毎日仕事は重なる                             11/29

相変わらずの過密スケジュール。
私の担当は朝9時入りで目黒パーシモン大ホール。

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ここは昨日からやってる『ピアノエラ』公演で、今日は外人アーティスト。
調律だけやって、後はスタッフに任せて、急いで彩の国埼玉の芸術劇場へ車をすっ飛ばして、大ホールへ。

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ここの音楽ホールにはレコーディングで何度も来たけど、大ホールは初めてかも。
事前にローズウッドを搬入させていたので、リハーサルが終わってから直しの調律。
マチネだから夕方には終わってピアノを搬出して渋谷に戻って本日終了!
他のチームもピアノを搬出してそれぞれ会社に戻ってきて慌ただしい1日が終わった。



サロンコンサート                              11/26

今日の松涛サロンは渡辺絢星君のピアノソロ。

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ピアノは人気のニューブルグを使用しました。
1984年製ハンブルグ・スタインウェイなれど、ニューヨークで見つけて空輸したので、ニューブルグ。
以後数々のレコーディングやコンサート、テレビ収録に使われたので、ほとんどの人が1度は耳にした音色のはず。
歴代のショパンコンクールの優勝者や審査員、日本人アーティストのあの人もこの人も弾いた名器で大活躍しています。
これぞ良かった頃のハンブルグ・スタインウェイのスタンダード、ってなわけで渡辺君ビビりながらも、堂々と弾きました!
これからの若いピアニストに、良かった頃のスタインウェイを知ってもらうって必要だね。



奥田 弦 イベント                          11/25

一昨日は豊洲で、今日はよみうりランドでイベントです。
プロモーションのかいあって、仕事も急増!
しかし弦君はまだ中学2年生なので学校とのスケジュールの合間に仕事を入れてるので大変だねぇ…。

ジャズはイベントの仕事が多いので、いろんな場所でコンサートがあります。
今日のコンサート会場は半端なく面白い!
なんと客席の前半分が上に上がると、プールが出現!

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ここでアシカショーをやるらしい(笑)

またステージ後方の壁が左右に開くので、今開催中のイルミネーションが綺麗!

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風が吹きさらしで寒いけどね(笑)

奥田弦君の見事なパフォーマンスに、みなさんびっくり!
CDのサイン会も長蛇の列でなかなかピアノの搬出ができず、寒い寒い(笑)


音楽の友ホールでのイベント                      11/24

『ショパンコンクールへの道標』という企画で、音楽の友ホールにローズウッドを持ち込んで、今年のショパン・コンクールのコンテスタント3人がコンクールの裏話と演奏を披露。

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司会進行はショパンコンクールの先輩、高橋さんと評論家の下田氏。
後半は、私も参加してピアノに関するトークをしました。

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3月には《CD75》を持ち込んで反田君とレクチャーコンサートをやりましたが、ここはこの恐怖の階段奈落下ろしなので

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運送屋さんに依頼!

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今回そこまでしてローズウッドを持ち込んだのは、大きな意味があります。

ローズウッドはロマン派の時代の1887年生まれ。
設計は1883年だから、ショパンが早逝しなければ73歳。リストは72歳だから現役バリバリのはず。
この時代、世の中はまだまだフォルテピアノが現役だったから、ピアノのスタンダードは確立されておらず、エラール以外のピアノメーカーは試行錯誤を繰り返していました。
しかし後発組であるスタインウェイが、このローズウッドを「エラールを越えるピアノ」として発表してからピアノの進歩はピタリと止まり、以後各メーカーはこのローズウッドを基本に統一されていったので、いわばピアノのスタンダードを確立した記念すべきモデルなのです。
他メーカーの調律師は「ベーゼンがどうの、ベヒシュタインはどうの」と言うかもしれないけど、それはこの時代のピアノの歴史を知らない人。

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このローズウッドを簡単に説明するとフォルテピアノのヘビーデューティモデル。
完璧にロマン派の時代のピアノなので博物館モデルではあるけれど、このピアノは現役でコンサートステージに復活させる目的でニューヨークに送り、現在で考えられる最高のオーバーホールを施してあるので、1925年頃までカーネギーホールのステージに貸し出されていた当時のパワーを取り戻しています。
ホロヴィッツが1986年の来日時、このピアノに再開して惚れこんだできごとは有名な話ですし、私はホロヴィッツが求めていた音楽がこのピアノにあるのだと思っています。
この楽器の音色を初めて聴くとほとんどの人が違和感を覚えるけれど、徐々にその音楽に引き込まれていることに気付きます。
私はその違和感こそが、昨今の修正材とプラスチックでできたキーボードのようなモダンなピアノで弾くクラシック音楽に慣れきった耳だと思うのです。
楽譜の音がド、レ、ミの集合体としか聴こえず、情景が浮かばない楽器でロマン派の心は読み解けません。
海外の和食レストランで食べる和食は何だか少し違う。
それは、水、野菜等の基本的な素材が日本の土や空気を吸ってないからなのだろうけど、似て非なるもの。
日本人は本当の和食の味を知っているので、諦めて食べているけど、海外の人はこれが伝統的な和食だと思って食べているだろうし、微妙なコクや香りは知らない。
今回の企画を聴きながらそんな事を思いました。
このローズウッドが描くショパンは、今もっとも本物の音に近いはずです。




スタジオでレコーディング                          11/22

体調少しづつ回復中なれども咳が止まらないので、本来なら今ごろは秋田にピアノを運んでコンサート中なんだけど、内勤。

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朝は都内のスタジオでレコーディング。

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午後からタカギクラヴィアカフェで懇親会。
カフェ担当Oさん手作りのケーキでお祝い!
さすがに調律師で調理師!



松涛サロン10周年記念コンサート その4                  11/21

今週は出張が重なってたのに、酷い風邪でスタッフに止められて内勤。
よく寝ました。

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今日はサロンで須江太郎コンサート。
この松涛サロン10周年記念コンサートは、何かしらご縁のあった人達がジャンルを問わず出演するシリーズなので、ともかく賑やか。
今日も何と60名を越えるオーディエンスで満員。
それでも楽屋側にはフルコンが入ってたので、それをどけたらこのサロンには80名は入るかな!
これで天井がもっと高かったらなぁ~。

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サロンコンサート終了後は、カフェタカギクラヴィアカフェで恒例の打ち上げ。
今日は気分が良くなって、Opus-1を開けてみんなにプレゼント!旨し!


相模湖でレコーディング                          11/17

本来なら6日から13日まで京都~高松~大阪とツアーで回ってるはずなんだけど、怪我と大風邪で体調不良だったのでスタッフ達に止められてスケジュールを変更させられました(笑)
こんなことでもないとゆっくり休めないんだねぇ~。
久しぶりに良く寝ました。

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それでこのレコーディングは急遽私の担当。
ピアノはルイス指定なんだけど、トラックも運搬車も全部出払ってしまったのでサブチャン搬入。
このホールも久しぶりに来たね。
あの3月11日の大震災半月後にコロムビアの録音があって、もし計画停電になったら大変なので、緊急用に発電機を持っていこうとしたり、ともかく大変な録音だったねぇ…。

今回は結構珍しい曲が多いけど、どんな曲もルイスの装飾音と歯切れの良いベース音は無敵。
夜9時に録音は終了して、スタッフの皆さんは東京に帰ったけど、朝一番早い私は上野原のルートインに宿泊。
一人なので飲み会も無くコンビニでワインとつまみを買って部屋飲み(笑)

ホロヴィッツメモリアルコンサート                        11/5

6月19日の《CD75》誕生日コンサートも、すでに4回開催しましたが、11月5日はホロヴィッツの命日なので、今年は《CD75》を使って、かつてホロヴィッツが愛奏した曲のみによる「メモリアルコンサート」を企画してみました。

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今日の松涛サロンには60名を越えるお客さんで熱気ムンムン。
音大生が多いのもびっくり。
最近の音大生はほとんどコンサートにも行かず、CDも聴かず、ひたすら練習している子が多いと聞くけど今夜は違った。
『日本人のピアニストは誰を聴いても同じ。』と良く言われるのは他の演奏を聴かないからだろうね。
人の演奏を聴きに行かなければ、他人もあなたの演奏も聴きに行かないよ!って事に気がつかないで、自分の演奏だけは聴きにきて欲しがるのはいかがなものか。
「部屋にこもってずっと練習してきまし」たなんて発表会みたいなコンサートにお金を払って聴きに行かないよね。

今夜、目の前で巨匠時代のピアノを聴いた音大生たちは、ピアノから学ぶ事がこんなにあるんだと実感したと思う。
なぜ巨匠たちは体幹がしっかりしていて大袈裟に体を揺らして演奏しなかったのかと言うと、この時代のピアノはタッチで音色が変わるから。
世の中に溢れてる最近のモダンピアノは、本人が思っているほど音色は変化しないので、体を揺らしたり顔芸やったり大忙しで、それは見苦しくも、滑稽でもある(笑)
今夜聴きに来た音大生はライバルに大きな差を付けて、なんらかの答えを見つけたでしょう。

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しかし干野君は生徒に慕われてるんだね!
干野宜大熱演!



アークノヴァ終了                                11/3

朝8時に渋谷をトラックで出発!
昼ごろ福島のルツェルン・フェスティバル会場に到着して、福島に張り付いていたスタッフと合流。
約10日間のフェスティバルも今日で終わり。

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朝はジャズコンサートがあり、その次、仙台フィルのリハーサルが終わってから本番までの間に急いでピアノ搬出。
急いだので汗だくになりました。

このフェスティバルも今年で終わりだそうで、面白い経験でした。
その後トラックは東京に戻り、私は夜7時から埼玉の深谷で一仕事。
今日は休日なので、大渋滞だったねー。
渋谷に戻ったのは深夜でした。

久しぶりの神奈川県民ホール                         11/1

なんだかもう11月になってしまいましたねぇ。
今日は神奈川県民ホールのピアノ調律なので普通の調律師の仕事(笑)

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しかしここのピアノも新しく買い換えられて、枯れて良く鳴っていたスタインウェイは練習室へ。
ピアニスト達がよくごぼしていますが「本番で弾くピアノのより練習室のピアノのほうが楽器として格段に良い」という残念なホールになってしまいましたね。
これは全国的に起こっている現象で、ピアニストよりピアノの営業マンの意見のほうを取り入れるお役所仕事のせい。
これが公共ホールだから腹が立つ。
東京都も同じ。東京都民として税金払いたくなくなるね。
そんな事は民間がやれば良いよ。


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