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国立オリンピック記念青少年総合センター 7/22

今日も3ヶ所コンサートが重なっていて、スタッフはあっち行ったりこっち行ったり。
サロンは「ひばり」、第一生命ホールは「きよし」。

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オリンピックセンターはコンチェルトなので、急遽ニューヨーク・スタインウェイの秘密兵器「ルイス」を持ち込み。
アーティストから指定が無い限り、プログラムやホールの大きさ等を吟味して持ち込む楽器を決めるのがアーティスト・サーヴィスの真骨頂。
特に今日のオリンピックセンター大ホールは、シンフォニックウインズ東京とガーシュイン三昧 。
プロ奏者達による吹奏楽団との 「Concerto in F」だから、普通のピアノでは完全に負ける。
そこで登場するのが1912年生まれのルイス。
ガーシュインが「ラプソディー イン ブルー」を作曲し、グローフェがオーケストラ版に編曲して発表したのが1926年。
このルイス君は1940年頃までスタインウェイのコンサート部の貸し出し専用楽器としてカーネギーホールやメトロポリタンで活躍していたので、ガーシュウィンが全盛期の時代。というよりはこんなピアノがあったから、こんな曲を書き、編曲された事を忘れてはいけない。

ここ40年位前から、ピアノの外装にピカピカのプラスチックの塗料を用い、楽器の鳴りよりも見た目の価値を高めるための作り方を優先するようになってしまった。
こういったホールのピアノでガーシュウィンの曲を弾いても、カデンツォの部分以外は全く聴こえず、ピアノは弾き振りしているだけにしか見えない。
こんな時にピアニストを助けるには作曲された当時のピアノを登場させるに限る。
なんと言ってもピアニストが頑張らなくても楽しそうにコンチェルトを弾けるって最高に面白い。

と偉そうな事を言っても、今日は別件の仕事が入っていて、調律と整音、タッチ調整をやってから、リハーサル直前でホールを離れることに。
まぁ、絶対の自信があるので、あとは私が居なくても大丈夫!
我が子のように良くわかってるピアノだから、途中で音が狂ったりトラブルは出ないと保証できる。
これがピアノを持ち込む事のもうひとつのメリット。
ホールに残したスタッフからは刻々と状況がメールで入ってくる。
結果は大絶賛のうちに無事終了。
ホールのピアノはしょせん他人のピアノ。予算の関係でメンテナンスにも限界がある。
ピアノを持ち込めば、そんなのとは次元の違う仕事ができるから面白い。
戦前の巨匠時代のコンサートはこれだからエキサイティングだったんだね。











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