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溝の口劇場  2/26~3/2

昨日「チームラボ」から戻って来たスタインウェイM型は、今日から3月2日まで溝の口劇場に貸し出し。
ここもエレベーターが狭いので私が製作した「ピアノの鍵盤を下に倒立させるピアノイナバウアー機」で搬入。
そのままステージに上げたら

「なんじゃこれ!」

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昨日のプロジェクションマッピングの続きのような照明(笑)
明日から毎日クラシック主体のコンサートらしいけど、昨日も今日もこのMちゃんが行くところみんなカラフル!
さぁこれから2日の夜に搬出するまでスタッフが毎日調律にくるから頑張って!
いろんな仕事シリーズです。




お台場で過酷な収録    2/25

今夜は覚悟のテレビ収録。
夜7時にお台場にある最近人気の「エプソン チームラボ ボーダレス」にピアノを搬入。
エレベーターが狭いので鍵盤を下に倒立させてもM型が精一杯。
目が回るようなLEDのプロジェクションマッピングの中で調律。

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ピアノも異様な模様になってびっくり。
滝のような光の上に立つとやがて光りの流れが人を避けて行くようになったり、壁の流れる文字を触ると蝶々に変身したり面白いけど、調律はやりにくい(笑)
しかも本番収録開始が23時だから今夜は徹夜だなぁ。

実はここにピアノ持ち込むのは2回目。前回はアリス・紗良・オットー。
最近テレビで体調崩した事が放映されていて心配。

さて今夜はクラシックのvヴァイオリンとピアノの収録。
夜中の2時半頃に終わったけどピアノ搬出して戻ってきたら朝の4時!
過酷な仕事だったねぇ。
いつか某放送局で放映されるから見て下さい。





相模女子大学グリーンホール         2/24

今日のホールは「グリーンホール」と聞いて調布だと勘違いしてたけど、出発前に確認したら相模大野とのこと。
記憶に無いのでもしかすると初めてかも?
搬入が心配でしたが、問題なくOK。
ローズウッドも旅が多くて少し疲れぎみ。
そろそろ保守点検しないとね!

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さて今日も「三浦&江口」シリーズなので、最後は真田丸のテーマで締めくくり。
今日もローズウッドは人気者でなかなかお客さんが帰らず写真をパチパチ。
ホールの女性スタッフからダメ出し出ちゃった(苦笑)

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ホール主催でピアノの説明文がプログラムには入ってないから気になるんだね、ありがたい事ですよ。
という訳で今日来たお客さんは貴重なロマン派のピアノの音を聴けたのでラッキーでした。
アンコールの真田丸は時代が違うって?
いやいや真田丸は1600年頃の話でもっと時代は遡るから、ホールの真新しいスタインウェイよりぐっと時代が近いね(笑)




那須野が原ハーモニーホール      2/23

このシリーズはラッキーな事に、21日の伊勢崎から23日に飛んでいたので、昨日の浜離宮が重ならなくてめでたしめでたし。
那須野が原ハーモニーホールは、以前レコーディングでよく来ました。
とっても音の良いホールで何枚もCD録音した懐かしいホールです。

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今日もピアノはローズウッドで三浦/江口Duo。
もちろんアンコールは真田丸で締めくくる同じプログラムなので息がぴったり合って来るのが面白い。
今日も終演後にステージに群がって写真を撮るお客さん。
この1887年製、ロマン派時代の御歳130歳のピアノが人気モノで嬉しいじゃないですか。
こうしてピアノを持ち込みしていると、音にインパクト無い楽器の場合は誰もピアノに感心を持たないからすぐにわかりますね。
ピアノメーカーの広告宣伝の新型持ち込みがすぐに飽きられるのは音にインパクトないから。
「ふ~ん」で終わってしまう。



浜離宮朝日ホール 長富彩ショパンシリーズ最終公演   2/22

彩ちゃんが大阪、名古屋と続けてきたシリーズの最終公演は東京浜離宮朝日ホール。

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今日は前半を1843年製のプレイエルでバラード全4曲、後半は1912年製のCD368ルイスでOp.25のエチュード全12曲という贅沢なプログラム。
出産を2ヶ月後に控えているのでこのプログラムは心配したけど、ご本人はやる気満々。
プレイエルは今年から各地のホールに出演が決まってきましたが、今日がホールデビュー。
ショパンが演奏した生涯で最も大きいホールは、旧サル・プレイエルの300席に対して浜離宮は525席。
大丈夫かなぁ‥と思ったけど、十分聞こえる。
プレイエルでのリハーサル中に袖でCD368を調律して、リハ後にステージに入れて温度合わせ。

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プレイエルはフォルテピアノなのでアクションの構造や弦の張り方、張力などが現代のピアノとは全く違うので、強く鍵盤を叩けない。
つまりテストブローができないから調律の止まりが悪い。
チェンバロやフォルテピアノの時代はサロンでの演奏だったから、弦楽器のように曲が終わる度に調律を直していたというのがよく分かる。
私はリハーサル後に調律をチェックしたら、原則として客入れ時や休憩時間に調律の直しに出ない主義なので、セーターにGパンやパーカーで調律する事が多いけど、流石に今日はトラブルがあったらすぐに出られるようにネクタイにジャケット(苦笑)
私のネクタイ姿を見たマネージャーがこれ幸いと「今日の主役はプレイエルだから、ピアノの説明してくださいね~」
ありゃ想定外(笑)

そして本番!
お客さんのブログに「最初の1音が出るまで、会場がこんなに息を呑んで聴き入ったコンサートは初めて!」
それは私も同じ!
バラード全4曲、なんとか調律も持ちこたえ、トラブルもなく前半終了。
今から約180年前、ショパン33歳の時のほぼオリジナルのプレイエルだから、チューニングピンも頭が楕円細ピン。
鉄の加工技術も低い時代だからピンの頭の太さも微妙にバラバラ。

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それをT字型の少し太めのチューニングハンマーを代用してるのでぐらぐらの感触で調律(苦笑)
まぁよく保ってくれました。

後半はスタインウェイ。ピンも弦も現代に近い楽器なので調律は狂いません。
全てが終わってブラボーの嵐の中、終演時間に厳しい浜離宮だから30分撤収が遅れたら三万円の追加をがっちり取られるので時間が気になる、気になる。
そんな中で私がステージに呼ばれてピアノの説明。
「鍵盤の深さ8ミリで完全に鍵盤を戻さないと連弾が出来ないシングルアクションのプレイエルから、現代と同じアクションのCD368を弾き分けるのは至難の技」と今夜の彩ちゃんを賛辞する言葉で終わってしまって肝心な事をいい忘れた!
そのためにステージに呼ばれたの、調律のピッチの話をしなかった!

今日の調律ピッチ、プレイエルは430Hz、後半のスタインウェイは440Hz、つまりプレイエルの方が半音の半分ぐらいピッチが低い。前半にプレイエル、後半にCD368にすれば、ほとんど気がつかないだろうという実験も兼ねていたのに、言い忘れた(笑)
彩ちゃんにも手伝ってもらって、奥に捌けたプレイエルとCD368のA音を同時に鳴らして「ほら!ピッチが違うでしょ?」と種明かしするはずだったのに(笑)

誰の感想にも書いてないから、みんな気がつかなかったんだろうね
(実は私は気がつきました!って今さら言うのはダメですよ!(笑))

そうなんです。
半音の半分も低いので最初はあれ?と思ってもすぐに耳が慣れてしまって気にならない。
むしろ音色の違いと捉えてしまう人間の聴覚。
ショパンコンクールピリオド楽器部門公式認定プレイエルで聴くリアル・ショパンと、ラフマニノフの時代のモダンショパンの聴き比べ。
ここに最近の新しいスタインウェイやベーゼンドルファーやファツィオリと比べたら、もう完全に違う超モダンな音を顔芸で誤魔化した滑稽なショパンを聴いていた事に気がつくはず。
もちろんそれも否定はしないけど、私はラフマニノフ時代までのピアノが許容範囲。
今夜は本当に濃いコンサートを聴いて頂きました。
時間通りに搬出も完了して、頑張った彩ちゃんはこれで産休に入ります、彩ちゃん産休ベリーマッチ!

今夜の感想は、ディレクターの国崎さんのが、まぁ的を得てるかな?なので下記に引用させてもらいます。


(長文失礼)長富彩さんのオール・ショパンのリサイタルを聴きました(2/22@浜離宮朝日ホール)。

CD発売記念の今回、その制作に関わった一人として一番興味があったのは、前半のバラード全4曲を1843年製のプレイエルで演奏すること!これが殊のほか素晴らしかった。

まずは、その音。これまで、渋谷のタカギクラヴィア松濤サロンで聴いたときに感じた、ある種こじんまりしたイメージは、浜離宮朝日ホールの美しい残響をまとって全く異なる感触。絶対的な音量は決して大きくないはずなのに、実に音が良く通る。少なくとも僕には、音量的な不満は全く難じられなかった。むしろ客席に、聴き漏らすまいとする、積極的(能動的)に耳を傾ける雰囲気が生まれたのは、思いがけない効果。

機能性という点では、現代のスタインウェイに及ばないものの、しかし、ショパンが作曲した時に想定した楽器は、まさにコレなのです。長富さんの演奏は、ショパンの楽譜、ショパンの楽器に虚心坦懐に心を傾けている風情。放たれた音がホールに満ち美しく減衰してゆく様子と親密に対話してるようで、その次の音へと強い必然を持って繋がっていく。それが客席にもありありと伝わるので、演奏には一期一会の即興性を感じるものの、演奏者の思い付き・戯れなどではない、まことに強い説得力がありました。

楽器の特性に寄り添って、テンポは全体にゆったり目、ダイナミックレンジも無理に押し広げようとはせず。アゴーギクを大胆かつ積極的に取り入れている辺りからは、(同じく強弱表現に制約のある)チェンバロの優れた演奏が、時間軸上での表現に工夫を凝らしていることを想起しました。(時折耳にする)現代楽器の機能にモノを言わせて超高速テンポや爆音フォルテで弾くスタイルは、「品性」の問題としていかがなものかな?とさえ考えてしまった。

後半は、1912年製のヴィンテージスタインウェイで、エチュード作品25全曲! 演奏感覚が全く違う別の楽器を一晩で弾き分ける大変さは、微塵も感じさせず。前半のプレイエルでの演奏スタイルを引き継ぎ、この練習曲集の「芸術」の部分を引き立てた見事なものでした。お客さんもみるみるうちに引き込まれて、ホールには集中による特別な場が生まれてましたね。素晴らしいショパンを堪能しました。僕自身は、7番や、11番「木枯し」、12番「大洋」を特に印象深く聴きました。

終演後ブラヴォー乱れ飛ぶ大成功、おめでとうございます!

伊勢崎市文化会館     2/21

今日から5日間ぶっ通しで私の担当するコンサートが始まります。
初日は伊勢崎でローズウッドを使ってViolinとピアノのDuo。

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このシリーズはプログラムにもピアノのプロフィールは一切載せないで「協力:タカギクラヴィア」としか書いてなかったので、休憩時間や終演後ステージ前でピアノの写真撮る人が続出。
ホールの人から「ピアノのプロフィールを聞きたい人がいるのでなんと説明したらよいですか?」とご質問。
いやいやピアノが目立っちゃいけなんだけどね。(笑)
ローズウッドは見た目も音も違うから仕方ないか。
でも感激してくれるのは嬉しいね。
終演後もなかなかピアノを搬出できなくて嬉しい悲鳴~




かながわアートホール録音2日目    2/19

今日は録音最終日。

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そういえばトミーさんは椅子が低めがお好き。
持って来た油圧椅子ヒドラーはこれ以上下がらないので、今回はお役御免。

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偶然袖にあったホール備品お椅子が更に低くなるのでこれを借りました。


昼はこのホールにあるレストランで豚の生姜焼!
トミーさんは大のカレー好きなので、カフェのマジョラムカレーからずっと毎日カレーを食べてる!

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さて後半の録音は1人連弾バージョンも録り終えて終了。
エンジニアの酒井さんもご満悦で、夜はいつものお店チヤオタイでタイカレー(笑)

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かながわアートホールでレコーディング   2/18

今日から2日間、ニューブルグで録音するのは、昨年もここで録音したトミーさん。
今回もイギリスから飛んできました。

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ここは最近お気に入りのホールです。
私は楽屋にモニターを延ばしてもらって、いよいよ尻に火が着いてきた原稿の最終段階!
トミーさんの録音はいつもサクサク進んで長々と録り直ししない。
今日も予定より早く終わって順調!



第34回野呂音楽教室発表会    2/17

もう34年もやっている私の友人、野呂さんの発表会。

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最近はなかなか来れなかったけど、今日は途中から参加できました。
横浜の長浜ホールは野口記念公園の中にあり、ここと野口英世の関係はよくわからないけど、ちょうどよい大きさのホールです。
スタッフが朝から入って調律を済ませているので、私はもっぱら聞き役。
野呂さんとはずっと昔からのお付き合いで、今や多くの楽譜を出版していて楽器店に行くと必ず並んでいる教則本の著者。
いいなぁ印税生活。




フコク生命 訪問コンサート in 立川    2/13

このシリーズで、ホテルからではなく自宅から通いって変な感じですねー。
今日の訪問コンサートは東京都立八王子東特別支援学校。

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体育館に2台スタインウェイのフルコンを運び込んだらなんと!ここにはヤマハのフルコンCF3があるではないか!
しかも程度の良いフルコン。
どこかのホールのお下がりらしい。流石に東京近郊の学校はお下がりも立派。

日野の養護学校にはステージ一杯にベーゼンドルファーのインペリアルが置いてあって、東京文化会館のお下がりだと聞いてびっくりだね。
なので今日は体育館にスタインウェイ2台とヤマハでフルコン3台が勢揃い!
なんとも豪華な訪問コンサートでした。
もちろん生徒達も大喜びで終わりました。
その後立川のホテルの中華料理で打ち上げ。
テーブルに何もない写真では伝わらないね(笑)



フコク生命チャリティーコンサート in 立川

このシリーズでは珍しく近場の立川。
いつもの守備範囲なので2台搬入も楽ちん。
今日は立川のたましんRISURUホールで本公演。

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スタッフ達は搬入が終わったら無駄のないように、この周辺のお客さんや学校の調律をやって、程よい頃にホールに戻ってきます。

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中井/武田ご両人もこの近くなので今夜は当然宿泊はなしで帰り、明日の訪問はまた出直しです。
ピアノはきよしとひばり。
いつものように息ぴったりの2台ピアノは聴いていても気持ち良い。
さぁ明日も頑張るぞ!




福山~和歌山~東京に戻ります    2/9

昨日のKさん宅は、もうずいぶん前から調律にお伺いしてますが、日本中をコンサートで回っているので必ず年1回は寄れるので安心です。

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こちらはニューヨークスタインウェイのMとSが横並びに2台並んでいるので、スタッフと同時に調律はできません。
従って調律やってる間にもう1台は調整をやります。
もちろんどんなに遠くても東京と同じ料金でやるのが私ポリシーなので、スケジュール等、私のわがままは訊いてもらいます(笑)
面倒見始めたピアノはお金じゃ無いんだよね‥。

さて昨日中に仕事を終えて、今日は朝から和歌山の串本に移動します。
綺麗な海岸線を古座川に向かって42号線をデュトロはひた走り、15時頃、無事に古座川の公民館に到着。
ご近所のヤマハのアップライトを引き取って、公民館のピアノをチェックして東京に戻ります。
なんと無駄の無い動き!
全国にお客さんがいるって素晴らしい。



フコク生命 訪問コンサート in 山口     2/8

早朝ホテルを出て、周南から隣町の山口県立田布施総合支援学校で訪問コンサートです。
フコク生命チャリティーコンサートの真髄はこの訪問にある!
体育館に昨日の周南市文化会館でのコンサートと同じピアノを搬入して、ピアノも唄もviolinも同じ楽器で体育館にコンサートを届けるのです。

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しかし問題が!
山口県は寒い!

早朝にピアノを搬入したので体育館は冷え冷え。
油断していました、山口県は温暖かと思ってたら結構寒い!
しかもこの体育館には冷暖房無し!
ピアノもだんだん冷えてピッチも上がってくる!
そのうちアーティスト皆さん到着でリハーサル。
鍵盤が冷たいので鍵盤の上にホカロンを並べてせめて指だけは温めようと苦肉の策。

本番は皆さん大いに盛り上がり美空ひばりの録音に使われたスタインウェイでまた盛り上がり、無事終了。
ピアノのKさん、ノースリーブの衣装で大丈夫だったかなぁ‥後で熱出さないかなあ(笑)

ピアノを搬出して出発、福山市のブライトさんにトラックを止めて今夜は福山泊。
明日は福山で1件仕事して帰ります。
せっかくなので、今夜は広島のお好み焼きをスタッフと。
食べ終わってからの写真でごめんなさい。美味しかった!



フコク生命チャリティコンサート in 山口

昨日はコンサートの仕事があったので、ピアノ車だけ山口に向かい、私は早朝の新幹線で徳山で合流。

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恐らく初めて下車する駅だと思います。
待っていたトラックでそのまま周南文化会館へ。
ここは2回目か3回目なんだけど、どうしても思い出せない。かろうじて搬入口見て思いだした!

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大きいホールですねぇー。

ピアノと唄とviolin。持って来たピアノは、ひばり。
ピアノのKさんは、のだめの「手タレ」をやっていたので、ピアノの森で使ったこのピアノは、のだめのピアニストにも弾かれる(笑)

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さてコンサートが終わったらピアノを搬出して、懇親会はもつ鍋!

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明日は周南の隣町の山口県立田布施総合支援学校に、このまま音楽を届けます。