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トッパンホール                        11/30

久しぶりだなぁ、トッパンホールにピアノ持ち込み。

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今日は合唱なんだけどピアノ持ち込みの依頼。
このホールは搬入エレベーターを出てステージまでの通路が斜面。
台車に乗せたフルコンを押して上げなければなりません。
3人必要なので、ありがたくないなぁ(笑)

今日は夕方5時に終わるから、楽屋でお弁当を食べつつ、溜まりに溜まった日記を、思い出しながらスマホでシコシコまとめて書いて、会社に送って暇潰し(笑)
さぁ今日の分まで日記追い付いたぞ~!


市川市新人演奏家コンクール受賞記念演奏会        11/29

恒例の入賞者達の記念コンサートです。

このホールのスタインウェイは約28年前のハンブルグで、なかなか良いピアノです。
2年前にオーバーホールしたので、もう弦も切れる心配も無くなり、安心して調律できます。
ハンブルグのピアノも良かったのはこの辺までだね。
艶消しの外装がなくなってからダメになったって話はよく聞くけど、これはまさに艶消し(笑)

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須江太郎連続演奏会 最終日                  11/28

いやはや大変な人気で最後まで来ました。

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打ち上げは最後にちなんで「ドーバー産舌平目ムニエル焦がしバターケーパー添え」。
舌平目もこれでおしまい!
サロンコンサートは面白い!
お疲れ様ぁ!



須江太郎 連続演奏会                      11/27 

残すところあと2回になりました。
相変わらず完売満席。
それにしても平日の昼間でこの人気。
須江ちゃんはヴィンテージスタインウェイを弾いて人生が変わったと申しております(笑)

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全てに謙虚な姿勢にこれだけのファンがつくんだね!




ヴァイオリンとピアノの録音最終日                 11/20

いよいよ今日でレコーディング終了。
ローズウッドは絶好調でヴァイオリンとの相性バッチリです。

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今日は撤収があるので夜の8時には終了予定だったのですが、余裕で夕方6時頃に終了。
その後アーティストと私だけで打ち上げ。
雨も強くなってきたので渋谷のカフェタカギクラヴィアに直行。
お疲れ様~。



ヴァイオリンとピアノの録音 2日目            11/19

昨日から始まったこのレコーディングも順調に二日目に突入。

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照明を消してスタンドの明かりで録音しているのは、雰囲気を出すためじゃありません。
ステージ上の照明を絞るとチリチリとノイズが出るらしいのです。私は気にならないけど、マイクには乗っかる雑音らしいのです。
楽譜を見るのに疲れるだろうなぁ…(笑)

無事本日の録音を終了して、私は1人渋谷に戻ります。
今夜は長富彩ちゃんの松濤サロンでラフマニノフシリーズ最終回。
しかも彼女の誕生日なので、なんとか戻って来ました(笑)

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おめでとう!もう28になったんだねぇ。
すっかり有名になって、これからは大人のアーティストだね!


ヴァイオリンとピアノの録音                         11/18

今日から3日間、稲城市立iプラザホールでレコーディングです。
多摩センターの近くなので、空いていれば渋谷から30分位で行けます。
レコーディングに使える「音の良い、安い、使い勝手の良い」三拍子揃ったホールは常に探していますが、ここは初めてなのでちょっと興味がありました。

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キャパは400位で綺麗なホール。
駅前なので便利だし、食べ物屋からスーパーや薬屋、ホームセンターまで完備の優れもの。
各レコード会社の最大の悩みはピアノの状態なんだけど、我々は、ホールの備え付けの共同ピアノは使わないので、全く問題ありません(笑)
これでホールの音がよくて安けりゃ言うことなし。
今回はローズウットの持ち込みですから、ホールのキャパはこれくらいで十分。

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ピアノを搬入して調律を終えて早速リハーサル。
今日から3日間の録音だけど、明日は松濤サロンでコンサートがあって夜は戻らなきゃならないから、今夜だけみんなと同じ多摩センターの京王プラザに泊まります。
中途半端な距離だと帰れるからいいんだか悪いんだかねぇ(笑)

ここのところピアノ持ち込みの依頼が更に増えてスタッフ総出の状態が続いてるので、なかなか日記をアップできず、とうとう目障りなスポンサーサイトが日記に出てきてしまいました。皆さんから非難轟々~。
てなわけで日付を遡ってアップしていきますからねぇ~。
大丈夫ですよ~元気ですよぉ~!



東京に戻ります                           11/16

束の間の古座川でしたが、1枚岩と古座川の清流を後に、帰路に着きます。

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途中にある鯛島。この角度から見るとホントに鯛。

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海、山、川全て揃った串本、古座川。田舎って良いなぁ…。
スタッフを駅で下ろして、私は一人でピアノ車を運転して、紀伊半島尾鷲回りで東京に戻ります。
これから10時間のドライブです。


サーカス古座川公演                          11/15

電源車と、やぐらを組んだ照明&PAチームもやってきたので本格的。

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最近の照明はLEDになったので、赤や青のフィルムを交換したりしない。
フルカラーのLED は1つの照明で事足りるから、進歩したねぇ~。

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変わらないのはピアノ位だなぁ…。

さぁ楽しい本番は見れず、この間に岡田さんの自宅へ行き、完全水没の代わりに納入したヴィンテージスタインウェイのB型の調整。
本番終わった頃に戻ってピアノを階段下ろし。
そして夜はスタッフ打ち上げで飲んで騒いでいつものパターン。
いやはや楽しい仲間です。

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そして串本へ                              11/14

朝イチの飛行機で南紀白浜空港へ飛びました。
マイナーな便なので、羽田では、久しぶりにタラップを登る(笑)

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1時間半位で到着。
ピアノ車は昨日出発しているので、白浜空港まで来てもらって古座川に向かいます。
午前中に到着して恐怖の体育館二階外階段上げ!
更に90センチのステージ上げ!
みんな総出で手伝ってくれるのでなんとかなるんです。
今日は搬入調律やって明日が本番。

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古座川町で3回目となるサーカスの公演。
安田大サーカスじゃないよ!歌うほうのサーカスだよ。
お馴染みの元コロムビアのチーフエンジニアだった岡田さんの奥さんがコロムビアのディレクターだった頃、サーカスの担当だったのでその縁で度々演奏会をやるんです。
その度に東京からスタインウェイも運ぶってわけ。
まぁ、恒例のお祭りだね。サーカスだから(笑)
さぁ明日は本番。今夜は飲んで温泉入って寝ます!極楽極楽~!



浜離宮朝日ホール                             11/13

中井恒仁ブラームスピアノ全曲シリーズも、最終回となりました。

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ブラームス弾きの第一人者として、ピアノ全曲に挑んだ中井さんのシリーズは、満員御礼のお客様を迎えて無事終了。
来年からはまた新しい企画が始まります。
今回はマネジメントのプロアルテの原さんから、調律以外に譜面台の出し入れや後半の武田美和子さんとのデュオ用に2ndピアノの設置等を急遽頼まれたので、いつもと違ってジャケット着用(笑)
しかし本番開始と共にやってしまいました~。
中井さんを下手袖から送り出したのですが、一歩ステージに足を踏み出して「あっ!」と戻って来ました。
ありゃ!1部はピアノソロなのに、うっかり譜面台を外すの忘れてた!
慌てて私がステージに出たら、やっぱり万雷の拍手!
譜面台を外す姿を見てどよめく笑い。
すみませ~~ん!
まぁこれでお客さんも中井さんも緊張取れたかな(笑)
言い訳しながら袖に引っ込む私。
ピアニストがステージに出て行くときの緊張をちょっと味わいました(笑)
私の失敗以外は全てうまく行きましたよ!ごめんなさい!



デュトロも冬支度                           11/11

明日から秋田に行くスタッフの為に、デュトロのタイヤをスタッドレスに交換しました。

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2年前までは車検と共に冬タイヤ交換頼んでたけど、結構な値段とられるので去年から自分でやることにしました。
50トンのエアジャッキにツインハンマーのエアレンチ、タイヤチェンジャーからタイヤバランサーまで揃ってる我が横浜工場は楽園(笑)
後頭部が薄くなってきた事だけが不満。



秩父倉庫で発掘                        11/10

元、赤坂のコロムビア第1スタジオのミキシングルームにあったイギリス製のスタジオモニター。
第1スタジオ側にあったJBLのスピーカー。
数々の名演奏を再生してきたアナログ時代の究極のスピーカーシステム。
私もお世話になりました!

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お宝だけど、早くこれを設置してマッキントッシュのアンプで駆動してのんびり余生を暮らしたい…
まだ当分先かなぁ…


松濤サロン 「今を輝く!21世紀のヴィルトーゾ」シリーズ第2弾  11/5

進化系Duo伊賀あゆみ&山口雅敏御夫妻の登場。

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見ても聴いても文句なく楽しい二人のパフォーマンスは、まさに進化系デュオ。
2人羽織パフォーマンスは、結婚願望に悩む音大卒業生の新しい婚活ツールとして命中率抜群かも!
このお二人も実はこのDuoを組んだことで結婚したのだから、実証済み!

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そんなこと言ってないで音楽を聴きましょう(笑)
二人とも編曲ができ、Duoの曲を探すよりもDuoに編曲してしまうので「進化系」。
ホロヴィッツのカルメンや星条旗は圧巻です!
ホロヴィッツ最初の録音「ピアノロール」のレプリカなど、資料や逸話もたくさん。

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マニアの方が、貴重な83年ホロヴィツツ初来日のオリジナルVHSヴィデオを持ってきてくれたりして、いろいろ大盛況のうちに終了。
後はお決まりの打ち上げ。
ここのところ続いたホロヴィッツ関連コンサートの為に仕入れた「ドーバー産舌平目」。
あまりにも仕入れが高いのでカフェの通常メニューでは出せませんが、少し小さいけど本物のドーバー産です!鳥羽産ではありません!
ドーバーソウルは味が違う。ホロヴィッツが大好物だったのも分かります。

今日は宮崎から「ホロ爺ボウタイショップ」の有村さんも来てくれたので、みんなでボウタイトリオの記念写真(笑)
おっさん達は大いに盛り上がりました!



渋谷大和田さくらホール                       11/7

ヴァイオリンとピアノのコンサート。
あの6/19以来かなぁ?さくらホール。

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今日はピアノの竹村さんお気に入りのニューブルグの持ち込み。
ヴァイオリニストのご主人と、さすがに息のあった演奏会でした。

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さくらホールは見た目よりキャパが意外と大きい(約700)ので埋めるのは大変だけど、今夜は良く入ったねぇ!
私は今日、終日立ち会いなので、下手すぐの小さい楽屋を無理やり占領していましたが、あとから思えばここはマエストロの部屋?いやはや悪いことしちゃったなぁ…。
調律師の分際でって言われる…(笑)
ピアノ搬出して会社には5分で帰れる。
さくらホール近い!



渋谷のライブハウスで過酷な搬入               11/6

来日したジャズ・ピアニスト、マイケル・スノウさん(80歳以上!)が、どうしてもニューヨークスタインウェイじゃないと嫌だと言ったらしく、地下三階にある渋谷のライブハウスへ階段入れ!
調律だけに入った事があるライブハウスなので知っていたけど、まぁフルコンは無理だろうと下見に行ったら、サブちゃんいわく
「何とか入る」
ありゃ。入らなきゃ断るつもりだったけど、入るんなら仕方ない(笑)
当然入れるのは良くても帰りは恐怖の階段三階上げ!
スタッフ総出で一段づつ人力作業!

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久しぶりに力仕事(笑)
まぁピアニストのお願いは何でも聞く、努力はする(笑)



ホロヴィッツ命日イヴェント                         11/5

ホロヴィッツが亡くなったのは1989年11月5日。今日は命日です。

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松濤サロンでは「ホロヴィッツの遺産」という本の出版記念がありました。
ホロヴィッツのピアノを囲んで、軽食とワインで業界の人達が歓談する催しを15時から夜までやってます。
しかしクラシックの音楽家であらゆるものがコレクションの対象にまでなる人は他にいません。
ホロヴィッツのレコードを全て集める人、棒タイマニア、私のようにピアノマニア(笑)
今更ながら凄いピアニストだったんですねぇ。

7時過ぎにサロンの出版記念会が終わったら、打ち上げ会場のカフェのほうに移動して貰って、今日のメインディッシュ、ホロヴィッツの大好物「ドーバー海峡産舌平目のムニエル焦がしバターケッパー添え」!
今年限定で仕入れました!高かった!

カフェが打ち上げで盛り上がっている間にサロンを片付けて、マル秘のオーディション2回目。
今夜も3名に来て頂きました。みんな弾く技術は完璧だね!

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しかし、うまいピアニストを探しているのではなく、未来のクラシックピアノ界を引っ張ってくれる、超超うまいピアニストを探し出すプロジェクトだからこっちも真剣。








ローズウッドでコンサート                        11/2

最近出番の多いローズウッド爺さん。今日もご指名です。

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この仕事を長くやっていると、ピアニストがどのピアノを好むかで、そのピアニストが音楽に何を求めているかが良く分かります。
このロマン派真っ只中の時代に作られたローズウッドは、フォルテピアノと近代ピアノの中間の音色。
現代のピアノとは全く違います。
1887年製のローズウッドからわずか10年後に設計された《CD75》のような3世代目スタインウェイは、明らかにカーネギーホール(1891年オープン)を意識して限界までパワーアップされました。
対して、細かい音楽的表現力はむしろこのローズウッドのほうが複雑です。
《CD75》を大観衆の前でパフォーマンスするリストに例えるならば、ローズウッドはサロンや小ホールで囁くように歌うショパンの如し。

ニューヨークスタインウェイと言ってもローズウッドはヨーロッパスタイルに近い。
それもそのはず、この頃のスタインウェイはエラールを目標に、追い付け追い越せを目指していたからです。
片やエラールは、19世紀中頃までは画期的な性能を持つ最新型ピアノだったから、技術者達はこれが完成したビアノだと思い込み、新興国アメリカのピアノなど相手にもしませんでした。
ヨーロッパの伝統に胡坐をかいて、スタインウェイの猛追に気づかず、既に古い技術になっていた平行弦システムのエラールを20世紀に入っても作り続けていましたが、気が付いた時には「時すでに遅し」で、あっという間にスタインウェイに駆逐されてしまったのだ。
いやはや手前味噌だけど分かりやすくて面白いなぁ…(笑)