次の目的地である那智勝浦~古座川に向かいます。

大事なヴィンテージスタインウェイを積んでいても、3トン車デュトロは冷蔵車で荷室に100ボルトエアコン装備なので、エンジンを切っても100ボルト電源を借りれば真夏真冬でも快適な保管庫になり、安心して遠出ができます。

いつものアーバントランスポーターだと急いで帰らなきゃならないけど、デュトロなら大丈夫。
と言うわけで今日は那智勝浦から古座川。
地球防衛軍のプラモデル屋さんを見ると那智勝浦に来たなと思います。

さてデュトロは古座川の岡田邸で電源を借りてしばらく留置、岡田さんの車を借りて調律の仕事に回ります。
岡山を出発して伊賀上野に向かいます。
途中姫路辺りで岡山のホールにピアノ椅子を忘れて来たことに気づいたけどもう遅い~!
また別便で引取に行くのでしばらく預かってもらうことにして、このまま伊賀上野へ。
午後3時頃に目的地である伊賀上野のとある工場に到着。
ここでは作曲家ピアニストの響君が待っています。
この製作所の工場内で流す音楽を作曲して、お披露目をする為にピアノを持ってきて欲しいと頼まれていて、ちょうど岡山でコンチェルトやってたから、帰り道に寄ってCD75でお披露目及びヴィデオ収録することにしました。

無事に終わってこの広い工場の中にあるゲストハウスで食事を頂いて宿泊。

国際的な企業はスケールが大きいね。
CD75が、岡山2回目の登場。
最初に登場したのは確か10年位前の岡山市民会館。トーク付きのコンサートだったと思う。
それ以来の岡山公演で今日はコンチェルト。

本番2日前にホールに搬入したのでピアノも環境に慣れて安定しています。
本番はやはり圧巻の鳴りでCD75の本領発揮ですね。
ピアニストのMさんは岡山出身なので凱旋公演に花を添えました。
終演後搬出してホールの近くのホテル泊。
昨夜岡山から戻り、今朝は大宮市民会館でピアノのTさんとご主人のヴァイオリン・リサイタル。
今日はホールのピアノ調律だけなので行ってみたらカワイのフルコン。


調律を終えてリハーサルを聴いて、そのまま東京駅から新幹線で名古屋に向かいます。

名古屋下車で天白小劇場の搬出。
その後また岡山に向かい明日のリハーサル。
昨夜の最終便で沖縄から帰ってきて、今日は早朝に新幹線で岡山に出発。

既にCD75はスタッフの運転するトラックで岡山に向かってしているので、岡山駅でピアノ車と合流。
岡山のシンフォニーホールにCD75を搬入して明日のコンチェルトのリハーサル。
本番は明後日なので私は舞台袖で調律を終えて

リハーサルを聴いてスタッフを残して新幹線で名古屋へ。

名古屋の天白小劇場では、今朝、別のスタッフがルイス君を搬入していて、室内楽のリハーサル中。

リハーサル終了後、明日の本番のために調律をして、皆さんに挨拶して夜の新幹線で私だけ東京に戻りました。

目が回りそう(笑)
仕事が続いて今日しか空きが無く、仕方なく沖縄日帰りの強行スケジュールを入れました。
始発の沖縄行きに乗るために車で羽田まで行きましたが、なんとP1~4まで全て満車!
やばい!時間がない!
究極外へ出て環八のコインパーキングに車を突っ込み、会社に写メをして、「昼のうちに車を引取して欲しい」とメール。
タクシーで羽田に戻り、なんとか沖縄行き始発の飛行機に間に合った。

那覇空港でレンタカーを借りて、嘉手納の先の国際技術大学まで走り、明後日のコンサートの為に調律。
昨年ニューヨーク在住のヴァイオリニストでありこの大学の音楽アドバイザーのKさんの依頼でNYスタインウェイを納品したので、その後どうなっているのか心配で飛んで来たわけです。
もちろんこれはお金の問題ではなく責任という仕事。
久しぶりに再会したスタインウェイは、しっかり空調完備のピアノ庫に鎮座していて安心しました。


国際大学なので生徒もスタッフもほとんど海外から来ているところが沖縄らしくて良いね。
調律を終えて皆さんに保守管理のご説明をして、レンタカーで那覇空港に戻って最終便で羽田に戻りました。

わずか数時間の沖縄滞在だったから、今度はゆっくりしたいね。
昨日は鎌倉ハリス教会の皆さんがいらっしゃって、教会のピアノ修理の御相談。

ここのピアノを管理しているアンジェロさん(右端)は、私がまだギタリストだった16歳の時に、自由が丘の「ファイブスポット」というJAZZ喫茶で出逢った友達。
40年以上経ったある時、偶然、彼も調律師になっていたことを知りびっくりの再会だった。
この話はまたいつかするとして、今日は先日の渋谷さくらホールでのSちゃんのコンサートの戸塚さくらプラザ公演。

彼の本拠地は神奈川県なので、いつも高齢のお客さんの為に地元でも続けて開催するのです。
渋谷と同じローズウッドスタインウェイを持ち込みました。

終演後ピアノ見物会で搬出が遅れるのはいつものパターン(笑)
ローズウッドでコンサート
今日のコンサートは渋谷のさくらホールなので、ピアノを積み込んで5分で到着。

Sさんのコンサートは必ずこのローズウッドを使います。


舞台袖で本番を聴いていると、嫌なこともなにもかも忘れ、ヴィンテージスタインウェイの奥深い音色で心を洗われます。
琵琶湖ホールからトンボ帰り、渋谷でピアノを入れ替えて早朝に朝霧高原に出発。
ここでドローンのビデオ撮りは2回目だけど、今日は富士山がバッチリ。
この現場にスタインウェイがあることが奇跡と喜ばれました。
いい絵が撮れましたね。
浜離宮の搬出はスタッフに任せて、私はルイス君を積んで琵琶湖ホールへ。

こちらではヴェルクマイスターⅢの調律でFさんのコンサート。


先日の1843年プレイエルに続き、今日は912年のルイス君とヴィンテージピアノが続く。
今日のコンサートはコロムビアアーティストの祭典。
前半と後半でアーティストが変わるのでハンブルグのDとCD75の2台を搬入。
昼と夜、忙しい公演でした。

CD75は夜の部のW君のみ。

しかし前半に登場した若手新人アーティストの〇〇君が自分の出番が終わってもずっと待っていて、CD75を弾きたいと言うので調律の時間を削ってステージで弾かせてあげました(笑)
10代の若者に新鮮な衝撃を与えたようで大感激してました。
今のピアノと巨匠達のピアノがいかに違っていたかわかってくれると嬉しいね。
毎年ゴールデンウィークはラ・フォル・ジュルネで、20台ぐらいピアノを貸し出していたけど、今年も中止になってしまったので別の仕事を受けています。
昨日はサロンでFさんのレコーディング。
海外の作曲家の新曲の演奏とヴィデオ撮り。
サロンの照明を全部消してプロジェクターで楽譜を全面に投影しながら演奏する凝った演出。
写真ではわかりにくいけど動画だと顔に映る楽譜が「耳なし芳一」状態(笑)

今日はB型をサントリーホール前のカラヤン広場のイヴェントに貸出。
ここでは最近有名になって引っ張りだこの○ティーンも弾くそうだ。

D型は兄弟で連弾のあのお二人のコンサートに貸し出されて行きました。
なんやかんや忙しいゴールデンウイークだったけど、ラ・フォル・ジュルネが懐かしいなぁ。
昨日はサロンでリットーミュージックのレコーディングでした。
使用ピアノは1990年のハンブルグDのキヨシ君。

今日はガラリと変わって1932年のラフマニノフピアノで、Aさんのコンサート。
Aさんは小さい頃から海外で育ったのでやり取りが日本人らしくありません(笑)
曲の解釈も新鮮でとても興味深いです。
満員御礼の中ラフマニノフピアノが久しぶりに奏でる音に皆さん大満足。

休憩時間にピアノに集まりラフマニノフとバーバーのサインを除きこんでいました。

楽器所有者のHさんのお話も聞けました。