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レコーディング最終日

昨日は久しぶりに丸一日寝てしまった。
今日は先日から続いているドイツリートのレコーディングの最終日だ。
ミューズパークのニューヨーク・スタインウェイも、この3日間の録音で少しずつ調整を重ねていったおかげで、見違えるようになった。

10時半にはズィーバス教授も現れ、早くピアノを弾きたくて楽譜を持ったままそわそわ。
11時までは、私の時間!と言って、先生を待たせて(笑)今日のシューベルトに出てくる、延々と続く左手の単調な連打の為に、スプリングの強さをと、各鍵盤の音の出る高さを揃えた。
楽器も3日位付き合っていると、音楽的に細かい調整をやってみようという余裕が出る。
まさにピアニストと一緒に音楽を作っているようで、楽しい。
客席で待っててくれた先生に、どうぞ!と言うと、喜んで弾き始めて「お~連打が弾きやすい、素晴らしい、素晴らしい」と大喜び。
本当に外人は大げさだ(笑)
調子に乗った私は、皆がお昼に行った間も、1人残ってまたまた調整の続きだ。

そんなレコーディングも、先生がご機嫌だったお陰か夕方には終わり、ジャケット用の写真撮影も済み、片付けが始まっているのに、先生はまたまたピアノを弾き始める。
モーツアルトから、シューベルト・・・もともとソリストだったので、今回の伴奏が終わって、一気に抑えていたものが吹きだしたのか、次々弾いてはこっちに歩いてきて「この部分がこんなに美しく響くんだ」とか、またちょっと弾いては「ほら、ここが・・」とかうるさいうるさい(笑)
よっぽどこのピアノが気に入ったらしい。
そろそろ片付けますよ!と声をかけたら「では最後にトロイメライを弾いて、このピアノとお別れする」と言って弾き始めた。
これが何とも美しかったので、最後まで聴いてしまった。

弾き終わったズィーバス教授が、来年ドイツでレコーディングする予定だったご自分のシューベルトのソロを、ここで録れないか?と言い始めたので、その方向で検討することになってしまった(笑)
明後日ドイツにお帰りになるので詳しい話はまた後日、とホテルにお送りして、東京へ帰った。