コロナの影響で、去年から支援学校などへの訪問コンサートが中止になって2年近くになります。
昨年末はコンサート収録DVDを作って送ったりしましたが、今年は配信コンサートを始めました。
松濤サロンには配信システムがあるので、今日は2回目の生配信です。
高知県立盲学校の皆さんに向けて、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、いつものメンバーが集まって朝から生配信。



演奏はYouTubeで音楽をしっかり楽しんでいただき、終演後はZoomで生徒の皆さんと直接お話。
「ピアノの歴史を知りたい」との質問が来て、急遽私も駆り出されて出演。
いつになったら訪問コンサート再開できるかわからないけど、私のライフワークの1つなので行けるのをみんな楽しみにしていま~す。
毎日あちこちで仕事が重なるけど、ほとんどをスタッフ達がこなしてくれるのでなんとか回して行けてますが、今日は私の担当が重なっているので過酷な1日です。
朝7時出発でローズウッドを積んで足利市民プラザへ、3トン車デュトロで向かいました。
他のスタッフ達もレコーディングスタジオや劇場持ち込み等が重なっているので、足利はノット君と一行きました。
彼はタイからの留学生で、免許はあるけど大きいトラックは運転できません。
足利は初めてのホールで朝9時入れ。


今日はヴィイオリンのKちゃんと江口君のリサイタル。
彼女はデビューアルバムの頃から知っていますが、最近テレビのコメンテーターなどでも出演していて喋りも面白いし、ともかく演奏の実力はピカイチだから鬼に金棒。
リハーサルを聴きながら、やはりトップレベルの演奏は時間を忘れてしまうと実感。
残念ながら私は途中でスタッフと交代して退席し、足利駅から渋谷に戻り、プレイエルと共にテレビ局へ。

ここでは朝からハンブルグのスタインウエイをスタッフが運んで、本番3本収録の真っ最中。
とても面白い収録だったのですが、番組内容はまだ公開できないので、後日アップしますね。
フルコンとプレイエルを搬出して渋谷に戻ってきたらもう深夜0時!
朝6時から長い1日でした。
某アーティストの動画収録をサロンでやった後

カフェに置いてあるGIスタインウエイの打ち合わせ。
やはりこのピアノのストーリーはインパクトあるようで、これを使っての企画が次々出てきて面白い。

第二次世界大戦の同時期に日本で作られたピアノ「ヤマト」も倉庫から出して弾けるように修復が終わったら、並べてコンサートも面白いね!と盛り上がった(笑)
週末のテレビ番組収録用にプレイエルのアクションをバラして写真取り。

ついでにモダンピアノのアクション写真も欲しいとのことで、これはアクションモデルで撮影。

本番はどうなる事やら。
先日の続きで、今日は新番組の天気予報の時に流れる音楽を収録。
11年前、このスタジオにニューヨーク・スタインウエイD型を納品しました。


テレビ局のスタジオであまり外貸しをしてないせいか、使用頻度が少ない贅沢なスタジオ。
もったいないからコロムビア・チームももっと使いましょ~と直談判。
都内の録音スタジオはピアノが荒れていて困る事が多いし、ニューヨーク・スタインウエイはなかなか無い。
某のスタジオの「外側ニューヨーク・中身ハンブルグ」のハイブリッドピアノはちょっと…なんだかなぁ…
あんな改造されるとNYスタインウエイの評判が落ちる(苦笑)
その点ここは純粋なNYスタインウエイですこぶる評判が良い。
なのでこれからはもっと使いましょうね~
夜はスタッ全員、溝の口劇場に10日間貸し出してたスタインウエイM型の搬出に行ったので、私は留守番しながら修理の続き。
最近コンサートやレコーディングで良く使われる代官山教会。


この教会は設計段階からコンサートなどに使用できるように考えていたので、ピアノが出し入れしやすいようにドア巾や角度等色々アドバイスをしました。
最近人気で良く使われるようになりましたね。
今日はヴァイオリンとピアノのコンサート。
朝9時から調律に入り11時アップ。
80人位のキャパで2階席もあり、ピアノもあるので穴場ですよ~。
今日は調律がないので、本番前にトラックでホール入り。

16時に終演したけど、ピアノからミュートなど色々外してもらわなければならないので、搬出できたのは18時近くになってしまった。

ジョン・ケージの音楽を忠実に再現するには、彼が作曲に使用したニューヨーク・スタインウェイのMかLがベスト。
それだとボルトなどを刺す位置も正確にわかるけど、フルコンだと弦が長いので調整が必要だ。
ダンパーも数が多いのでいくつか取り外す必要がある。
他社メーカーのピアノでは、フレームの形が違うので指示通りの場所にミュートができないわけだ。
そしてウナコルダペダルを踏んで左の弦を完全にはずすのは、ニューヨーク・スタインウェイのオリジナルの調整。
今回はホールが大きいのでフルコンを持ってきたけど、今度はMでやってみたいものだ。
所沢ミューズの大ホールは良く来るけど、中ホールは初めて。
中ホールは劇場なのでバックステージの広いこと!

明日の本番に向けて今日は楽器の搬入と調律だけ。

ホールのピアノではなかなか現代音楽を演奏させてもらえないけど、そこはアーティスト・サーヴィスの老舗タカギクラヴィアC&A。
スタインウエイのフルコンを持ち込んで、現状復帰出来ることなら何でもOKのパフォーマンス。
朝9時に搬入なので、三連休大渋滞を覚悟して朝6時半に渋谷を出発したら、なんとスイスイで、8時に到着してしまって、搬入口前で仮眠。
楽器を搬入して調律。
もちろんジョン・ケージなのでピッチは440。
アーティストから「ソフト・ペタルを踏んだ時に完全に左の弦が外れるように」との指示だったので、その調整。
昼頃にアーティストのKさんが来たので打ち合わせをやって我々は戻りました。
これからプリペアド奏法のボルトなどを弦に挟むのに3時間かかるとのこと。
外すのは15分らしい(笑)
この状態では調律出来ないので、明日はこのまま本番を迎えてもらいます。
久しぶりのミレニアムホールにプレイエルを持ち込んで、メンデルスゾーンのピアノトリオ。

弦楽器もガット弦なので、ピリオド楽器そのもの。
ガット弦がこんなに大きい音で鳴るのでびっくり!
プレイエルの場所をいろいろ動かしてようやくバランスの良い位置が決まった。

ここは300のキャパなので、ショパンが演奏した最も広いホール「旧 サル・プレイエル」と同じ。
作曲された時代の楽器をコンパクトなホールで聴く贅沢。
昨今のモダンなクラシックに飽きたらこっちの世界にいらっしゃい(笑)
今月1日に実施した某レコード会社録音の続き。


普段、スタジオ録音はスタッフに任せ切りなので、たまに指名で入ると普段のスタッフの仕事ぶりが見れて面白い。
ここのスタジオは、原則として他の調律師は入れていないので、ピアノの状態は都内で一番。
ということは日本で一番と自負しております。
いやホントに。
レコーディングスタジオのピアノが荒れているのは当たり前。
イコライザーやアンビで何とかごまかすのは普通。
レコーディングはコンサートと違って近い場所からマイクで音を拾うので、コンサートホールでは気が付かない調律の狂いがすぐにモニターでわかってしまう。
慣れない調律師はレコーディングに張り付いて、その都度いじくり回すのでピアノはどんどん痛む悪循環。
私はホールやレコーディングスタジオの調律は誰でも調律に入れるようにするべきとは思っているけど、なんであんなにいじくり回すのかねぇ?
調律以外はやらないでもらいたい。
はっきり言って巧いピアニストは文句言いながらでもタッチやペダルのコントロールができるので、それなりに弾いてしまうけど、下手な人ほど「これじゃ弾けないからピアノのほうを直して欲しい」と調律師に要求する。
また調律師もたまのコンサートやレコーディング調律なのでピアニストに好かれようと張り切ってしまい、残念な結果になるという悪循環なのです。(笑)
まぁ知らない調律師を入れたくないのもわかるね。自業自得。
今日も仕事が重なり、市川ではコンクールの調律、六本木のテレ朝スタジオで番組テーマ曲のレコーディング。
サロンではプレイエルでテレビの番組収録。
プレイエルは他のスタッフには難しいので私が担当。
昨日の夜からプレイエルはサロンに運んで置いたので朝調律。
やがて番組スタッフが来て大量の機材搬入。
狭いサロンにレールを引いて移動カメラやブームカメラまて運びこんだので足の踏み場もない。
カメラなどセットを組んでしまったら調律の直しもできないので、あとはお任せ。


収録が終わって機材が片付き、ピアノの中を見たら…あれ!やっちゃいました。
譜面台の下に、調律に使うフェルトのウエッジが隠れてた。
まぁ音やタッチには影響ないけど、ピアニストがアップになったとき、譜面台の下に何やら白い物が見えたら笑ってやってください。(苦笑)
今日の担当は都内のレコーディングスタジオ。

ピアニストからのリクエストは、「脚が悪いのでダンパーペダルを極力軽くして欲しい」のと、ピッチ440に変更。
先にスタッフに440に下げ調律をやってもらって、私は終わった頃にスタジオに入り、ピアノの下に潜ってペダルのスプリングを外してピアニスト対応。
お喜びの様子だったので一安心。
鍵盤を軽くするのは大変だけど、ペタルはとりあえず関連しているスプリングを外せば軽くなるしすぐに元に戻せるので簡単です。
大阪の翌日は京都。
ベアティホールのヴィンテージスタインウェイB型、ペタル支え棒折れを交換して帰京。

今週はFMの収録や雑誌の取材やら、毎日人と合うスケジュールで疲れました。
今夜は溝の口劇場にスタインウェイM型の貸出。
ここは地下なのでエレベーターに入るサイズはMのみ。
しかも隣のコインパーキングでピアノを起こして歩道を転がして運ぶので、ピアノ車、台車、ピアノイナバウアー機などのグッズを運ぶ車も必要なので人手もいるし大変。
エレベーター降りると今度はステージ上げ!
年に数回、クラシックコンサートの際にまとめて数日レンタルしています。
昨日、渋谷で3トンデュトロにローズウッドを積み込んで、大阪に出発しました。
s.jpg)
名神が集中工事で夜間通行止めなので早めに出発して多賀レストインに泊まり、朝は通行止めも解除になっているのでスイスイと大阪シンフォニーホールに到着。
このホールの皆さんはタカギクラヴィアの搬入方法をよく知ってるのでお手伝いしてくれて、とてもスムーズに搬入できる。
今日のヴァイオリンとピアノのコンサートはコロナで一度延期になっていたし、このところ大阪でも感染者増でどうなるかわからなかったけど無事に開催。
ピアノは12時搬入でリハーサルは15時から。

東京から運んでも、走行中も多賀のパーキングでも一晩中発電機を回してピアノ室はエアコンで安定していたので、調律もほとんど狂いなし。
リハーサルも順調で、やはり世界で活躍するベテラン2人の音楽は安心して聞いていられる。


ところが!安心して聞いていられない事件が起こった。
マネージャーから私とスタッフに「本番は客席で聞いて下さい」とチケットを頂いたので、客席に座ってさぁ本番。
下手袖から二人が登場、そしてヴァイオリンのチューニングが終わってベートーヴェンのソナタが始まったのですが、なんだかピアニストEさんの様子がおかしい!
やたら左ペダルを連続して踏んだり視線をペダルの方に向けて焦ってる。
「こりゃペダルにトラブルか!こんな時に限って客席に座っているなんて!」
とこっちも焦ったけど、よく見るとピアノのペダルではなく、その横に置いた楽譜タブレットの譜めくりスイッチを踏んでいることがわかった。
スイッチがダメとわかると今度は指で画面をタッチしたりスライドしたり。
ヴァイオリンのTさんもタブレット楽譜だけど、何の問題もないようなので、こりゃ充電が切れたか?
しかしEさんは百戦錬磨、慣れた曲だから何事もなく演奏を続けたのはさすが!
普通は止まりますよね。
1楽章が終わったところで、舞台袖から椅子と譜めくりが登場し、タブレットを指でタッチしてめくってもらっていました。
休憩が終わってバックステージに走って事情を聞いたら、リハーサルまでは何の問題もなかったのに、本番でホール内に入った携帯電話の電波を遮断する電波がタブレット楽譜のBluetooth電波を妨害していたらしい。
周波数が違うのでヴァイオリンの方のタブレットは無事だったそうです。
ステージに上がった途端スイッチが反応しなくなり、何回もスイッチを踏むと、突然数ページもめくれたりして焦ったと。
珍しいことが起きたけど演奏は何も問題なかったところが素晴らしい。
こういうところがプロの仕事だね。
ピアノを搬出して我々は京都に向かい、今夜は京都のアーバンホテル泊。
コロナの影響で、いつもの宝ヶ池の国際会館が新規予約を受け付けておらず、3トントラックの止められるホテルを探したら、こんな良いホテルを発見。
これからはここだね!
名古屋の伊東さんから「保護猫が猫カビと判明したのですぐに病院へ!」とメール来たので、サロンのレコーディング調律をスタッフと交代して

慌てて獣医さんへ。
やはり感染していて先住猫のゆうちゃんとは隔離して治療することになりました。
野良猫だったから仕方ないね。

今日は三か所でレコーディングやスタジオへのピアノ貸出などが重なり、スタッフも出払っていて、やりくりが大変。
私の担当は午前中に猫を病院へ連れて行って、昼から都内のレコーディングスタジオへ行って、終わったら松濤サロンのレコーディングの立会。
合間に再度動物病院に連れていって、毛を刈ってもらい殺菌シャンプーや塗り薬の説明を受けて戻って来ました。

サロンの録音は、某放送局の番組音楽一曲だけなので、夜の8時には終わり。

都内ホールでのコロムビアのレコーディングも終了してスタッフも戻ってきた。
コロナも関係なく忙しいけど、引き受けた猫は早く完治させてゆうちゃんと遊ばせたい。
体重が500グラムしかなく、抵抗力ないから可哀想。