仕事が重なりスケジュールがめちゃくちゃになってきたね。
今日の私の担当は橋本の杜のホール。
10年振りくらいかなぁ…久しぶりにピアノを運んで来ました。
ここは好きなホールなんだけと渋谷からは意外と行きにくい。
特に今日は休日なので大渋滞を予想して朝7時積み込みで出発。
中央道を避け東名経由で。しかし海老名辺りで事故があったらしくこちらも大渋滞。
仕方なく川崎で降りて下道行くも、こちらも渋滞。
なんとか9時前には搬入口に到着。
エレベーターで7階のホールに搬入して調律。やれやれだ。
先日の第一生命ホールと同じプログラムでピアノはローズウッド。

木質を強調したホールなのでローズウッドはカメレオンのように溶け込んで良い感じ。

ヴァイオリンとも音色が合うし、もうヴェテランになった2人の演奏は円熟の極み。

客席は半分になってたのでお客さんには贅沢なコンサートでした。
マチネなので16時に終わってピアノを搬出してナビ通りに走ったら、まさかの中央道を八王子インターから乗ることに。
やはり大渋滞の中タラタラと渋谷まで走り車を乗り換えて中目黒へ。
ここでは今夜Sさんの配信コンサートがあります。
運送屋さんに頼んでピアノは昼に搬入済みだけど、階段で3階上げ!
不思議な雰囲気の中で調律、今夜は朝の3時まで演奏するらしい!
ホテルから朝9時にホール入りして調律。
程なく渋谷から今日の2台ピアノの録音の為にもう1台がやってきました。


早速2台を同期させて調律。

2ndを弾くピアニストのHさんも到着。
マイクのセッティング変えなどの慌ただしい作業を終えて、午後から2台ピアノのレコーディング。
ピアノは全部持ち込みだからセッティングは楽チンだね。
この理想のシステムを続けていると、もう元には絶対に戻れないね(笑)
今回は最後にまたピアノソロを録って無事に終了。
トラック2台にピアノをそれぞれ搬出して渋谷に帰りました。
朝9時にホール入り。
コロナ対策で窓もドアも換気のために開けているので寒いよ!
ピアノのピッチも上がって来るので困ったもんだ。
ドアを閉めて温まるのを待って調律。

レコーディングはピアニストにとっても自分の演奏を客観的に何度も聞ける良い機会。
どんどん修整されてぐっと完成度が高くなってくるので面白い。

お昼はマジョラムのカレーを食べに行きました。
今日でソロのプログラム全て録り終えたので明日からは2台ピアノバージョン。
晩ごはんはルートインの前のグラッチェでイタリアン。
久しぶりのミューズパークで今日から3日間、ピアノソロのレコーディング。
今回はキヨシを持ってきました。
最終日は2台ピアノがあるので、明後日もう1台来ます。
日曜日にホールが空いてるなんて流石ミューズパーク!
私が管理してた頃は絶対なかった(笑)
朝8時にピアノを積んで出発!
C2から美女木ジャンクションを外環に入ると右前方に富士山が見えるのがいつも不思議。

向こうは埼玉じゃないのか?
花園まで渋滞ギリギリの状態でしたが、とりあえず道は流れていたのでピッタリ9時に音楽堂に到着。
ミューズパークはすっかり秋で清々しい。

ピアノ搬入してセッティング。

今回はモーツァルトを録音します。
ミューズパークはホームタウンに帰ってきた感じで落ち着く。なにしろ20年近く通ったからね。
調律が終わってピアニストのMさん登場でリハーサル開始。
午後から録り始めて一段落したのでお昼を食べに出たら、昨今のGoToブームで大渋滞、どこのお店も並んでて入れない。
こんなときは知る人ぞ知る田中屋へ。
美味しい小天丼付田舎せいろを食べてホールへ戻り後半の録音。
今回のホテル、我々はルートイン、ディレクターはみやびホテルと、GoToのせいで混んでてホテルも分散。
ルートイン前の夢庵で晩ごはん食べて解散!
今日も持ち込みのコンサートが重なっていて、私の担当は第一生命ホール。
マチネなので朝8時に第一生命ホールにローズウッド搬入。


NHKFMの収録もあるのでトラックは留め置きできず、スタッフが一旦工場に乗って帰って搬出時に戻って来ます。
今日はヴァイオリンとピアノ。
同時進行の東フレンドホールはN響メンバーと室内楽。
こっちはスタッフがニューブルグを搬入。


どちらも無事に終了。
私は第一生命ホールを搬出して夕暮れの首都高速を渋谷に戻ります。

程なくしてフレンドホール組のトラックも渋谷に戻ってきました。
松涛サロンもすっかりコロナ前のスケジュールに戻りつつあります。
さすがに客席数は減らしていますが、このほうがゆったり聴けて本来のサロンコンサートの贅沢な空間になりますね。
プレイエルは最近人気者で引張りだこなので、外装キズなどの修復は後回し。
私はあまり外側がピカピカのピアノは好きじゃないので…傷は使われた勲章ですからね。
今夜のコンサートはミュート板は取り外してのコンサート。
432Hzプロジェクトの1つ。
先日レコーディングした432Hz仕様のC7を、野外の山中に運んでドローン撮影。


雨が一滴でも降ったら即中止と伝えてあったので、今日が本番で明日が予備日。
雲行きが怪しかったけど、本格的な雨は午後かららしいので決行!
さすがにゴブちゃんのバッテリーは登りで息絶えた(笑)
弾き振りで先日のレコーディングの音を流して撮影。
アシスタントのM澤さんはゴルフのインストラクターが本業なので、

遠い所からピアニストとドローンの距離を目視で測ってドローン操縦士のKさんに伝達。

いい仕事してくれました。
無事撮影が終わって、秩父倉庫へピアノを置きに行くため、黒山から秩父への近道を教えてもらったのですが、なんと土砂崩れで通行止めになった林道!

ここはキャメルトロフィーの腕が鳴るってわけでピアノ積んだトラックでラリー走行。

「危険!絶対通行しないで下さい!」の林道をこっそり走破して国道299へ出て秩父倉庫に無事到着。
ピアノを下ろして渋谷に戻りました~。
昨夜、スタッフに三島で下ろしてもらって、私はドーミーイン三島にチェックイン。
那智勝浦では「一泊3千円朝食付」だったのに、こちらは素泊まり14000円!
ちょっと腹がたったけど、ドーミーイン名物夜泣きそばには間に合った。
今朝はホテルから三島市民文化会館へ徒歩で来ました。
搬入口を確認してびっくり!

かなりの斜面なので、これではトラックの荷室の物が転げ落ちるね!
ピアノ台車積んて無くて良かった。
朝9時にピアノ車がホールに到着。
スタッフのKは日曜日の東名下り大渋滞を心配して、昨夜は足柄まで走って仮眠してピッタリ9時にホールに到着。
責任とはこういう事だね。
これが出来ない人にこの業界の仕事は無理。
ピアノを無事搬入して調律。


今日はKさんのリサイタル。
マチネなので調律後すぐにリハーサルやって本番だから忙しい!
コロナ自粛で客席を減らしての演奏会だけど、地元でのアットホームな雰囲気の中でのコンサートも無事終了。
ピアノを搬出して東名上り渋滞をのんびり帰ります。
途中の富士山の綺麗なこと。
昨日、那智勝浦と串本の仕事をやって古座川に向かう途中、やっぱり山道で鹿に遭遇。

夜は久しぶりに「つくし」でジビエ料理を頂く。
絶品なので、これを渋谷のタカギカフェで「古座川のジビエフェア」としてメニューに入れることに決定!
鹿肉と猪肉のソーセージ!乞うご期待!
古座川の岡田邸のB型を調律して雨中、帰路につく。
と言っても私は三島で下ろしてもらって駅前のドーミーイン泊。
毎度お馴染み、那智勝浦の地球防衛軍の横を通って、今日の現場は隣町の宇久井。

それにしても南紀の海は綺麗だ。

こっちに来たついでに地元のお客さんの調律を組んだので、運転手をしてスタッフを各家庭や学校に送り届ける。
その間に私はパソコンで仕事。
夜はやっぱり串本の道頓堀へ来てしまった。
自然に囲まれた南紀の仕事は最高!心洗われるなぁ。
昨日はFM横浜の収録などもあったので、出発を1日遅らせて和歌山県の那智勝浦へ出発。
スタッフと二人で運転を交代しながら東名から新東名~伊勢道を通って尾鷲まで走り、

尾鷲のダイソーで買い物をして熊野通って新宮に着いたのは夜の8時。
ここで知り合いのお店トレンタで晩ごはん。

絶品の紀和牛のコース等を食べて今回の宿は那智勝浦港にあるブルーハーバーホテル。
いつも空いている串本のシーカンスまでも満室!
GO to TRAVEL効果でどこも満室の中、やっと空いてたシングル2室!
あまり期待してなかったけど、とても親切なフロントのお兄さん。
キャンペーンを使って35%も安くなって、おまけに地域振興券4000円も頂き、実質一泊2500円位になって、トーストとコーヒー付!
今回は軽のワンボックだったけど、駐車場もデュトロオッケー!
これからはここだな、新定宿決定!
というわけで本日は和室でのんびり!
ここの小劇場も、コロナ禍のなか営業再開でコンサートスケジュールが入ってきました。
地下に下ろすエレベーターギリギリのサイズはM。
しかも鍵盤を下にしてピアノを起こすイナバウアー起こし機が必要。
毎度、隣りのバーキングでピアノを乗せ替えるので、駐車スペースを2台分抑えて作業。
逆立ちしたピアノをマンション前の歩道でヨイショヨイショと押して、エレベーターで地下に下ろしてステージ前で組み立てて、さらにステージ上げ。

ずっとこの作業はスタッフ達に任せていたので。私は久しぶり!
常にもっと簡素化して搬入出来る機械を開発する事が楽しい。
ここも次のアイディアがあるんだけど、急に忙しなって来たのでいつになるやら…。
いくつかピアノを使うコンサートをやって、1週間後にまた引き取りに来ます。
作業が終わって、私はそのまま埼玉の黒山三滝へ。
今月末、この山に432HzのC7を運んでビデオ録りをするので、下見をしました。

ここにピアノを置いてドローンて空撮するらしいけど、これも過酷映像になりそうだ。
昨日レコーディング中に飛び込んで来た訃報。
カフェのお隣は渋谷区の保育園。
子供達がカフェ犬を叩いたりしていたずらすることもあり心配していたけど、お母さん達がついてるからまさかと思っていたら、そのまさかが起きた。
可哀想にカフェ犬は階段に落ち、両足、首が取れて即死。


10年間カフェのシンボルでポケモンスポットにもなっていた番犬は可哀想な事に…。
第一報が入った時はレコーディング中だったので、事後の始末についての返事は保留したけど、連絡先だけは聞いておくように指示。
どうやら保護者の方は謝罪し、弁償すると仰っていたようだけど、子供に怪我も無かったようだし今回は穏便に。
後日お母さんがお一人で菓子折り持って謝りにいらした。
私の知人が「謝る親の背中を見て子供は育つんです。」と言ってたけど、私もそう思う。
子供の頃、自分もそんな経験あるからね。
お母さんお一人でいらしたのはちょっと残念だったかな。
というわけでバラバラになったご遺体を運んで、今日から形成外科手術!
なにしろこの犬が居ないとカフェが閉まってると思って帰ってしまう人がいるので。
最近のレコーディングは2日間が多くなったが、今回のように3日間あると時間の余裕があって楽しいね。

お昼はだいたい皆がランチに出てる間にピアノの調整をやるんだけど、今回は余裕があるので皆とランチ。
午後も順調に進み、今回のレコーディング終了!
教会とプレイエルバッチリの組み合わせでした。
ピアノ搬出時は雨模様になってきたので、ここの階段下ろしは心配したけど、プレイエルは小さいので楽勝で搬出終了。

近いってのは楽だね〜。
代官山教会での録音は順調に2日目。
177年前のプレイエルは今日も元気に430Hzでショパンを奏でています。
木のぬくもりが感じられる温かい音色はリストとは別世界。
このプレイエルも人気者になって出番が増えたのでメンテナンスも楽しい。
楽器はステージに上げないと死んだも同然だからね。


勝手知ったる代官山教会だけど、3日間もじっくりレコーディングするのは初めてなので、お昼休憩に近辺を探索。
食べるところは沢山あるし、コンビニ、銀行すぐ近くで便利。
歩いても帰れるし。大通から一本入っているので、S/Nも良好。
フルコンも入るし、なかなかの穴場。
夜8時前に無事に終了。
帰ってからまたひと仕事できた。
気がついたら痛風の痛みも和らいで来た。仕事は楽しいね〜。
今日から3日間、代官山教会にプレイエルを持ち込んでショパンのレコーディング。
朝9時に搬入、ここは建設当初からフルコンが入るように設計してもらったので、プレイエルなら楽勝!
教会でプレイエルの録音は雰囲気が合うから楽しい録音になりそうだ。


ここはヴィンテージのニューヨーク・スタインウェイB型が入っているので有名な教会。
コンサートやレコーディングで使えるし近いので便利。
昨日はピッチ432、今日は430で調律。
半音の半分低い音での調律が続くと、標準ピッチは妙に固く感じる。
プレイエルの木質な音が心地よいね。
順調にレコーディングは進み、19時頃に終わってピアニストのFさんをホテルに送って、会社に戻ってもまだ20時前。
実は昼頃から右足の親指の付け根が痛くなってきた!痛風復活!
北海道でイクラ食べすぎたのかなぁ…明日が心配だ。
前回足首が痛くなったのも4月のレコーディングだったから半年後に再発!やれやれ
432ピアニストのクニコさんとアキちゃんのプロジェクト。
「ピッチ432Hzのアコースティックピアノを弾きたい」というご要望を叶えるために、コロナ自粛を利用してスタッフ3人で秩父倉庫に籠もってヤマハC7を全弦交換して432に改造。
ピアノはその場所にあるものを借りるのが前提です。
ホールのピアノは通常442Hzにピッチは固定されていて、440Hzに下げるのも嫌がられます。
ましてや432Hzなど、半音の半分も下げたら大騒ぎ!
元のピッチに戻すと、弦は傷んで高音部は切れるかも知れないし、ベース弦の巻線は緩んでジンジン雑音だらけになるだろうし、なにしろ危険。やってはいけません。
なので世の中に432Hzのアコースティックピアノは、まず存在しないのです。
ピッチを可変できるキーボードか、440Hzの標準ピッチの音源をデジタル処理でピッチを下げたものか、弦楽器でしか現実的ではないので、それならば作ってしまえと、432Hz専用にピアノを改造したプロジェクト。
今日は、松濤サロンでレコーディングです。

最近、あるピッチが人間の波長に良いとか、宇宙から来たとか諸説出ていますが、ピアノのピッチからいうと、ショパン時代のピッチが約430Hzで、最近見直されて来たロマン派時代のピッチがまさにこれ。
そして面白いことに、ほとんど交流のない時代、ヨーロッパから遠く離れた日本の雅楽もピッチは430Hz。
古今東西、音楽の基本は歌であり、人間にとって歌いやすいピッチが430Hzだったのだろうと私は思います。
和声や周波数、ピッチの話をすると「430と432では2Hzも違う」とか、「CDを聞いて計測したら430.5Hzだった」とか言うアホチンが必ずいますが、「じゃあ200年前にデジタルの周波数カウンターがあったんですか?」と切り返す事にしています。
昔の楽器を今の計測機で計ったらその近辺の周波数だったという話。

実際に432Hzに調律したピアノで聞く音楽は、ストレスがなく落ち着くし、とても自然だった。ピッチが低いとは感じない。
これは新鮮。
元々このピッチだった音楽が、次第に広い空間で演奏されるようになって大音量化と共にピッチも高められ、より明るい音色になっていった訳だが、人間の精神状態とは反比例していったかも知れない。
そんな事を思いながらのレコーディング。
タカギクラヴィアには、このスペシャルなピアノを簡単に運べるシステムがあるので、このプロジェクトも全国展開できる。
ピアノを運ぶシステムは、あらゆる壁を乗り越えて新しい景色を見せてくれる。
今日の私の担当はサントリーホール。
13時にブルーローズにローズウッドを搬入。(ローズが続いて言いにくいね。)
コロナ対策で観客席は相変わらず半分以下ですが、カラヤン広場の野外スクリーンでライブ配信されるので、レコーディングチームや映像チームも入り乱れて分単位のスケジュール。
まずは搬入口から廊下に入って左側のエレベータ前で調律。
チャッチャッと済ませて広場前の「陳さんの麻婆豆腐」を再訪。
横浜ランドマーク店と同じはずなのに、ここのはなぜか塩辛い〜!
今回は!と思いつつ毎回裏切られる。
ホールに戻ると、前のリハーサルが終わったのでエレベータでステージに搬入。

コロナ対策で客席に座ると再度消毒しなきゃならないので、リハーサル中もスタッフ全員ずっと立ちっぱなし。
ブルーローズはバックステージが狭いので、楽屋もスタッフで溢れかえり、お弁当もエレベータ横の廊下で食べる(笑)
マネジメント、レコード会社のスタッフも、もう20年以上顔見知りの人たちばかり。
それぞれ歳を取り責任のある立場になっても、こうやって現場で出会うんだから狭い世界だね。
その点、サントリーホールの舞台スタッフは、ほとんど若い人達に変わっていて驚いた。
音楽業界はフットワーク軽く、まだまだ社長自ら現場にやってくるんだね(苦笑)
本番が終わったら、明日の準備。
ピアノをエレベータで下ろして、他の現場から駆け付けたスタッフと3人で長い廊下を延々と押して、大ホールのセリでステージに上げる。
デュトロ号も明日まで楽屋口に止めさせてもらえるので身軽になって渋谷に戻ってきました。

明日は朝8時入り!