今年も始まった春 音楽祭。
毎日、各所にピアノ搬入です。
科学博物館や地球館、子ども図書館等々、狭いところにはこのために開発したピアノイナバウワーが大活躍。


スタインウェイを倒立させたままエレベーターに入れる。
倒すのも、起こすのも油圧で楽々。
調律はスタッフ達の仕事だけど、私はこの零戦は見たかったなぁ~。
ローズウッド初めてのコンチェルト。
昨夜ゆっくり調整したので、今朝の調律は30分。
ブラームスのコンチェルトだからステージには目一杯楽器が並び、ピアノは崖っぷち。
ローズウッドでのコンチェルトは、恐らくカーネギーホール以外で初めてのはず。

1887年製のスタインウェイがオーケストラの中から果たして聞こえるのかと思ったけど、意外や意外!素晴らしいバランスで聞こえるではないですか。

そりゃ、ブラームス54歳の時の楽器だから当時のピアノで聞こえないような曲は書かないよね。
これでローズウッド君はロマン派の曲はコンチェルトでも全く問題ないと言うことがわかりました。
このあとカーネギーホールのような3000人規模のホールで、100人を超すオーケストラで演奏するようになって、CD75みたいな楽器が登場したって耳にタコができる位言ってる(笑)
このところの道路の混みかたは異常だねー。
今日は蓮田にある新しいホール、ハストピアの調律を頼まれたんだけど、高速が異常に混んでる。
やっとたどり着いて調律。


新しいホールだから、とうとうスタインウェイも60万番台!世の中にそんなにあるんだね(笑)
調律が終わってもピアニストのTさん現れず。
私はこのあと紀尾井で明日のためのピアノの搬入と調律をやらなきゃならないので、残念ながらご主人に挨拶をして、ホールを後に。
すると途中で、怒った顔で運転しているピアニストのTさんとすれ違った(笑)
蓮田のスマートインターからすぐなので、高速に乗るとなるほど、反対車線は延々と数十キロの大渋滞!

Tさんあの中にはまってたんだね、怒る気持ちもわかります(笑)
上りはまぁまぁで何とか渋谷に戻り、紀尾井ホールにローズウッドを搬入。
明日はコンチェルトだけど、朝は調律の時間がほとんどないので、今日のうちに調律。
偶然今夜はホールが空いてたので、ゆっくり時間をかけて調整ができました。

このホールでこんなにゆっくり調整したのは初めてかも(笑)
4年越しでやっとオープンしたこのホール。


設計段階からアドバイザーとして参加していたので、感慨深い。
音響や使い勝手、デザインなど、日本中の何百というホールを使ってきた側からアドバイスさせて頂きました。
この病院の創立50周年を記念して建設したので、創立年である1964年製のスタインウェイを探し、ニューヨークで完璧にオーバーホールした楽器。
これに3年かかりました(笑)
しかしこれだけの音楽ホールを備えた総合病院は、ここだけ。日本一!
昨夜遅くに金沢から戻ってきて、昨日からサロンでやっているレコーディングに滑り込み!

今回はコロムビアの録音で、ピアノソロ。
使用ピアノは元コロムビアの2スタにあったスタインウェイ。
レコーディングチームもコロムビアなので、慣れた楽器。
アーティストは、あの人。まだ告知できません(笑)
久しぶりに東京に戻ってきて、また普通の生活が始まりました。
関西に来たついでに、来週コンサートをやるピアニストのサロンの調律を昨日やって、そのまま金沢へ向かいました。

今回のツアー、京都までは新幹線、撮影が終わったらピアノトラックはそのまま東京に帰ります。
徳島に保守点検で来ていた別スタッフが京都のコインパーキングに軽自動車を1日留め置きして、新感線で帰京。
私は京都からこの軽自動車で関西をぐるぐる回って、昨夜は金沢へ入りました。
皆は大変だと言うけど、私は大の車好きですから、この軽のワンボックス、ターボ付き車も大好き。
140キロ出るし、高速料金安いし、お土産はたくさん積めるし(笑)
昨夜は金沢のドーミーインで名物の無料夜泣き蕎麦にありついて、天然温泉でまったり。

今日は金沢の個人の持ち物とは思えない豪華なホールのスタインウェイを調律して、長野回りで東京に戻ります。
昨日、収録は完了したので、今日は予備日。
なので、昨年から続いている1884年製のアートケーススタインウェイの調整で神戸に行って来ました。
順調な仕上がりで、かなり落ち着いて来ました。

明日は大阪の堺市で仕事なので、神戸に宿を取っていたけど、昨日の撮影チームが今夜焼き肉で打ち上げなので、是非参加下さいとのこと!
京都にホテルが変更できたので、急遽参加!
牛角か、焼き肉キングか?と思っていたら、祇園のカウンターだけしかない一見さんお断りの超高級ステーキ屋さん!

フルコース!


そのあとこれまた一見さんお断りのクラブ!

京都の実業家の皆さんの社交場でした。行ってよかった(笑)
昨日スタインウェイのフルコンを雨に濡らした事なんかすっかり忘れて上機嫌(笑)
京都って面白いねぇ…
ピアノ車は早朝に京都に出発したけど、私はテレビ収録の為に居残り。
ピアノを番組セットに搬入して調律していたら、新人音声さんがマイクを突っ込む。
いつもはピアノの縁から中には入れないけど、今日の音声さんはちょっと中。

こんな時はピアノの音を少し柔らかく整音して対応。
マイクの位置を見てピアノの整音も変えないと、何もしないで人のせいにしていたら、私が来てる意味がない。
ある程度メドが付いたら、あとはスタッフに任せて、私は新幹線に飛び乗り、京都に向かいます。

途中の岐阜羽島辺りで朝出発したピアノ車を追い抜いて、京都駅に到着。今
日と明日は17時から東寺で撮影。

しかも野外でにスタインウェイのフルコンを置いて、音も録る!CGではなく実写。
過酷な現場に慣れてるとは言え、雨は困る。
今夜ダメなら明日は予備日だが、ピアノを下ろして調律していたら雲行きが怪しくなってきた!
コンサートホールでは、スタインウェイは、寄るな触るなと脅し、まるで腫れ物を触るようにホールに管理を強要している。
実のところ外部の調律師を入れないようにして独占して商売をやり易くするためだと言うことに気付いていない。
役人は業者の話を鵜呑みにしてどれだけ莫大な税金を無駄遣いして来たことか。
そんな業者は、スタインウェイの修復が出来ないからなんだろうね(笑)
それにしてもポツリポツリと降り始めた雨にはがっかり。
とりあえずビニールシートをかけて、時を待つ。
霧雨程度なら決行!そして、何とか終了(笑)

しかし良い楽器は外で弾いても、ちゃんとメリハリの効いた音がして、低音も歯切れ良く聞こえて驚いた!
演奏は京都出身の作曲家ピアニスト。寒いのに頑張ったね。
収録終わったら速攻でピアノをトラックに入れて、エアコンと除湿器をガンガンかけて、いたわる。(笑)
今夜は京都に泊まります。
今日のコンサートは紀尾井ホールで新進気鋭の若手ヴァイオリニスト辻 彩奈 ちゃんのデビューリサイタル。

ピアノはローズウッドを持ち込み、調律が終わったら近所の紀尾井町スタジオへ。

ここではインターネットラジオOTTAVA収録のための調律をやって、また紀尾井ホールへ。
戻ったらリハーサルの真っ最中。そして、本番。
ピアニストはもちろん弦楽器奏者の憧れの江口玲。
堂々とした演奏で観客を魅了する19歳の新人。

客席には業界の著名人がずらり。
期待の新人であることを物語るデビューコンサートでした。
終演後はピアノに群がるいつもの光景でなかなか搬出できず(笑)
今日は訪問コンサート。
昨夜無事に本公演を終え、ピアノはサブちゃんのトラックに積み込んで一晩寒いトラックの中。
そして今朝、訪問コンサート千葉県立印旛特別支援学校に到着。
サブちゃんと一緒に体育館でピアノを起こしてたら、内部でジャラーンと嫌な音!
私はピンと来た。ベースの弦が切れたのだ。
梱包布団を開け、ピアノの蓋を開けると、やっぱり!4番Cの弦が…。

調律してたり、弾いてたりして切れる事は良くあるけど、ピアノを起こした時に切れたのは初めて!
ピアノって持ち上げると微妙に捻れてるんだね!
こんな太い弦が切れたらもうアウト。
適当な細い弦をとりあえず張っておくしかない。
元々傷があった弦が昨夜の寒暖差で弱ったんだね。
やって来たアーティストに説明して、まぁあまり使わない音だからよかったけど。
さて、実は今日はこれから別現場に行かなきゃならないので、残念ながら訪問コンサートはここまで。
搬出はサブちゃんに任せて、私は幕張へ。
高校生の頃から知っているピアニストの娘さんがヴァイオリンで音大に進学し、今日はリサイタルです。
調律を頼まれていたのだけど、会場のホテルに着いたら、なんと白いピアノ!

昭和の、それも50年前の趣味(笑)
私も何十年ぶりかに白いピアノを調律しました。
昔はクラブやキャバレーは必ず白いピアノでしたねぇ。
今は中国のテレビ番組ぐらいでしかお目にかからないけど…。

もちろん彼女の演奏はなかなかのものでした。
2月3月は日記の更新も出来ないほど走り回っていたので、ようやく思いだしながら日記を書いています。
告知できる仕事しか書けないけど、ピアノを運んで西へ東へ。
この季節は年度末で、学校関係、官庁等から大量の調律依頼が舞い込むので、スタッフはもちろん、嘱託の調律師達も総動員。
なので、今日明日のフコク生命チャリティーコンサートもピアノ運びはサブちゃんに業務委託。
今回は竹村さんと北村さんと森美佳ちゃんで歌とピアノ。


ここは印西にあるフコク生命研修センター。
新人社員の研修施設らしいけど、普通のホテルと同じように宿泊施設もある立派な研修センター。
なんとサブちゃん達も今夜はここにお泊まり(笑)
明日は訪問コンサート!
音友の連載も40号で完結!
3年3ヶ月もよく続けたもんだ(笑)
やっと頭が楽になったので、あっちこっちから「最近ブログどうなったんですかぁ~」と、お叱りを受けてた日記の更新をする気になった(笑)
なにしろ月末は音友の連載とANA国際線のクラシックチャンネルのCD選定とコメント書きの締め切りに毎月終われて、ブログはあと回しになってた3年間だったね!
さて、今日はもう3月1日。
ショパンの誕生日に、音友ホールで反田君を迎えてのレクチャーコンサート。

2年前にもやったけど、あの時と大きな違いは反田君が超有名になって、読者プレゼントのチケット抽選に大量の応募があったこと!
おまけに本番前の15時に出光音楽賞を受賞の朗報も入るなんて、びっくり。
前半は私のレクチャーだったので、そのホットな話題で反田君を迎え入れて、お客さんと質疑応答。
休憩の後はピアノソロコンサート。
今回は私も出演者なので、ピアノは音友ホールのベーゼンドルファー。

しかも調律はベーゼンの人に任せて、私はタッチしないという初めての経験をしました。
15時過ぎに、のんびりホールへ行って控え室でのんびり台本を考える。
用意された弁当を食べてのんびりホールに降りてったら、知らない人が調律してる音。楽だなぁ~(笑)
その後、簡単に打ち合わせして本番。
前半が終わって休憩の時にロビーに出たら、私にサインを求める列が発生!
今夜は反田君が主役なので、本も売らなかったけど、みなさんサインをして欲しいと、わざわざ私の本を持って来てくれたり、プログラムにサインをしたり、プレゼントもらったりでした!
みなさんありがとうございました!
今夜は裏方に徹するつもりだったけど、こんなに期待して頂けるんなら、ピアノも持ち込んで、調律もやれば良かったなぁ…(笑)
後半の演奏も無事終了。反田君お疲れ様!