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サロンで配信リハーサル   6/28

フコク生命チャリティコンサートもコロナの自粛2年目に入りました。
なかなか遠征に行けないので、昨年末のDVD制作に続き、学校と直接オンラインで繋ぎ、コンサートを届けることに。
双方向での会話はZoomで、

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演奏は画質&音質重視でYoutube配信です。

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ピアニストの浄子さんにもお手伝い頂いて、北海道の学校とカメラを繋ぎました。

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最初は音声が出なかったり、学校側の音声が歪んだり色々トラブルあったけど、今日はテストなので想定内。
全て解決して実験成功!
これで日本中の学校と繋がり、音楽を届けることができます!



コピスみよし レコーディング最終日  6/25

朝9時にホール入りして調律。
ピアノは安定しているので、レコーディングはスムーズに進んでいます。

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昨日のシューベルトをプレイバックで聴いてる間に音色の粒揃えを調整して、あとは楽屋でパソコン開いて資料作り。


今日は音友の取材があるので、20時30分撤収が間に合うかと心配したけど、録音は順調に終わったので、恒例の集合写真。

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皆さんお疲れ様!





コピスみよし レコーディング2日目   6/24

朝9時にホール入りして調律開始。

昨日は調律の見学者がいて、こんな至近距離で張り付かれました(笑)

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ピアニストなんだけと調律に興味を持って学校に入ったらしい。
それならタカギクラヴィアの調律アカデミーに入れば良かったのにって言ったら知らなかったらしく、残念がってました(笑)


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さて調律が終わって、しばらく音を聴いて、私は溜まった仕事の為にこれから社に戻ります。
立ち会いは交代スタッフに任せましたが、スタッフから調律は全く直さずに済んだとの報告。
明日は最終日!






コピスみよしでレコーディング    6/23

今日から3日間、カナダ在住、Tさんのレコーディング。
コロナの影響で延期になって、今回も危ぶまれたけどなんとかこぎつけた。

ピアノは、先月ピアノ選びをして決めたニューブルグを持ってきました。
一昨日まで神奈川芸術劇場に貸し出していた楽器が、今日は埼玉県。


レコーディング仕様に調整を変えたので、今日もバッチリのはず。
調律が終わってピアニストが弾いてる間にサウンドチェック。

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狭いサロンで練習していた状態から、ホールトーンが加わって同じ楽器でも音は伸び、豊かに膨らみ、ピアニストは弾きやすいと喜ぶ。
これはいつものパターン。

サロンはデッドな空間なので、演奏の粗を修整するには最適。
そして本番のホールでは響きが助けてくれるので、粗が削られ、グッと弾きやすく感じるはず。
そんなわけでサクサクと初日からレコーディングは進んで本日終了!
みんなは泊まりらしいけど、私は帰ります~。





神奈川芸術劇場最終日   6/20

17日からハンブルグ製のフルコンを2台貸し出していた公演も、今日無事に終わって搬出。

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ヘルメットを被らされた!

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今回はひばりとニューブルグだったので、

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ひばりは横浜ベースに戻し、ニューブルグは渋谷に戻って水曜日からのレコーディング用に調整をします。





第10回 6月19日コンサート    6/19

今年もこの日がやってきました。
相変わらず雨男のCD75、今日も嬉し涙雨の中、2台のピアノを白装束軍団となったスタッフ達が、それぞれのトラックに積み込んで上野に出発しました。

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コロナ禍の自粛の中、今年も全国からいらしたお客様で完売。
今も興奮冷めやらずのメールを多く頂き、ありがとうございました。

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今年は第10回を飾るに相応しいラフマニノフピアノとの共演が実現!
現在考えられる最高のDUO、夢のステージです。
この2台の圧倒的な存在感。
戦前迄のクラシック音楽界はスケールが違った事が良くわかります。

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真の巨匠と称されるのは作曲家ピアニスト。
この時代、その多くはロシア人。
彼らと共にスタインウェイはピアノを改良し、巨匠たちは名曲を書きました。
なので巨匠たちのピアノは、ロシアン奏法を駆使することによって、叩かなくてもffffが出せ、乾いた倍音溢れる音色で万色の景色が描けるのです。
「現代のピアノのように叩いて鳴らそうと言う奏法ではコントロールできません。」といつも言ってることを証明しなきゃならないので責任重大!(笑)

そしてもちろん、江口君、伊賀さん&山口君は、今回も素晴らしい演奏を披露してくれました。




このラフマニノフピアノとの出合いは運命的なものでした。
2015年、私の古くからの友人である河上素子さんから、「主人の友人の長谷川泰さんがホロヴィッツのピアノを見たいと言うので3人で行って良いですか?」と連絡がありました。
素子さんは彼女が高校生の頃から自宅のピアノの調律にお伺いしていて、やがて音大に入り卒業後は音楽家としての道を歩んでいました。
この年の秋に3人でお見えになり、長谷川泰さんと初めて会ったのもこの時でした。
ちょうど泰さんがラフマニノフのピアノを買おうか迷っていると言う話もここで聞いたので、「ホロヴィッツピアノとの共演ができたら良いねぇ~」と夢を語りました。
翌年、素子さんが作曲した音源をメールで送ってくれたので、
「そういえば泰さんピアノ買ったのかなぁ…」
「私も気になってたので泰さんに聞いてみます!」
というやり取りが携帯に残っていました。
そしてこの年、素子さんが病気で急に亡くなった知らせを受け愕然としました。

2019年、泰さんよりラフマニノフのピアノを日本に運んで弾けるように修復したいと連絡があり、泰さんが持ってきたピアノの詳しい資料を見て、またまた驚きました。
鑑定書は私の師であるビル・ガーリックが書いたものでした。
この重なる縁で必然的このプロジェクトが発進したのです。
2020年1月末に私は、ニューヨークに飛び、TAKAGI KAVIER USA INC.を任せているChimaさんに、このピアノを日本に送る作業を指示しましたが、時はまさにコロナのパンデミック直前!
ニューヨークは日に日に状況が悪くなり、都市ロックダウンの噂の中、JFK空港が事実上の閉鎖になる直前に成田行きの飛行機に乗り、無事に東京に到着。
通関が終わって渋谷に置いてあるホロヴィッツピアノの隣に並んだのは4月1日。なんとそれはラフマニノフの誕生日!
まるで全てが何かに導かれているようなドラマでした。
それから1年、全く弾けない状態だったからやっと復活したラフマニノフピアノ!



まだ全弦を張り終えて1ヶ月位なので、調律不安定なのが心配でしたが、今日ステージに復活して初めての音出し!
リハーサルでは百戦錬磨のCD75とは音の鳴りの差があり過ぎて皆困ったので、とりあえず20分リハを早く切り上げてもらって、音量調整。
開場中に私がピアノの調整やってるのは珍しいので写メされましたね(苦笑)

さぁ後はピアニストに託すだけ!
本番は客席で聴きました。



河上素子さんとビル・ガーリック氏には、特別な席を用意しました。

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スタインウェイ本社の設計開発アドバイザーだったビルが教えてくれた巨匠達のスタインウェイの秘密。
私と泰さんとラフマニノフピアノを引き合わせて、この世を去った素子さん。
今夜はこのかけがえのない縁を結んでくれた2人も、喜んで聴いてくれたと確信しています。



参考までに、ラフマニノフピアノのヒストリーを下記に添付します。

《スタインウェイ#273182の歴史》

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このピアノは1931年にラフマニノフのために製造され、当時のスタインウェイ社は特に素晴らしい楽器と評した。
ラフマニノフも大変気に入り、1934年にはツアーにこのピアノを持っていった。彼はこのピアノで作曲と演奏をした。
その後、ラフマニノフはこのピアノをシンシナティのAbner Thorpeに売却。ラフマニノフが使用していた時期には、このピアノはホロビッツのお気に入りのピアノとしても知られている。

1950年代後半にサミュエル・バーバーとGian Carlo Menottiは人里離れた美しい自然の中で真剣に作曲をするためにニューヨークのMt.Kiscoに共同で家を購入した。
そしてニューヨーク57丁目の当時では有名なピアノブローカーBaslow & Sonsに特別なピアノ探しの協力を依頼した。Baslow & Sonsはこのピアノは彼らの知る限りで最高の楽器と推薦し、バーバーはこのピアノを購入してMt.Kiscoの特別の部屋に搬入した。
Mt.Kiscoでは、バーバーとメノッティはもとより、多くの客人や友達がこのピアノを演奏した。
メノッティは”The Most Important Man”を始めとして多くの作曲をした。
バーバーは”ピアノソナタ”と”ピアノコンチェルト” を含め、60年代のほとんどの曲をこのピアノで作曲した。
ピアノコンチルトは1962年9月24日にフィルハーモニックホール(リンカーンセンターのエイブリーフィッシャーホール、現在はデビッド・ゲフィンホールと改名)の杮落としでErich Leinsdorf指揮、John Browningとボストンシンフォニーにより初公演された。
これは1964年のピューリッツァー賞(Pulitzer)を受賞した。
バーバーはこのピアノで二つの有名なオペラ”Vanessa”(これもピューリッツァー賞を受賞)と”AntonyとCleopatra”を作曲した。
バーバーとメノッティの家にこのピアノがあった時期には著名なピアニストや伴奏者がこのピアノを弾いた。
バーバー曰く、「特にウラジミール・ホロヴィッツは、彼の知っている限りでは最高の楽器の一つ、彼はこのピアノを愛していた。」
他にこのピアノを弾いたのはRudolph Serkin, John Browning(彼はこのピアノは自分には良すぎると言った)、
Pinkus Zuckerman, Leonard Bernstein, Erich Leinsdorf, Charles Wadsworthなど。 Yehude Menuhin, Leontyne Price とMaria Callasなど、伴奏者とともに演奏したり歌った。

1971年後半にスミソニアン博物館が一般に陳列するために購入を希望したが、1971年12月11日にMt.Kisco在住のJoan S. Ransomが奥さんのSallieへのクリスマスプレゼントに購入した。
その後未亡人となったSallieさんから2015年にアメリカ在住の化学者の長谷川泰さんが購入。
2020年3月コロナのパンデミックの直前ニューヨークから日本に空輸してタカギクラヴィアにて修復を開始。
2021年6月19日コンサートステージ復帰を果たす。




サントリーホール ブルーローズ    6/18

明日は6.19コンサートなのに、江口君はサントリーホールで全く違うプログラム、ローズウッドを弾いてます(笑)
相変わらずの余裕!

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ローズウッドは今年、6.19コンサート欠席なので、こっちのステージに上がってもらいましょう。

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今日は14時にここを終わって渋谷に戻って、サロンで明日のリハーサルと打ち合わせ!

神奈川芸術劇場は今日から本番で、スタッフが調律に行ってます。

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コロナなんぞどこ吹く風!忙しい。




神奈川芸術劇場   6/17

トラック2台にそれぞれフルコンを積んで14時に搬入。
今日から4日間ここにハンブルグ・スタインウェイ2本を貸出します。

県民ホールの近くだけどここは初めて。
とても綺麗な劇場なので撮影にも使えるね~。
よぶとごぶ、それぞれで搬入口にピアノ下ろしてたら黒山の人だかり、写メの嵐。

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初めて見る運搬方法だ!良いものを見せて貰った~と大人気(笑)




巨大なエレベーターでピアノ2台一緒に7階へ。
まぁきれいな劇場!

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何故か劇場の客席は赤い布張りが多い。カーネギーホールのイメージ?
スタッフの多くはフランス人。

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今日はセッティングだけなので調律は無し。明日から本番。
この仕事もスタッフにお任せ。




渋谷に戻りラフマニノフピアノの調整。もう2日後だからね!
夜22時半にピアニスト達がラフマニノフピアノを見たいとやってきたのでお相手して、明日のサントリーホール・ブルーローズの為にローズウッドを準備。



スタジオ録音   6/16

ここ数年、録音スタジオのピアノ調律はほとんどスタッフに任せているので、久しぶりのスタジオフォーム。
都内のスタジオで最もスタインウェイの状態が良いと自負するレコーディングスタジオ。
なぜならタカギクラヴィアが管理してるから(笑)

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今日は久しぶりに谷川さんの録音なので私が担当。
昔コロムビアの赤坂スタジオがあった頃、録音したのを今でも思い出す。
谷川さんの持ってきたトイピアノの音程が狂っていて使えず、初日に持ち帰って音叉を削って調律して翌日のレコーディングでなんとか使えるようになって一安心だったこととか。
この時は1スタだったのでピアノはひばり。
この頃のひばりはオーバーホール直前で、かなり疲れてたけど、頑張って整音してハンブルグスタインウェイの最高の音で録れたと自負しています。
途中の曲で入るコーラスに人が足りなくて私も参加してる(笑)


その時のエンジニアは若い頃の塩ちゃん。
今日も年取ったけど塩ちゃん。日本一のエンジニアになったね!

そんな20年位前の話が懐かしい、DIVAの「Love Letter」というアルバム。今も時々聞いてます。
ひばり良い音してたなぁ…


調律が終わって、本当は最後まで立ち会いしたがったけど、お迎えの車が来たので残念ながら私は拉致されて、横浜の工場で軟禁作業!



神戸から四日市によって帰ります   6/14

定宿の西神オリエンタルホテルを出て、H山さん自宅のニューヨークスタインウェイBを調律。

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H山さんに会うのも一年振り、積もる話で楽しい時間を過ごし、お弁当頂いて四日市に向かう。




途中雨が降ったりやんだりで梅雨時らしくなってきた。
四日市は南高校一年生の時、10ヶ月住んでたので懐かしい。
新聞配達と牛乳配達やったなぁ~。
荷物を積み込んで帰路に。


今日は横浜工場にニューヨークからのピアノが届くので、立ち会ってるスタッフから状況報告のメールが入って来る。

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私も早くピアノを見たいので、四日市からアーバントラック限界のスピードで走って、21時30分に横浜工場到着。
早速ピアノと対面!

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私が探し求めていたCB型ピアノとコンサート部の椅子。

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CDは私が日本に紹介してからポピュラーになったけど、未だに「スタインウェイ・コンサート部 」Concert Departmentの略だと思っている人が多い。
中にはわざわざそのように本に書いた人もいる。
ところがどっこい、「CD」はConcert Dの略で、ピアノサイズを表している。
したがって「CB.」「CM.」なんてのもあるがこれはとても少ないから貴重!
長年探し求めて、やっと見つけたコンサート部貸出専用B型が初お目見えするわけだ。
コンサート部の椅子も付いてきた~。これは楽しみ!
と言うわけで、安心して渋谷に帰りました。






京都    6/13

ドーミーインの朝食はやっぱり素晴らしい!今朝はイクラ丼!

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ホテルをチェックアウトして10時入りで向日市へ。
途中凄い名前の信号機発見!インスタ映えする地名だなぁ~。

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そして向日市のベアテイホールのヴィンテージスタインウェイの調律。

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終了後、大津に移動してFさんの教室のハンブルグスタインウェイD型とヤマハC7を、ベルクマイスター3に調律。
その後は神戸に走るのだけど京都で降りて、どうしても食べたかった蛸虎のたこ焼き!

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そして神戸。西神オリエンタルホテルに到着!





京都に出発   6/12

今日、サロンでは日本室内楽コンクール。

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私もゲスト審査員なんだけど、今回は関西出張と重なっていてやむなく棄権。




本来なら今日は、大阪シンフォニーホールでピアノ持ち込みのコンサートだったんだけど、緊急事態宣言により直前で9月に延期。
アーティストサーヴィスは少しでも安い経費でピアノを全国に運ぶ為に、コンサートが決まるとその周辺地域で待っていてくれるお客さんの調律を回りながら帰るスケジュールを組む。
そうすればコンサートでピアノ持ち込む費用も安くできるし、お客さんには出張費なしの東京と同料金で調律できるて一石三鳥!
と言うわけなんだけどコンサートが延期になってしまったら、今回のようにスケジュール入れたお客さんだけ回る事態になってしまうのだ~。

タイミング良く今回はヤフオクで落札した運搬車が四日市出品だったので、帰りにこれをピックアップしてくれば送料も助かる、ということで、アーバン2号車で一人旅する事にした。

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雨はほとんど降らずに途中富士山も雪なしでいよいよ夏に向かうね。
今夜は京都駅前のドーミーイン。夜9時に到着したので夜鳴きそばに間に合った(笑)

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コロナで更に忙しく   6/9

コロナ自粛が長引き、「コンサートが延期、中止になって大変ですね!」と良く言われる。
アーティストはほんとに大変だと思う。

しかし我がコンサート部は元来「アーティスト・サーヴィス」
アーティストのバックアップが本来の目的だから、利益は考えていない。
なのでコンサートが暇になった時間で、溜まっていたオーバーホールを次々と作業しているのですこぶる忙しい。
カフェも自粛で完全に休んでいるので、シェフも毎日調律に回って忙しい。
閉めているカフェにもオーバーホール順番待ちのピアノを入れて作業がはかどる。

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昨日は某著名人の自宅のアートケーススタインウェイの調律で鎌倉へ。

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今日はサロンでFM横浜の収録と今週も休日なし!

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秩父ミューズパーク レコーディング 2日目   6/7

ホテル泊は朝4時に猫に起こされる事もないので、久しぶりによく寝た!
今日はレコーディング最終日。
清々しい天候のミューズパークはやっぱり気持ち良い。
この時期のミューズパークは気温の変化も少なくて調律はほとんど狂わないので楽。
ローズウッドは今日も安定。

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やがてピアニストが到着して指慣らしの後、レコーディング開始。
今日は脱力できていて昨日よりも軽やかに連打も入って調子も良さそうだ。
朝から「月の光」を収録するのも変だけど、なかなか良い雰囲気だ。


順調にレコーディングは終了して恒例の写真撮影を終えて撤収。
ピアノ車、ピアニスト、プロデューサー、3台の車が連なって山を下り、関越自動車道でそれぞれ解散!お疲れ様。




秩父ミューズパーク音楽堂レコーディング  6/6

昨日、流山のコンサートで使用したローズウッドは一旦サロンに下ろして休憩。
早朝また積み込んで秩父ミューズパークに9時搬入、今日からレコーディングです。

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ショパンやシューマン、ドビュッシーの小品を録ります。
6月の梅雨入り前までがこのホールのベストな気候。
春は花粉に悩まされ、夏と冬は暑さ寒さでたまったものじゃないけど、梅雨入り前と秋は最高の環境。
夜になるとS/Nの良さと抜けるような響きが魅力。

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20時頃に予定曲の収録を無事に終えて楽屋で仮打ち上げ。

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日曜の秩父はお店も早く終わるのと、コロナの影響で定宿のルートインもレストラン「花茶屋」は営業停止。
夕食難民はいつまで続くのか。
早めにホテルに戻って早めに就寝。



スターツおおたかの森ホール   6/5

初めてのホールに来ました。
一昨年できたばっかりらしくピカピカ!

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今日はKちゃんのヴァイオリンと江口君。
Kちゃんはデビューの頃からコンサートやレコーディングをしてるのでいつまでも20代だと思ってたら、もうベテラン!
裏方の我々も年を取るはずだね(笑)

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今日はマチネなので8時半にローズウッドを搬入して調律。10時からリハ開始。
一昨日までフルートでレコーディングしていたフランクのソナタを、今日はヴァイオリンで演奏するので、違う楽器で毎日この曲を聴いてます(笑)

16時前に終了して、ピアノを搬出。
ここのホールは客席も室内楽にはバッチりの大きさだし、駅前なのでレコーディングに使えると思って聞いてみたら、残念な事にホール代がレコーディングで3日間借りるには少々高く、なかなかレコード会社が使わない訳がわかった。
レコーディングは客席使わないしエアコンも原則切るので、良くある「ステージ借りのみ」の料金にしてくれないかなぁ~。

さぁサロンではYさんの配信コンサートやってるので、急いで帰らなきゃ。
明日からはこのピアノを秩父に運んで、またレコーディングだ~。




アートホールレコーディング 2日目

今日は9時半入り。
ピアノは安定しているので調律もほとんど狂いなし。
音色を揃える作業などやってアーティスト待ち。
11時スタートなので時間の余裕があります。

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今回も我社の備品のマイクが大活躍!
このB&KとSchoepsはもう30年位大手レコード会社の定番マイク。
レコーディングの時にほとんどの人がびっくりするのは、実際の音よりくっきりはっきり録音されること。
思ったよりダイナミックレンジが狭く聞こえて戸惑い、中には弾けなくなってしまうピアニストもいる。

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1992年に日本にニューヨークスタインウェイを持ち込んでコンサートを始めたころは、そのブリリアントに鳴るピアノに皆、驚いたものだけど、困ったのはレコーディング。
私がその頃持っていたのはSHUREのSM57。
このダイナミックマイクで録音するとちょうど良いピアノの音が、B&Kなどの高級なコンデンサーマイクでモニターすると、高音域がフラットなので実際よりパリパリと刺激的に聴こえてしまう。

例えばピアノの最高音域の装飾音。
ニューヨークスタインウェイ自慢のキラキラ音が、キンキンになってしまうわけだ。
ピアニストが喜ぶ音色に整音するとモニターではキンキン。
私は板挟みになって悩んだけど、レコーディングエンジニアは、「オーディオ的には、ボケたピアノの音もパリッと録れるのが良いマイク」だと言う。


でも私は「それは違う、クラシックの録音は基本的にはEQは通さないんだから、ステージで鳴ってる音をそのままモニターに出すのがHi-Fiではないんですか?」と度々衝突したものだ(笑)
つまりスタインウェイの音は甘ったるいハンブルグの音が基準になっていて、ほとんどのエンジニアがニューヨークスタインウェイの生音を初めて聴くので、その固定観念をぶち破るのには苦労したのだ。
それにとことん付きあってくれたのが、当時元コロムビアDENONのチーフエンジニアの岡田氏だった。



日本のクラシック業界はほとんど戦後以降の歴史しかなく、ピアノは大きくて重いのでホールに備え付けのピアノを弾くのが当たり前。
コンサートやレコーディングでピアノを持ち運ぶなどあり得ない世界だったから、「〇〇ホールのスタインウェイは素晴らしいけど△△ホールのピアノは酷い」などで結論付けていた。
しかし同じピアノを色々なホールに運んでみると、ホールの響きや床の状態で驚くほどピアノの鳴り方からタッチまで変わることがわかる。
ピアニストはともかく、調律師もそのホールにあるピアノしか知らないので、調整に行き詰まるとキャスターの向きを変えてピアニストに暗示をかけたり、さもありなんな事を言ってその場を誤魔化す。


ホールが悪いのかピアノが悪いのかは、同じピアノを持ち運んで見れば一発でわかる。
だから私は、自信を持って発言、助言ができるわけだ。
そうやって日本全国、海外にまでピアノと録音機材を持ってピアノ録音のノウハウを積んで来たコロムビアDENONチームは、ピアノ録音では日本一、いや世界一だと思う。
それは他のレコード会社と仕事する時に痛感するし、また最初から説明するのが面倒臭くなって、妥協で仕事する事もよくあるから(笑)



そんなわけで、レコーディングの時に現場で困らないようにレコード会社と同じマイクとモニターを揃えて、同じ機材でピアノの最終音色を事前に調整しておけば、レコーディングエンジニア、ディレクターと初日から一歩先の録音が初められるし、ピアニストも演奏に専念できる。
こうやって究極のアーティスト・サーヴィスを追及していくのは実に楽しい。



今回も高度なテクニックに裏打ちされたフルートの名盤ができると思うので、私がセレクトしているANA国際線のクラシックチャンネルに掲載します!
秋頃には載せられるかなぁ。
今日はレコーディング最終日、無事に終了して搬出終わりました。
お疲れ様~。



かながわアートホール   6/2

とうとう6月になってしまいましたねぇ。

今日と明日はフルートとピアノの録音。
ピアノは、先日ピアニストOさんが選んだニューブルグ。

レコーディング機材車とピアノ車で渋谷を朝8時に出発!
9時前にアートホールに到着して搬入。
ここは慣れたホールなのでセッティングも早い。
調律終えた頃にアーティストが到着して、リハーサルと音決め開始。

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フルートのUさんとは、10年位前のデビュー・アルバ厶もやってるので久しぶり。
その時はホールの環境が悪くて苦労したのですが、レコーディングが終わってすぐ次の録音現場に入り、ピアニストのTさんに「いや~、さっきは酷いホールで苦労した~」って話をしたら

「どこのホールですか?」
「○○っていうホール」
「え!そこは私の父が設計したんです」
「え!いや、あの~響きは良いんだけど、環境があのその‥」

と大変な失礼をしたので良く覚えてる録音でした(笑)
まさかね、ピアニストのお父さんが設計家とはつゆ知らず、口は災いの元(苦笑)


さてレコーディングは順調に進み、高度な演奏テクニックでフルートの音色がこんなに変わるのかと新しい発見!
20時過ぎに終わって本日終了。

ここは我社の横浜工場からすぐなので、楽しいオフ・ザ・レコードはナシで帰ります。