お待たせしました、訪問コンサート イン 山口です。
残念ながらエレベーターで二階上げなので、せっかく持ってきたフルコンはエレベーターに入らず。
訪問コンサートのために持ってきたスタインウェイMをよいしょと起こしてエレベーターに入れ、その後延々と体育館まで運び、体育館のステージにあるカワイのグランドピアノを下ろして、ようやく2台ピアノ設置完了!
初めて目の前で見るプロのアーティストの演奏に子供たち大喜び。

地元のつまらない同業者の縄張り争いの為に余計な経費と労力を費やしたけど、この子供たちの笑顔を見ると全て洗い流されるのです。
終演後、またステージに学校のピアノを戻し、スタインウェイを延々と押して、立ててエレベーターで下ろしてトラックに積み込んで、我々は福山へ。
友人の会社に大きいほうのトラックともうすぐ1台のフルコンを下ろして、今夜は福山泊。

明日は私は新幹線で東京に戻り、もう1人は空荷で東京に戻ります。
というのも、4日後に神戸で2台ピアノ公演があり、また往復するのも大変だから。
今夜は友人がおばんざい料理の店に連れていってくれました。
何を食べても美味しい店でしたね~
この1800人の大ホール、確か何年か前に来たことあるなぁ…。

朝11時にピアノ2台搬入。
今回は2台ピアノ+ヴァイオリン。

終演後は山口名物瓦そばコースで打ち上げ。

これも食べたことあるなぁ…
特殊なレコーディングでスタジオに8日間閉じ籠っているうちに、もう1月も終わり!
今日は山口に出発しました。
フコク生命チャリティーコンサートin 山口。
周南市ではフルコンで2台ピアノなんだけど、訪問コンサート先の体育館はドア幅が狭くてフルコンが入らないので、こちらは学校のグランドピアノを使って、もう1台スタインウェイのM型を持って行くことにしました。
従って、フルコン2台とMを1台、計3台をトラック2台で運ぶ訳です。
相変わらず地方のホールにありがちな、「ホールの調律を他業者がやる場合は立ち会いが必要になります」だって(笑)
単なる縄張り争いなのに、大義名分はホールのピアノの品質を守るため。
それも頼みもしないのに、勝手に立ち会いにきて、その料金を請求する。
この馬鹿げたシステム、いつまで続ける気なんだろね?
こんな自己中心的な話に関わってられないので、我々はそれならばとピアノ3台積んで出発。
経費はかかるけど、喜んでくれる子供たちの為に13時間かけて山口のホテルに到着。
もう1車はのんびり走ってきたらしく、1時間後に到着したみたい。
しかし山口は半端なく寒い。
8日間という長丁場の極秘録音終了。

いつもとは完全に違う顕微鏡で楽器を見ているような精密録音なので、1本唸りとの戦い。
残念ながらわが社のスタインウェイはこの1本唸りがいい味出してるんだけど、今回は御法度(笑)
あの手この手で唸りを止めると今度は音が伸びなくなるから、良し悪し。
でも基本に戻ったような仕事でした。
レコーディングや本番を繰り返していると自然とどうしても取れない1本唸りやノイズは増えて来るので弦を張り替えてからやりたかったけど、そうすると音が伸びなくなるしなぁ…。
凝り性の私としては、面白い仕事でした!
全てのマイクや機材が離れたので、やっと写真が取れました(笑)
今日から8日間、スタジオに篭ります。
昨日ピアノを搬入して1日放置。
今日は朝から調律、整音そして音決め。
普通の録音より何倍も時間をかけてマイクセッティング。
さあ、これから一週間極秘の特殊レコーディングに突入!
ホロヴイッが2回目に来日した1986年6月。
フランツ・モアは、同年10月にオープンするサントリーホールに案内されて、なんとスリッパに履き替えさせられたよ(笑)と言っていたのを思い出します。
このサントリーホールがオープンしていたら、恐らくホロヴイッツ2回目の来日公演は、サントリーホールのオープニングコンサートだったのではないかと思っています。
個人的には、昭和人見記念講堂の方がビアノソロには向いているので、これで良かったと思いますが。
今日はグリーグのピアノコンチェルトです。
オケはジュニアオケ。

10歳から音大生までのオケだけど、オーケストラ団員の英才教育を受けている秀才達ばかり。
錚々たる先生たちが指導して選ばれた子供たちなので、趣味でやってるオケとは違い抜群に上手い。
下手なプロオケよりうまいかも。
ホロヴイッツピアノ《CD75》が、サントリーホールでどんな鳴り方をしてくれるのか楽しみだったけど、やはりこのピアノは凄い。

アンコールは江口君のソロでトロイメライ。
もしオープニングコンサートが実現していたら、おそらくホロヴイッツが弾いたであろうこの曲を、私は舞台袖
で聴きながら、実現しなかったホロヴイッツ イン サントリーホールの映像を思い浮かべていました。
久しぶりに来ました越谷のサンシティホール。
今日は持ち込みではなくホールのピアノ。

このホールは企画がしっかりしていて、ランチタイムコンサートもなかなか質の高い音楽をやっています。
今日のソプラノの松田さんは国際レベルの実力なのに、住まいは鹿児島!

東京に出て来るとやりたくない仕事までやらされるから…って事らしいけど、なかなか格好良い生き方。
それも実力と自信があるから出来ること。
今日は終演まで立ち会いだったので客席でじっくり聴かせてもらいました!
昨日でほとんど録り終えたので、今日は短い曲を1曲録って、あとはプロモーションビデオとスティール写真撮り。
今日は浜離宮でランチタイムコンサートがあるので、朝8時に浜離宮でビアノ車と待ち合わせ。
館山~君津~海ほたる~首都高経由で汐留まで行くので、渋滞を考えて朝5時に出発したら、なんと浜離宮には6時10分に着いてしまった(笑)
車の中で時間を潰して、8時にピアノ搬入。
今日はローズウッドを持って来ました。
コンサートステージにローズウッドはよく似合う!


リハーサルまで聴いて、ピアノをチェックして南房総に戻ります。
ホールに着いたらプロモーションビデオ撮影の真っ最中。
ビデオとスチール写真は別々、大規模な撮影クルーのほか、メイクさんやらなにやら大人数で延々と撮影しています。
我々はCDジャケット写真といえば携帯カメラで撮ったりほとんどシンプルなので、大手のレコード会社は違うねぇ(笑)
夕方に全てが終わり、撤収。
やっぱり一時間半で渋谷に戻ってこれました。
そう思えば海ほたるの恩恵で近くなったね。
ノイズがなければ良いホールなんだけどねえ…。
全館共通のエアコンなので、レコーディングで使うには大ホール、小ホール、会議室等も含めて全館借りなきゃ解決しない。残念。
房総半島の南端だから、少しは暖かいかと思ったら大間違い。
今日も寒い寒い。
雪こそ降らないけど、この底冷えでピアニストはかわいそう。
超絶技巧の曲ばかりだからねぇ…。


今日も相変わらずのボイラーの轟音と戦いながら、夕方には雨の音。おまけに雷!
しかし若いって素晴らしい。
今日は頑張ってノルマ達成、あと短い曲を1曲だけ残して本日終了。
ホテルの回りはお店が空いてなくて、またしても昨夜と同じ店で今夜は仮打ち上げ。
さぁ、今日から3日間、千葉県の南総文化ホールでDENONとピアノソロのレコーディングです。
よく使う君津の文化会館から、更に60キロほど南下した館山にあります。
海に近いキャパ1500位の古いホールですが、音はなかなか良さそうです。
ピアノを設置、調律をやってみると大きいホール特有の音離れのよい空間なので、大きい曲は録りやすい。

ピアニストがやって来て、音決め開始。
おやおや、かなり大きいモーターの唸り音。
事務所に確認したら小ホールの暖房のボイラー音だそうで、こりゃ困った。
しかも今日は寒い(笑)
この騒音との戦いを続けながら、今日の収録は終わり、みんなでホテルへ。
近所の居酒屋で遅い晩御飯。
新年が明けて、もう2週間が経ちました。
この松濤サロンがオープンして、早いもので今年の8月には10周年を迎えます。
そこで8月から新シリーズ「松濤サロンオープン10周年記念コンサートシリーズ」を始めます。
もともとはタカギクラヴィア・コンサート部のピアノを貸し出しする際のリハーサルや、楽器の調整スペースとしてオーブンしたのですが、渋谷駅徒歩10分、京王線神泉駅徒歩2分という便利さと、小さいサロンなのにスタインウェイのフルコンを常備している環境だからなのか、土日はほとんど一杯で予約が取れないと苦情が出るほどになりました。
こんな状況で追加工事をやる時間がなくて、天井からはオーブン当初から配線がぶら下がったままになっていたので、今年はより使いやすく追加工事やります!
まず第一弾。
3日前の反田君サロンコンサートは満員御礼で、ライブ録音の機材とエンジニアの座る場所もなかったので、マイクはピアノの斜め前方から天吊りのステレオバーを追加。
楽屋側の壁に穴を開けて配線を外に出し、ガレージを通りメンテナンスルームまで延ばしたので、これで広いメンテナンスルームでモニターできるようにしました。
まるでコンサートホールでレコーディングやってるみたいになったと、みんな大喜び(笑)

今日もレコーディングだけどピアノと弦カルが入ったので、私はカフェ裏の事務所まで光ファイバーでサロンの映像と音声を引っ張ってハイビジョン映像をを見ながらモニタリング。

わが社の裏を覗いた人はこんなシステムにびっくりするけど、工事も私が全てやってると聞くと二度びっくり。
そりゃ趣味の延長で仕事やってますから(笑)
伊勢崎市文化会館でハンブルグのDとニューヨークのDの、弾き比べコンサート。
ニューヨークはどれを持っていこうと色々考えた末、1887年製ローズウッドだと、1853年創業してからのスタインウェイピアノの進化の歴史も音で語れるのでこれにしました。

ホールのハンブルグは1980年頃の楽器。
わが社のニューブルグと呼んでる楽器とほとんど同じ。
つまりハンブルグのクラフトマンシップの頂点の頃だからとても良い楽器。
内心新品同様のスタインウェイだったら嫌だなぁ…と思ってました。
と言うのも、どちらのピアノが良い悪いってコンサートではなく、違いを聞き分けるコンセプトだから、ここに新品のモダンな楽器を並べて「どちらも素晴らしい楽器ですね」とはどうしても言えない。お客さんはわかるからね。
ジャズやポップス弾くなら何の問題も無いけどねぇ…。

それが一番良かった頃のハンブルグだったから、江口君のMC
「このハンブルグはオートマチックの最高級の車」
「このニューヨークはコントロールはとても難しいけどレース用の車」
って比較がお客さんに良く伝わったのが、、CDサイン会の長蛇の列が物語ってた。
このホールのハンブルグスタインウェイも、いずれ廃棄され新品のピアノに入れ換えられてしまうんだろうけど、これも、全て税金。
わからない、知らないのを良いことにピアノは消耗品扱いされている。
じゃあうちの1887年製や1912年製のスタインウェイは幽霊か?
国の借金が莫大な額になって次の世代に負の遺産として引き継がれようとしてるんだから、もういい加減に止めようよ。
自分の業界の事はよくわかるから、それぞれの業界が本当の事を言って、まず自分の回りの税金の無駄使いを止めさせるべき。
ピアノや無用な大ホールに金をかけるのは民間の企業がやれば良い。
バブル時代の西洋文明貴族の崇拝の鹿鳴館ごっこはもう止めよう。
欧米のクラシックはとっくに庶民がスポンサーにとって変わって、身近なものになって、もっと小さいところで細々やってるのにね。
こんなにクラシック専用大ホールがあっちこっちにあって、最高級舶来ピアノが世界一ある国は日本だけなんだよ(笑)
日本人はクラシック大好きな国って欧米から言われてるけどねぇ。
本年もよろしくお願いします!
今日は松濤サロン、ヴィルトーゾシリーズ3回目、反田君の出番です。
昼夜2回公演にしても完売しました。

なんと、この狭い松濤サロンに昼夜とも80名!のお客様が入ったのですから熱気でムンムン。
彼のコンサートは開催する度にどんどんお客さんが増えて来る理想のスタイル。
ちょっと他では見かけない才能のある音楽家を世の中に紹介するのが私の仕事と常に言ってるけど、こうやって実現すると嬉しいね!

今年の彼には、みんながえっ!と驚くような情報がいくつかあります。
1年後には超有名になっていますから乞うご期待。
さて今年は始まったばかりですが、私はもうレコーディングを2つこなしたので、そろそろ正月休みをしたいと愛車ホンダS800Mクーペをガレージから引っ張り出してきたけど、結局この辺を一周しただけで、暇がありません(笑)