キャラクターはアフリカ人バージョン(笑)
みんな涙が出るほど笑って、楽しい訪問コンサート終了。
私は渋谷に戻って、夜は雁部さんのレクチャーコンサート2回目に出演。
今回はちゃんと対談形式になりましたよ!
しかし本を書いたあとは、話すことは沢山あるね(笑)
今日も朝からエイベックススタジオ。

同じくコロムビアとレコーディングですが、昨日は○武道、今日は1966というユニットの録音を午前中だけやって、昼に渋谷に戻って、レコーディング用のピアノ選び。

アーティストは韓国から羽田に飛んで昼過ぎにそのまま渋谷に来るというので、急いで準備。
テレビカメラを何台も引き連れてsさんがサロンに登場。
テレビが追っかけの取材をやってるらしく、狭いサロンに4台のフルコンを並べているのに、テレビクルーは人数が多いし、作曲家のSさん御一行様でごった返している。
ハンブルク2台とニューヨーク2台を並べて、結局最後に残ったのはニューヨーク2台。
そしてF1に決定。
このレコーディングは来月の14日~19日まで富山で録音します。
今日は移動日で、徳島から鳴門大橋経由で名神~東名。途中岡崎で一仕事して、名古屋でひつまぶしをご馳走になって夜遅く東京に戻りました。

明日は朝からエイベックススタジオに籠ってコロムビアとレコーディングです。
もう何年目になるかな?
毎年6月、徳島のT邸に東京から歌とピアノのアーティストが集まり、宴会と合宿のような雑魚寝(笑)
これが楽しい。
今朝は二日酔いの頭で調律、そのあとはスタッフと天然温泉と買い物で時間を潰し、打ち上げは海賊焼き!
生きたままの鮑、海老をそのまま網焼き。残酷焼き!

打ち上げ終わってからT邸に戻って2時頃までまた呑む。
この2日間は毎年2キロ肥ります。
昨日郡山から帰って来て、今日は新幹線で新大阪に向かいます。
先に車で出発していたスタッフに新大阪で拾ってもらって、夜9時に徳島に到着。

これも毎年恒例になりましたね。明日はアスティ徳島。
昨日から郡山に来ています。
フコクのチャリティーコンサートで、昨日は福島県立聾学校、今日は郡山養護学校を、ピアノの田中さんと歌の森さんで回りました。

フコク生命チャリティーコンサートは日本一の質の高さで、全国を回っています。
最近各地の施設からオファーが多いらしく、我々も嬉しいですね!
今日のフコク生命コンサートは練馬文化センターで、中井/武田御夫妻の2台ピアノ。

なにしろ近いので、残念ながら日帰り(笑)
しかしこのお二人のDuoはいつ聞いても息ぴったりで気持ち良いね!
夕方終わって、渋谷に帰って、そのまま雁部さんのレクチャーコンサートにゲストで出演。
対談形式の筈が、40分も一人で喋ってしまった!
本を書き上げたばかりなので、年号とかスラスラ出てくる出てくる(笑)
独演会にならないように次回は気を付けよっと(笑)