今年はいろいろあったけど、「技術は身を助ける」の言葉通り、昨年と同じ業績で終えられた事は感謝です。
夜に稲本響君より、今年度の文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門で、昨年放送されたNHKスペシャルドラマ「ストレンジャー 上海の芥川龍之介」が大賞(最優秀賞)を受賞したとの連絡あり。
この賞は、NHK特集ドラマ「眩 北斎の娘」、朝日放送スペシャルドラマ「氷の轍」に続き連続受賞!
今月も、11月に劇伴を録音したNHK土曜ドラマ「ノースライト」が放送されました。

エンドロールにタカギクラヴィアが「資料提供」で出てくるのは、時代に合わせたピアノを提供し、アドバイザー的な役目という意味。
NHKはなかなか企業名出せないから苦肉の策。
約2ヶ月に渡ってツアーに出ていたカフェのスタインウェイが帰って来たので、

留守を預かっていたベーゼンドルファー200と交代です。


カフェに居たときは忙しさにかまけてあまり調律もやってなかったけど、今回はステージに上がっていたのでちょくちょく調律、調整もでき、バッチリの状態で凱旋帰国!

またまたカフェの顔になりました、お疲れ様!
今年最後のレコーディングは年末恒例、ある教則本のレコーディング。

ピアニストは毎年、伊賀/山口夫妻なので、レコーディング終了後はこれも恒例の忘年会。
今年は密を避けて貸し切りで、これまた恒例の鴨せいろでお疲れ様!
レコーディングも最近は2日で録ることが多いけど、今回のように3日あると余裕。
今日は仮編集したものを聞いて見直し、録り直す部分があればその場で録音という予定。
進行が順調でピアニストEさんもご機嫌。


夕方、全て終わって片付けていたら、ホールも今日が仕事納めとのことでお神酒が飾られた。


サウンドチェックではなくて、本当に柏手(笑)
お疲れ様!
ドビュッシーのレコーディングも順調に2日目。


なかなか良いペースでレコーディングは進んでいるので、夕方スタッフと交代して私は八王子のYさんの自宅のピアノの調律。
432ピアニストのkunikoさんたちも来ていたのでミニコンサートやって、私はホテルに戻り呑み会に合流。
なかなか効率の良い仕事だね(笑)
今日から3日間、相模湖交流センターでドビュッシーのレコーディング。
クリスマスも仕事~!
今回使用するCd368、先週の新潟小出郷レコーディング後に大雪で帰れず、改めて引き取りに行ってなんとか間に合った!
日本海側は大雪でも、こちらは快晴の中央道で相模湖へ。

今日は9時に搬入して調律。
ここは何度も使ってるけど、今回はピアノ位置を少し変更して設置。

ピアニストのEさん到着で早速音決め。

みんなで柏手(かしわで)を打ってピアノ位置を決める姿は、良い録音ができますようにと神様にお願いしてるみたい(笑)
さて録音は順調に進み、終了後はピアノの大屋根を閉めるだけ。
ここは良い音で録れるし冬も秩父や新潟ほど夜は冷えないから楽ちんだね。
ホテルが遠いかのが欠点だけど、常宿のルートイン上野原。
食べるところも無いのでホテル内で晩酌!
神戸~富山~愛知と回ってきた音楽劇「ベートーヴェン不滅の恋人への手紙」も、いよいよ2週間の東京公演に突入しています。
今日は私も調律に行ってきました。

アートケーススタインウェイはステージの真ん中で目立ってましたね~。
クリスマス明け、このピアノは長旅を終えてカフェに戻ってきます。
冬のミューズパークは清々しい。

昨日のショパンから今日はドビュッシーを録る。

ピアノはやはり布団効果で安定している。
昼はマジョラム本店のカレー。

夕方、目処が付いた頃に搬出立ち会いスタッフがやってきたので、私は急いで渋谷に戻り、サロンで432モダンピアノお披露目有料配信コンサートに出演。


コンサート用の専用楽器として、ヤマハのC7を432Hz仕様でオーバーホールした超貴重な企画。
これは面白いよ!
今日と明日はミューズパークでピアノソロのレコーディング。
使用ピアノはCD75。
指定ピアノが、新潟で使ったCD368だったら、レコーディングの為の練習ができずヤバかった(苦笑)
さて、今回のエンジニアは塩ちゃん。
もう30年近く一緒にやってきたから我々もベテランというか歳をとったというか(笑)
ピアノを搬入して調律の間にマイクを立ててセッティング。


ピアニストやディレクターは11時に来るのが普通だけど、今回は午後からと特殊なスケジュールなので我々も10時搬入に変更。
調律していてふと客席を見ると誰も居ないはずの客席に地縛霊(笑)

お昼は田中屋で、いつものミニ天丼付田舎そば。

早めにレコーディングが終わったので秩父の夜に備えて防寒対策!
布団にホカロン。

これで明日の朝のピッチ上昇も防げるので必須!
夜はルートイン。
3日間に渡って通行止めだった高速道路が解除されたので、急遽事務所にいたスタッフ一人と新幹線に飛び乗って南魚沼へ!

15時頃にはホールに着いたけど、雪は酷いまま。

ありがたい事にホールの皆さんが、搬入口近辺の雪かきを人力でやって下さいました、
感謝感謝です!

ピアノと機材を積み込み、夜になって凍らないうちに高速に乗ったけど、周りは誰も走ってない!
本当に通行止め解除になったのか?と思うぐらい不安な走行。
昔、キャメルトロフィー(ラリー)で日本代表候補になった運転技術(笑)
衰えたとはいえ滑りながらも関越トンネルまで何とか走破!
ここからは普通の冬道だから安堵。4時間ほどで渋谷に無事に到着。
やれやれ命がけだねぇ。
無事でなにより。お疲れ様!
昨夜は南魚沼の美味しいお米で豪華に晩ごはん楽しみましたが…

事態は深刻!
昨日から降り積もっている雪で、すでに道路には壁ができていて、タクシーも滑りながらホールに向かいました。
一晩で1メートル、2日で2メートル降ったらしい!

高速道路は通行止めで1000台以上の車が閉じ込められている様子。こりゃ大変だ!
通行止め解除になるどころかますます状況は深刻で、自衛隊が出動して食料品差し入れしたりガソリンを補充したりなど大騒ぎのニュースが続々と入ってくる。

レコーディングは早めに終わったので、新幹線が動いているうちにアーティストは今夜中に神戸まで戻りたいらしい。
我々もトラックで帰るのは諦め、ピアノとトラックをこのまま置いておいて欲しいとホールにお願いしたら、快く承諾して頂きました。
しかもトラックは屋根のある搬入口に留め置き、ピアノもステージ上に置いたままで良いと。ありがたや!

タクシーを呼んて浦佐駅から急遽、新幹線で東京に戻りました!


このレコーディングのスケジュールが1日早かったら、完全に巻き込まれて今頃高速道路の上で、トイレにも行けず困っていただろう。
まぁ運が良かった!
今日は私の誕生日!
ベートーヴェンは今日250歳になったけど、私はまだまだ若い(笑)
小出郷レコーディング、2日目も順調に進んでいます。



北国のホールは流石に寒さ対策が行き届いているので、ホール内は意外と寒くない。
外に行く足が無いのでランチは出前。
レコーディングの合間にも雪は降り続けてどんどん積もっているけど大丈夫かなぁ。
ピアノは下にも布団、上にも布団をかけて間にホカロンで万全。
これで翌朝冷え切ってピッチが上がる事もなく安定してレコーディングを始められる。
慌ただしいスケジュール真っ只中!
昨夜は、和歌山から帰って工場にピアノを降ろし、空荷のデュトロで夜遅くに渋谷に戻って、新潟に行く準備。
私は仮眠して朝からFM横浜の番組収録。
スタッフはデュトロにピアノと機材を積んで新潟の南魚沼に出発。
FM収録の間にローズウッドを積んだアーバントラックを待機させて、12時30分収録終了後サントリーへ。
今日はブルーローズで今月頭に秩父でレコーディングしたHさんのコンサート。


本番が始まって休憩になり交代スタッフが到着したので、私は抜け出して銀座線に飛び乗って上野へ。

ガラガラの上越新幹線で浦佐駅に到着したのは夜の10時30分。

サントリーホールからピアノを搬出して渋谷に運んでいる頃、こちらは雪の浦佐駅前のホテル岡部にチェックイン。
便利というか…なんだかねぇ。
朝8時半、公民館からF1ピアノを搬出!
今回はデュトロのバワーゲートを利用して油圧台車を降ろし、台車を使ってホールから玄関の自動ドアまで出したので、

屋根を外さずにプロテクトバーを外すだけで搬出完了!
あとは獅子岩を通って

尾鷲でマグロ丼を食べて高速に上がり、渋滞の厚木を抜け

横浜の工場でピアノを降ろし、空荷のデュトロで渋谷に着いたのが20時頃。
全行程一人で運転するのは辛いね、年なのに(笑)おつかれ様!
昨日の朝6時半にデュトロで渋谷を出発して那智中に15時半に到着。
ちょっと仕事して串本のシーカンスにチェックイン。
今回のアシスタントはトラックの運転出来ないのでやむなく全行程私が運転。
爆睡しました、遠いね。
今日は古座川公民館の本番。
アシスタントが一般のお客さんのピアノ修理に行ってる間に岡田さんのスタインウェイの調整。
余った時間でホームセンターで探しもの。
公民館では古座川のジビエ料理を渋谷て売り出す話で盛り上がる。
古座川のジビエはドイツでソーセージのマイスターを取得してきたM先生の息子さんが鹿、猪をソーセージにしているので、焼き肉、鍋料理が多いジビエ料理とは一線を画す。
ホットドッグのようにして食べてみたけど抜群に旨い!

これは渋谷のカフェの定番メニューにしたいね!
この辺を走ると本州最南端の潮岬や鯛島など、見慣れてるけど毎回癒やされるね。



今回は3トン車で来ていてあまり走り回れないので、ホテルにトラックを停めて岡田さんと久しぶりの飲み会で串本の天満船へ。コロムビア時代の話に久しぶりに盛り上がる。
ベロベロに酔っ払った岡田さんを代行タクシーに押し込むのも懐かしい。
さぁ明日はピアノを引き取って東京に戻るぞ!
今日は、快晴で綺麗な紀州の海を見ながら古座川公民館にF1を搬入。

12月12日に、ここで行われる岡田さんのピアノの会で使用します。
今回は20回記念だからスタインウェイを運ぶことになっていて、今回、隣の奈良県まで来てるのでピアノを置いて行くことにしました。
4日後、再訪して本番終了後に引き取ります。
さて、公民館に入れようとしたら自動ドアが思ったより狭い!
ここでふと思い出した!
前回入れたのはB型だった(苦笑)
今回はフルコンだからねぇ、仕方なくサイドプロテクトバーと屋根を外して何とか入れた。やれやれ。
古座川では、前回話題になったメロンパンをスーパーで見つけて買い占めてきました!

オムライス型のパンで中が白あん!これがこのへんではメロンパン。
では普通のメロンパンは?サンライズと言うらしい(笑)
白あんのメロンパンは不思議な味たけど、これはこれで美味しい。
さて空荷になったトラックで一路東京に戻ります!

渋滞だったけどスタッフと運転を交代して久しぶりの渋谷!
長いツアーだったね、おつかれ様!
朝、目が覚めたら、「ここはどこ?」状態(笑)
東海市でベートーヴェン公演をやってる頃、こっちはリストのコンチェルト。
朝のリハーサルではビアノも大人気。
マキちゃんのハンガリー時代の仲間が指揮者なので気心が知れていてテンポもタイミングもバッチリ。


昨日のリハーサルを聴いて、今日は更にビアノの音量を上げたのでピアノが埋もれる事もなくバランスもOK!
マキちゃんもよく聞こえる様になったとよろこんて本番を迎えられました。
奈良のステージを想像しながら、渋谷で何度も練習に励んだピアノだから、安心して本番を迎えられるのも持ち込みの利点。
搬入方法を見ていたホールのスタッフさんが、休憩時間に側板を開けてピアノを搬出させてくれました。
休憩時間は20分だったので、10分で搬出できるこのシステムは完璧!
興味津々で搬入口に集まって来て一部始終を見ていた団員の人達は、トラックにフルコンが収納されると、それぞれの楽器を持ったまま一斉に拍手喝采(笑)

世界唯一のピアノ運搬システムは大受けで、これもショーでした。
さて我々はこのピアノを積んで和歌山経由で串本から古座川公民館へ向かいます。
夜空に月と海が綺麗な串本へ。

今夜の宿は那智勝浦のブルーハーバー。
愛知県東海市から初めて乗る名鉄電車で名古屋まで行って、懐かし近鉄特急で奈良県の橿原市へ。

途中で今年の6月19日コンサートのライブCDがレコ芸の特選になったとメールが来て批評を読んだら、照れるほどべた褒めで嬉しい。

個人的には3台のビアノを搬入した時に調律をやっただけで、いつものようにリハーサル終わって本番まで調律の直しを一切やって無い事の方も評価して欲しかったなぁ(笑)
普段、休憩時間に調律の直しにウロウロ入る調律師ばかり見てるスタッフからはほったらかしにしているみたいに見えるだろうけど、調律師のような裏方がステージに出るのは見苦しいと思っているので、狂わない調律を訓練しないとね。
さて、橿原市のホールに着いてホールの搬入口で早朝に東京からピアノを運んできたスタッフのOと合流して搬入。

午後からリストの死の舞踏のリハーサル。

なかなか良く鳴ってるので安心して聞いてられる。
明日はいよいよ本番。
今夜は橿原市駅前のドーミーイン宿泊。

神戸~富山と回ってきた「ベートーヴェン不滅の恋人への手紙op110」も、地方公演はこの東海市で終わって東京公演に戻ります。


近くのマルハでお昼ごはん食べてからピアノ搬入!



調律を済ませて今日は稽古のみ。
夜ご飯はスガキヤラーメンを久しぶりに食してホテルに戻って早めに就寝。
明日の本番はスタッフにまかせて私は電車で奈良に移動します。
ピアノ車で富山を後にして、一般道をのんびり金沢へ。

途中、綺麗な虹がかかった国道を走って「倶利伽羅宿」という道の駅で休憩。

温泉も宿泊施設もあるからこれはいつか泊まりたい!
昼過ぎに金沢のH邸のスタジオに到着!
スタインウェイもアクリル板で仕切られていてコロナ対策バッチリ!


スタジオの調律を終えて市内のサロンへ移動。
3トンロングピアノ車での移動なので路駐もできず、その都度スタッフが車でお留守番。
サロンの調律も終えて、これで金沢シャンソンはバッチリ!

さて次は高速に上がって愛知県の東海市へ向かい、20時30分頃に到着!
ホールの搬入口にピアノ車を停めて、エアコン用の電源を借りてピアノが冷えないように対策。
今夜はカトウホテル。
富山駅隣のホテルで目覚め、

先にピアノ車で富山入りしていたスタッフと富山県民会館へ。
先週コンサートでF1ピアノ運んだばかりだから、毎週ここに来てる(笑)
カフェに置いてあった「アートケース スタインウェイ」大活躍のこの戯曲。
ピアノは準主役だね!
リハーサルの間に、先週食べて感動した富山マンテンホテルの地下にある「鯛屋」にスタッフを連れていき、極厚ブリ刺し身と、ぶり大根を食べて来た!


この骨ごと全部食べれるぶり大根は素晴らしい~。大満足!

今日の私の仕事は終わってるので熱燗ほろ酔いでホールに戻り、用意して頂いた席で本番を鑑賞。
富山のお友達Mさんとも会えてお土産も頂いて、幸せな気分で富山泊!
明日は金沢!
あっという間に12月になってしまいました。
今年は大変な1年でした。
未だ先も見えない状態のまま世の中が動き出したので、来年はどうなるのか全く見通し立たないけれど、私のスケジュールは過酷になるばかり。
秩父のレコーディングは順調に終わり、


夕方には終わって搬出できたので、ピアノを渋谷に戻し、電車で上野に行ってガラガラの新幹線に乗り換えて23時頃には富山入り。

明日は「ベートーヴェン 不滅の恋人」の富山公演!