今年は久しぶりにカウントダウンライブが無いので、会社もお休み。
スタッフ達はそれぞれの実家に帰って行きました。
私はのんびり会社でB型のフレーム塗装。


この塗装を今のうちに仕上げておくと、正月明けすぐにピン打ちと弦張りが始められます。
オーバーホール待ちのピアノが何台もあって、年末年始も関係ないなぁ。
塗料が乾くまでホームセンターに正月飾りを買いに行ったら、なんと!大晦日にはもう売り場も縮小で、売れ残りの飾り餅3個のみ!

しかも売れ残り値引きで30円!買い占めた!
会社に戻り1人のんびりワイン飲みながら新年を迎えます。
今年も良く働いた!
新しい本も出版できたし良い年でした。
皆さんでは良いお年を!
今年もありがとうございました!
世田谷のB型、最終日の今日は私の出番。
442で調律をやってピンの固さの最終チェックとハンマーの弦合わせとアクションの調整。
連打も完璧に入るようになり、整音を済ませれば新品の時より格段に楽器として完成する。
新しい弦は音の伸びも格段に良くなって雑音も無くなり見違えるようになった。
持ち主のKさんもこの仕上がりに大満足。
早いスタッフは今日から冬休みなので、カフェで残ったメンバーで忘年会。
ちょうどNHKでドラマ「芥川龍之介ストレンジャー」の放送が始まった。
音楽は稲本響。
100年前の上海での話なのでm使用ピアノは1912年製のルイス君を使用。
シーンによっては素朴な音色も欲しいとのことで、アップライトも509スタジオに持ち込んで収録した。

アップライトと言ってもニューヨーク・スタインウェイのアップ。この辺は譲れない(笑)

エンドロールで「資料提供:タカギクラヴィア」となってるのはピアノのレンタルだけでなく、アドバイザーとしても情報提供をしたから。
映像と音色と良くマッチしていて良かったね!
地上波、4K、8Kと、4波同時放送は初めてらしい。
全編上海ロケなので臨場感溢れる映像。
これで甘ったるいハンブルグ・スタインウェイの音が流れてきたら興ざめだ。
その辺は経費をケチると言うよりはプロデューサーの音に対する優先順位と知識によるものなんだけど、その辺はさすがNHK。
民放だとスタインウェイなら良いだろうと白けるような音が流れてたりするから、本編も疑わしくなる。
ピアノのプロデュースって今までなかった分野だから、これからはピアノの音色も手抜き無しで行って欲しいね。
しかしルールーの演技は良かったなぁ。
今日も朝から世田谷でオーバーホールの続き。
わが社のスタッフ達はほぼ毎日オーバーホールをやっているので、それはそれは慣れたもの。
特に女性陣は根気があるので、見てなくても安心。
ピアノはおじさんのベテラン職人が難しい顔して作っているように思うけど、それは思い込み。
スタインウェイの工場でも多くの女性が黙々と作ってる。
ピアノ作りのように同じ事をコツコツやる作業はむしろ女性のほうが向いてるとつくづく思うね。
男の子達は基礎より、すぐに先の事をやりたがり、気がつくとタバコを吸いに行ったり目が離せない(苦笑)
そんな日本の若者よりアジアの留学生のほうがよほど真面目。
やれやれこの国はどうなるのやら。
世田谷のB型も2日目で駒の修理と全弦交換が予定通り終了。
これから2日で仕上げの工程に入ります。
私は駒の修理後お先に失礼して、谷原のI&Y Duoさん自宅のB型の調律。

その後ピアニストを乗せて渋谷に戻り忘年会。
これも毎年恒例の鴨せいろの年越し蕎麦とワイン!

その後お友達のNご夫妻がやって来て忘年会の後半開始!

もう笑うしかない年末、皆さんありがとう!
さぁクリスマスも終わって一気に年末年始もスケジュールに突入です。
今年は久しぶりにカウントダウンコンサートが無いので、スタッフは年末年始の休みが取れると喜んでいます。
その分、お待たせしていたお客さんのオーバーホールが年末までビッチリ入っていて、平行して進めていますが、今日から4日間、世田谷のお客様宅でニューヨークB型の全弦交換が始まりました。

このB型は1993年製。
ちょうどこの頃、この楽器の持ち主であるKさんがフランツ・モアに会いにスタインウェイホールへ来ました。
その時は私も居たので懐かしい思い出ですが、あれから27年も経った事にびっくり。
そりゃ弦も切れるようになるよね(苦笑)という訳で、今日から毎日通って作業を進めます。

初日は各部測定から脱弦、掃除などで人手が必要。
4人で手分けして夕方までには本日の作業終了。

弦圧で目立たなかったバス駒が弦を外したことによりパックリ口を開たヒビを発見。
やれやられ、作業が増えたけど、弦の無い今こそ修理のチャンスなので明日は駒修復の作業。
会社に戻ると、この時期毎年恒例の忘年会。
サロンではあの人の忘年会、カフェでは某音楽事務所の忘年会。

両方に顔出して愛嬌を振り撒く!
お疲れ様!
クリスマスの今日のサロンは、終日、彩ちゃんの貸し切りコンサート。
昼の部はママになった彩ちゃんの企画で、0歳児から参加可能の「親子のふれあいクリスマス会」。


途中で「ピアノ解体ショー」なるコーナーがあって、乳幼児達の前でピアノの中身を引き出して構造を見せるんだけど、赤ちゃんの扱いに馴れてない私は顔が強ばる(苦笑)

サロン前のスペースはベビーカー置き場。楽屋はオムツ変え部屋に変身!
この設定を応用すれば、「揺りかごから墓場までコンサート」も企画できるかなぁ…。
てんやわんやで親子コンサートが終わり、夜の部の前にスタジオでFM横浜の番組を2本平行して収録。
ゲストの干野君が渋滞で遅れたので、急遽夜の部のリハーサルをやっていた彩ちゃんを引っ張り出してゲスト出演してもらいました。
夜の部はガラッと変わって大人のコンサート。

ディナー付きのチケットもあって、終演後はカフェでコース料理を食べながら懇親会。
お疲れ様!
昨日は「432Hzコンサート」で、久しぶりに北とぴあに行きました。
会場がプラネタリウムで初めての場所。

主に432で調律されたライアーという楽器を使ってのコンサートやお話。
私には宇宙の音の定義はわからないけど、音楽の世界では432(430)は標準ピッチより半音の半分低く、ショパン時代のピッチと紹介すると説得力があるので、最後に少しピッチの話をしました。
つくば学園クリニックでは、1週間前に移動したCD143を使って室内楽コンサートのリハーサル。
なぜかピアノのピッチが430位まで下がっていてびっくり!
3回ピッチ上げしても安定せず、リハーサル開始直前までかかりました。
ピアノソロと弦楽カルテットも加わって豪華なヴェテランメンバーによるサロンコンサート。

天井高があるので大音量でも直接音が気にならない。
我が松涛サロンもこのくらい天井あればなぁ…うらやましい(苦笑)
今日の持ち込みは浜離宮と帝国ホテル。
搬入時間が同じなので、朝7時、トラック2台同時に積み込んでそれぞれの現場に出発!


帝国ホテルは毎年この時期恒例のディナーショー。
高さ1メートルの架設ステージにフルコン上げ!スタッフ達も慣れたもの。

先日、東京文化のコンサートではビデオクルーだった大友さんが、クラリネット奏者として参加しているらしいんだけど、私は浜離宮を担当したので会えなかったね!

浜離宮はランチタイムコンサート。
8時に搬入して9時半には川口君が来たので大忙し。
今日のコンサートも告知すぐに完売!
ショパンコンクールから早1年。
話題のアーティストを呼びたくても、ホールにプレイエルが無いとモダンな楽器を弾いてもらうか、企画を諦めるしかないけど、我々はピアノを運ぶのは慣れたものなので、秋田や京都のホールなどへもプレイエルを運んで、リアル・ショパンのコンサートが実現できました。
ヴェテラン達とピアノ音楽の真髄を追及するだけではなく、若い音楽家が仕事も収入も安定して音楽に専念できるようにサポートをすることもタカギクラヴィアのコンサート部の重要なミッション。
430HZのプレイエルでショパンを聴くと、リストとは別の方向に向かっていたことがよく分かる。
シングルアクションのプレイエルでは、リストのような超絶技巧の曲は物理的に弾けない。
つまり、ダブルエスケープメントのピアノで早いテンポで弾くのは、ショパンの意図した音楽とは離れているのです。
ショパンの時代、エラールは既にダブルエスケープメントアクションを採用していたのに、ショパンがプレイエルのシングルアクションにこだわったのは、プレイエルでなければ表現できないニュアンスがあったことは明白です。
作曲家が自分のピアノで弾けない曲を書くとは到底思えません。
楽器が教えてくれる楽譜の裏側は、ピアノ教師よりもむしろ科学的だと思う。


休暇時も終演後も相変わらずプレイエルは人気者で、なかなか搬出できず。
こうなるとピアノも立派な出演者。
ランチタイムコンサートなので、夕方には渋谷に戻りました。
今日はこのホールで二台ピアノのコンサートなのですが、ホールにはヤマハのフルコンしかなく、スタインウェイを1台持ち込みました。
ここは初めてのホールなので搬入経路など心配しましたが、複合施設でもホールは1階なので、リフトも無くて簡単に搬入できました。
午前中はFM横浜の収録があったので、私は少し遅れてホール入りして、スタッフと交代。
今日は干野/安武のDUOです。

ヴェテランの干野氏が若手の安武君をうまく引っ張り、難しいプログラムにもかかわらず安定したテクニックで聞き応えのある演奏会でした。

圧巻はラストのベートーヴェン「第九」二台ピアノバージョン。
ホールのピアノは整音などすると元に戻さなければならないので、私は何も手を入れません。
したがってホールのヤマハに、スタインウェイの音色を合わせたので二台とも揃っていたけど、本来なら2台とも持ち込んだほうがすっきりしただろうね。次回はそうしましょう。
毎年恒例の人間ドックで聖路加病院に行って来ました。

今年は忘れないようにと誕生日の翌日にしたのが大間違い。
スタッフ達やピアニストから送られてきた誕生日祝いの美味しいものが届いたのに、絶食時間に入ったので見てるだけ!
福砂屋の五三焼カステラ!
富山から越後白柿の干し柿!
米子からデカイ松葉蟹!
ひゃ~拷問だ!
昨夜からの絶食のまま聖路加へ。
1日ドックと言っても午前中に終わってオークラの食事が最後に出るので、むさぼり喰う。
今年は鯛ではなくローストビーフ!
ドックの結果は昨年とほとんど変わりなし。
渋谷に戻って着替えてあきる野で待ち合わせ後八王子へ。
お客さんの自宅の調律後、みんなでお寿司を頂いて歓談。
絶食後の寿司は旨いね!
お客さんが作ってくれたGIスタインウェイのパネルを頂きました!

このくらい大きくすると詳細がよく分かる!
ホフマンもバッチリ!
会社に戻って早速カフェのGIの後ろにパネルを飾りました。
GIコーナー完成!
昨夜1時頃に名古屋から戻り、ピアノを下ろして、今日は五反田文化センターにローズウッドを搬入。
ピアニストはなんと昨日と同じ渡邉君。
昨日は名古屋でコンチェルトを弾き、今日はソロとチェロとのDuoでオールブラームス。
昨日はCD75でコンチェルト、今日はローズウッドでソロと室内楽。
なんと幸せなピアニスト(笑)

このホールは近いしキャパも250位とちょうど良いのに、搬入のリフトが酷いなぁ…
高くて狭くて低い~ワケわからん。
搬入口の高さが80cmあり、道路が狭くてパワーゲート付きの大きなトラックが入らないため、人力でかついで搬入リフトに上げる。
なおかつ搬入リフトは横巾が145センチなのでピアノは起こしていれなきゃならないのに、180cmの高さ制限があるため、台車をいれると入らずみんなでリフトに引きずり込む。
フルコンを起こすのに、亡くなったサブちゃんの相方だった菊地さんにヘルプ要請してやっと搬入。
その頃にはハァハァ息切れ(苦笑)

昨日は派手なコンチェルト、今日はチェロの伊藤君とじっくりブラームス。
大人のクラシックでした。

さてまたまた辛い搬出でスタッフ続々と集合。雨が降らなくて良かった!
今度はここ用のマシンを開発して楽に搬入に出来るようにしよう。
おっと今日は私の誕生日だったね!ベートーヴェンと同じ!おめでとう!!
昨日は、つくばのクリニックコンサートサロンのピアノを移動に立ち会って、スタッフにそのまま水戸に送ってもらいました。

久しぶりに水戸プリンスに泊まったので朝ごはんは納豆づくし!


多分日本でここだけかなぁ。
タクシーで水戸奏楽堂に移動して、本日のコンサートの調律。

ここのヴィンテージスタインウェイもすっかり安定して絶好調!
サウンドボードを交換すると、最初は若い音が数年続きますが、やがて安定期に入ると全体の音量バランスが揃ってきて本領発揮。
ピアニストのSさんに引き渡しが終わって、私はオーナーに水戸駅まで送ってもらって急いで11時半頃発のの電車に乗って東京駅へ。

新幹線に乗りかえて名古屋に向かいます。
快晴で富士山が綺麗だ!今週2回目の富士山(苦笑)。

愛知県芸術劇場に着いたら、ラフマニノフ協奏曲第2番、二楽章のリハーサル中に間に合った。
ピアノは昨夜スタッフが《CD75》を東京から運び、今朝ホールに搬入していたので、私はリハーサル後の直し。
渡邉君は今年、《CD75》でラフマニノフの3番を大分で、2番を名古屋で弾けた幸せなピアニスト!

リハーサルが終わって興味津々で集まって来る人達から質問攻めにあうと、「お願いだから『ホロヴィッツピアノの秘密』読んでよ」って言いたくなる(苦笑)
それにしても今日は芸術劇場満席!
我々もかろうじて用意してくれた席に座って本番を聞けました!
まさにホロヴィッツサウンドで贅沢なコンサートでした。
ここの舞台さんは以前紀尾井ホールにいた人なので顔馴染み。
なので1部の終わりでピアノ搬出OK!
ピアノを積み込んで東京に戻ります~お疲れ様!!
三代目デュトロ号は快調に神戸から大津へ!
10時に大津のFさん宅に到着して、ヴェルク・マイスターの調律をやって、そのまま金沢へ!
14時30分頃に金沢の市街に到着。
ここでチッペンデールを下ろして地元の運送屋さんにバトンタッチ。

金沢のスタジオKのオーナーHさんが年明けにオープンするお店に納品。

ここで私の友人の元コロムビアのエンジニアでPA専門の西田さん達と合流。
このお店のPAセットの選定納入をお願いしています。
イギリスのマーチンのセットを組付けて実際に鳴らしてもらって判定。
カタログではわからない実際の音で判断できるので完璧、さすがにプロの集団。

その後はスタジオKに移動してここのPAも調整をやり直して本日終了!
我々は金沢のマンテンホテルに泊まって、遅い晩御飯をホテルの近くの居酒屋で頂きました。

長いツアーもこれで終わり、明日帰ります!
今朝の搬入は少しゆっくりなので、ホテルの朝ごはんが食べられました。
今回の訪問先は北九州市立小倉特別支援学校。
事前の情報通り、搬入経路が狭くてトラックが入れないので、玄関から廊下を延々と体育館まで押して行くコースに変更して、汗だくになってようやく搬入完了!
コンサートは大盛り上がりでピアノに群がる子供達!

普段プロの音楽家の生演奏を聞く機会が無いので、本当に嬉しそう。
さぁ任務を果たしてピアノを搬出して、我々は一路神戸まで走り、

夜10時に西神中央駅前のホテルに到着。

3トントラックを停められるホテルは貴重。
さぁ明日は大津だ!
今日と明日はフコク生命チャリティーコンサート in 北九州。

響ホールは何度か来たけど、ここは初めて。

綺麗な劇場でびっくり!

今回はホールのスタインウェイを借りるので持ち込みではありません。
と言うのも、明日の訪問先の搬入経路が狭くてフルコンが入らないので小さいスタインウェイが必要だからです。
そのピアノは今頃山陽道の広島辺りを走ってる模様。
このホールは複合施設になっていてビルの下はショッピングモールなので、調律が終わって散策して戻ってきたら、もうリハーサルが始まっていました。
本番が終わったら搬出も無いのでなんと楽な仕事。
普通の調律師の仕事はつまらないね、
本番立ち会いのない仕事が多いし、せいぜいリハーサルまで立ち会いで帰れるので責任無し。
なにかあったらホールのピアノのせいにすれば良いんだから、勉強より言い訳の方が達人になるわけだ。
根本的にホールのピアノはピアニストの好みに調整を変えたら、公共のピアノは現状復帰させなきゃならないのが原則。
そんな事は時間も予算も無いからできません。
なのである程度の実力の調律師が仕事をしたら、誰がやっても大差ありません。
それがばれないように、ピアノを管理している会社は「ホールには他の調律師を入れないように」とホールの担当者に囁くのです。
これはピアノを守る為ではなく、保守管理を契約した自社を守る為ですからね。
調律師を限定しているホールより自由にしているホールのほうがピアノの状態がよかったりするし、こういった調律師は自己保身の為に会った事もない同業者の悪口を言って、暗に私が日本一と語る訳です(笑)
ホールのハウスピアノを調律してると、つくづくこの問題で戦っていた頃を思い出す。
スタインウェイ戦争に書いた通り!(笑)
さて楽な仕事が終わった頃にトラックも到着してホテルまで送ってもらい、恒例の夕食会!
北九州旨し!
多賀で仮眠をして朝6時に出発。
大阪梅田駅前のサンケイブリーゼに7時搬入。
ここはスタッフが担当なので私は久しぶりに上六近辺を散策。

この辺は昭和の雰囲気だね~懐かしい!

スタッフが調べてくれた天然温泉でちょっとゆっくりできました。
夜9時にピアノを搬出して新大阪まで送ってもらって私は北九州へ。

ピアノ車デュトロは姫路辺りで1泊して、明日は移動日で北九州入り。

私は小倉に23時頃に着いて駅前のリーガロイヤル泊。
ここのところ体調が悪く休みたいところだけど、マグロのように今日も回遊しております。
夕方調律から戻ってきてピアノを積み込み、一昨日納車されたばかりの三代目デュトロでツアーに出発です。

まだ積算計は150キロ!
先代のデュトロとちょうど20年の開きは大きく、21世紀の三代目はコンピューター制御がかなり増え、キーレスエントリーや衝突回避ブレーキ等々、昭和の人間には覚える事多々あり(苦笑)
今回は岐阜の関ヶ原を越えるので、スタッドレスは必須。
午前中に横浜工場で急遽スタッドレスタイヤに交換しました!


途中雪も無くて深夜1時頃に滋賀県の多賀パーキングに到着!
1999年12月からちょうど20年。
二代目の3トン車デュトロ号が定年退職し、三代目新型デュトロ号と交代しました。

20年間で42万キロ走破。
みんなの夢を乗せて、北海道から沖縄まで全都道府県のコンサートやレコーディングのステージにピアノを運んだ功労車。
エンジン、ミッション乗せ換える事2回。
いよいよピアノ室の保冷ボディも寿命がきて冷暖房効果に影響が出てきたので、ついにお疲れ様でした!


新しいデュトロは4輪ディスクブレーキや追突防止装置などのハイテク装備が充実していて、20年の技術進歩を感じます。
わが社は女性ドライバーが多いのでオートマ車。
今開発中の新型フルコン立機を見越して、ピアノ室の高さを二代目より30センチ高くしたのでフルコンを立てても楽に入る荷室になりました。
これから発電機や油圧台車などの自社開発装備を装着すれば完成。
この作業で今年も年末年始の休みはないなぁ…
思い起こせば前のデュトロ号の新車納入最初の仕事が、フェリーで徳島経由大阪。
偶然三代目デュトロも新車納品最初の目的地が大阪。
まぁその後大阪から北九州~神戸~大津~金沢とまわるので、初回からすでに2000キロ以上の走行だ!
いろんな思い出と共に寂しげに引き取られて行った二代目デュトロ号、お疲れ様!


後を継いだ三代目は近距離を走るアーバン1号2号車と共にまたピアノを運びます。
全国のコンサートホールの搬入口でお会いしましょう!
今日の担当はめぐろパーシモンで、朝9時にローズウッド搬入。
恒例の須江ちゃんのクリスマスコンサート。
珍しく平日なのにマチネ!

須江ちゃんには熱狂的な固定客がいて、平日の昼に東京でやって欲しいという人の為に、わざわざ平日のマチネでやるらしい。
2週間後には横浜みなとみらいで、日曜日に夜公演をやるので珍しいパターンですね!
真面目な須江ちゃんは私の楽屋もちゃんと用意してくれて、「お弁当食べますか?コーヒーありますか?お茶漬けはどうですか?」と自分が本番なのに調律師ごときに気を使ってくれる(苦笑)ありがたいね…。

おかげで私は溜まっていた日記をこうやって今日の分まで書き終える事ができました。
須江ちゃんありがとう!!
夜中に帰ってきてあまり寝てないけど、今日はなんとか終日スケジュールを開けた貴重な日なので、朝から工場。
デュトロにノーマルタイヤを積んで近所のタイヤフィッターへ行って、11時に予約しておいた「スタッドレス→ノーマルタイヤにホイルごと交換」作業。
普段は自分でやるけど、今回は疲れてるので委託しました。楽チンだねぇ(笑)

タイヤフィッターさんが、え?スタッドレス→ノーマルに交換ですか?と不思議がるのも無理ないよね。
結局忙しくて、この1年ずっとスタッドレスで走行し続けてしまったからね(苦笑)
今回スタッドレスを外してノーマルに戻すのは、このスタッドレスタイヤを3日後に納車される新車のデュトロに履き替えるため。
そうなんです、1999年12月からちょうど20年目の今月、遂に新車に交換します。
苦楽を共に北海道から沖縄まで日本全国47都道府県走りに走って42万キロ!

エンジン、ミッションの乗せかえ2回。
調子はよいけど寄る年波には勝てず、ボディの腐食が進み、隙間ができて保冷車の効果も薄れて来たので決意しました。
タイヤを交換して工場に戻りオプションの風防を外しました。

これも新しいデュトロに付けます。
頭を取られたデュトロ君の間抜けな顔は猫の額!

今日は洪水警報が出るほどの大雨だったけど奇跡的にこのときだけ青空!
20年間お疲れ様!!
今日からもう12月!
我々がいない間にも、東京ではスタッフはあっちこっちにピアノを運んでコンサートをやっています。
会社が大きくなってくると全てのスケジュールを把握できないので、先日のように「福島でトラブル発生!」といった緊急連絡が入って慌てる事もありますが、怪我や事故で迷惑をかけないで欲しいと切に願っています。
今日はお待たせしていた大津のお客さん。

教室のスタインウェイフルコンとC7の調律と修理です。
2台ともヴェルクマイスター3で調律するので、年2回、関西方面にに来るときに調律をやります。
今回は気になっていたミドルの唸り除去のために弦とアグラフを交換。

やっとスッキリしてヴェルクマイスターで調律する効果発揮。
ミドルの弦はベース弦の下にありダンパーもクロスバーの真下で嫌なところにあるので、アシスタントがいるととてもはかどるね!
私が調律している間に、スタッフはC7譜面台のクロスを張り替え作業も終えて今回のツアー予定全て終了!
大渋滞の名神をノロノロ帰り、横浜の工場に着いたのは深夜1時。
近所迷惑にならないようにそ~っとB型をおろして渋谷に戻ったのは夜中の2時半!