早朝6時頃に、農園ホテルの露天風呂から眺める秩父の山々はまた格別。
今日は12時スタートなので、ゆっくりホテルを出て、ホールに向かう。
今日の録音が終わると、録音スタッフは一旦帰るけれど、アーティスト達はこのまま秩父泊まりらしい。
歌の録音の場合、喉を休ませるために、日程を空けることは良くあるし、録音も長時間やらないのでスタッフは楽だ。
午後から始めたにもかかわらず、一旦機材を撤収しなければならないので終わるのも早い。
楽器は元気を取り戻し、ズィーバス教授は上機嫌で、ピアノから離れない。
こうなれば、私は暇。プレイバックを聞きながらモニター室の楽屋でせっせと日記の更新。
しかし、先に先に、と仕事に追われていると、つい一ヶ月前の出来事がもう随分前のような気がしてなかなか思い出せない。
モニターから
流れてくるシューベルトのドイツリートを聞きながら、10月の日記を更新中。
こんな時にも、渋谷の事務所からは、続々と仕事の依頼や見積もりの確認やら、連絡が入ってくる。
毎年恒例、クリスマスコンサートのシーズンである12月20日以降から、またまた狂ったようにスケジュールが入ってきた。
千葉、東京、徳島、岩手、大阪のほか、今年のカウントダウンはどうやら熊本が決定したみたいだ。
年末の帰省ラッシュに巻き込まれないように、早めにフェリーを予約したと思ったら、12月28日、韓国に調律に来てもらえるか、という話も。
そうなったら、29日にソウルから宮崎に飛んで、フェリーできたトラックと合流して熊本に入って31日のカウントダウンをやって、1月1日のフェリーで、大阪に渡って東名を走って2日に帰京、
3日は東京で正月イベント、というスケジュールになるのかな・・。
ぼけっとそんな事を考えていると、そろそろ休憩だ。
調律を直そうと思ったけど、この季節の秩父の安定した気候にも助けられて、目立った狂いもないので録音を続けることにした。
7時半頃予定通りの録音を終え、東京に戻る。