やっとフランスから届いた1843年製のプレイエル。



長年探していたショパン33歳頃の楽器で、ほぼオリジナル。
エラールは現存する楽器が多いので珍しくないけど、この時代のプレイエルは華奢だったのでボディがねじれてたり、まともな楽器は少ない。
特に1830年以前のプレイエルは支柱が少ないからほとんどねじれている。
またオリジナルではなく大幅にレストアされている楽器も、改悪されているものが多いのでダメ。
とはいってもわが社は楽器博物館ではないので、コンサート使用に耐えられるようにオーバーホールする為には、オリジナル状態を保っていることが不可欠。
なぜなら元の状態をきちんと測定して記録を残しておけば、オリジナルを大きく逸脱した正体不明の楽器にはならないからです。
これで欲しかったピアノはほぼ全て揃いました。
松涛サロンで10年前に実施した「ショパン ピアノ曲全曲演奏会」をまたやってみたい。
1887年のローズウッドスタインウェイとのコラボで、完璧なロマン派ピアノ曲シリーズもできるし、1847年のエラールとの聞き比べなどなど、いろんな夢が広がるね!
最近引っ張りダコの作曲家・平井真美子ちゃんの録音。
テレビ番組の音楽らしいけど、今回のコンセプトととしてピアノには凝りたい!とフルコン搬入。

今夜はロックアウトなので、搬出は明日の朝だね。
ホントに最近売れっ子になったね、おめでとう!
今日のピアノレンタルは2か所。
搬入も搬出もまったく同じ時間に重なっているので、やりくりが大変。
トッパンホールは先週6月19日も持込みしているのでスタッフに任せ、私は新宿のハイアット・リージェンシーでステージ上げ!
今日はいつもPiano Duoで仕事をしている武田さんの故郷に錦コンサート(笑)なので、ひと肌脱ぎましたよ。

東京在住、北海道旭川市内の高校出身者合同同窓会での晴れ舞台。
ホテルの廊下にはグランドピアノが3台置いてあったけど、無視(笑)。フルコンを運びました。
良いなぁ~同窓会うらやましい。
私は度重なる転校生だったので、誰も呼んでくれません~。
春にこのサロンでレコーディングした桃瀬さんの室内楽とピアノソロコンサート。
新アルバムリリース記念なので、録音と同じルイス君で演奏。

室内楽の皆さんは横浜から駆けつけてくださったようです。
先日、東京MXTV「ぷらちなライフ」の取材があり、サロンで私のインタビューとヴィンテージスタインウェイの取材をしました。
メンテナンスルームでちょうど6月19日コンサートのリハーサルをやっていた干野君の演奏とインタビューも収録。
6月19日のリハーサルや、今夜のサロンコンサートの様子も取材されました。
7月16日朝10時半からの放送です。
見逃したかたは翌17日朝7時半~東京MXTV2ので再放送!
ニューヨークより恒例のアメリカンチェリーホワイトが届きました!

この季節になると、毎年今か今かと社員一同待っているこの激ウマのホワイトチェリー。
ニューヨーク在住で東京と行ったり来たりしている某ピアニストのEさんからのお中元、いつもありがとう!!
さぁ今年もやって来た6月19日。ホロヴィッツピアノ《CD75》生誕記念、江口玲リサイタル。
今年は日曜日なので、ホールがとれなくて大変だったけと、ラッキーなことにトッパンホールが取れました。
2012年6月19日、記念すべき第1回は浜離宮朝日ホール。
忘れもしない季節外れの台風東京直撃の手荒な歓迎で始まったこのシリーズも、今年ははや5年目!
第3回からは後半にゲストを加えて、1887年製のローズウッドと2台ピアノとなり、そこからは反田恭平や矢野雄太が羽ばたいていきました。
今年は節目となる5回目なので、ベテランの干野宜大を迎えて、平均年齢がぐっと上がりました(笑)


トッパンホールは少し狭いのでピアノの入れ換えはせず、2台斜め置きにしピアニストが移動して弾き比べます。
この2台揃い踏みは、なかなか豪華な風景だから、開場と共に入ってきたお客さん達はカメラで撮りまくり(笑)

チケットは1ヶ月も前に売り切れで、こんなマニアックな企画のコンサートでは異例のこと。
根強いコアなクラシックファンが日本全国から駆けつけてくれます。
ホールにある聞きなれたスタインウェイとは全く違うこの2台のヴィンテージ・スタインウェイが、同じステージで競演する年に1度の特別なコンサート。
ホロヴィッツやグールドがなぜ新しいピアノを弾かなかったかは百聞は一聴にしかず。
この2台を知ると、ピアノはフォルテピアノから進化した事がよく分かります。
オールショパンプログラムの前半が終わって、休憩の合間にローズウッドの屋根をはずして2台ピアノ位置にセット。
ホロヴィッツが取り持った縁と、6月19日のキーワードで出会った2台のスタインウェイが同じステージに立つ、貴重な年に一度のコンサート。

後半は干野寛大と江口玲とのDuoで幕を閉じました。
アンコールの最後はやはりトロイメライで幕。
今までの6月19日コンサートの音源から抜粋したライブCDには長蛇の列。
お疲れ様でした!
昨夜は皆で飲んだ飲んだ!
そして今朝は餅好きの私の為に今年も朝食にコンロと餅と雑煮セット!
やっぱり10個食べて徳島を後にします。
今日の夕方までには東京に戻るので強行軍!
この徳島空港の近くは海から離れてると思ったけど、海抜1メートル!

南海トラフ大丈夫かなぁ…。

またまた淡路大橋渡って本州に入り、東京へ。
さぁ明日の為に急いでピアノの調整!
昨日はスタッフと一緒に早朝渋谷を出て、夕方奈良に到着。グロトリアンとヘインズ・ブラザースと、とても珍しいグランドピアノの調整をやって、大阪泊。
今日は大阪にスタッフを残して、私は徳島へ!

予定通りアスティ徳島に15時到着。
毎年恒例のこの仕事、今年は19日が本番なんだけど、6/19は毎年大事なコンサートがあるので、今年は事前に調律。
なのでピアノ庫で調律なんだけど、寒!

なんとピッチは444!
やむなくピアノ庫を開けて外気と入れ換えて、下げて下げての調律。
このピアノ庫で冷えてまたピッチが上がってもステージでは戻るように、想定しながら調律!疲れる!
夜に大阪の仕事を終えたスタッフが高速バスで合流。
1年ぶりに集まった皆とイタリアンで乾杯。しかし疲れたなぁ…。
いつもコンサートやレコーディング情報ばかりなので、たまには通常業務を公開。
毎日何台かのピアノを並行してオーバーホールをしてます。
これは1846年のエラール。

一年ほどかけてのんびりやってましたが、そろそろ終盤。
ベースの弦は真鍮にしたかったけど、在庫の真鍮線が足りなくなったので、今回は銅巻きで我慢(笑)
アクションはオリジナル。


しかしこうやってみると、今のアクションより複雑だねぇ~。
技術屋としては、メカニズムを追及するとどんどん複雑になっていき、この複雑なからくりが上手く動いた時の至極の喜びはわかる。
でもこれで完成したと思い込んだんだね。
一度アクションにトラブルが出ると簡単な原因でもばらして組み立てるのに30分位かかるからコンサートでは大変。
その後スタインウェイがこのアクションを現在の形に簡易化したけど、エラールは変えなかったので取り残されてしまったんです。
この1年間続けてきた10周年記念コンサートも終盤に入ってきました。
今日はjazzピアニストの国府弘子さん。
いつもとは少し違う客層の松濤サロン。
長年日本中くまなく演奏活動を続けてきた国府さんらしく、日本各地から追っかけとおぼしきファンで満席となりました!!
六連弾の時は比較的新しいスタインウェイを揃えたけど、国府さんは松濤サロンにはもう何度も登場していて、今日はヴィンテージ・スタインウェイを試したいとのこのなで、ヴィンテージ・スタインウェイで初jazz!

今日は調律師の皆さんが何人も来てたようで、ヤマハのピアノとは真逆なコンセプトのヴィンテージ・スタインウェイを初めて目の前で聞いた人はびっくりしただろうね~。

今日も9時入12時アップなので、時間はたっぷり。
リハーサルが終わって、15時50分本番開始。

このシリーズももう10年位続いているけど、いつも大ホールが満員になるのはアレンジの良さと飽きさせない企画力。
裏方は大変だけど、他では出来ない貴重なデータも得られるので、面白い。
いつもこれが始まると、松濤サロンでリハーサルをやるんだけど、あの狭いサロンにジグソーパズルのようにグランドピアノを6台並べるのも恒例(笑)
今日の本番は中高生達も大乗りで、無事に今年の6連弾終了。
ピアノは6台とも屋根を外すので、ステージ裏にズラリと屋根を立てる。これはアメリカ式。

わが社はいつもこうやって屋根をコンパクトに立てるけど、コンサートホールのピアノは腫れ物を触るように扱うので、この置き方にはいつもびっくりされる(笑)
そろそろ日本のホールも頭柔らかくしてくれないとね!
サブちゃんの助けを借りて、一気に5台のスタインウェイを搬出。

上野春音楽祭~ラ・フォールジュルネ~と続いて、毎月大量のスタインウェイを運ぶ図。
お疲れ様。
2年振りのジャズピアノ6連弾も最終回。
ここは神奈川県桐蔭学園の大ホール。なんとクローズのコンサート!
授業の一環で、観客は生徒達と父兄という贅沢なコンサート。
この学校に入りたかったなぁ(笑)
外部には貸し出さない立派な大ホール。小ホールもあるらしい。

今日は搬入調律セッティングだけでリハーサルはないのですが、大ホールの広い ステージ上は場所によって温度差があるので、ピッチが下がるピアノ上がるピアノあり、微調整は必須。
それでも今回は6台全てがスタインウェイなので、バランスはとりやすい。
この中の1台だけはホールのスタインウェイ。
ピアノの中に何かサインがあるので聞いたら、アシュケナージのサインらしい。

彼は、今回持ち込んだ我が社のスタインウェイ5台のうち2台も弾いたので、今回の6台の半分はアシュケナージが弾いたピアノって事か(笑)
サインよりもびっくりしたのは6月19日の日付!
つくづく縁があるんだねぇ。
6台全部、約2000音位調律すると耳よりも顎が痛くなります。
最初に6連弾をやった時は、保険で治した歯が全部壊れてインプラントにする羽目に。大赤字(笑)
さぁ帰るぞ~疲れた‥。
松濤美術館コンサート
今日は松濤美術館でタカギクラヴィア企画のコンサート。
ここも毎度おなじみになってきました。
美術館の展示が変わる度に、その内容にちなんだ音楽会をやっています。
今回はラテンなので、村治奏一くんにお願いしてギターDuo。

今回はピアノがないので私はやることなし(笑)
それにしても120人近い申込みがあったようで皆さん大喜び!
残念なのは渋谷区の催しなので渋谷区在住&在勤の人しか応募できないこと。
たまにはピアノ以外のコンサートも良いね!
ピアノ搬入搬出やらなくていいし(笑)
昨日に続き、チャリティーコンサート2日目は、おなじみの郡山養護学校にやって来ました!。
このマンモス校の体育館に今日は400名もの人が集まりました。
普通のコンサートホール並みだね!

アーティストは昨日に続き、ピアノの田中さん、ソプラノの槌田さん、フルートの益田さんのトリオ。
今日は午前中のコンサートなので朝9時から調律。
本番では昨日に引き続き、トルコ行進曲の鼓笛隊で私も出場~。

生徒の皆さんもピアノの回りに集まって大騒ぎです。
昼には終了、ピアノを搬出して東京に帰りました、
とはいいつつ、夜7時に綱島でスタインウェイのペダルの修理やってから帰社。
長い1日が終了~。
まず今日は去年も訪問した福島県立ろう学校さん。

ここは用務員さん達が朝早くから土手に杭を打ち、歩み板がかけやすいように準備万端で待っていてくれます。

もう3回目なので、来る度に手際よくなっていてありがたいですねぇ~。
ろう学校なので、ピアノの下に潜って振動を手で感じてみたり大騒ぎ。

無事に今日も本番が終わって、ピアノを搬出。
その後、明日の郡山養護学校へピアノを搬入に行って、打ち上げで豆腐料理を頂いて本日終了!
朝9時47分頃に大宮発の北陸新幹線に乗るため、大混雑の渋谷から山手線に乗りました。
7日のコンサートの調律なんですが、今日しか行けないので強硬スケジュール。
昼前には金沢に到着!早いねぇ~新幹線。


せっかくなので、駅で海鮮丼。

金沢のH邸の豪華なコンサートホールで調律を終えて、

3時間半後に金沢発の北陸新幹線で戻ると夜8時には渋谷に到着!
待っていたトラックの助手席でウトウトしてたら23時半に郡山に到着。

今夜は前入りで、明日朝8時半に郡山の壟学校にピアノを搬入!
久しぶりのフコク生命チャリティーコンサートは明後日まで続きます。