某社のCMの録音だけど、ダブルカルテットも入って、かなり大編成。
作曲家ピアニストのHちゃん、劇番、CMと最近の超売れっ子だね~。
仕事は忙しい所に集まるって実感。
やっぱり見回してみると、えらそーにしてる人に仕事は行かないね(笑)


それにしても録音スタジオのスタインウェイってホンとにひどい(笑)
ともかく弦が切れないように祈りながら調律するって疲れるねぇ~
昨年の9月から始まったこのシリーズも最終回。今夜は干野宜大!
なんとこの狭い松濤サロンに80名のお客様で超満員。

しかもほとんどが新規のお客様だったので、初めてCD75を目の前で聴いて大興奮。

熱気ムンムンの中で無事終了!
打ち上げはタカギカフェで盛り上がって終了~。
次は8月から、松濤サロン オーブン10周年記念コンサートシリーズが1年間に渡って行われます!
楽しみ!
長富彩コンサートでルイス君を持ち込み。
早朝に渋谷を出て8時に桐生に搬入。

ランチタイムコンサートなので、調律を終えてリハーサルもそこそこ、すぐに本番。

終演後はやはり桐生のお客様もピアノに興味津々。

このホールの近くには笠懸野文化ホールがあって、もう20年以上よくレコーディングに使ってたので、桐生市には何かと縁があります。
このホールは最近来るようになったけど、なかなか良いホールなので、一度レコーディングに使ってみたいなぁ…。
お昼御飯をご馳走になって、即渋谷に戻りました。
サロンでは例の録音の真っ最中!
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さて今年で4回目のホロヴィッツピアノ誕生日記念コンサートは、初回に戻り浜離宮朝日ホール。
昨年の第2部、反田恭兵君との2台ピアノでローズウッドが登場して大いに話題になりましたが、今年はベートーヴェンの三大ソナタ。ローズウッドを「悲愴」「月光」のソロでたっぷり弾いてもらい、「熱情」はCD75で。
第2部はこの2台のヴィンテージスタインウェイで、モーツァルトとリストの2台ピアノというプログラム。


普通に良くある「ピアノ弾き比べ」は、単に違うメーカーのピアノを並べて「世界三大ピアノを聴く」といったパターンがほとんどで、それでは単に珍しさだけで終わってしまいます。
ベートーヴェンが活躍していた頃は、ピアノが目まぐるしく改良されていた時代。
それは当時の作曲家達は、まだまだその頃のピアノ性能に満足していなかったとことの証でもあります。
「ベートーヴェンのピアノといえばブロードウッド」というイメージが多いけれど、これも思い込みと勘違い。
ベートーヴェンは晩年ほとんど耳が聞こえなかったので、目の前のピアノは音域が広くて、タッチが良ければ音色などどうでも良かったはず。
ベートーヴェンの場合は聞こえなくなったことで、かえって頭の中では理想のピアノが鳴っていたのだろうと想像できます。
実際、1803年に贈られたエラールに触発されて「熱情」が誕生したのだから、当時のピアノの進化と楽曲の変化はシンクロしているのです。
それを実証するためにピアノを弾き分けて、ベートーヴェンがそれぞれの楽曲を書いた時、恐らく理想としたピアノに近い音色を持った楽器で再現してみようという試み。
定点で2台のピアノを聴くことができて、お客様もその違いがはっきりと分かったと大好評でした。
我社でしかできない企画に今年もチケットは完売、当日券も売り切れ、諦めて帰るお客さんまでいて申し訳なかったです。

今回の共演者は矢野雄太君。
昨年から松濤サロンで始めたオーディションで選ばれた藝大大学院生。
2台ピアノ演奏で発揮したアンサンブル能力は、ちゃんと相手と自分の音を聴いているということですから、これは音楽家として最も重要なことだと私は思います。
しかもあの満員の大観衆の前で、江口先生相手ですからねぇ。これからが楽しみです。

さて大御所、江口玲は流石の貫禄。聴衆の心をいかに掴むかを知り尽くしているステージ。
『一生懸命練習して来ました!』といった発表会のようなコンサートや、『これがモーツアルトだ!』といった研究会のようなコンサートではなく、理論的でありながら、聴くものを熱狂&納得させるステージは、まさにプロフェッショナルの見本です。
さて今夜は、ホワイエでも別のプロフェッショナルなパフォーマンスを企画しました。
日頃から日本のクラシックを聴く環境の貧しさを嘆いていた私ですから、自分の企画するコンサートではアンチテーゼも込めての試み。
欧米のコンサートは夜8時~あるいは9時~からが普通。
5時に会社が終わって、家に帰って着替えて食事に出かけ、それからコンサートを楽しむゆとりがあるのに、なぜか日本は夜7時始開演。
これじゃ会社からそのままコンサートホールに行くしかないので、途中で駅の立ち食い蕎麦かファーストフード、あるいはコンビニのおにぎりをホワイエでこそこそ食べてる人も見かけます。
しかも食事とワインはクラシックとは切っても切れない関係なのに、ホワイエで売ってるワインは…(笑)
そんなわけでソムリエ協会の皆さんにご協力頂き、事前にこのコンサートに合ったワインを持ち寄って三種類をセレクトしました。
ホワイエで葡萄のバッジを付けてワインをサーブしてくれた女性は、イタリアワインソムリエコンクールで日本人初の女性優勝者、福村さん。
今夜いらしたお客様には、ステージでもホワイエでもプロフェッショナルな技を堪能して頂きました。

終演後、この日発売した江口玲CD『ベートーヴェン三大ソナタ集』のサイン会には200人近いお客様が並んで長蛇の列!
とうとう完全撤収時間の21時半を過ぎてしまいました。
あとでお客様から休憩時間15分ではゆっくりワインを飲めなかった~とか、アンコール1曲じゃ少ない!とお叱りを頂きましたが、実は浜離宮朝日ホールは21時半を過ぎると、延長料金10分毎に3万円!を支払なければなりません。
この時間を逆算してタイムスケジュールを組んだので、休憩も15分、アンコールも1曲しか弾けませんでした。
19時開演21時30分完全撤収だと二時間半しかないので、とても慌ただしい。
ホワイエは18時にオープンしたので、開演前にはなんとかワインやチーズを楽しんで頂けたけど、日本もゆっくり音楽コンサートを楽しむ欧米型になって欲しいですねぇ~。
退館時間、もう少し遅くならないのかなぁ…。
今回?延長料金払いましたよ。
まぁお客様があんなに喜んでくれたから良いか(笑)
昨日は徳島に別れを告げて岡崎まで走って14時に到着。

一仕事して名古屋に泊まって今朝、名古屋から北陸道経由で金沢に到着しました。
金沢に建設中のコンサートホールの下見です。
なんとこれが個人の方が建てたホール!驚きです。

来月完成なので 、ピアノの搬入経路を確認してきました。
しかし羨ましい~。
これが松濤サロンだったらなぁ…。
さて下見完了後、軽井沢経由で帰ります。
今度は絶対、北陸新幹線で呑みながら来よう!
毎年恒例の徳島!
もう何年もこの時期に東京からピアニスト、声楽家の皆が、幼なじみの発表会に集まって講師演奏をやります。

私もいつも呼ばれて、飲めや歌えやで羽を伸ばしてリフレッシュ。
このTさん宅は蓮根と梨の生産をやっていて、毎年手料理と餅で歓待してくれます、ありがとう~!
あとはみんなで雑魚寝(笑)
明日はみんなで飛行機で帰るけど私は朝から岡崎に向かいます!
昨夜はトラックが先に出発して、私は乗用車を運転して滋賀県の多賀パーキングで合流。
13時搬入だから楽勝と、わざわざ時間を潰してホールに到着。
しかし何を勘違いしたのか、昔来たと思っていたところはどうやらこのフェニックスホールとは全く違う場所だったらしい!
大阪駅前にあるビルの三階ホールには搬入口など無くて、横幅の狭い物品搬入エレベーターがあるのみ!
13時に到着して調律アップが15時だからモタモタしていられない!
これならピアノを起こす道具を持ってくるんだったぁ…。そんな事今さら言っても後の祭り。
頭はフル回転!
大阪なので、友人の調律師Sさんにヘルプ!
誰か男手二人よろしく!と電話したら、とりあえずピアノ運送さんが二人来てくれる事になった。
待ってる間に屋根を外したりアクションを抜いたりして少しでも軽くなるように準備、毛布の上にピアノを起こしてエレベーターに引きずり入れる事にした。

やがて運送屋さんの男性二人が来てくれて、汗だくで搬入完了(笑)
今まで6千回以上ピアノを搬入してるけど確かこんなこと2回目くらいだなぁ~油断大敵、下見は必要!

三浦一馬カルテットも心配そうに見てたけど、やるときゃやるのさ!リハーサルには間に合った!
そして開演前に調律。

本番中にピアニストのYさんがMCで『東京からわざわざ運んできた素晴らしいピアノ!』って言ってくれたので、休憩時間はピアノの写真撮る人続出。
しかし搬入したら搬出しなきゃならない貸出ピアノ。
また同じ運送屋さんが手伝いに来てくれたけど、今回の反省…ひとり黄昏る。

スタインウェイの貸出用のピアノにはサイドプロテクトバーなる長い棒が付いてるので、横にしても安心。
やれやれ、ピアノ搬出終わってビアノ車は東京に帰り、私は独りで乗用車を運転して鳴門まで走り宿泊。
久しぶりの我孫子文化会館、調律だけ頼まれて行って来ました。

昼頃に東京に戻って来て、マル秘のCD199でレコーディング。


ゲーリーグラフマンのピアノだったCD199はやはりただ者ではないね。
これは面白い録音になりそうだ!
今回は2台ピアノで被災地コンサート2連発。
中井/武田御夫妻のDuoで、ピアノはニューヨークスタインウェイのB型とM型。
この1925年のM型は驚くほど鳴るのでみんな驚く。
今回の2台ピアノではB型よりも鳴るのでバランスを揃えるのが一苦労。
初日は福島県立聾学校。
毎回、聾学校に来ると、最近の医療科学の進化に驚かされます。
人口内耳が発達し、埋め込んだ骨伝導装置にマイクで拾った音をワイヤレスで飛ばして聞くので、昔なら全く聞こえなかった人も、このシステムならなんとか理解でき、言葉がしゃべれない人はあまりいなくなったそうです!

2台ピアノの迫力に大喜びの子供達、ふれあいタイムではピアノに群がり、下に潜り、ピアノのボディーを触って、響く!響く!って大騒ぎしています。
スタインウェイをさわりまくるって、始めてだから大喜び。
まぁ、ふつうはスタインウェイは寄るな触るなってうるさいからね~。
壊れたら?直せばいいんですよ(笑)
夕方には終了し、次の訪問先、郡山特別支援学校にピアノを搬入して明日の準備!
ここは毎年のように来ているマンモス学校。
すばらしいデザインの校舎はグッドデザイン賞受賞らしい。
体育館もコンサートホール並みに良く響き、明日は楽しみだ!
準備を終えて一旦ホテルに戻り、早めの打ち上げ!

寝不足続いてるから今夜は久しぶりに寝られる~。
大雨の中、早朝の新幹線で東京に戻りました。
ピアノ車は福岡チームと名古屋チームの2台が、新幹線の後を追って東京へ走ってます。
ひとまず私は渋谷に戻ってカフェでFM横浜の『ピアノワイナリー』の収録。
今回は6月6¥6日と13日放送分で、ゲストの江口君と6月19日のコンサート告知!
夜の10時半に終わって、収録中に福岡から戻って来たトラックのピアノを入れ替えて待っていたスタッフと、いざ福島の郡山に出発!
深夜2時にルートイン郡山インターに到着。

フロントの御厚意で2時までだった大浴場を使わせてもらって一汗流しました~。
おとといの伊勢神宮搬出写真を送ってもらったのでアップします。


帰りは要領よく搬出できました!
伊勢から東京組、福山~福岡組と別れて我々は宝塚で4台調律後、名古屋に入りました。
今日は名古屋駅前のウィンク愛知でカルテットの仕事。


バンドネオンとルイスとガーシュイン。なかなかの組み合わせ。
終演後は名古屋で飲んで駅前のホテルへ!
さぁ今回のツアーも終盤戦。